May 13, 2009
情報部会テスト委員会。横須賀市立横須賀総合高校にて。
さきごろ行われた、08年度完成テストと09年度新入生テストの結果検討が主な内容であった。
平均点は、今までよりも下がっていて、新入生テストではほぼ50点である。問題が難しくなってきているのだが、新入生テストはすべて4択式であり、この形式でこの程度の点数になるように、作問する側でも手慣れてきたと言える。
いつもの通り、正答率が特に高い問題、また正答率が低く正しいものよりも誤ったものが選ばれた率が高い問題について、検討していく。その際、参加校の教員から寄せられた批評のコメントも大いに参考になる。
全般に、「情報と社会」の分野では正答率が高い。中学校の授業では、こういうところをしっかり取り扱っていることが伺われる。これに対し、「情報通信ネットワーク」「マルチメディア」の部分はおしなべて正答率が低い。教わっていないからできないのが当たり前だ、ではなくて、高校の情報科では今度はこちらの分野をきちんと教える必要があることを示す結果である、ととらえたい。
見ていく中で、この結果は、うーん、困ったなあ。という声が上がるところがある。例えば、「検索サイトで一覧の上の方に表示されるサイトは信頼性が高い」と思っている者がたいへん多い、という事実。東京の佐藤さんのブログに「調べ学習ではなく見つけ学習になっている」という指摘があったが、画面に提示される情報を無批判に受け入れてしまっている生徒の姿が目に浮かぶようだ。
詳しい検討結果は、5月29日の情報部会研究大会で発表される。
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May 02, 2009
読売新聞のニュースサイト記事によると、一橋出版が5月2日までに裁判所に自己破産を申請したとのことである。少子化により教科書の販売がふるわなかったためとしてある。
情報科の教科書も、採択数による勝ち負けがはっきりしてきている。一橋は情報AとCを出しているが、これらについては前回の改訂が見送られているから、販売部数は伸び悩んでいたのだろう。
私が前任校で開講していた商業科「文書デザイン」の教科書は、実教と一橋の2社が出していた。一橋のものはいささか千葉県にローカライズされている感じであって、私は実教のほうを選んでいたのだが、選択の幅がなくなるのは良いことではない。
残念である。
これで、情報科の教科書を出している出版社は11社になった。(のかな?)
(続きは5月5日付けで)
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April 04, 2009
私の初任校の校歌は、高木東六の作曲であった。
100校計画の新設校ながら、箔をつけようとして創立時の管理職がつてを頼って運動したものか。
なかなか良い曲であったが、この学校は統廃合され、したがって校歌も廃された。10周年の事業で設置した石造りの校歌碑、新校に移されていると良いのだが。
ところで、私が住みまた勤めている横浜市の、ごみ収集車が鳴らしているメロディーが、初任校の校歌に似ているなあとずっと思ってきた。末尾の4小節が、ほぼ同じなのである。
それが、さっきたまたま見たページの記述から、横浜市の収集車のメロディーも高木の作曲であることがわかった。
他人の書いた曲ならば、著作権の侵害と言われるおそれがあるだろう。
でも、自分で書いたものであったら?たまたま同じメロディーを繰り返し着想した?いや、そうではなくて、メロディーを使い回したと思う方が普通だろう。
私は、こういうことが、どんな場合にもいけないことだとは思わない。
でも、「売り渡す」曲であったなら。うーん、いささか問題あり、なのだろうか?
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February 14, 2009
休日出勤。
赤みの濃い染料がほしくて、薬品棚を探していたら、フクシンがあった。

新品のビンを開封した。固体である。吸光度があまりに大きいので、光を当てると、このように補色の反射光が見られる。昔、赤インクのビンのふたを開けると裏側が緑色に光っていたが、あれと同じ。
水溶液にしてみると、こういう赤色を示す。エタノール溶液は、ちょっと色調が違ってわずかに青みが強いように感じる。
ところで、これは試薬の「フクシン塩基性」なのだが、これはつまり、「マゼンタ」のことである。
色名のマゼンタは、もちろん色彩学上あるいは情報処理上の規約に基づく特定の色を指すわけだけれども、その名前はこの色素から来ている。
だから、これが、そもそものマゼンタ色。なのですが、どうでしょうか?
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February 13, 2009
勤務校に、寄付の申し込みをした。
武田科学振興財団から受けた研究奨励金であるが、これを使って備品に相当する品物を買うのがほぼ終わった。
これについて、事務方から、年度末にもなるし整理したいから寄付の申込書を書いてくれと言われた。
ここまでに使った経費のうち、取得金額が2万円以上になる品物に費やしたのは、2点で14万円ほど。いずれも液晶データプロジェクタである。一台は新品、もう一台は中古品を購入して、第一・第二化学実験室に取り付けてある。
こういうものは、備品台帳に記載がない状態でそこに存在することは許されないから、私が勤務校に対して寄付するという形にして処理し、台帳に載せる。そうするとこれらの品物は勤務校のものとなり、晴れて(?)授業に活用することができるようになるわけである。
礼を言われたりするが、私個人の財布に関わることではないので、変な感じもする。今後、転勤があっても持っていくことはできなくなったが、それは最初から承知のこと。使いつぶすつもりで活用しよう。
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December 27, 2008
26日、情報部会で、理化学研究所を見学するという研究会を行った。
昨年のこの時期に、横浜市金沢区にある地球シミュレータを見学するという研究会を行っている。これが、大変おもしろく、また参加者が多かった。この時期にこのような施設見学の研究会をするというのが、どうもニーズに合っているようだという判断から、今年も企画したのである。
そして、情報科全国大会の反省会で、こういうことをやるんだけどと言ってみたら、他県のみなさんの反応も良い。それではお誘いしようということになり、理研の地元である埼玉と、そのごく近くの東京の研究組織に声をかけた。そうしたら、こちらが提示した人数枠がまたたくまに埋まったのだそうで、3都県ともに、申し込みを断るような事態になった。こんなうれしい悲鳴をあげるのは、いったい何年ぶりだろう。
出かけたのは、理研の本所・和光研究所である。地下鉄副都心線が開通したので、和光市までは、神奈川からは意外に楽に行くことができる。
和光市駅から、歩いて15分ほど。広大な敷地にゆったりと建物が配置されたキャンパスであった。
見学・講演の詳細は、昨年と同じくVXさんのブログ、それに田中さんのブログを参照されたい。私は、印象を少しだけ。
スーパーコンピュータを見せていただいた。昨年の地球シミュレータは、見学用のデッキからガラス越しにコンピュータ群をながめるだけだったのだけれど、今回はコンピュータの置かれているフロアを歩いて見学させていただくことができた。「スーパー」というが、それは数の力なのであって、1台1台のコンピュータは普通の量産品なのだということがよくわかった(そうでないスパコンも世界にはあるのだろうが)。ただし、そこからはき出される熱風、それを冷やすエアコンを含め、やはり並々ならぬ装置であることは間違いなかった。
班に分かれての施設見学と講演は、私は表面化学の方を選んだ。化学と言うが、物性であって、物理に近い。走査型トンネル電子顕微鏡についてのやや詳しい説明であり、例の「世界最小の広告」などと呼ばれる、キセノン原子を並べた「IBM」の文字などもでてきて、楽しかった。
廊下に研究成果のパネルがいろいろ掲示されている。その中で特に感心したのは、金の表面に吸着された安息香酸分子の写真であった。安息香酸分子が、水素結合で2分子が対になり、そのユニットが金の表面に規則正しく並んでいる姿が見事に捉えられている。ほお~、と思った。
このような研究会は、各県、あるいは市町村にそれぞれある教員の研究団体によりひんぱんに開催されているのだろう。ただ、今回のように、県境を越えて有志が集まり見学をして、さらにその解散後に合同の懇親会兼忘年会が開かれてしまう、こういう例はめったにないことだろうと思う。今回の会は、その意味でも大変有意義であったし、情報科の教員ネットワークの値打ちを再確認することにもなった。
今度は、ひとつ埼玉か東京さんのほうで、よろしく。
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November 15, 2008
昨日(11月14日)、都高情研・都立三鷹高の竹澤見江子先生からご案内をいただいていた、研究授業におじゃましてきた。
ちょっと拝見しただけの印象であるが、三鷹高は、かつての公立高校、特に多くの都立高校がもっていた良い雰囲気を、損なわずに今に伝えているように思われる。規定はどうなのか知らないけれども、事実上は制服がなくて、生徒たちは思い思いの服装で授業を受けている。廊下ですれ違う私に対し、全員が明るく挨拶してくれる。勤務校の生徒と似ているところもあり、違うところもあり。部活ジャージ姿は見かけないなあ。

学校までは意外に時間がかかり、受付で記名しているときに3校時始業のチャイムが鳴ってしまった。少し遅れて教室へ入れていただく。
ここは視聴覚室なのだけれども、パソコンを入れて、情報処理室兼用になっている。こういう対応は珍しい。

情報科の科目は、ここでは3年に情報Bを必修で置いている。
3年で必修というのは、これはなかなか、難しいものがある。(理由の詳述は省略する。)
そうすると、生徒に取り組ませるためには、中長期的に考えれば必要な内容だと納得させるか、または何より面白い、達成感のある科目だと思わせるか、といった手続きが必要となる。
私が拝見した3校時のクラスでは、このあたりは十分にうまくいっているようであった。席替え、二分探索法、などといった例題に、生徒たちはそれぞれのペースでよく取り組んでいた。

授業進行は、この画面にあるように、首都大学東京の授業支援システムを使って行われていた。カスタマイズしてもらって使っているのだそうで、出席確認から、演習のひながた配布、作品の提出など、すべてこのシステムの中で行われていた。今日の授業でも、生徒たちはここからファイルを取り出して、コードを書き、保存したり提出したりという作業をしていた。
この学校は、数年後には中等教育学校へ移行することになっているのだそうである。つまり、小学校6年生が受験して入ってくる学校になる。学校の雰囲気は、どうなるのだろう。
都立学校の改革は急ピッチであり、そして、数年後に神奈川がそれを追いかける。気をつけて様子を見ていたいと思う。
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October 24, 2008
朝7時。渋谷センター街のマクドナルドにいる。
例によって、目的地ちかくまで早朝に移動しておいて、朝食をとりながら時間をつぶしているのであるが、ここまで来るのは少し寄り道になる。実は、正高信男「ケータイを持ったサル」に描写されていた光景を見に来たのである。みなが一人で座り、ケータイでメールを打っては画面を見つめて返信を待っている、という姿である。
来てみると、残念ながらそのような世界は展開されていなかった。徹夜あけらしい若者は二人以上のグループでいるし、大人たちは出勤まえの朝食という風で、特段のこともない。今日は平日であって、あの本に描かれていた休日の朝とは様子が違うのかもしれない。あるいは7時ではもう遅くて、始発前後の5時ごろがそんな感じなのだろうか。
ただ、驚いたことが一つ。この2階フロアには、ガードマンがいるのである。店員ではない。警備会社の名前が入った制服制帽のおじさんである。抑止力(何のだ)としてそこにいるだけかと思ったら、店内を巡回して、眠っている客を起こしたりしている。
ここは、そういうところなのだ。
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October 16, 2008
3年総合。
私の担当するゼミ「分子を知る」の受講者6名は、いずれもここまで大変よく有機化学に取り組んできた。
さて、いつまでも授業をしていてはいけない。全体発表会に向け、準備を始めなくてはならない時期が来た。
発表の方法は各ゼミごとに任されているが、大きく、講演形式の発表、展示、資料作成配布に分類されるらしい。ここから選んで申告し、全体発表に臨むのである。
私は初めてで、勝手が分からない。それでも、6人の性格は分かってきたし、また私のほうの指導のしやすさということもあって、ここは展示でいこうと考えた。つまり、ポスター形式の発表である。生徒たちも、それが良いということであった。
全体発表会の日に、体育館の壁に資料を掲示し、参観者に説明することになる。

今日(14日)は、テーマ決めと、ポスターを作るための資料集め開始。
県から配られているノート型PCを6台、情報教室からもってきてセッティングした。ほぼ1コマを要する作業である。このほかに、紙媒体の資料として大学レベルの有機化学の教科書を4種類ほどと理化学辞典などを置き、参照できるようにした。
生徒たちは、しかし、紙媒体には目もくれず、黙々とPCに向かう。ぐるっと巡回してみたら、全員が、きちんと化学のページを検索して、私が提示したテーマ例に即した内容を読んでいる。関係ないページを見て遊んでいる者がいないというのは、なかなか、大したものだと思う。
スクリーンに映しているのは、VXさんのブログ。情報科全国大会のエントリで、私たち神奈川の教員がポスター発表している様子を見せている。
君たちは忙しいだろうから、この授業時間内だけでやればいい、と言ってある。あと90分を3回ほどで、ポスターを仕上げてもらうつもりである。
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August 23, 2008
昨日、2008年8月22日に、全国大会があった。全国高等学校情報教育研究大会、その第1回東京大会である。会場は武蔵工業大学。
参加人数は公式発表で301人ということであって、想定よりかなり多かった。期待されているものが大きいのだということを、改めて感じた。
ところで、この大会で、私はポスター発表をしてきた。タイトルは「情報機器を使った授業は「有効」か」というもので、スマートボードを活用した授業の結果を、「生徒による授業評価」とテストの点数などにより検証してみたものである。
内容についてはまた書き加えることとする。
配付資料を訂正したものをpdf化した。こちらからどうぞ。
(以下、8月26日追記)
ポスター発表のいいところに、立ち止まって興味を示してくれるお客さんと、いくらでも話をしていられることがある。この発表でも、多くの方から、質問や意見、提言をいただいた。
その中で何人かの方から指摘されたのが、せっかく電子データを投影するのだから、ただ画面を映すのではなく、生徒が参加できるような仕掛けをつくったら良かったのではないか、ということである。
それには、私も反対ではない。ただ、この3年化学IIでは、そういうことは意識的に取り入れなかったと言っても良い。
そもそも、このようなスマートボードを用いた授業を行おうと考えた最初の理由は、板書時間の節約であった。見やすいきれいな、黒板に代わる文字情報を、すばやく正確に提示しようと考えたのであったし、それに加えて図表・写真や動画を示すことができる点が、この方式のメリットなのだから、それについて生徒の意見を聞いてみようと思ったのである。
テキストを投影するにしても、( )で穴をあけておいて考えさせる、埋めさせるというやり方もある。寄せられた意見のなかにもあった。でも、私は黒板の授業であっても、塩ビカバーの教務手帳にチョークで文字を書いて、黒板に重ねて示し、パッパッと切り替えて見せるといったことも行っている。プリントを配布して作業させてもいい。旧来の黒板やプリントだってできることをやるのでは、新しい方式の効果を検証することにはならない。
ともあれ、単純に黒板の板書を置き換える形で ”パワーポイント授業” を行うことは不可であるとわかったから、別の方法をいろいろと探って行きたいと思う。
書く時間がないのだが、すでに高機能の書画カメラを購入した。これを使ってテストしていることがらもある。
「授業時間節約・進度確保」「その中で、なるべくなまの物質の姿を効果的に見やすく」
を主眼として、研究していこうと思う。
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August 05, 2008
さきほど携帯に着信したメール。
From: 08020479856
Subject: RE:※重要なお知らせ※
Date: Mon, 4 Aug 2008 13:19:00 +0900
㈱大和興信所
03-5337-3557 担当の大塚と申します。
早速ですが、本題に入らさせて頂きます。
現在お客様がご使用中の携帯電話端末より、認証ネットワーク事業者センターを介し以前にお客様がご登録されました『有料情報サイト』『特典付きメルマガ』『懸賞付きサイト』等における無料期間内等で退会手続が完了されていない為、ご登録料金及びご利用料金が発生しており現状で料金未払いとなった状態のまま長期間の放置が続いております。
当社はサイト運営会社より依頼を受けまして、料金滞納者の個人調査、悪質滞納者の身辺調査などを主に行っております。
本通知メール到達より翌営業日(営業時間内)までにご連絡を頂けない場合には、ご利用規約に伴い
①個人調査の開始(悪質な場合は身辺調査の開始)、②各信用情報機関に対して個人信用情報の登録、③法的書類を準備作成の上、即刻法的手続(強制執行対象者等)の開始、以上の手続に入らせて頂きますので予めご了承下さい。
※退会手続の再開、お支払いのご相談等をご希望のお客様は
下記営業時間内に
10-30~19-30
担当大塚
までお問い合わせ下さい。尚、本通知は最終通告となります。
(機種依存文字は原文のまま)
私の携帯にはめったに迷惑メールは来ない。こんなのは極めて稀な例である。
情報科のみなさん、教材にどうぞ(笑)。
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July 28, 2008
3日間の夏休みをとってきた。
行き先は、例によって伊豆である。
私たちは、天候や気分によって、ホテルのプールや海水浴場で水遊びをしたり、またちょっと出かけて見物や工芸体験などをして過ごすことにしている。
そのうちの一つ。伊豆高原のガラス工芸ショップで、サンドブラストをやってみた。初めてである。

私が選んだのは、通常サイズのガラスコップ。これは、無色のガラスの上に、うすい青色のガラスがコーティングされている。表面の青色の部分を削り落とせば、無色のガラス生地が出てきて、文字や絵が見えるというしくみである。
まず、下絵を描く。たくさん用意されている見本の紙から図柄を選んで、そこにトレーシングペーパーを重ね、鉛筆で図柄を写し取る。これは反転するので、文字は鏡文字で書くことになる。左上の写真は、ひっくり返したところで、こちら側には鉛筆の粉は付いていない。私は、コップ一周ぶんの長さを測って下絵を描いた。
コップに、軟質塩ビのシートを貼ったものが渡されるので、そこへ下書きの紙を巻き付け、カッターの柄でこする。すると、鉛筆の粉が、塩ビシートに転写される。
この図柄に沿ってカッターで切り込み、削りたい部分のシートを切り抜いていく。
図柄を切り抜いたら、窓つきの箱の中で、研磨用の砂を吹き付ける。砂は合成品だと思うのだが、石英砂のような感じである。200メッシュくらいか。これが、圧搾空気でノズルの先から吹き出るので、シートを切り抜いた窓状の部分に吹き付けていく。色が抜けたかどうかを、箱の中で蛍光灯にかざして確かめながら作業を進める。
削り終わったら、箱から取り出し、シートをはがす。
右下の写真は、ホテルへ戻ってビールを注いでみたところ。
ところで、私が見本に使った元画像は、一見して魚が泳いでいる様子であることが見て取れるものであった。ところが、このようにガラスコップの図柄になると、これはよく見ないと魚であることがわからない。
これはつまり、魚の輪郭がなかなか見えてこないということである。元画像は、そのような、いわゆる主観的輪郭がはっきりと見えるように、注意深く柄が配置されて描かれている。(IBMのロゴを思い出して!)
ところが、私がそれをトレーシングペーパーに写し取り、転写し、カッターでなぞりながら切り抜き、その穴に砂を吹き付け…という工程を行っているうちに、だんだんとデータが劣化したため、計算された線が見えにくくなったのであった。
さあ、この話と、青いコップ。授業でどう使おうか?
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July 21, 2008
今夜は、久しぶりに少ししのぎやすいようだ。
いわゆる一学期相当期間の授業を思い出し、缶ビールを飲みながら、考えてみる。
今年度、3年総合の担当となった。出したテーマに対して生徒の応募があり、講座成立。そして、ジョーンズ有機化学を読み始めた。
この授業は、私にはなかなか負荷のかかるものであった。高校レベルを超える化学を授業としてしゃべるのは初めてであるし、またテキストは(とりあえず)英語である。邦訳を同時に示しているが、それは完全な逐語訳ではないから、やはりきちんと原書を解釈しておいてから授業に臨む必要がある。準備に時間が取られることはもちろんだが、精神的にも負担であった。
ところで、勤務校に着任した昨年度は、やはり3年の化学IIの授業準備に追われていたように思う。東大を受けようかという生徒もいる教室で、受験レベルの化学IIを進めていくのには、それなりの用意が必要である。慣れない身には大変であった。
それが、今年は、総合がある。すると、化学IIのほうは、だいぶ楽に感じるのである。1年の化学Iは、もう、どうにでもなるようにも思われる。
この感覚は、例えて言えば、自分というエンジンの排気量が上がったような感じである。同じ巡行速度を保つために、以前はアクセルを床まで踏んでいたのが、今はだいぶ踏みしろを残しているといったような。まだ、踏めるぞ、と。
(単に、慣れただけ?いや、まあ、そう言わないで。)
ここで私は、デジャブ感にとらわれる。
2002年の夏であった。情報科教員免許取得のための現職教員等講習会に駆り出され、必死で勉強して、同じ身分の先生たちに授業をした。3カ所をまわって勤めを終え、二学期に勤務校へもどって「情報基礎」の授業をしたときであった。
あれ、オレ、排気量が大きくなった?
授業が、ラクだったのである。しゃべっていて一学期より楽しくなったし、高校生ってこんなにかわいかったっけ、などとも感じた。
いや、人間は、適切な負荷をかけられれば、年齢に関係なく、力がつくんだなぁ。そう、身をもって感じた、という話である。
で、時期を迎えて、いわゆる学校経営(いやな言葉だ)のほうに適性を発揮していく人もいるのだろうけれど。
私は、そんな方に進みたくない。自分の専門分野と生徒に、直接かかわる職務にこだわっていたい、と強く思うのだ。
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July 07, 2008
6月7日に、「効果はあったのか?」という題で、いわゆる情報機器をつかった授業が有効なのかどうか疑問であるということを書いた。
その後、前期分の「生徒による授業評価」があった。
ここでの対象は、3年生化学II受講者の50名ほどとする。評価数値については、まだ集計していないので、とりあえず自由記述欄だけを読んでみる。何らかの記述があったのは、ほぼ半数であった。
全文をここに上げたい気持ちがあるが、生徒にそのように使用することを告知していないことなどから、それはやめておく。趣旨をいくつかのグループに分け、カウントしてみた。(ダブルカウントあり)
- スライドはわかりやすかった・スライドでもよかった 3
- スライドはわかりやすいが頭に入らない 3
- スライドのプリント配布がいい 2
- 黒板の方がいい・頭に入る 10
- 実物や模型が分かりやすい 3
1人、黒板の板書のほうが理解できる、それにスクリーンで補助的な説明がいい、という意見があった。
以上をまとめると、生徒たちの要望は、
- スライド投影よりも黒板に説明を書いて欲しい、それをノートに書きながら理解できる
- 薬品、模型などがあるといっそうよくわかる
- スクリーンに投影する教材も、工夫されてきれいなものは、見ていて理解の助けになる。
- まとめプリントが欲しい
ということになるだろう。
教材の工夫に対する評価や、授業のわかりやすさについての数値的な検討は、また後日。
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June 27, 2008
神奈川県高等学校教科研究会の、評議員会兼理事会に出席してきた。情報部会の理事としてである。
会場は、県立川崎高校である。京急の八丁畷駅から歩いていった。
私は「ここにあった川崎高校」を30年前に卒業した。
県立学校の統廃合により、旧・川崎高校は近くにあった川崎南高校と統合されて新校となったのだが、その名前がやはり「川崎高校」とされたのである。たとえ名目上でも対等な合併とするためには新しい学校名をつけることは必須であろうし、事実、ほとんどのケースではそうなっている。ところが、2例だけ、片方の校名を引き続き名乗ることになっているところがあり、その一つがここなのである。
右に見える古い建造物は、プール付属の建屋である。更衣室などがある。ここだけは、30年前のまま。
さて、教科研の会議である。
各教科の部会から、部会長である校長さんと私のような立場の者を合わせて二人ほど。それが一堂に会して審議をする。
その討議の内容は、ここに書くことは適当ではないと思われる。自分の教科での教育に関して、純粋と言えば純粋、熱心と言えば熱心…。
帰りは川崎新町の駅から南武支線に乗った。この駅から電車に乗るのは、教育実習以来かもしれない。
この電車は205系1000番台といい、山手線のお古を改造したものである。私の頃は、クモハ11+クハ16という、昭和初期に製造された古豪が走っていたのだが、あれも山手・京浜東北のお古であった。その次の101系も含め、この線区はその程度の位置づけである。
この浜川崎支線は運行本数が少なく、今日は電車が来るまで20分以上待った。でも、思いめぐらすことがいろいろとあったので、待ち時間が長いとは思わなかった。
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June 21, 2008
squeakを使ってみる。
作りたいものは、今ちょうど(終わってしまったけれども)扱っている、van der Waals 力を説明する動画である。その、現段階の画面ショット。

二原子分子が壁にぶつかると、はね返る。また、スライドバーを動かすと、分子の飛ぶ速度が変わる。つまり、気体分子が、温度の上下によって飛ぶ速さが変わるということ。ここまでは、できた。
ただし、分子同士がぶつかったときに運動量を交換する動きが作れない。とりあえず、それぞれの分子に、ぶつかったときの回転角を適当に割り当てているが、絡み合うような動きを (^^; してしまうこともある。
また、ある温度以下になると画面の下方に固まって振動するようにして、液体になることを示したいのだが、そのような条件分岐は用意されていないようだ。
やはり、ちょっといじってみるのはとっつきやすいけれども、少し突っ込んだことをやってみようとするととたんに非常に敷居が高くなるということのようである。
この先、Smalltalk の勉強をして、作品を作り込んでいくことが、私にとって有益なことなのかどうか。研究会の後の懇親会まで残ったメンバーとも、相談してみようと思う。
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June 16, 2008
今日は、squeakの勉強をしてきた。情報部会、2008年度第1回研究会である。
会場は、武蔵工業大学環境情報学部。小池星多先生と、そのゼミの学生さんたちにお世話になり、この会を開くことができた。

squeakは、かのアラン・ケイが提唱してつくった、何と言ったらいいのだろう、グラフィカルな環境である。子供でも抵抗なく使うことができるインターフェースで、とりあえず何か絵を描く。すると、その絵がオブジェクトとなり、それに対していろいろと命令を記述することができる。
これをちょっと触ったことはあって、そのときには、お約束のライントレースカーをつくってみた。可能性を感じさせるものなのだが、さて、この先はどうしよう、何ができるのだ?という状態になる。本を買ったのだが、忙しさにかまけてそのまま勉強せずにいた。
今日は、あのときのように、ひまわりや言霊などと一緒にちょっとだけ、ではなかったから、ライントレースカーよりも一歩先までやってみる(教えてもらう)ことができた。代入の考え方など、なるほどと思った。
squeakに対し、いくつかのスタンスがあるだろう。これ自身を広めたいという考え。プログラミングを体験するツールの一つとして見る立場。そして私のように、これを使って何か教材がつくれるかな?という見方。
私は、数式や文章で表される自然科学の概念をグラフィカルに表現できれば、高校生の理解の助けになるから、そういう教材を作れれば作りたいと考えている。例えば、以下のようなもの。
boyles_law.swf
これは、ボイルの法則を理解するための教材である。Flashでつくったのだが、かなりの手間がかかったので、こういうものを次から次へとつくりだす気にはなれない。
これを、squeakで楽に作れるものならば、活用したいと思うのである。
もっとも、他の環境から参照してすぐに表示できる形で書き出すことができないと、利用価値は低い。
そのあたり、まだクリアしなくてはならない課題がありそうである。
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June 10, 2008
高校に教科「情報」が置かれることになったときに、現職教員講習会に出席して免許を取った。また、その直後に情報部会に参加して、いろいろと良い経験を積ませてもらった。
そして、情報科の授業を担当することになった。特に前任校では、2年間、情報科(および関連する商業科科目)の専任となって、それなりに授業に力をそそいだ。面白くもあった。
ところで、私の本来の専門は化学であるし、現在勤務校で担当している授業も化学ばかりである。この状況では、情報科の授業研究活動を何よりも優先するというわけにはいかない。
また、情報科のカバーする領域の中でも、私の興味は情報活用力とかデザイン、あるいはハードウェア、電子工学の方面に向けられがちである。コアな情報理論やプログラミングには、正直なところ、あまり関心がない。
このような状況、あるいは私の興味関心のあり方のもとで、情報教育に関わる話をしているとしよう。
提示されている話題に関連して私が何か発言するとなると…。
話が飛ぶようだが。
地方へ行くと、寿司屋と天ぷら屋の機能分化が不完全である。うな重までつくってくれたりする(そうだ)。これは、客の数と店の数との関係で、そうなるのである。
学校現場で、少人数の情報科教員が、
「それは情報科学の話だ」
「それは教育の情報化のことだから自分には関係ない」
などと言っていたら、どうなるか。
和食処「嘉村庵」のおやじは、寿司だけを看板にして商売はできない。あわせて天ぷらも出しながら、何とか世渡りをするので、そういうものだと思って見ていただきたいのである。
(実はこのおやじ、自分は蕎麦職人だと思っていたりする。このごろ、そっちの注文が多くなってきたらしい。)
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May 28, 2008
朝、「新s」あらたにす を読む。
ここは、朝日・日経・読売の共同ページであって、各社の記事に飛ぶことができる。一面の記事やコラムを読み比べたりすると、なかなか面白い。
新聞紙面でも読めるテキストだけでなく、このサイト独自のコンテンツもある。そういうものの中に、こんな記事があった。
パンダが死んだ日1979/2008
現在中年以上の年齢にある落語ファンにとって、六代目三遊亭円生の死は、記憶に残る事件であった。落語協会分裂騒動が起こり、老齢ながらその渦中にあった巨匠の憤死であったからである。
ところで、その同じ日に。偶然、上野動物園のパンダ、ランランも死んだのであった。
そして翌日の新聞の社会面。昭和の名人、円生の死去は大きく取り上げられたが、ランランが死んだことを知らせる記事の方が、さらに大きく扱われていたのであった。
このことは、当時、話題になった。落語ファンとしては、笑ってすますことのできない引っかかりを感じる事件であり、今に至るまで、共通体験として語りぐさになっているのである。
それが。
「パンダが死んだ日1979/2008」によれば、たしかに朝日と毎日ではそうなっているのだけれども、読売の紙面では、円生死去の記事の方が大きかったというのである。
当時の読売の社会部デスクは、「いかに国民的人気のパンダの死とはいえ、動物より人間の死のほうがニュース価値は上と決断した」のだそうで、これは一つの見識であろう。
私が当時実際に読んだのは朝日である。それをもって、世の中の新聞はみなそうだったのだろうと思いこんでいた。はからずも、あらたにす のおかげで、認識を改めることができた。
こういう話は、情報科の授業でとりあげる範ちゅうにあるわけである。そういう立場にありながら、まさに、我が身を省みることになった。
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May 16, 2008
情報部会研究大会の配付資料と、部会名簿。その印刷と綴じ込み作業を、私の勤務校で行う。異動してくる前の年から、3年続けてこの方式で行っている。
資料は、500部作成している。発送用に350部、研究大会用に150部という計算である。実際には、研究大会に150部もいらないのだが、何でも500枚刷るというのが覚えやすいので、少なくともここ5年間は、そうしてきている。
こういう作業は、もちろん手間がかかる。ここのところの多忙化によって、作業に集まってこられる委員の人数も減ってきており、この方式で続けられるかどうか、検討しなくてはならない。
紙を取っては綴じる作業の間、初代部会長のImさんが、来年からはもう印刷に出そうと言っていた。そうしたいと思うけれど、情報部会では学力テストの代金を取っていないから、予算が乏しい。これは大前提である。
みなそれぞれ校務を気にしながら、それでもこうして10人ほどが集まってきて、7時すぎまで。作業をしつつ、会話を交わす。
そういえば、旧3委員会-教育、技術、ネット-の委員として集まるのも、今日が最後だったのだ。
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May 03, 2008
連休の後半。昨年と同じく、妻の実家へ遊びに来ている。
一冊持ってきた本が、「化学結合-その量子論的理解-」(ピメンテル他著、千原他訳)というもの。古い本だが、化学ブラッシュアップの一環として、Yahoo!オークションで入手しておいたものである。
その、第一章の冒頭に、ゴシック体で以下のように書かれている。
よい理論というものは、観察によって得られた知識をうまく解釈できるものである。
そう、まったくその通りである。理論、そして学問の存在意義はまさにそこにあると思う。
情報科のほうで教材を吟味していると、ときに感じる違和感。それは、情報科学ないし数学を専攻した人たちと、このあたりの感覚に隔たりがあるからなのだろう。私にとって、理論というのは現実を説明する手段なのである。現実に立脚しない、理論だけのものには興味がないというか、価値を見いだし得ないのだ。
例えば、プログラム。私も学生のときにはプログラミング電卓を使っていた。それは、自分の仕事を速く正確に処理するために数値計算のプログラムを入れて使っていたのであって、プログラムが楽しかったわけではない。
だから、何かプログラムを書くとしたとき、当然、それで何を処理するの?と考える。処理する対象が眼前にないのにプログラムを書くというのは、私にとっては無為なことである。
例えば、シミュレーション。これについては以前書いたことがあるから、ここに再度書くことは控えよう。
勤務校において、当面、化学だけで最大11単位分の教材を考えないといけない状況にある。そういうこともあって、なかなか情報科は担当できない。
でも、来年か再来年に担当できるとすれば、言ってみれば「この物質世界に足を着けた情報B」にしたいものだ。
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April 30, 2008
畏友間辺さんの、「海の近くの情報教室」が復活した。
http://www.info-study.net/
このページは、いままでも、別の名前でこのURLに存在していた。けれども、そこにはやはり、仮住まいの雰囲気が感じられたのである。親しまれたブランドを再度掲げた彼の意気込みたるや。
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April 23, 2008
クラスで映画を作るのだが、という相談である。
一緒に情報教室へ行ってみる。
生徒機を起動してみると、仕様書に書いてある、Premiere Pro CS3 が入っていない。Windows ムービーメーカーでやるのか?
教員機には、Premiereが入っていた。おかしいなあ、仕様書では、導入ソフトウェアについては教員機と生徒機の区別がないのだけれども。
ところで、2人、3人で私の所に質問というか相談にくる生徒たちのうち、私と会話をするのは、多くの場合に1人だけである。あとの者は、話の内容に、まったく関知しない。
こういう落差は、もちろん昔からあった。
それでも、私が高校生だった頃は、カセットデッキ(黒いデンスケ(!))だとかフジカシングル8だとかを操作できるかどうか、ライン音声信号をカセットデッキからステレオセットに接続できるか、といったレベルであって、いじれないと言う者も、まったく何も分からないということはなかった。
それが、現今の、例えばデジタルビデオ編集となると、知らない者にはまったく何が何やら、である。
簡単にできると思いこんでいる生徒たちにつきあって、予期しない、深夜までの編集作業。という事態は避けたいのだが。
とりあえず、担任には経過を報告している。
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April 10, 2008
年度末に、生徒用実習機をはじめ、情報教室の機器が更新された。
今日、導入業者による説明会があった。
全教員対象ではなく、情報科担当だけである。と言っても、勤務校には情報科免許取得者が5名いて、その全員が実際に情報の授業を担当している(もしくは前任校で担当していた)。この5名がそろい、これに加えて定時制から2名が出席。それに、総合の時間にここでレゴマインドストームをやらせている人が来たから、総勢で8名となっている。
さすがに8人いると、いろいろと使い勝手に質問や要望が出てくる。私も、ずいぶんいろいろと聞いてみた。説明する業者さんは、なかなか大変である。
教室内LANは、ギガビットであるという。そのため、40名の生徒が、Zドライブに割り当てられている、サーバ上のフォルダにアクセスし、リアルタイムで映像などの大きなファイルを読み書きしても、大丈夫なのだそうだ。
新年度の時間割は、Imさんが担当する情報Bの10時間の、ウラの私はすべて空いているというものである。押しかけTTをやれと言っているかのようである。
これに対し、残念ながら、Yさんの方には、ほとんど行けない。
転勤してきた生物のAさんも、状況によっては情報を担当することにやぶさかではない、という感じだし。勤務校の情報科は、当面は大丈夫そうだ。
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March 26, 2008
今日は、都高情研の研究大会におじゃましてきた。
いつも思うのだけれど、この大会の運営は、大変好ましい。虚飾を廃し、中身が充実している。
基調講演、企業展示、ポスターセッション、研究発表…。
すぐにでも授業に取り入れてやってみたいネタが、もう、次から次へと紹介される。
私は新年度も情報を持てないことが決まっているのだが、3年の総合で2単位のゼミを持つ。ここでは、化学の講座を開くことが期待されているのだけれども、ひとつ、情報系でやってみようか。
日程も一日とられていて、ゆったりしている。
いいなあ。
会場は、日本電子専門学校。私は20年前から卒業生をずいぶん送り込んできたのだけれど、実際に足を運んでみるのは初めてだった。
終了後、懇親会を辞退して、神奈川のメンバー数名で臨時対策会議。この時期にこういう非公式会議をもつのが年中行事となってしまっているのは、何とも。
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March 21, 2008
ゆったりとした学年末である。成績を出してしまえば、さしたる仕事はない。
こんなことは、本当に久しぶりである。
午前中、1年生の総合的学習の時間の全体発表会があった。各クラスから選抜されてきた者8名が、体育館でスライドを使いながら研究発表をするのである。
生徒たちは、それぞれ発表をこなしている。ただ、教員側の関わり方としては、とくに発表の指導という面において、ずいぶん工夫の余地があるように思う。これでは、貴重な授業時間と、生徒たちの才能が、もったいない。何とかしないといけない。
ヒマな私は、頼まれてもいないのに、VHS-Cのビデオカメラをセットして録画を取っていた。テープのアナログソースを活用するにはビデオキャプチャカードからPCに取りこまなくてはならないが、それはまた、別の機会の楽しみとしておく。
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March 17, 2008
遅れに遅れて、やっと情報処理教室の生徒用実習機が更新された。
ここは情報処理教室としては狭く、普通の教室と同じサイズである。2スパンというのだろうか。そこへ生徒用機を40台、プリンタ4台、それに教員用のさまざまな機器を入れるのだから、大変にきゅうくつである。
そこで、以前のエントリに書いたように、Imさんと配置を考え直しておいた。

机は前のものを引き続き使っているし、カーペットを張り替えてくれなかったのも残念である。それでもイスは更新され、床下配線も私たちの提案したレイアウトに沿って引き直してくれた。
ちょっと分かりにくいかも知れないが、これは、5列に配置しているのである。4列にしたいのだが、長辺の長さが足りなくて10台の列はつくれない。この配置なら、生徒の様子を見やすいし、生徒からも首を90度回せばこちらを見ることができる。
次は、スマートボードの設置をしなくてはならない。キャスター付きの専用台は、いらなかったようだ。
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March 12, 2008
湘南台高校にて会議。
情報部会の会議である。だが、何委員会が行われているのか、どうも、溶解状態に近い。事実上、新組織への移行が始まっている。
このままいくと、先細りになる。普通は、動けるように実態に合わせて、組織を整理して小さくしようという発想になるだろう。
しかし、海部案はそうではない。これがうまく離陸すれば、しばらくは、情報部会はうまくまわっていくことが期待される。
研究会の案も、たちまち10以上が上がった。こういうものを形にしていく作業は、とても楽しいものだ。
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March 07, 2008
県立相模原高校で、県教科研の評議員会・理事会・会計担当者会議を兼ねた会議が行われた。
この会議は、教科研の会長の勤務校に事務局が設けられ、そこで行われる。ただし、新年度の一回目については、旧年度の会長の勤務校が会場となる。それで、昨年6月には横須賀高校へ出かけたのだった。
「評議員」が、各部会の部会長、つまり、多くの場合は校長である。「理事」が私のような者。それに今日は、各部会の会計さんも呼ばれている。ただし、その全員がそろうことはなかなか難しいようである。情報部会からは、石川校長は校務のため欠席で、私と会計2名の計3名が出席した。
今日の主要な内容は、事務的なものである。年度替わりにあたり、各部会から教科研事務局に宛てて提出するべき書類について、指示と質疑応答が行われた。毎年、さして変わらないことなのだろうと思うが、けっこうあれこれと疑義が出される。
それと、新年度の県下一斉テストについて。これも、なかなか、シャンシャンとはいかない。
理科と英語から連絡があった。いずれも、来年度に神奈川で全国大会を開くのだという。また、国語も、再来年度に全国大会だということである。
私は発言を求め、このようなことは大変すばらしい、ついては夏休み中に行われるそれらの大会には新採用者に校外研修扱いで出席してもらいたいと思うが、それが官製研修とバッティングしたときには、ぜひ教科の研究会のほうに出てもらいたいから、教科研としてバックアップしてもらいたい、と要請した。
時計を見て、自宅直帰の予定を変え、学校へ戻った。
残りの採点を済ませたころにImさんからお誘い。いいですよ、行きましょう。
30分一本勝負と言って臨むのだが、不思議なことに、なかなか、「30分経ちましたね」ということにならない。相対論的「動く時計の遅れ」が生じて、…なわけはないのだが。
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March 06, 2008
昨日、勤務校を会場として、情報部会の幹事会をもった。
定時制の後期出願と重なっていたので、いつもの応接室ではなく、別の小さな部屋で行った。
幹事会は、私の勤務校と、部会長の石川校長の学校とを、ほぼ交互に会場として行っている。特にそうしなくてはならない理由はないが、メンバーの集まりやすさという点からは、うまくいっている。
神奈川の教科研においては、各部会の部会長という看板は管理職へ移行した。そうすると、私のような一般教員がつとめているとりまとめ役は、決裁の権限はなく、まさにとりまとめがその仕事となる。
先にエントリを書いてもらっているから言うわけではないが、現在進んでいる組織改編については海部さんの、また教員研修の部分については五十嵐さんのはたらきが、まことに大きい。
私は、露払い役である。自嘲でも謙遜でもない。それが役目なのだと思う。
この忙しい年度末に、こうして会議をもてば、仕事にしわ寄せはくる。
でも、集まってくるメンバーと話をしていると、楽しい。元気が出る気もする。
今日は実験室にこもって採点を進めたから、明日は何とかなる。午後には、教科研理事会で県立相模原高へ行くことになっている。
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January 15, 2008
勤務校の生徒用実習機には、コンピュータミュージックのためのソフトウェアとして、ヤマハの「学校用らくらく作曲名人」が入っている。MIDIキーボードも、たぶん20台ある。
しかし、これらは、ほとんと使われることがなかっただろうと思う。そして、まもなく機器の更新を迎える。
私は、5年前に永谷高校で「情報基礎」を担当したとき、このソフトをちょっと使わせてみたことがある。音声のディジタル化は、高校の情報関係科目ではぜひ触れたい内容であると考えているからである。
気合いを入れて、音声をディジタル化するには考え方が二つある、一つは波形をそのままサンプリングしてディジタル化したデータを取り扱い、「録音・再生」する方法であり、もう一つは音の高さや継続時間、楽器の音色などというデータをいわば楽譜の形で持ち、「入力・演奏」する方法である、などと説明してから、実際に打ち込みをさせてみた。ピアノを弾けるという生徒にはMIDIキーボードを使わせた。
ただし、当時の機械は(つまり現任校の機械と同じなのだが)性能が低かった。だから、生徒は苦労して打ち込んでも機械のレスポンスが悪かったので、あまり楽しそうではなかった。
ところで。例によって前置きが長くなったのだが。
いまどきのDTMソフトとしては、「初音ミク」。これで決まりであろう。昨日から、調べてみたりデータを聴いたりしているのだが、これは、良くできている。
まず、声優さんの声を用い、それをもとにして、歌の音声合成ができる。なかなかリアルである。楽器による演奏だけであった従来のDTMソフトに比べ、大きな進歩である。楽しい。
そして、イメージキャラクターの女の子をつくり、ソフトウェアの出力音声はその女の子が歌っているのだ、という設定がなされている。これもまた、とても上手い。ついでに、「google八分」の話までできる。
そして、ネット上には、この初音ミクで作った作品が、たくさんアップされている。動画と組み合わせたものも多い。
これらは、かつてniftyにあった、FMIDIのデータライブラリに上がっていた作品群を思わせる。PC-9801、MS-DOS環境でMIMPIで再生していた、あの、力の入った紙芝居付き音楽データ。
10年を経て、ハードの環境は大きく変わっても、人間のやることは結局同じようなものになるのかと思う。
今回更新される生徒用実習機には、DTMソフトは入ってこないだろう。でも、もし可能であれば、この初音ミクをインストールして、そして、さらにもしも私が授業を担当するとしたら、ちょっとだけでもコンピュータミュージックに触れさせてみたい。
この間に機械もうんと速くなったから、こういうものを動かしても、操作は快適だろう。多分。

試用版を入手して使ってみた。編集画面はこんな感じ。
曲データの例。神奈川県のページにある、県歌のスコアから打ち込んだもの。試用版からはwaveでセーブできるので、それをscmpxでmp3化した。こんなものが簡単に作れるという例示のみ、技量不足については予めお詫びを申し上げる。
初音ミクに神奈川県歌『光あらたに』を歌っていただきました
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January 07, 2008
情報部会の、本年度最終回となる研究会に参加してきた。
テーマは、シスコのルータを、それを学習するためのソフトウェアを用いて、バーチャルにかつ効率よく、その操作と振る舞いを理解しようというもの。清陵総合の五十嵐さんがコーディネートしてくださった。
講師は、日本電子専門学校の木下稔雅先生にお願いした。系長という職にある方である。
このソフトウェアは、特定非営利活動法人インターネット・ラーニング・アカデミーが作っているものだそうだ。Windowsの実習機にインストールして使う。
起動して操作してみると、微に入り細に入り、機器の動作をシミュレートして示してくれる。特にルータについては異様にリアルであり、例えばスイッチを押して電源が入っていなければ操作ができないとか、また逆に動作中にオプションのモジュールをスロットに差そうとすると「起動中にそういうことをしてはいけない」と言われてエラーになる、といった具合である。グラフィックスもよくできている。
そうして面白がりながら、画面上にPCやルータを置いて、結線していく。それぞれの機器に、IPアドレスをはじめとしていろいろな設定を行い、仮想ターミナルからコマンドを打ってみたりする。これもまた、とても面白かった。
そして今日の山場である、パケットの流れを追う実習まで来た。
ただ、これについては、私自身、理解できたかどうか。正直、自信はない。もしこのソフトウェアを高校の授業で使ってよろしいという許可がいただけたとしても、ここまでついてこられる生徒は少数なのではないかと感じた。
むしろ、このソフトウェアが示してくれる画面をキャプチャして、授業中に提示するスライドに貼り込んで使いたい、そのあたりが効果的なのではないかな、という印象であった。
帰りには、雨が降っていた。しかし、冬の冷たい雨ではない。厳冬期であるけれども、ちょこっと春の先駆けが感じられたような気がした。
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January 06, 2008
昨年夏、湘南工科大学で情報部会の研究会を開かせていただいた。
そのときのことが、大学の学内報に記事として載っている。
ここの10ページ、Topics 11。
http://www.shonan-it.ac.jp/contents/about/866/000872.html
写真の顔はぼやけているが、それと知って見れば、誰だか判別できる程度。雰囲気は良く伝わってくる。
この画像処理は、さすがに上手だ。
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January 04, 2008
この夏、東京で高校情報科教育に関する全国大会を開こうという運びになっている。
今日は、その実行委員会、第一回。都立松原高校。東京の組織、都高情研会長の武山校長の学校である。
いつもの通り、町田の小原先生がご苦労くださって、今日の会がセットされている。
松原高の最寄り駅は桜上水であるが、私は下高井戸から歩いた。その方が道がわかりやすいこともあるが、この、下高井戸の商店街を歩きたかった。
ここを歩くのは、おそらく25年ぶりくらいである。日大文理学部に用事があり、3日間くらい通ったことがあった。
いかにも学生街…というか、大学の門前町というか。暮らしやすく、気取らず、そして雰囲気が粗野でない。東京の山の手の住宅街にある商店街は、基本的にこんな感じなのだけれど、その中でも、私はこの通りに惹かれるものがあった。
あのときは、中古レコード屋があって、たしか古今亭志ん生のLP2枚組を買ったと思う。さすがに、そのような店はもう目に付かなかったのだけれど。
日大文理の手前で右に折れ、松原高校正門。
待っていた皆さんと、校長室にて(ありがとうございます)会議。そして、場所を変えての懇親会。
勤務校ではなかなか情報科に関わることができず、だから、こういうところに出てくるのは余計な仕事に首を突っ込んでいると見られがちなのかもしれない。
でも、ここのメンバーと胸襟を開いた話をするのは、私にとって、大変元気づけられる、楽しみなことである。
前にも書いたけれども。今年も、二足のわらじを、相乗効果をもってうまく履いていきたいと思っている。
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December 25, 2007
情報部会07年度第6回研究会。地球シミュレータの見学と講演である。
詳細は、例によってVXさんのブログ記事を参照されたい。
ここにある並列処理型スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」は、情報科の教科書にも紹介されることがある。一時、世界最速であったが、現在は30位であるという。
といったような話を授業でとりあげるとしても、写真で箱が並んでいるところを見せ、型どおりの説明をする以上の紹介はなかなかできない。結果として、生徒たちに「ふぅん。」という以上の感興をよびおこすのはむずかしい。
しかし、こうしてやってきて実物を目の当たりにすると、その存在感は非常に大きなものであった。
すぐそばを、首都高神奈川線が通っている。そこを走るトラックには、高出力の無線機が積まれていることがある。地面にもさまざまな電流が流れるし、またここは海沿いの平地であって地盤も堅固ではなさそうである。
このような立地条件にあるため、スーパーコンピュータを収容する建物の基礎は鉄筋ではなくアラミド樹脂の棒を入れたコンクリートで造り、その上に11個の免震装置を設けて上屋が建っている。壁と天井はアルミニウム3層で電磁シールドしてある。ふっくらとしたカマボコ状の巨大な建物で、思わず、
「これはサンダーバード2号の格納庫だ」
と言ったら一人の同年代の先生に大いに受けたから、そのようなものをイメージしていただければよいだろう。
内部は水銀灯で照らされて明るいが、水銀灯自体はノイズ源であるから、壁面の外に設置されている。そして、その光だけ、ダクトによって導かれ、室内を照らしている。
空調は、床の金網から吹き上がってくる空気の温度が14度。それが640ノードのコンピュータ群を冷却し、22度になって天井に届く。
コンピュータ群は、円形に敷き詰められたように配置されている。中央にある統括部分との距離が同じようになるからだという。
これらのコンピュータを接続するケーブルの総延長が、2400km。釧路-那覇間の距離なのだそうだ。
同じ大きさのキャビネットに収められ、整然と並んだコンピュータ。上部には緑や赤のランプがあり、同期して点滅している。緑がかった、無機質な照明。空調の音。
ふと思った。あそこへ降りたって一つのキャビネットを開け、基板を一枚取り出してみたら。
「やめてくれ、カムラ…、こわいよ…」
HAL9000の声が聞こえるような気がした。
付属施設で見せていただいた、立体視の映像や地球型のスクリーンなど、学習のためでありながら、素直に楽しめる装置もいろいろある。
この施設は、いつでも見学受け入れOKであるそうだ。来年度の夏休みにでも、生徒を募って見学ツアーとして連れてきたい。
今日は、ここへ来て、本当によかった。
(追記)海部さんのところの記事と、微妙な食い違いがある。でもまあ、そのくらいのものであると了解願いたい。
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December 22, 2007
テスト委員会に出席してきた。横浜清陵総合高、VXさんの勤務校が会場である。
日程が取れず、土曜日の会議となっている。
他の部会では、こういう設定は多くない。情報部会でも、教科研に届け出てはあるのだけれど、実際に休日に会議を行うことは珍しい。
情報科の授業を受けて、その達成度をはかる「完成テスト」、および新入生が中学校の技術家庭科で身につけてきた情報関係の知識を見る「新入生テスト」について、その内容を検討した。
全国的にも、現場の教員が県レベルでの統一テストを作成して行っているという取り組みは珍しいようだ。そして、この問題は、神奈川県内だけでなく他の都県でも希望校に使ってもらっている。
だからというわけでもないが、昨年までよりも内容をブラッシュアップするべく、細かいところまで気をつかって問題を検討した。
ずいぶん時間をかけても、検討が終わらなかった。
他の委員は帰宅していったが、私は少し居残った。そして、VXさんが煮込んでおいてくれたおでんをほおばりながら、しばし、相談というか雑談というか。もう真っ暗であって、みなとみらいの灯りが美しく見える。
いつも書いていることだけれど、この頃の学校現場にはまったく余裕がない。こういう、何かちょっと食べながらゆっくりいろいろなことを語り合う時間といったものが、こうやって休日出勤しないと得られなくなってしまった。
さあ、帰って休もう。
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December 16, 2007
沼部から東急多摩川線に乗り、蒲田へ。日本電子工学院といっていたころから眺めてきたが、はじめて工学院専門学校の校舎に入る。情報デザインワークショップの発表を見学させてもらうためである。
まず、VXさんのブログ記事をお読みいただきたい。ありがたく共通理解部分とさせていただき、その上で、私は好き勝手なことを書こうと思う。
この企画ですごいなと思ったのは、2つの専門学校の学生がまぜこぜ一緒になって6つのチームを作り、課題に取り組んでいたことである。高校レベルで考えてみると、学校間の交流というのはスポーツの試合にしろ文化系のコンクールにしろ、学校対抗の色彩が強い。それが、このように共同して仕事ができるというのは、すばらしいことである。
さて、中身は、情報デザインについてである。おおざっぱな課題が3つ与えられ、作品というのかソリューションというのか、とにかく具体的提案をつくりあげてプレゼンテーションするわけである。
プレゼンの手腕については、まあ、あんなものかと思う。ただ、Flashを自在に操っていたり、何かプログラム言語をつかって実際に動く物を作っていたようだから、こういう面についてのスキルアップについては、これまた大いに感心したところであった。専門学校に入って半年の学習というのは、なかなか大したものだと思わされた。
ただし。(それについては見るなと言われているのだが)成果物は、いささか残念なものであった。いや、技術が、ではない。発想、あるいは着眼点に疑問があるのである。
道案内を、携帯電話端末あるいはPDAタイプの小型電子機器を使って行おうという発表が3つあった。でも、なぜ、わざわざ小型電子機器端末で行わなくてはならないのか。十字カーソルと小さい画面の文字やボタンというインターフェースは必ずしも使いやすいものではない。それより、例えば道案内のサイン、ピクトグラムの革命的改良といった発表がなかったのはなぜなのか。
そういうことを言うと、「それはオジサンの発想だ」と言われる。それは、その通りである。認める。
しかし、では、例えばこの画面の色づかいが見にくいという指摘を受けたとき、「それは色盲の発想だ」という返事で切り捨てることがあり得るのだろうか?
仮にも情報デザインという文言を冠する発表である。ユニバーサルなデザインという視点を欠いて、情報デザインはあり得ないと私は考える。
こうなってしまったのは、「ペルソナ」という名前で呼んでいたが、仮想的な対象モデル人格を考えて、その人格がこのような状況下に置かれたときにこのような行動を取るだろう、問題点があるだろう、それを解決するには、…というスキームでこのプロジェクトが進められており、その「ペルソナ」が、学生たちにイメージしやすい、自分たちと等身大の人格である、というところにその原因がある。自分たちならば、何でもかんでもまずケータイで、というわけである。
そして、その結果として、年齢的・電子機器スキル的に適用範囲の非常に狭い、まったくユニバーサルでないデザインの作品が並んでしまった。作品を見るなと言うが、こういうものを作ったという経験は、学生たちに残っていく。
ということは。
大変失礼ながら、これは、指導者の責任であろうと思う。結果として、あまりよろしくない提案が出てくることが明らかに予測できるようなスキームで、学生にプロジェクトを進めさせたのであるから。
****************
数年前、慶応大学の大岩元先生の研究室で、お話を伺ったことがある。大岩先生は、E社のプロジェクタを操作しているのだが、ボタンをいろいろと押しても、なかなかご自分の思うような操作ができず、困惑されていた。
そして我々に対し、こうやって日本の機械は使いにくい、使いやすいデザインをちゃんと考えてる技術者が日本には全然いないのだ、とおっしゃるのであった。
まさに、そういうことだと、今日、あらためて思った。
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December 04, 2007
情報部会 情報ネットワーク委員会。勤務校を会場として。
情報部会も、発足して何年も経ち、そろそろ見直すべき部分も出てきている。また、最初から言い続けていながらできていないこともある。
そのあたりの状況を見極め、この際、組織を再編成しようという機運が高まっている。
ネット委には、幸い、部会発足時からのアクティブメンバーが数名残っている。当時の状況について話を聞くことができる。
また、私たち後から入った者は先人の作った財産を崩すことにちゅうちょするのであるが、作った当人ならば、かえって思い切りよく考え直すことができる、という面もある。
だいぶ話が進み、さて、12月の、年内最後の会であったから、今回こそは、食事をして帰ることにした。
このメンバーとお酒を飲むのは、私にとって、とてもいいものである。
そして、そのつもりで抑えて飲んできたから、テストの最後の仕上げをする。
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November 22, 2007
午後7時半。声をかけられ、焼き鳥屋へ。
来年度も、情報科を担当できる見通しはうすい。
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November 02, 2007
勤務校の情報処理教室。生徒用実習機が40台はいっている。
これが、何年になるのだろうか、やっとリース…ではない、勤務校のは買い取りなのだそうだが、一定の期間が経過したので更新されることになっている。
この更新が、なかなか、行われない。
そのうちに、一台また一台と、不調になっていく。本当に、起動しなくなるのである。県による更新期間の設定は、まったくすばらしく的確なものであった!?
例によって、定時制の授業が終わるのを待って、Imさんと作業をする。業者を呼んで修理してもらってもいいのだが、このあと何ヶ月も使うわけでもないので、当座の代替機を手当てしてこわれたものと交換するのである。そして、ドメインに入れる。2台を入れ替えるのに、1時間ほどかかった。
早く、本当に早く、全機を入れ替えて新しくしてもらいたい。
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October 27, 2007
標記シンポジウムに行ってきた。会場は、昨年と同じく早稲田大学理工学部である。
大学の先生方のほか、高校から、横浜清陵総合の五十嵐先生と都立町田の小原先生が「意見表明」提言を行った。
内容をレビューする力は、私にはない。おそらくいくつものページに記事が載ると思われるので、参照されたい。
感想を2つだけ書いておこう。これは、議論の進行に寄与するものではないので、会場では発言しなかった。
・ 富山県の高校で教科書採択率を調べたら、情報Bと情報Cの割合が全国で飛び抜けて高い数値を示している、という話があった。
これは、富山県の高校における情報教育のレベルの高さを示しているということなのであろうが、ただし、不公平というか不合理な点がある。
というのは、富山は全国でも普職比率がきわめて職に偏っている県なのである。以前は、普通科高校3に対し職業高校(現在の言い方では専門高校)が7、最近では5:5に近づいているのであろうか。そして、普通科と専門学科に入学する生徒の状況を考えてみると。大都市圏のような、情報Aでもあっぷあっぷ、ワードでペラ1枚の紙を出力できたらほめてやらなくてはならないような普通科高校はおそらく存在しない。そして、専門高校では、代替科目があるから普通教科情報は履修しないのである。そういうところで普通教科情報の情報BとCの比率が高いと言われても、それは6掛け7掛けで見たくなるというものである。
(10/30 追記 現状の普職比率について、私が誤った認識をしていたことを指摘された。コメントをご覧いただきたい。)
・国際教科オリンピックで、情報は推薦者が出ない、化学が一番多いのだ、という話。
これについては、国内選抜の入賞者を見ると、圧倒的に私学6年一貫校が多い、という点をまず指摘しておこう。公立中学、公立高校と進んだ者の応募・入賞は少ないのである。また、入賞者に創価高校の生徒が目に付くのだが、これはおそらく、事務局を創価大学の伊藤眞人先生がつとめていらっしゃることに関係している。つまり、そういう仕事をしている大学の先生は、自分の足下を耕し、肥やしを与えている、ということなのだ。
(10/30 追記 念のために書き添えるが、上記は国際化学オリンピックの国内選抜を兼ねている全国化学グランプリについての記述である。)
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October 23, 2007
津久井浜高校での研究授業と研究協議に出席してきた。県教委…とひとくくりにしてはいけないのか、高校教育課であるが、そこの主催の事業であった。

研究授業を進めているのは、深瀬誠先生。確実、誠実、篤実な先生である。情報部会情報ネットワーク委員会の委員もつとめていらっしゃる。
今日の授業は、情報処理教室ながらコンピュータを使わないで行うもの。著作権についてのケーススタディで、数名の班で討議させてまとめさせるというものであった。

生徒たちは、こういうことがらに関しては、なかなか自分自身の問題としてとらえ、考えることは難しいだろうと思う。
それでも、彼らは深瀬先生の意をよく汲み、書き込みシートに自分たちの活動や考えをまとめていた。
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それにしても、修学旅行期間で少し余裕ができるかと思ったが、仕事は非常にタイトである。CDやDVDの書き込みに例えるなら、ほとんどバッファアンダーラン寸前の状況。授業中に仕込んだことを吐き出しきって停止するという事態になりかねない。
それで、明日はテスト委員会なのであるが、出席はできるけれども、…ごめんなさい。
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October 17, 2007
清陵総合で情報部会幹事会。
今日は、出席者が少なかった。文化祭や修学旅行のシーズンであって、それぞれの勤務校をあけられなくなる委員が多かったためである。
誰かに代役をお願いすることができれば出てこられるのに、学校現場が忙しく余裕がないので、ちょっと何かがあると、出てこられなくなってしまう。
情報部会の活動も、転換点にさしかかっているように思う。難しい局面である。
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October 15, 2007
必ずしも当を得たタイトルではないのだろうが、私には、そのように思える。
勤務校の情報処理教室、生徒用実習機が更新されるのである。
今回の更新は、PCとモニタ、それに(おそらく)プリンタまで。机はそのまま継続使用だし、イスもかなり傷んでいるがお金は付かないだろう。床下配線、カーペットなども、そのままである。
しかし、お金は付かないけれども、私たちが自力で再開発するのは勝手である。これを機会に、使いやすい配置に机を並べ直そうかという話になった。
今日、定時制の授業終了を待って(!)、Imさんと巻き尺を持って情報処理教室の測量をした。実際に机を少し動かしてみたり、座ってみたりしながら、可能性をさぐる。
何しろ2スパンの部屋であるので、余裕がない。条件は厳しい。
そして、縦に5列の配列にしてみようか、という話にとりあえずまとまった。花子で図面を描き、出力。これを明日学校へ持って行き、また、検討である。
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September 25, 2007
教育実習期間に入った。
社会や英語が多いのは世間並みなのであろうが、その中に混じって、情報科での実習生が一人来ている。ただし、校内的な仕切りでは、数学科が受け入れて科目は情報科で実習する、という形になっている。
彼は、もちろん私とは初めて会うわけである。そして、教科でもHR指導でも、本来はまったく接点がないはずなのであるが、Imさんの計らい(?)により、放課後の情報処理教室メンテナンス作業を一緒に行うことになった。
専攻している学問分野は、コテコテの情報科学ではないらしい。でも、「専門は、情報です!」と言い切る、気持ちの良い青年である。
私が押しかけTTで行っているクラスの授業も持つだろう。ちょっと、関わってみようかなと思っている。
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September 08, 2007
今年度、そろそろ、勤務校の情報処理教室にある生徒用実習機が更新されるのではないか?という話が出ている。
公式な話はないが、使用期間や他校からの情報をもとに、そう勝手に思いこんでいる。
更新となると、台数は40台で変更なし。ただし、2台に1台の中間モニタが入りそうである。CRTから液晶パネルモニタになるので、モニタの後ろにコンパクトタイプの本体を置き、空いたスペースに中間モニタが置けるのである。
OSは、さすがにもう、Vistaであろう。Office は2007で。
さてどうしようか。Imさん、Ibさん、定時制の先生と、まだ雑談レベルながら話し合っている。
ねえ、もう、固定プロファイルにして、ちゃんと一人一人に…。
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August 30, 2007
家庭科の同僚と雑談した。
その中で、以前は、家政系学部の入試で家庭科を選択できた、という話が出てきた。私よりも若い人であるから、そんなに昔の話ではない。そういう話は、不勉強で、知らなかった。
では、どうして今は家庭科を選べないんでしょうね?と聞いてみると、家庭科は家庭総合といった科目になっていて、その中に、以前よりもいろいろな内容が入っている、そうすると、入試科目にしにくいのではないか、ということだった。
なぜ、いろいろな内容が入っていると入試に出しにくいのだろう。
この先は私の考えであるが、そのような総合的な科目では、大学がわざわざ家庭科の入試科目をつくって選択してもらおうとしても、その学部学科の内容に合致しない部分が多くて、結局、特性にあった学生を選抜することにならない、また、学生の方でも、大して興味のない内容まで勉強しなくてはならず、さほどのお得感がない、ということではないだろうか。しかも、それを選択して受験できる大学は多くない。
これは、現在の情報科の状況と、共通する部分があるように思う。
やはり、「情報A」…などではなく、「情報科学」といった科目が置かれてそれを選択履修する生徒がある程度いる、というふうになってこないと、入試科目としての情報科は根付かないのではないかなあ?
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August 28, 2007
1年の「総合的学習の時間」担当者会議が開かれた。
今後、学年末までの予定が示された。
要するに、このあと、「研究発表」と「レポート作成」をする。その「研究発表」は、情報Aの時間でパワーポイントの使い方をやってくれるから、連携して、こちらでは実際に発表をするようにしている、ということである。
担当者から、「パワーポイントで…」という説明がなされると、他の教員から、「それはすごい」という声があがる。
私が「特定の会社の特定のソフトウェアに依存した教育はどうかと思う、パワーポイントじゃなくたってプレゼンはできる」と言うと、「情報の授業ではパワーポイントをやっているのだから、それで。」ということになってしまう。
情報と総合が連携して発表の力を養うところは、とてもいい。
でも、改善すべきところもまた、いろいろありそうだ。
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August 24, 2007
2007年8月24日(金)。関東都県高等学校情報教育研究会、第一回神奈川大会が行われた。
東京、埼玉に続き、実質的には3回目の関東大会である。
今年は私もポスター発表で参加した。
ところで、私はすでに参加者アンケートの集計を見ているのだけれど、特に自由記述については、ずいぶん考えさせられる。
(数行削除)
来年は全国ということになっている。このアンケート記述をもとに、もう一度、提案するか。
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August 09, 2007
情報部会第5回研究会。県立松陽高校を会場として、ネットワークとウィルスについてである。
今日は、講義を聴くだけでなく、実習を伴うものとなっている。講師はトレンドマイクロから招いている。3名もおいでいただき、いつものことながら恐縮する。
ところで、ウィルスについての実習というと、これは一体どうやるのだろうかと思っていた。
実際には、例えば「電卓」が起動してしまうと、それはウィルスプログラムを起動させてしまったという約束事にする。そして、ファイル名のトリックやアイコンの変更、そしてレジストリの書きかえや書き戻しといったことを行いながら、ウィルスが実際にどのような動きをしているのか、手を動かしながらわかるように考えられていた。
トレンドマイクロの方でも、今回のようなリクエストに応えたことはなく、これがテストケースということのようである。
内容的には、承知していることがらも多かった。それでも、その道のプロから、きちんとまとまった話をきくことができ、最近の流れなども知ることができて、有益であった。
情報部会情報技術委員会のメンバーは、暑い中、各校からノートPCを持ち寄って設定変更を行い、新たにサーバを立てドメインも組んで、今日の研究会に備えてくれた。お疲れさま。
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August 06, 2007
湘南工科大学にて、レゴマインドストームを用いたプログラミングと制御の研究会を行った。
これは、情報部会の今年度第3回研究会である。
昨年の12月13日のエントリで、湘南工科大学へ行って実習をしてきたと書いた。そのとき、講師をしてくださった鈴木誠先生と連絡を取り、学科長の天野真家先生とも連絡できるようになって、研究会の開催をお願いすることができた。そして今日、開催となったのである。
参加は、こちら側だけで25名。大学の先生方は、10名以上で教えて下さっただろうか。盛況であった。
内容は、大きく分けて2つ。一つは、レゴマインドストームRCXの分解と組み立て、プログラミング、ライントレースのタイムトライアルの部分。もう一つは、湘南工科大学の学科内容の説明、天野先生による日本語ワープロ事始めストーリーである。
結果として参加者に好評であったのはレゴの方だったのだが、私はぜひ大学の説明も入れたくて、ネット委のメンバーと協議しながら、担当の横浜共立学園矢部先生にそのようなプログラムを先方に依頼できないかとお願いした。先方の好意に完全に甘える形の研究会でもあるので、広報的な内容も少し入れないとと考えたのと、現在の大学では情報・通信関係の学科でどのような内容が教えられているのかを、私たちは知っておく必要があると考えたためである。
さて、レゴを用いる組み立てとプログラミングの実習は、とても面白かった。私は、理屈の上ではこうなるはずなのに実際に機械を動かしてみるとそうならない、あるいは、機械の動きのクセをプログラムでどのように使いこなしていくのか、といったチューニングの部分が非常に興味深かった。
例えば、光センサーを2つつけて、それぞれの明・暗の関係で走り方を制御するのだが、センサーの間隔を広げると、コースの角度を判別しやすくなる。我々のチームではこれを「シュモクザメ方式」と呼んだ。
このシュモクザメも、矢部先生と深瀬先生のチームのマシンには全然かなわなかった。さらにつれづれなるままに著者のC言語制御マシンには遠く及ばなかった。
できれば、一通りの実習が終わった後で、それぞれのチームのマシン製作とプログラミングについて、互いに発表しあって成果を共有するような時間を設けられればと思った。
今回は、いい研究会になった。もしこの路線でもう少しやってみるとしたら、アンケートの結果もふまえ、反省点を生かしていきたい。
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August 05, 2007
勤務校の生徒たちのチームが、まんが甲子園で入賞を果たした。順位は示されていないが、「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会会長賞という賞である。第5位相当くらいなのだろう。
本選初出場、第一次競技では残れなかったものの、敗者復活戦で決勝へ進んでの入賞であった。
ところで、決勝での作品は、「世代交代」というテーマに対し、黒電話を電話機と認識できない子供を描いたものであった。
この「世代交代」というテーマは、実は出場校には事前に知らされていたものであるらしい。本選に出場が決まった生徒たちは、そのテーマに即した1コマまんがを3つ描いてきて、職員室内を回ってリサーチしていた。どの作品のアイデアが一番良いだろうか、というわけである。
そのアイデアというのは、一つ目がこの電話のもので、二つ目がテレビ。昔ながらの形と現代の薄型の製品を対比するものだった。もう一つは忘れてしまった。
それで、職員室内では、私を含め、多くの教員が電話の作品を支持した。生徒たちはその結果を参考に、今日、決勝作品を描いた。
実は、最初の作品に描かれていた電話機は、今日の作品に描かれているものと少しく違っていた。形はなんとなく黒い4号電話機の雰囲気なのだが、まず、フックスイッチが、おしゃれな金属製の受話器受けになっていた。
そしてさらに。ダイヤル式の電話機であるが、そのダイヤルの「9」の次が、あろうことか、「#」なのであった!
彼女らは、本当に、ダイヤル式の電話機を使ったことがないのである。
私は、手元に来年度採択予定の「情報B」の教科書があったので、それを開いて口絵写真に載っている4号電話機の姿を示した。すると、生徒の一人が、それを「写メ」って行った…。
今日の本選決勝作品では、電話機は正しく600型の姿に描かれている。そして、人物とはタッチが違う。
普通、1枚の画面の中に、このように異なるタッチで描かれている部分があることは良くないとされ、減点されても仕方ないはずである。しかし、そのことが、そこに浮かぶように存在している電話機という効果を表しているので、特にゆるされたのかもしれない。
私は、先代三遊亭円歌の、お得意だった呼び出し電話ものを思い出している。そこに描写される世界は、今の生徒にとって、理解し味わうには一定の努力を要する、つまり、もはや古典の部類に属するものなのだろう。
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July 31, 2007
7月27日付けエントリで書いた、天井からつり下げた形で固定したプロジェクタとスマートボードであるが、何とかなる…のかもしれない。
いや、私が予算を要求したそのままの形ではないようなのだが。
責任者が腹をくくってくれるのは、現場にとっては大きなことだ。
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July 27, 2007
県から、学力向上の名目でちょっとした備品費が来た。
これをどう使うか、校内コンペの様相を呈している。
私は、「理科」と「情報科」から、それぞれ1つずつ提案文書を上げた。
理科からは、理科講義室と第二化学実験室に、天井から吊る形で固定したプロジェクター設置。7月12日付エントリで書いたような授業を、気軽にどんどん行うためには部屋に常設されたプロジェクターが是非とも必要である。
やはり情報の免許を持っているYさんは、しょっちゅう理科講義室にプロジェクターを持って行って生物の授業をしている。こういうものを使う有用性を情報科で身につけた者にとって、切実な要求である。
情報科からは、情報処理教室と、できれば視聴覚室にも、スマートボードの導入。
どうも、お値段を調べる糸口がわからなくて、朝から府中西の佐藤先生に電話をかけたりした。お忙しかったようでつながらなかったけれど、そのあといろいろと探り、スマートテクノロジーズの営業担当の方と電話で話すことができた(佐藤先生、お騒がせしました)。
感圧式ボードが電子黒板になっているもので、USBでパソコンにつないで使う。プロジェクターを別途用意する必要がある。
これは上手く使うと、本当に授業が変わると思う。学力向上という目的に、まさに合致しているだろう。
さて、私の書いた書類は「企画会議」に上がるわけである。どう料理してくれるのだろうか、お手並み拝見といこう。
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July 17, 2007
8月6日に、情報部会第3回研究会を予定している。
会場は湘南工科大学で、情報工学科の天野真家学科長の、全面的なご協力をいただいている。
内容は、レゴマインドストームを用いた、プログラミングによる制御実習。なんちゃって免許の私たちは、このような、計測・制御、プログラミングという部分が弱い。教材として有名なレゴを用い、授業で行うことができるネタを身につけようというのがこの研究会の目的である。
今日は、そのために下見に行ってきた。本当にお忙しいところであるはずなのに、2学科にわたり、何人もの先生方が時間を割いて説明してくださった。
オープンスクールで高校生が組み立て、プログラムを入れた状態のクルマがあったので、ちょっと走らせてみていただいた。 wmvによる動画
これは楽しそうだ。
その他に、何気なく置いてあるさまざまな(過去の)機材、学生たちの学習活動・実習のための実に工夫された部屋など、貴重なものをいろいろと見せていただくことができた。
天野先生は、東芝で「日本語ワードプロセッサ」を開発したチームのお一人であり、NHKのプロジェクトXにも出演なさった方である。そのお話も伺うことができるような日程を考えている。
まだ10名くらい申し込むことができそうな状況なので、興味のある方はどうぞ。案内はこちら。
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July 16, 2007
昨日の話。
台風が通過し、雨が上がったようだったので、ちょっと外出した。そうしたら、またサァーッと降ってきたので、雨宿りがてら本屋に入った。ぼーっと書棚を見ていたら、目についた本があったので、買ってきた。
「ネット王子とケータイ姫」香山リカ+森健 中公新書ラクレ155 である。新書としては薄めであり、文体も読みやすいもので、一気に読了した。
書かれていることは、そう、半分程度は承知していることであったが、あとの半分は、知らなかったこと、あるいは(私にとって)目新しい指摘であって、なかなか面白かった。
香山さんは精神科医であり、彼女がものごとを考える流儀は自然科学のそれである。そういったことも、私にとってこの本が理解しやすいものとなっている要因である。
面白かった指摘をいくつか。
・佐世保で級友を殺害した女児にとって、ネットは、「なくてもすむメディア」の対極にある、「最後に残された居場所としてのメディア」である。
・「ほどほどに利用し、そこそこ知っている人」という中間層が生まれにくく、「初心者」と「マニア」しかいない、というのがネットやケータイの世界の大きな特徴だ
・一部の年配の教員によるITへの不勉強や嫌悪感が、子どもたちにモラルやリテラシーを含めた正確な教育を与えることを阻んでおり、結果的に中途半端なIT教育しか授けられていない
現在、私が細々と行っているいくつかのことがらは、この本の論旨に照らしてみたとき、ほぼ、大丈夫なようである。時折、雑音が聞こえてくることもあるけれども、生徒たちの方を向いて、もう少し、続けてみようと思う。
もちろん、私一人の考えで自信を持って教育(?)活動が行えるわけはない。情報科関係で知り合いとなり、日々、オンライン・オフラインを問わず、刺激を与えてくれる仲間たちがいてこそのことである。彼らとの意見交換により、私の見解は固まり、実践に移すことができている。感謝したいと思う。
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July 09, 2007
面談期間の特別(カット)時間割で、私は公式には授業がない。しかし、実は、3/4が詰まっている。
1校時。卒業記念DVD制作のための撮影。私が副担任となっている307Hが、この時間に割り当てられている。
副担任と言っても必修科目の授業を持っているわけでもなく、化学室と階段の掃除監督をしているだけである。それが、生徒の要請を受けて教室へ行ってみると、ちゃんと私のカットも用意されていた。掃除用具ロッカーに入っていて、飛び出してくるというものであった。
担当の生徒が、307H部分をどのように演出するか、みんなの前で説明している。その説明はとつとつとしており、声も小さく身振り手振りもなく、つまり、プレゼンテーションとして評価するならばその点数は低い。しかし、彼の思い描くコンセプトはきちんとクラス全員に共有され、私よりだいぶ年配の学級担任も喜んでそれに協力して嬉しそうに演技している。生徒たちも、リハ1回で、きっちり撮られている。
見ると、絵コンテもちゃんと作られており、撮影の業者チームは、それを見てふむふむと読み取っている。
・・・要するに、伝わればいいわけだし。これは、情報科でプレゼンの基本なんか教えなくたって、彼らはじゅうぶんやっていくのではないか?
3、4校時は、例の押しかけTTのクラスである。Excelを終え、著作権の話に入っている。
今日は、Imさんは昼から出張である。時間を少し残して出るから、とは言われていたのだが、なりゆきで、30分間を預かることになった。そこで急いで職員室へもどり、スライドの資料などが入ったUSBメモリを持ってきた。
生徒たちにしてみれば、せっかく自習になるところなのに嘉村がいるから授業になってしまう、という部分と、理科の先生が情報をしゃべるとどうなるのだろう、という部分がある。授業へとりくむ気持ちへの効果は、相殺されるものとしておこう。
30分ばかりの時間ならば、何とでもしてしまう。一回限りだが、著作権について生徒に伝えたいことを、それなりに熱を込めて話したつもりである。
生徒たちは、静かにしていた。ただし、意識レベルは…?このクラスに化学の授業をしているときよりも、視聴率は明らかに低い。
これは、私の情報科に関する知識レベルが低く、付け焼き刃であって、切っ先が鈍っているためであろう。化学をしゃべるときのような迫力が出ないのだ。生徒たちの反応は、それを正直に反映しているものと思われる。
来年度からは、私も情報を持つ可能性がある。しかしそれは、生徒にとって、良いことなのだろうか。
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July 08, 2007
「関東都県高等学校情報教育研究会 第一回神奈川大会」の下見ページをつくった。
おいでになる予定の方、どうぞごらんください。
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July 01, 2007
情報部会で、研究会をいろいろと企画実行している。
教科情報が始まるぞ、という頃には、参加申し込みが多くて抽選にしていたこともある。それが、このごろでは、なかなか予定する人数が埋まらないことも多くなっている。
人が集まらないのは、いろいろな理由が複合しての結果であろう。こちらが思いつきで何かやってみて、劇的に回復するものでもない。また、ニーズがないところへ無理においでいただくこともない。
ただ、それを欲している人がいるならば、こういう会がありますよと、早めに、かつ確実に周知する工夫をする必要はあるだろう。
情報部会のWebページに、研究会の案内を載せている。
ここへ、各学校へメール添付またはFaxで送っている案内文書のpdf版を置いて、手軽にプリントアウトできるようにしてみた。
一般に、教員が部会の研究会に(でも何でも)出張で出るときには、それなりの手続きをするわけであるが、そのときに根拠となる文書を添付しなくてはならない。情報部会からの文書が必要となるのだが、それがうまく回って行きたい教員の手元に届いていないと、出られないわけだ。
「文書が見つからないので、生きたいけれど、まあ、仕方ない、今回はあきらめるか。」そんな人もいるだろう。それでは、こちらはWeb上にサイトを持っているのだから、文書を置いてみよう。
使ってもらえるといいな、と思っている。
(7月8日追記) 諸般の事情により、上記の文書ダウンロードは、現在見合わせている。
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June 26, 2007
情報部会は、神奈川県高等学校教科研究会の一部会である。
今日は、その理事会。各部会の部会長が集まる会議であるが、規約改正の移行期であって、新「部会長」の校長さんたちと、従来の部会長職に相当する私のような者が、各部会から出てきて一堂に会するものであった。
情報部会からは、私と、清陵総合の石川校長が出席している。もっとも、一人も出てきていない部会もある。
会場は、昨年度までの教科研会長の勤務校であった、県立横須賀高校である。三浦半島地区の名門校であって、おそらく地域から(財政的な裏付けを伴う)広い人脈によって支えられている学校である。今日の会議も、独立した建物である研修棟の広い会議室で行われた。空調が効いており、快適であった。
規約が改正され、部会長職は校長が務めることとされた。ただし、部会によっては、なかなかスムーズには移行できないところもある。意見も認識も、いろいろである。決着を見るまでに、少々時間がかかった。
部会に未加盟の学校がある。その対応については、申し合わせ事項がある。
しかし、情報部会としては、なかなかその通りにやりきるのは難しい部分もある。歴代の部会長に、ちょっと、聞いてみようと思う。
例えば私は、今年度は情報科をもっていない。そうすると、教頭は、私を理科部会の人数にカウントして登録するだろう。このようなとき、600円払うから情報にも数えてくれ、ということは、可能なのだそうだ。へええ。実員数と加盟人数が違ってくるが、どうも、それは構わないようである。
帰りは、京急線の堀ノ内へ出てみた。
この道は、15年くらい前に通ったことがある。横須賀高校から横須賀工業高校を経て北へ向かい、三浦半島の分水嶺を越えるのである。頂上では、短いトンネルを抜けるようになっている。
あのときの印象は、つやつやした葉っぱの木が茂る、気持ちの良い散歩道であった。それが、15年の間に若干開発が進んだのか、あるいは現在の私が杜に囲まれた学校に勤務しているためか、今日あるいていても、あまり緑豊かな道とは思われなかった。
京急の快特で横浜まで。こんな30分歩く経路をとっても、衣笠から横須賀線に乗るよりだいぶ早いはずである。
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June 25, 2007
先週の、都立八潮高校での研究会。
やっと報告のページをつくった。
http://www.johobukai.net/johobukaikenkyu0702.htm
事実誤認がありましたらお知らせ下さい。
今日はこれだけ。
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June 21, 2007
都高情研の活用部会と神奈川の情報部会、ジョイントで研究会である。
これで、かれこれ4回目となる。こちらから押しかけている面があって、ご迷惑ではないかという気持ちもあるのだが、おじゃましてしまう。
会場は、都立八潮高等学校。旧制第八高女だということで、いろいろと財産を持っているようすである。その上で、新しく建てられたきれいな校舎で教育活動が行われている。少々うらやましくも思う。
今日は、2時間という比較的短い時間の会であった。そこで、あれこれと欲張らずに、テーマを絞っての事例発表とした。校内ネットワークと新入生テスト。時宜を得たテーマである。
そして、終了後の懇親会。こちらの方がむしろ、…などと言うのは不謹慎なのかも知れないけれど、気持ちの上ではそうなのである。
私は、都高情研会長、都立松原高校校長の武山先生のとなりに座らせていただき、親しくお話をさせていただいた。
本当は、もっともっと飲んで、放言したいところでもあったけれど、体調も万全ではないし、自粛した。
明日は実験である。3年の化学II、有機。気力を蓄えて臨みたい。
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June 04, 2007
中間テストと球技大会が終わった。
押しかけTTで行っているクラスの情報Aも、今日は久しぶりの授業であった。
今日からExcelだとのことである。へえ、ここでもExcelを教えるような授業をしているんだ、などと思いながら、Imさんの進行に合わせて適宜サポート活動をする。
生徒に聞いてみる。すると、中学校でExcelをやってきた者もいるが、まったく初めてという者もけっこういる。自分のところでは技術家庭科の授業では扱われず、何だか選択の授業で設定されており、それを取らないと、中学校の授業ではExcelには触れない。そう説明してくれた生徒がいた。
さて、始まってみると、Imさんの説明はずんずん進む。セルに単純な数式を入れて計算させてみるところから始まって、Excel特有のマウスカーソルの変化だとかコピーの技、絶対参照、SUM、AVERAGE、それにINTを使った数字の切り出し。VLOOKUP。ここまでを使った表を、2時間連続1回の授業で仕上げさせてしまった。
操作が遅れる生徒もいる。普通だったら、ここでたくさんの手が上がり、複数いる教員がそのサポートに飛び回って、時間を食う場面である。
しかし、生徒たちは、お互いに教え合って、何とかしてしまう。このクラスでは私がいるから私に質問する者もいるが、他のクラスは教員一人でやっているから、なかなか教員の説明を止めて質問することはできないだろう。それでもこのスピードで授業が進行するのは、やはり生徒の特質によるのかなと思う。
あと1回、2時間でExcelは終わりにするのだそうだ。4時間程度なら、道具としてパソコンを使うために費やしても良いだろう。
さて、この調子であと1回。どこまでやらせるのだろうか。
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May 25, 2007
荒天の中、情報部会の研究大会が行われた。
会場は、横浜清陵総合高である。顧問改め部会長の石川校長の学校である。VXさんの勤務校でもある。
ここで、私は幹事長に指名された。以前の部会長の位置である。
就任の挨拶をしなくてはならない。
もとより、私は情報科学を勉強してきた身ではない。また、前任の間辺さんのように、素晴らしいアイディアにもとづく実践を積み重ねてきたわけでもない。
それでも、引き受けるわけであるから、一生懸命にやるという所信を表明しなくてはならない。
そこで私は、今年度は化学だけを担当している、しかし、化学をやるにしても、教科情報を担当してきたことで自分に蓄積してきた、ICTを活用した授業の方策があるはずであり、それを活用して具体化していきたい。他教科とも連携していこう。そういうことが、私の役割なのではないか。そんな話をした。
研究発表の部分は、今年は情報部会委員の発表ではなく、県内にキャンパスがあって今春の入試で情報科を取り入れた4大学の先生方を招いた。短いお話をいただいたあと、パネルディスカッションという構成である。
議論が白熱したとは言えないが、いろいろと情報をいただくことができた。聴衆も、前々日の厳しい票読みよりはずっとたくさん集まった。
懇親会には、いつもの委員が参加した。しかし、それに加えて、筑波大の久野先生が出席してくださった。
腹蔵ないお話をすることができ、大変うれしく、有益であった。
明日は、いろいろと案内があったところだが、すべて断って休むことにしている。
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May 10, 2007
勤務校を会場として合同委員会。ただし、内容は、情報部会名簿作成のための入力作業である。
部会関係に限らず、勤務する学校を会場としての会議を設定することに、私は慣れていない。お茶の出し方ひとつとっても、要領が分からず、右往左往してしまう。しかし、現業や事務の人たちは、そういうことはよくわかっていて、親切に助けてくれた。
定時制との関係があって、情報教室を使うことができない。応接室に持ち込んだPCで、名簿のデータを手分けして入力する。即席のネットワークを作ろうとか、データを分割してまたマージしようとか。うまくいったこともあるしダメだったこともあるが、とにかく、腕に覚えのある人たちが集まってきているから、面白い。非常に勉強になる。
6月に東京へおじゃまする会にも、すてきな発表者を一人、送り込むことが決まった。
皆さんを帰してから、さあ、また授業のプリントを作らなくては。
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May 09, 2007
組合主催の歓送迎会に出る。
勤務校は、冴えない住宅街などと言っては叱られそうだが、成熟した特徴のない小さな町にある。そこになぜか、町の規模に比べてかなりたくさんの飲み屋が集積した地域があって、駅まで歩く途中で寄り道をすれば、昔ながらのちょっと一杯が気楽にできる。昨日もそうだったし、今日の会も、そのような店の一軒の、二階広間で行われた。
20名以上が集まっている。人事異動が多かったこともあるけれど、まずまず、元気のある組織であろう。
そこで。もう一人、情報科の免許を持っている人がいることがわかった。
これで、数学3人と理科3人の、合わせて6人である。
ねえ、だから、3年に選択科目を置きましょうよ。そりゃ、ニーズがないっていう話になるわけだけど、「数学探究A」「B」「C」置いてる裏に、情報科の科目を置けるでしょ。受験のために数学の増単を取るか、情報系に行きたいから先のことを考えて情報を取るか。まずは10人取ってくれれば良いじゃないですか。
すると、情報部会の初代部会長も、退職するまでに言語を教えてみたいなぁ、と。
そうでしょ、それだったら、「アルゴリズム」開講すれば良いんですよ。あれは教科書ないから。で、もしぼくが担当するとすれば、「情報と表現」かな。あれなら情報Aの続きでいろいろやれますから。それで、隣のS高とかK高と、単位互換するんですよ。教務規定変えて。HさんやKさんがいるじゃないですか。
飲んだ席の話とはいえ、6人中のここにいた4人がその気になっている。少しずつ、進みそうだ。
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April 23, 2007
月曜日にある情報Aの1クラスに、二人目として入っている。2時間連続の授業で、その2週目が終わった。
ところで、私の位置づけは、あくまで、「Imさんの授業を見に来ている」というものである。
生徒にしてみれば、たまたまこのクラスであるから先生が二人いるという形である。他のクラスはImさんやIbさんが一人でやっている。手厚さの面で、不公平ではないか、という指摘が出ることも考えられる。そのあたりを配慮し、このクラスは先生二人で指導しますよ、ではなくて、嘉村が見学に来ていますよ、という形を取っている…のかもしれない。
いや、かもしれないというのは、そこまでImさんと詰めてはいないからである。この学校の状況をふまえ、適切な対応を探ってくれているように思われるので、あえて突っ込んで確認していない。
でもまあ、生徒の方は、要するに先生が二人いて、Im先生がああやって進行していて、わからなくなったら手を挙げて嘉村に質問すればいいのだな、と了解している。
TTサブとして見ていると、Imさんの授業は面白い。歯切れ良く進行するし、コンピュータの操作も、私と違った流儀でやっていて、それに対する生徒の反応の様子を含め、勉強になる。
時間割に現れない2コマの負担であるが、何とか続けていこう。
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April 22, 2007
研究大会まであと1ヶ月である。
作らなくてはならない書類がたくさんある。
そのどれもが、多くの人の協力、あるいは確認を得ないと作れないものである。教科研究会理事会に提出する文書とかなり重なるのだが、そちらの締め切りは今週中となっている。
もはやデッドライン上である。そこで、休日出勤となった。
横浜清陵総合高校へおじゃまする。五十嵐先生との共同作業である。
こういう作業は、一人では煮詰まる。それでも、二人でやっていれば、いろいろと知恵も出るし記憶も補完される。雑談も有意義だ(本当か?)。
おおむね、めどが付いた。あとは、各方面への連絡となる。
そして、火曜日に再びおじゃまし、顧問(新年度から部会長)の石川校長にいろいろと相談する予定である。
さて、授業支援ブログの方も更新しないと。生徒が来てくれなくなってしまう…。
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April 16, 2007
明後日、幹事会がある。そこで、研究大会に向けて、運営や資料作成の打ち合わせをする。もちろん、そのために、事業計画や予算案などを固めなくてはならない。
私は情報部会にかかわって5年めに入る。すぐれた授業実践をするすごい人たちと会って刺激を受け、勉強をするために来るようになった。だから、部会の運営そのものについては、あまり興味がわかなかった。資料の作成などは、よく分からないまま、言われることをやってきただけだった。
それが、いよいよ自分で全体を見渡しながら、責任を持って企画・実行などしなくてはならなくなってきた。書類作りもおろそかにできない。
現状、清陵総合の五十嵐さんに全面的にお世話になってしまっているのだが、これは正しい姿ではない。はやく、ちゃんと分かるようにならなくてはいけない状況である。
とは言うものの、このような作業は一体何のために、とも思ってしまう。
先日おじゃました、都高情研の研究大会。
あれは、よかった。型どおりの提案・(議論)・承認といった部分がなく、代わりに若手の発表が何本もあって、充実していた。
組織の形態が違うのだから一概に比較はできないのだが、神奈川も、何とかならないものかと思う。
本当に泥縄的な作業だが、明日もまた、書類を作ろう。
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April 15, 2007
勤務校では、1年生に情報Aを必修で置いている。分割ではなく、1年に2単位である。
よく確保できているものだと思うが、だから7時間授業になるのだ、とも言われる。情報科だけがその理由ではなく、やはり各教科とも、低学年の必修単位数をたくさん欲しがったということであろう。
45分授業で、2コマ続きを基本とする。休み時間は5分である。このあたりの話については、また項を改めて書こうかと思う。
さて、1年の情報A、2時間続きの授業。これを、1人の教科担当で受け持つ。
東京都立高校では、原則1人だということでもある。1人でやれないわけではない。だが、神奈川の県立では、多くの学校で2人、ないし3人で行っている。これは、情報科にとって財産と言っていいだろう。1人ではじまった学校でも、数年間やっていくうちに、校内の理解を得て、2人体制にしたところもあるようだ。
私は、今年度は情報科を担当していない。数学科のImさんとIbさんが分けて持っている。時間割を見ると、Imさんの1クラスの時間帯だけ、私の授業が空いていることが分かった。
よし、ここで、勝手にTTで入ってしまおう。効果が上がり、それがアピールできれば、来年度以降への布石になるだろう。
などということを、金曜日に湘南台で飲みながら、Imさんに言ってみた。(VXさん、manatyさん、聞いてましたよね?)迷惑かも知れませんが、よろしく。
そのクラスの授業は月曜日である。明日、さっそく。
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March 31, 2007
東急田園都市線で、この4月5日にダイヤ改正が行われる。詳しくはこちら。
その目玉は、朝ラッシュピーク時1時間の上り急行をすべて準急とする、というものである。二子玉川から渋谷まで、全列車が各駅に停車することになり、これによりこの区間の所要時間が急行で13分各停で17分であったものが、いずれであっても15分ということになる。
なぜ、このようなことをするのか。
現行ダイヤでは、桜新町で、急行が各停を追い抜く(乗換えはできない)。そこで、少しでも渋谷に早く着きたい乗客は、二子玉川で各停から降り、それを見送って、後から来る急行に乗ろうとする。その方が、渋谷に一本早く到着するからである。
急行は、二子玉川到着の時点ですでに超満員状態である。そこへさらに乗客が乗り込もうとするから、混雑に輪をかけるし、そもそも乗り込むのに時間がかかって列車が遅延する。こういったことのため、田園都市線は、毎朝慢性的に遅れるようになってしまっている。
そこで、この二子玉川での乗り換え客をなくし、混雑を平準化して遅れを抑制する、そのための「準急」導入なのである。
この施策を行うと、急行通過駅の旅客にとっては停車する列車数が2倍になり、所要時間も短くなるのだが、二子玉川以遠の急行利用者にとっては、渋谷までの所要時間が2分余計にかかるようになる。サービス低下であることはまちがいないし、朝の通勤列車が「準急」までしかないという沿線イメージ低下も考えられる。鉄道会社としては、思い切った施策をとったものである。
このダイヤ改正に踏み切るには、慎重なシミュレーションと、それに基づく検討、判断があったことであろう。
もとより、限界に近い輸送量を確保している現行ダイヤをもとにすれば、いじれるファクターは多くない。条件はきびしい。しかし、混雑と遅延の抑制は喫緊の課題である。あえて急行運転をやめてみる、そのとき、乗客はどのように行動するのだろうか…?
試しにやってみて失敗した、では済まされないだろう。乗客の行動、その結果としての混雑率、遅延発生の程度。それらを定量的に分析し、経営的な要素も加味しながらの施策であったにちがいないと思う。
このように、シミュレーションというものは、現実の課題をよりよい形で解決するための方策を見つけ出す手段である。
逆に言うと、シミュレーションを行うには、そこに実在の問題がなくては検討のしようがない。架空のことをあれこれとやってみるのはシミュレーションとしてはそもそも無意味なのである。
教科情報の内容の一つとして、モデル化とシミュレーションが入っている。
私は自然科学的な物の見方をする者であるし、こういう領域の話は、基本的に肌に合う。できれば授業に取り入れてみたいと思う。そういえば、昨年6月に、こういう記事を書いていた。交差点の信号パターン制御で、人やクルマの安全の確保と信号の待ち時間がどうなるか、教材化してみたいというものであった。
ただし、高校の情報科の授業でどのあたりまで扱うことができるかという問題もある。
現職教員等講習会のテキストに、駐車場モデルの例が出ている。これはビルの駐車場に6台のクルマを停めるとき、番号(駐車場所)固定かどうかで不便さがどうなるかをシミュレーションするものである。
私は、講習会でこの実習をやらされた。サイコロを繰り返し振って、どうなるかを見るのである。
これは、苦行であった。つまり、サイコロで出た目のクルマが動く、というモデルなのであるが、現実には、よく使われるクルマと置きっぱなしに近いクルマがあるはずである。入ってきたクルマはすぐに出て行く傾向にあるはずだ。それをランダムに到着、発車するものとしてモデル化するのは、私にしてみれば、非常に重要なファクターを無視した、粗雑なモデルである。こんなモデルで評価しても、現実と合うわけがないではないか…。こんなものしか授業で扱えないのか?
私の考えでは、情報科でモデル化とシミュレーションを取り扱うときには、まず対象がきちんとなくてはならない。そして、そこからいくつかの要素をとりだしてモデル化し、シミュレーションしてみたら、それが現実と合うかどうか、検証しなくてはならない。シミュレーションしてみるところまでで、現実と合うか検証できないようなら、それは学習として無意味である。本当は、検定とか回帰分析とかいった道具も必要になってくるのだけれど、ぱっと見、感覚的にでもいいから、現実と合わせてみるべきだ。その保証の上でこそ、ファクターをいじってみてどのようになるのか、得られる結果に価値があるのだし、学習として意味を持ってくる。
そういうわけで、担当してきた「情報A」と「文書デザイン」において、私はまだ、モデル化のシミュレーションを扱ってみたことがない。いずれやってみたいが、ただやればいいというものではないから、引き出しにネタをためながら、機会を待ちたいと思っている。
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March 26, 2007
東京都高等学校情報教育研究会(都高情研)の研究大会におじゃましてきた。
いつも思うのだけれども、東京は層が厚い。神奈川がほとんど40代の教員でやっているのに対し、(政党ではないが)老壮青のバランスが良いというか。あるいはまた、これは神奈川では規約上無理なのだけれども、高校教員の他に大学の先生や教育関係の出版社の人たちも参加していて、幅がある。そういうことが、都高情研に活力をもたらす重要な要因になっているように見える。
会の運営も、手作り風で好ましい。それがまた、ちゃんと形になっている。発表の内容も豊かである。だから、外からおじゃますると、気取らないで済むし、それでいて勉強になる。
懇親会、さらにその二次会まで居座ってしまった。
みなさん、どうもありがとうございました。
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March 12, 2007
情報科の授業で。
例えば電子メールの話をするとき。電子メールはこのようにして送られていく、君たちのつかっている携帯電話のメールも同じネットワークに乗っていて、…などと説明する。
このとき、私たち(教員)の態度は、何も考えずにケータイのメールを使うんじゃないよ、背後にはこれだけの技術と設備があり、人の知恵と努力の積み重ねがあるということを理解しなさい、といったようなものである。
しかし、それでは携帯電話の音声通話はどのように行われるのかというと、これはもう、高校の授業で取り扱えるようなものではない。私も説明できない。
テレビを見るときには。
テレビでは音声と画像が同期して送信され、音声はFMで画像はAM、音声多重放送のときには+○○kHzにサブキャリア信号が設定されて、かつ二カ国語とステレオの切り替えは△▽kHzのパイロット信号を…。
そういうことを理解してからテレビを見ろ、という議論をする者がいるだろうか。
後期中等教育である高校での必修事項としては、ネットワークや電子データの使い方を身につけることまでで良くて、その仕組みまで理解することまでは必要とは言えないのではないか、とふと思った。
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March 08, 2007
「mkawanoの日記」で、私がここで述べたことなどを引用しつつ、高校の教科「情報」の現状とこれからについて考察されている。
mkawanoさんの見識に敬意を表し、また、私のような者の書いた文章に対して誠実に批判・検討してくださることに感謝申し上げたいと思う。
お答えしなければと気にしながら、一週間以上たってしまった。少し考えていたのであるが、私としてはこの件について現状で書けることはだいたい書いてしまったと考えているし、あとは言い訳めいたものにしかなりそうもない。見苦しいかも知れないけれど、お許しいただきたい。
「mkawanoの日記」2月27日:
いつも疑問に思うのですが、「Wordではダメ」なのはなぜなんでしょう?なぜ「一太郎」ならよいのでしょうか。
私個人は、Wordを使わない。理由は、使いにくいから。あるいは、思ったような文書をストレスなく作成することができないから。
ただ、授業の場では、そういう好みを表に出すことはない(裏には秘めている)。むしろ、生徒や保護者のニーズとして「Wordを教えて欲しい」というものがあるので、あえて「Wordを教える」ような授業を何時間も行っている。
そうしながらも、生徒たちには、Wordの操作を覚える段階を過ぎて、一般的な文書作成の知恵を身につけてもらいたいと思っている。
ただ、ツールとしてWordしかなければ、そこがなかなか、ステップアップできない。そこで代替のソフトウェアも欲しいのであるが、P1.EXEも松もなくなってしまった現在、そのようなものとしては一太郎しか選択肢がない。
情報科の教員でも、何かつくるときにまずWordを起動するという人もいる。それは一概に否定することではないのかも知れないが、私は、生徒たちには、自分がつくりたいのはどのような特性を持った文書なのかを考え、それに適したツールを選択するという態度を身につけて欲しいと考えている。WordやPhotoshopばかりでなく、図形を描くならOpenOffice Drawを使うとか。一太郎には、相性の良い花子というパートナーもある。
ドキュメント編集のツールとしてはWordしか使ったことがないよ、という状態で教科を終わらせたくないのである。
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February 28, 2007
1年情報A。ファンシーグッズの宣伝販売をするプレゼンテーションが終わり、残り3回ほどを、電子メールの話と実習に使っている。
設定の都合で、この課題では、生徒各自のユーザアカウントではなくて、各マシンごとのアカウントでログインして使わせるようにした。プロファイルはローカルである。
そうすると、画面表示などを、いろいろといじる者が出てくる。ふだんの固定プロファイル環境なら、そういうことをしても次回のログインでは元に戻っているのだが、今の環境ではそうはいかない。アイコンを捨てられてしまったら、もうそのままである。マイコンピュータやマイネットワーク、ゴミ箱まできれいに消してしまう者もいる。
しかたがないので、そういういたずらが頻発する2台について、OutlookExpressを使えるようにしたうえで、それぞれ固定プロファイルの環境を作って固めてしまった。
Gさんと2人で、あれこれと作業。学期末の貴重な時間を少し食った。
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February 23, 2007
昨日の続きとなる。
ここのところ、何かというと、生徒保護者の動向予測をその理由として、情報科の科目をゆたかに設置していくことに対して慎重な意見を書いてきた。
でも、私は、心底から反対なのではない。状況が許し、生徒たちが取ってくれるなら、3年の選択に情報科学的な科目があって欲しいと思うのである。
2003年、私の当時の勤務校であった永谷高校で、情報Bが開講された。旧課程の3年生の自由選択科目、週1回2時間続きの授業が1講座。新指導要領で入ってくる情報科の前倒し、実験的な開講であった。そして、同僚と2人でネタを出し合いながら進行したのである。情報部会の研究会として公開授業も行った。
このとき集まってきた生徒たちは男子ばかり15名ほどだったが、そのうちの4人がまとまって神奈川大学理学部情報科学科へ公募制推薦で入るなど、ほとんどの者が、情報系の大学や専門学校へ進んだのであった。
このときの経験からも、希望する生徒のために科目を置いておくことは望ましいと思うのである。
では、そのような内容の授業を、必履修として全員に課すことについてはどうかといえば、これには反対である。
例えば、現在の勤務校では1年の必履修科目として化学Iを置いている。理系進学希望の生徒もいるので、物・化・生のI・IIのうち2つを3年までに取れるようにしようとすると、そうせざるを得ない。しかし、多くの生徒にとって、理系進学希望者に付き合う形で化学Iをやらされるのは、なかなかしんどいことなのである。理科総合だけで済ますこともできるようにしたいのだけれども、どうしてもそのようにカリキュラムを編成することができない。
「情報科学」についても、同様の問題がついて回るわけだ。
こういったわけで、全員に情報AとCを合わせた新科目をやってもらい、希望者には高学年で選択の「情報科学」がもし置ければ置いて取ってもらう。このあたりがいいのではないかな、と考えている。
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February 22, 2007
大きく出たが、長文を書く元気はない。
結論としては、MTさんが書いていらっしゃる、
> 今後の高等学校の情報教育を考えてみると、
> 1.情報Aと情報Cを統合した科目をつくる
> (これは全国の高校生に共通の科目とする)
> 2.情報Bのような科目は選択教科とする
> が現場としては妥当な選択のように思います。
これに賛成である。
何度も書いていることだけれど、「高校」といっても、その内実はとてもひとくくりに議論できる状況ではない。
そのへんのことが分かっていないと、
「学習指導要領に定められた内容を教授しないのはコンプライアンスの精神に欠けている」
といった空論が行われることになってしまう。
それでもまあ、建前としての必履修科目という枠組みもまた必要なわけで。
情報科では、それにふさわしい内容はどのようなものであるか。
現時点では、すでに生徒にとって物足りない内容のものとなりつつある情報Aに、情報Cの内容を統合して(実習を減らしても良いから)2単位のボリュームに整理したような新科目がふさわしいと思う。
それに加え、情報Bの発展形である、情報科学基礎のような内容の科目を選択で置けば良い。
ここで問題として現れてくるのが、総単位数の不足である。
現状で、普通科高校の1年ではだいたい共通の科目を履修し、2年から選択科目を取り入れていくという考え方でカリキュラムを編成すると、理系進学対応のためには3年次の単位数がいっぱいいっぱいになる。数III、数C、理科2科目(1科目であっても…)までで満杯なのだ。そこへ選択の情報科学を置いたとしても、実際問題、時間割に入らない。仮に、無理に選択の時間を2時間あけたところで、生徒は情報科学よりは英語や数学の増加単位演習科目の設置を欲し、そちらに流れるだろう。
では情報科も入試に出せば…という議論は正しいのだろうか?
長文を書く元気はないので、この先の議論はいずれ。(逃げ。)
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February 19, 2007
2年文書デザイン。3学期の大きな課題が、沖縄修学旅行の内容を自分なりにまとめて発表するというプレゼンテーションである。今日、その片方のクラスの発表を行った。
写真をたくさん貼り込んだスライド10枚程度を使い、発表時間は5分間としてある。しかし、生徒たちは、とても5分間2000字をしゃべる発表などできないと言っていたし、私も実は、多くの者にはそれは難しいのではないかと思っていた。
ところが、実際にやってみると、全員が、期待以上の発表を行ったのである。
時間については、2~3分で終わってしまう者などいなかった。4分程度から、長い者は8分以上の発表を行った。長くなってしまうというのは練習不足なのだけれども、投げ出さず、適当に切り上げることもせず、用意した内容を一生懸命に話していた。
また、話し方についても、原稿を読むスタイルの者やスライドを確認しながら聞き手に語りかけるスタイルの者がいるのだが、それぞれがはきはきと、しっかり説明できていた。スライドの作り方も、手慣れていて、見やすいものができていた。
中に準備不足の者がいて、途中でペースを崩してしまった。そして、来週ぜひもう一回やらせてくれと言った。
相互評価で採点しているし、一人だけもう一回というのは不公平になる。しかし、一度やってみてまずいところを自ら直し、もう一度発表するというのは、このプレゼンテーションという課題においては本来そうあるべきでもある。そこで、その生徒には、今日は全員できそうもないし、来週一緒にもう一回やっていいよ、と認めた。
すると。それまでに発表を終えていた者の中から、自分もやり直したいという声が、いくつもあがったのである。
ほんの少し前まで、発表なんて無理、やりたくないと言っていた生徒たち。それが、この授業時間の中でお互いの発表を見て、大いに触発され意欲をかき立てられて、もっと良い発表をやり直したい、と言っている。これは、生かさない手はない。
そこで、予想外に時間がかかって最後の2名の発表ができなかったことでもあり、来週はその2名に加えてやり直しの志願者の発表をしよう、ということにした。
終わった後。生徒たちは、自分の発表のできはどうだったかと、私に確認してくる。少なくとも、こんなものはどうでもいいとは思っていない様子である。また、こういう経験をしてよかったでしょ、と聞いてみると、首をたてに振る。
今日のクラスはうまくいった。明日のクラスの方は、…うーん、さて、どうなるか。
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February 16, 2007
1年の情報Aで、「ファンシーグッズを宣伝販売する」プレゼンテーション活動が、ほぼ終わった。
今回は、一人当たり2分程度の発表を、クラス全員で見る。だから、授業時間を2時間あてることになる。
これを相互評価させるのだが、最初に紙ベースで記録させるようにした。そして、2時間の発表が終わり、その次の時間の始めに、ウェブフォームに入力させる形でデータを集めることとした。
その方法は、11月24日の記事で書いた、ウェブページの相互評価のときと同じである。ただし、質問項目は違うし、人数も違うから、htmlファイルは書きかえてある。
また、前回の経験から、フォームに日本語で書き込ませると時間を食うことが分かっているので、今回は全項目がリストによる選択で入力できるように設計した。
生徒たちも、ウェブフォームへの入力は慣れているのかまずまず上手にこなしてくれる。スムーズにデータを吸い上げることができた。
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February 11, 2007
いつまでもだらだら書いていても仕方がないし、また、繰り言や言い訳のようにもなってきたので、この話題については今回をもって終わりにしようと思う。
2003年、教科「情報」が始まった。授業担当は、在職者が講習を受けて新教科の免許を取得し、これにあたることになった。
神奈川県立普通科高校の場合、3年間の期間中に、だいたい各校2~3名程度が講習を受けた。この人たちは、おおむね、各学校でコンピュータが得意であると見なされ、教務や進路でデータ処理を担当していた人、あるいはそれと重なるが、学校設定科目や商業科の科目を選択で置いてコンピュータを活用する授業を担当していた人たちであった。
その、コンピュータを活用する授業というのは、12月7日の記事で書いたように、アプリケーションソフトを使えるようになることを目的とするものであることが大部分であったのである。
担当者たちは、もとより、情報科を担当するものとして採用されたのではない。数学や理科である。その中には情報系の学科を出て数学の免許を取ったという者もいるけれども、彼らが大学でやっていた情報科学はそのまま高校で教えられるものでもない。GUIのWindowsマシンを使ってお仕着せのアプリケーションソフトを活用しながら行う高校教育の場での情報科、それも1年生の必修科目としてどのようなものであるべきかという点については、やはり、ほとんど素人同然…と言っては叱られるだろうか。
今まで模索しながらやってきた学校設定の情報系科目があり、また、商業高校ではワープロや表計算の検定に受かるための授業などもやっていて生徒はよく取り組んでいるらしい。生徒用実習機に入っているのはMS-Office。
こうなると、MS社のアプリケーションソフトを使わせることを主な内容として新教科「情報」をとりあえずスタートさせるのは、やむを得なかったのである。
しかし。多くの教員は、そのような授業をしてはいても、「MS社のアプリケーションを教えること」が情報科の内容だとは考えていなかっただろうと思う。ワープロならワープロ、表計算なら表計算で、ビジネス文書はこういう書式で書くのだとか、表計算では関数というものを活用すると便利だよとか(今でもそういう内容を教えている短大もあるようだ)、そういうあたりから狙ったのである。ところが、入っているのはMS-Officeであって、一太郎などは入っていない。入れようにも予算が付かない。だからせめて、お話の中でいろいろと自分たちが過去に使ったことのあるアプリケーションソフトの紹介をするのだが、生徒の受けはあまりよくない。
そう、多くの生徒や保護者にとって、学校でコンピュータの授業があれば、そこに期待するのはワードにエクセル、インターネットとメールなのである。そういうものを使えるようになって、仕事に就くときに少しでも有利にと。
だから、操作手順を教えてもらいたがる。代替となるソフトを紹介しても喜ばない。また、そうして操作を覚えたってWindowsがVistaになってOfficeが2007になったら全然使えなくなっちゃうよ、もっと基本になる考え方から理解しようと言ってやっても、ただ不興を顔に表すばかりである。
そんなこんなで、MS-WordやMS-Excel、加えるとすればPowerPoint。このあたりを教える科目が情報A、という学校があるという状況は、まだしばらく続くと思う。私自身はそれでいいとは思っていないが、保護者の持つ教育権を付託されて教育活動を行うのが学校なのであるから、生徒保護者の要請に合致しない情報の授業を(学問のために?日本国の将来のために?)バリバリやるのが正しいとも思わない。
世の中の理解が進むのを観測しながら、それをこちらへフィードバックして、少しずつ、現状から脱却していこう。
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February 10, 2007
12月7日に「普通の高校の「情報」」という記事を書いた。
もうタイミングを失しているのだけれども、続きを少し書き継いでみようと思う。
教科「情報」実施が決まり、現場がその準備に入った頃。
私の2001年当時の勤務校には情報処理教室が2つあり、広い方にWindows2000の生徒用実習機が40台入っていた。入ったばかりのものであった。
これに導入されていたアプリケーションソフトは、MS-Office2000 Professional のほか、Paint Shop Pro、打ちモモ、学校用らくらく作曲名人といったものであり、ハードウェアとしては本体の他に外付けアンプ付きスピーカーやペンタブレットが台数分、それにMIDIキーボード(これはCPUのスペックが低くてソフトシンセがついてこられずに実用にならなかった)やデジタルカメラが10台とか20台、というものであった。同時期に整備が行われた学校では、ほぼ同一のスペックとなっている。
同一スペックと言っても、学校によって、例えばPaint Shop Pro ではなくてPhotoshop 5.0 LE であったり。つまり、県が発注する規格書には「このような機能を持つソフトウェア」という書き方がなされていたものらしく、また、各現場でソフトの指定をすることは、もうできなくなっていたのである。
その中で、ワープロと表計算については、MS-Officeで決まりであった。
その前年か前々年、つまり99年か2000年であったと思う。神奈川県で今後公式に使うワープロソフトと表計算ソフトはMS-WordとMS-Excelとする、ということが決められた。
また、MS社にスクールアグリーメントというソフトウェアライセンス形態ができた。
こういったことにより、生徒用実習機に入るソフトウェアも、WordとExcelになっていったのだろう。
ここで、また一度切ることにする。
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February 04, 2007
「プロフ」というものがある。プロフィールの略である。
知らないと何のことやらなのだが、要するに自己紹介のページで、携帯電話端末での表示に最適化されている。指示に従い、対話的に操作をしていくと、体裁の良いページができあがるようだ。画像やリンクも張ることができる。無料でそういうものを作れるサービスを提供するサイトがいくつかある。
ここにURLを載せてもいいのだけれど、…まあ、ちょっと、一呼吸おいてみよう。
さて、特に女子生徒はこういうものが大好きである。オンライン交換日記というかプリ帳というか。わいわいと盛んにやっている。
そして、さっそく、困ったことが起こっている。個人情報を無防備にさらしてしまう者が多いのである。
何しろケータイであるから、仲の良い友だちとだけつながっているような錯覚を覚えるのだろう。あ、いや、なにも仮想空間だけの問題ではなく、街路や交通機関の中での立ち居振る舞いにおいても同じなのであるが、他人の存在、人目を意識しなさ過ぎるのである。
掲示板のほうは落ち着いてきているのだが、今度はこれ。とりあえず一学年では情報が必修なので、ネットワークリテラシーに関連させて、私が授業の中で全クラスに注意を喚起することになった。
話のしかたは、基本的に、警告や注意をするのではなく、ネットワークの使い方を支援するよ、というもの。その中で、こういう情報を出してしまうとこういう危険があるでしょ、と指摘する。そのようにしないと、生徒の気持ちに浸透しない。効果が出ない。
生徒の反応はいろいろである。大人がだれでもパソコンから見ることができるのだということを知らなかったらしい者もいるし、教員に見られたことを、想定外、不快に感じている様子の者もいる。そうか、そういうことは書いちゃいけないんだ、と受け取った者、そんなこと書くなんて信じられないと口にする者。また、某高校で問題になってるらしいですよ、と教えてくれる者。などなど。
私の話の後で、さっそくページを編集して個人を特定しにくく直した者もちらほらといる。しかしその一方で、相変わらずの者もいて、なかなか、薬の効きはめざましくはない。
話の中で、生徒には、君たちはネットワークの世界を補助輪付きの自転車でよたよた走っているということを自覚しなさい、と言った。転んだりぶつかったりして痛い目にあわないように、折に触れて、また生徒たちの発達段階に合わせて、指導を入れていくことになるだろう。
ネットワークの方も、発達(だか退廃だか)し続けているわけであるし。走りながら考えて対応だ。
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January 29, 2007
26日の記事の続きである。
同じく、五十嵐さんのブログ記事に導かれて、富士通アクセシビリティ・アシスタンスのページから、Fujitsu ColorDoctorをダウンロードしてきた。
これは、第一~第三色覚の人にモニタに表示されている画像がどのように見えているかを、リアルタイムにシミュレートしてくれるソフトウェアである。もとより擬似的な体験であって色覚異常の人が見えているとおりではないのだし、また、人によってその程度の差も大きいはずである。だから、あくまで、ひとつの目安、資料にとどまるものであることを念頭に置いて見る必要がある。
これを使って、この舎密亭日乗を見てみた。
結果としては、さほど見えにくいとは思わなかった。また、青感覚欠損で人数的には非常に少ない第三色覚を別として、多数派、第一、第二色覚で、ページの見え方はあまり変わらなかった。それは、先日のWeb Accessibility Toolbar でも示されていた。ただ、色差のコントラストがもう少しあると良いということである。
ところで、私たちは授業中に、アプリケーションソフトの起動を指示する場面などで、アイコンの色を言うことがある。これがどのように見えているのか、ちょっとチェックしてみた。




左上がオリジナルの画像である。これに対し、右上が赤感覚欠損の第一色覚、左下が緑感覚欠損の第二色覚、右下が青感覚欠損の第三色覚の見え方をシミュレートしたフィルタリング画像である。
このようにして見ると、Microsoft社のオフィスアプリケーションソフトのアイコンは、必ずしも万人に見分けやすいものではないことが分かる。
私も、つい、
「では、パワーポイントを起動してください。デスクトップにある、茶色かな、オレンジかな。そんな色のアイコンですね、それをダブルクリックして」
などと言ってしまう。
しかし、こうして見ると、第一と第二色覚の生徒にとって、パワーポイントのアイコンは、そのような指示では見つけやすいものではない。MS社の配慮不足を言う前に、授業担当者として、注意すべきことがらであろう。
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January 24, 2007
3年文書デザインA帯の最終回。
今日は、前回までに作ったムービー作品を鑑賞する会とした。
作品を作る素材が、私が(そのつもりでなく)ぽつぽつと撮ってきた写真や動画であるから、彼らの欲しいようなものが十分にあるわけではない。それでも、制限のきつい中で、それぞれ工夫したものができあがっていた。
一通り見終わったところで、誰のものが一番良かった?と聞いてみた。
そうしたら、こちらの予想と違うものを推す声が数名から上がった。生徒の評価を尊重してそれを優秀作品とし、持ち帰るためのUSBメモリを記念に渡した。
その作品というのは、18秒の短いものである。彼がBGMとして選んだ音楽クリップがその長さだったのである。そこへ写真を貼りつけてあるのだが、それが、梅の木だとか藤棚だとか、正面玄関からのアプローチであるとか、そういった風景の、「晴天の色鮮やかな写真」と「雪の日のモノクロームな感じの写真」を切り替えて表示するというものだった。特殊効果も加えてあり、画面が切り替わるときの対比が面白い。
また、私自身、晴天であろうが降雪時であろうが、写真を撮る対象として意識するものは同じなのだ、いつも同じものの写真ばっかり撮っているのだ、ということを意識させられることにもなった。
私が良いと思っていた作品は別にあった。それを作った生徒は、ひそかに自信を持っていたようなのだが、最後の相互評価では名前が上がらず、やや残念そうであった。
いや、君の作品はたしかに良いと思うよ。1年の授業で紹介させてもらおう。だから、そのために、みんなに許諾を求めたんだ。
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January 20, 2007
3年必修選択の「文書デザイン」。1月末に学年末テストとなるので、三学期の授業回数は、4回または5回である。
ここでは、動画編集をとりあげることとした。
この科目は、ビジネスのいろいろな場面における広報という立場から、さまざまな活動を行うものである。動画編集もその項目に入っている。架空の会社、商店、ホテルなどを宣伝するものを作らせるのが正しいのであろうが、まあ、学校を題材としよう。これも広報である。
素材は、例によって私が撮りためてきたスチール写真と動画である。この学年が1年のときに私は副担任であったから、2年前の行事の写真が少しある。それに、校舎内外の写真や、コンパクトデジカメでちょっと撮ったムービークリップ、それに著作権フリーの効果音ファイル。これらを、2年の授業で準備したのと同様に、生徒機のローカルドライブにコピーしておいた。
課題は、与えられた素材を組み合わせて1~2分程度の動画ファイルを作ること。ソフトウェアは、Windows ムービー メーカーを使う。スチール写真、動画、音声ファイルを組み合わせ、いろいろと効果を付けたり文字を入れたりという操作を、生徒たちの進行具合を見ながら紹介して、制作への興味をつなぎとめる。
生徒たちにとっては、3年間の最後の制作課題でもある。そうすると、自然に、高校生活への思いを込めた作品になっていく。セピア調や、古い映画の感じにする効果をつける者が多い。
最後の1回の授業は、作品鑑賞会とする予定である。
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January 19, 2007
2年必修選択「文書デザイン」。この科目は3年の必修選択「文書デザイン」と同一内容で進行してきたが、3学期については、授業時間数の違いなどの理由から、内容を変えて行うこととした。
2年のほうは、プレゼンテーションである。この学年の生徒たちは、昨年の今頃、情報Aでファンシーグッズのプレゼンをやっている。だから、一から説明しなくても良いはずなのだが、そこがどうも、心許ない。
題材は、昨年の11月に行ってきた沖縄・与論島修学旅行である。職員がデジカメで撮影してきた数百枚の写真が材料となる。
写真は全部で1GBほどにもなる。これをネットワーク上の共有フォルダに置いて必要なものをマイドキュメントにコピーして、という使い方をすると、シャットダウン時のデータ同期に時間がかかるようになることが昨年の経験からわかっているので、生徒機1台ずつのローカルドライブにあらかじめ全部コピーしておいてやる。そういう仕込み作業で、夕方の時間が過ぎていく。
まず、写真を一通り見るだけで、ちょっとした騒ぎとなる。何を見てきたのか覚えていないなどと言う生徒も、色彩鮮やかな写真を見れば記憶もよみがえるようだ。こんなにいろんなことがあった修学旅行を、自分なりの見方で切り取って発表できるように、使いたい写真の番号をメモしなさい、と促す。
そうしたら、Excelでつくったスライド10枚の構想記入用紙に、何枚目から何枚目のスライドは平和学習だとかマリン体験講座だとかいったおよその枠組みと、一枚ごとの内容を記入させる。
その上で、パワーポイントでスライドを作らせる。
この課題も、昨年に引き続いて2回目である。昨年の生徒たちは、生まれて初めてスライドを使ったプレゼンテーションをするという者がほとんどだったが、今年は、全員が昨年やっているし、中学校で経験してきている者も多くなっている。より優れた発表となることを期待したい。
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January 18, 2007
久しぶりの授業ネタとなる。
1年必修情報A。三学期はプレゼンテーションから入る。
と言うと、生徒はいやがる。非常に、いやがる。
いつもまるくなってすわって昼食を一緒に食べているような、気心の知れた少人数の仲間とおしゃべりするのはいい。しかし、それ以外の者と話をすることは、どの生徒も、おおむね苦手としている様子である。
それは、共通のコードを持たない人格と、きちんとコミュニケーションすることができない、表現力も聞き取って理解する力も不足している、ということを意味する。
それでは困るでしょ、と。
ましてや、君たちの進学する学校は、学力試験でとるのではなくて、推薦とかAOとかにどんどんシフトして来ているの、知ってるよね。ペーパーテストの学力よりは、表現する能力が重視されるように変わってきてるわけだよ。今回の課題は、その練習にもなる。この教室の仲間は、お互いさまで、恥かいたっていいじゃないか。ふだん話をしたことのない人とか、知らないおじさんおばさんの前でも、ちゃんと話ができるようになろうよ。
内容は、ファンシーグッズを売り込むというものである。私が百円ショップへ行って、生徒たちが話をしやすそうな品物を見つくろって買ってくる。去年の残りと合わせて30個ほどになる。生徒たちは、そこから一つ選んで、それぞれ独自の名前や架空の性能を与えて、販売促進活動のプレゼンをする。一人2分ほど、クラス全員の前で行う。
このネタは去年に引き続いて2回目となる。今年は、Gさんがプリントをつくってくれた。
パワーポイントでスライドを作らせるが、枚数を、とりあえず5枚と決めてある。タイトルに続き、「起」「承」「転」「結」に相当するものを1枚ずつという指示である。
つまり、
「起」 いきなり商品の説明をせず、聴衆に、こんなことはありませんか、こんなことで困っていませんか、と問いかける。
「承」 そこでこの商品を開発しました、と、商品の名前と写真などを出す。
「転」 これは、今までにないこんな機能があります、こんな方にお勧めです、と気を引く。
「結」 販売店、販売時期、値段などを提示して、買う気にさせる。
というシナリオの枠組みを与え、プリントに鉛筆書きさせてから、それをスライドに作る、という作業手順としている。
自由に考えてごらんと言っても、生徒は戸惑うばかりである。まず今回は形を与えてそれをなぞらせる。それができたら、自由に型を崩したり発展させたりして良い。
今回の課題の中で、それができる者は多くない。選択「文書デザイン」で、その先を求めることになる。
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January 08, 2007
書き出すと長くなりそうなのだが、明日もあるので、なるべくはしょって。
結論から言うと、いくつかに分けて考えることができる能力の組み合わせの問題だ、と思う。
- 対象物を、目で見ているだけでなく、その形状を理解すること。たとえて言えば、ベクタデータとして持つという感じ。
- 自分の頭の中にある、それぞれ特徴的な対象物の形を、腕に持った筆記具で平面に描き表すこと。
一つめは、熱心な観察を繰り返すことで、力をつけることができるだろう。彫刻家は、木材や石材の中にすでにある形を掘り出すのだ、という。そういうものが見えるようになること。
二つめは、練習あるのみではないだろうか。貧しい画学生が、わずかなお金で食料を買うか絵の具を買うかとか、一切れのパンを食べてしまうか木炭スケッチをするかを悩むという話があるが、彼らとて必死に練習するのである。
絵画というよりスケッチ画のようなものなら、それこそ理屈で7割方は達成できそうに思う。
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January 05, 2007
今日は、横浜清陵総合高を会場として、情報部会教材開発委員会があった。
いつも通りの委員会となる予定であったのだけれど、五十嵐さんのお世話により午前中のプログラムを変更して、東京工科大学メディア学部の若林尚樹先生においでいただき、お話を聞くことになった。
教材開発委員会の委員が聞くだけではもったいないので、他の情報部会委員、それに都高情研のほうにも紹介した。その結果、各高校に案内を出している「研究会」なみの人数が集まった。
先生の話は、東京工科大学メディア学部のカリキュラム紹介からはじまって、学生たちのようす、教育方針、そして情報デザイン分野の仕事の現状などを、温かく、それでいてクールに(日本語として変だ)語ってくださるものだった。
工学部の単科大学だった東京工科大に「メディア学部」が立ち上がったのは、もうずいぶん前である。何をやるのかどうも判然としない所だと思ったまま今日まで来たのだけれど、若林先生の話を聞いて、そういうことを学ぶのかと理解できた。勤務校で情報方面をやりたいという生徒に紹介できる大学が、一つ増えた。
ほかに、CG-ARTS協会の方も3名おいでになり、協会と検定試験の説明、紹介をしてくださった。
先生をまじえて昼食をとったあと、いつもの委員会となった。
五十嵐さんと矢部さんの実践事例紹介。いや、こうやってネタを持ち寄ると、面白い面白い。
保福さんが、レンタルサーバに Puki Wiki を入れて動くようにしてくださっている。それをみんなでいろいろといじってみる。次回までの宿題も。
5時を過ぎるころ、もうあまりものを考えられなくなってきた。たくさん刺激を受けたということだろう。さあ、これで、私の脳はどんなものをアウトプットできるだろう。
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December 25, 2006
県立高浜高校で、Flashの講習会。今日は情報部会ではなく、高視研主催の研究会である。
高浜であるから、講師は間辺先生と小澤先生。授業では年間を通してFlashを活用していらっしゃるお二人である。
間辺先生の持論である、情報をどう伝えるのかを実感するワークショップから入った。
これは、私が横浜国際福祉専門学校で生徒とともに体験してきた、視覚障害、聴覚障害などの人にものを伝えるにはどうするのかという模擬授業に似ていた。
Flashについて、小澤先生をインストラクターとしてFlashでのお絵かきの要素を少しずつ入れながら絵を描いていく。私にとっては基本事項の再確認である。
昼食後、教材作成に入った。4コマでものごとを説明する教材をつくるというものであった。私はボイルの法則を説明する教材を作ろうかと思い、ガラス管や酸素、窒素の分子を描いていたのだが、分子に動きを与えているうちに時間が来てしまって、1コマ目も仕上げることができなかった。
研究会は盛況であって、定員を超えて30名の席がうまっていた。また、高視研主催と言うことでいろいろな教科の人が来ており、以前の同僚など何人も懐かしい人と挨拶することができた。
その後、予定通りネット委を開いて解散。18時半ころだっただろうか。
充実した一日だった。
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December 19, 2006
勤務校で、カリキュラムの改訂を検討している。
現行のカリキュラムは、必履修科目は最低限に近い単位数としている。そして、午後の選択科目に、取り組みやすい科目をたくさん置いている。
それを実施して数年経った現在、基礎学力の充実をめざすカリキュラムに舵を切ろうというわけだ。
その中で、情報系科目は、整理される方向にある。私がいま担当している商業科の「文書デザイン」は、もともと、ひたすらビジネス文書例を打ち込む練習を行ってワープロ検定を全員が受験するという科目であったし、表計算検定を受けるための科目もある。こういうものは、もういいだろう、というわけである。
また、情報Aを2年間1単位ずつの分割履修という案もありそうだ。
高校での学習を進めていくための本当の基礎にあたる科目であるという考え方からは、1年に2単位で置きたい。でも、当節のAO入試や推薦入試で資料を作ったりプレゼンテーションをしたり、という技能が要求されることへの対応を考えると、2年生に1単位置くのも良いかもしれない。1年でやったことは、3年になったらかなり忘れてしまうので、総単位数が2単位しかもらえないのであれば、1+1でもやり方はあるだろう、とも思うのだ。
東芝ルポを教える部屋をもっていたという、情報教育(それをそう呼ぶかどうかという議論は措いて)を重視してきた勤務校の特色も、書きかえられていきそうである。
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December 18, 2006
期末試験が終わり、特別時間割の期間である。
クラスにより、授業の回数に差がある。3学期の課題にも入りにくいところであるし、単発の小ネタでつなぐことになる。
情報Aのほうは、Gさんが JavaScript を書いてきた。フォームとボタンを定義し、ボタンを押すと、フォームに読み込んだ画像が縦または横に拡大されるというものである。生徒の作業は、ペイントで絵を描くこと。ブラウザでHTMLファイルを表示させ、ボタンを押すと、自分の描いた絵が拡大表示されるのを確認するというものである。
私は JavaScript を勉強したことはないが、簡単なソースだったから、ちょこっと改造してみることはできる。その上で、私がしゃべっている方のクラスでは、ソースを表示させた上で、ボタンを押したときの拡大率を変えてみなさい、という程度の指示を出してみた。
つまり、こういうものが書けるようにならなくてもいいけれども、動的なWebページをつくるためのしくみの一端を目にして確認してもらう、あるいは、ソースを見て変数へこれを代入しているなと納得するとか、要するに、情報通信技術の一皮むいたところをちょっと見てもらいたい、ということを目的として行った。ただのお絵かきではないのだぞ、という建前である。
生徒の反応はいろいろである。私が、魚の絵を描いてそれを変形させ、
「ほら、サバがイワシになって、サンマだ、わぁ、ウナギだ。今度はほら、フグみたいだね」
などと一人で面白がりながら、縦横に変形させたときに面白い効果が出るものを描きなさいと言ったものだから、それを意識して一生懸命に凝った絵を描いている者、画像の拡大率だけでなくボタン上のテキストを書きかえて面白がっている者、まったく興味なさそうにして退屈している者、などなど。
でもまあ、期末試験後の消化試合としては、かなり良く取り組んでいるほうなのではないかなと思っている。
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December 14, 2006
1年の情報A、Webページの評価。
暗くなってから、Gさん、それに途中からHさんも入って、3人で生徒の作品ページを順に見ていく。
課題をなぞる部分が不良だと1点、できていて2点。それに加えて自由制作部分が一応できていて3点、良いと4点、素晴らしいと5点。技術的な要素、内容のよしあし、ページのデザイン。総合して、3人でえいっと判定を下す。
6クラス240人分をやってしまおうと思ったが、4クラス分を見たところまでで挫折。あとの2クラスは、明日、最終の直しをさせるから…という理由をもって、本日は終了とした。
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December 13, 2006
1年生。総合的学習の時間のプログラムとして、進路体験学習。大学や専門学校を訪問する。
今年、私がこのとりまとめをする担当である。湘南工科大学が距離的に一番遠いので、そこを自分が引率するように分担を決めたのだが、実は、別にもくろみもあった。

情報科の内容は多岐にわたるが、私は、プログラミングの部分が弱い。そこで今日は、生徒と一緒に、レゴマインドストームの初歩を一緒に体験しようと思ったのである。
このコースを希望した生徒は3名。それに私を加え、4名の受講者に対して、講師の鈴木誠先生は、たいへん親切ていねいに教えてくださった。

実習の時間は1時間足らずであり、たいしたことはできない。それでも、とりあえず全員がライントレースをさせることができた。生徒たちはおとなしくしているが、満足度は高かったようである。
もう一つのコースの生徒たちと合流し、正午過ぎに解散。
私はそのあと、湘南台高校へ移動して情報部会の幹事会であった。そこで、レゴマインドストームは面白かったら、まったくプログラミングの経験のない情報科教員に、入門としてこういうものをやってみるという研究会を設定しよう、と提案してみた。
ところが、みんな、あまり乗ってこない。○○がいい、△△も面白い、という反応である。うーん、いろいろとやっていて詳しい人たちは、違うんだなあ。
駅前へ移動し、幹事会としての忘年会となった。議論になることがらもあるが、いつもながら、このメンバーで飲んで話をするのは楽しかった。
気分良く帰宅してメールチェックしたら、…どうして、さっきの会議の記録がもう流れているわけ?
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December 12, 2006
この時期、サーバーにたまっている生徒の作品を評価する仕事に追われる。
ふだんから少しずつ見ておけばいいようなものなのだが、紙ベースでなく電子情報としての作品という特質上、いつまででも直すことができるので、なるべく成績をつけるぎりぎりまで評価するのを待ってやりたい気持ちもある。それで、どうしても、忙しい時期の仕事をさらに増やすことになる。
作品の提出のしかたは、授業中に指示している。例えばウェブページの作品だったら、
「マイドキュメントの直下にsakuhinというフォルダを作ってその中にindex.htmとしてメインのページを作り、他のページはそこからリンクするように作ること」
という具合である。
しかし、生徒たちは、なかなかその通りに作ってくれない。だから、いざ評価する段になると、生徒各人のフォルダの中を探し回って該当する作品を特定し、見て、点数を付けることになる。
この記事は、t_fukuhara さんの「情報科メモ帳」にトラックバックさせてもらっている。t_fukuhara さんは、ひな形を配ってしまうというやりかたをとっているそうだ。それを編集して上書き保存するということにすれば、ファイル名が特定されるから、いろいろと省力化を考えることができる。
これは良い方法かも知れない。
私の授業では、何か作品を作るとき、必ずマイドキュメントに保存すること、そうでないとなくなるぞ、と毎回毎回繰り返している。にもかかわらず、指示を聞かず、あるいは確認を怠ってファイルを正しく保存しないでおいて、次の授業でファイルがないと騒ぐ者が絶えないのである。ひな形を直させるようにすれば、だいぶ事故が減りそうだ。なに、ひな形ではなくて白紙のファイルだって構わないわけだ。
そう思う反面、そのようにすると、ますます階層ディレクトリ構造を意識するチャンスが減り、ものを考えないで操作だけする生徒を育ててしまうのではないか、という危惧もある。難しい。
なお、共有の提出物フォルダにファイルを保存させることもたまに行うが、ふだんはそのフォルダは不可視にしている。これは、そこを経由してコピーを受け渡す者が現れたためである。
知恵は良い方面に使ってほしいものだが、なかなか、こちらの思うとおりにはなってくれないようである。
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December 07, 2006
11月27日に、「高校と違う」というエントリを書いた。
投げやりな調子で書き捨てたような文章であったのに、3人の方からコメントやトラックバックをいただいた。
これは望外の幸せである。思い直して、少し書き継がなければならないだろう。
ただし、これについても、少しずつ切れ切れの投稿となってしまうことをお許しいただきたい。
ごく普通の高校で、情報教育あるいはコンピュータ操作を取り扱う教育が、どのように行われてきたか。
20年前までは、それは、PC-8001やPC-8801などを用いてBASIC言語をちょっとさわらせる程度のものだった。当時の私の勤務校では、3年の選択数学I演習の中に、数時間の実習が取り入れられていた。
それが、世間で、PC-9801シリーズで松や一太郎、またLotus 1-2-3を使うようになってきたときに、高校の授業の方も、そのようなアプリケーションソフトを操作する技能を修得することを内容とするように変わってきた。90年から95年ごろのことである。私の最初の勤務校には、90年に、生徒用コンピュータ実習室が作られ、98が20台入った。このとき、そのために理科の実験室が一つ、つぶされた。
この頃、誰がそれを担当していたのかというと、多くの場合、数学科の教員であった。数学科の選択科目の中にコンピュータ操作の内容を入れてみたり、また、「情報基礎」といった名前の学校設定科目を数学科につくって、数学の教員がそれを担当していたのである。あるいは、情報教育委員会のような委員会組織をつくり、そこが音頭を取ってカリキュラムや機器整備にあたっていた。この場合、他教科の教員が主導することもあった。
たしか96年か97年だったと思うが、当時の勤務校で、機器の更新があった。20台が、Windows 3.1 の386機からWindows95のPentium機に更新された。相変わらずNECの98であった。
このときは、インストールするソフトウェアを、現場から要求することができた。ワープロが一太郎、画像処理が花子、表計算が1-2-3、データベースが桐、プログラミング言語がビジュアルベーシック、と決めて要求し、それが入った。
これを使った授業は、3年の選択科目(だけ)であった。2単位で、初年度は2レッスンクラスが成立していただろうか。内容は、前期が一太郎で後期が1-2-3である。実教出版あたりの実習テキストを買わせ、それをその通りに打ち込んでいく授業であった。テストは実技で、見本となるA4横書きのビジネス文書を配布し、時間内になるべくその通りに似せて文書を作成してハードコピーを提出する、というものであった。TTサブの国語の教員が、見本と見比べながら採点していた姿を覚えている。
TTサブはいろいろな教科から出てきたが、これは担当時間数調整の性質もあった。責任教科は相変わらず数学科で、数学科自身はそれをいやがっている節もあったが、放り出すわけにもいかずに続けていた。
このように、ごく普通の神奈川県立高校での情報教育は、おおむね、(1) 3年の選択科目で、(2) 数学科の科目において、数学の教員が責任を持って、(3) アプリケーションソフトの技能修得を目標として 行われていたのである。
この状況は、教科情報の導入まで続いた。そして、「情報A、B、C」が始まってからも、ずっと、尾を引いている。
今晩はここまでとする。
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December 04, 2006
「免許外授業」申請ラッシュ、なのだそうだ。
実は私自身、それを申請している。教科は商業。文書デザインが商業科科目なので、申請しないといけない。
それが、8時間。あと情報Aがメインだったりサブだったりで8時間。総合2時間。
臨免の担当時間は総時間数の半分を超えてはいけないというルールだか習慣だか、なにしろそういう目安があるようだ。私の場合、総合を除けばぎりぎりである。
勤務校の旧カリキュラムでは、何と学校設定教科をおいていた。教科「国際」。アジアの文化、などの科目を置いていたのだが、やはり無理があったと見えて、現行のカリキュラムになるときに削ったようである。
でも、この教科を担当するときは、免許はどうしていたのだろう?
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November 30, 2006
きちんと構成を考え、その1章1章に相当するような文章を書いていきたいのだけれど、なかなか思うにまかせない。
またしても、とりあえず断片を記す。
例えば、「情報A」「情報B」「情報C」の内容の重なりが少ないから、入試に出しにくい、という話がある。大学の先生が、そういうことを書いていらっしゃる。
私は、それに対して、どうもひっかかりを覚える。ご自由に出題してくださって構わないのに、と思うのだ。
私事から入る。
私は大学にただ一校だけ受かったが、その入試科目は、以下のようであった。
国語(現代国語・古典I乙、漢文除く)75点
社会(日本史、世界史、地理Aから1つ選択)50点
数学(数学I・数学IIB・数学III)100点
理科(物理I・II、化学I・II、生物I・IIから2つ選択)100点
外国語(英語B)100点
私は、社会で地理Aを選び、理科で化学と生物を選んだ。
ところで、10月27日の記事に私が高校で履修した科目と単位数を記してあるのだが、上記の入試科目5教科6科目のうち、地理Aと数学III、生物IIは、私は履修していないのである。教科書を買って読み、問題集を解き、予備校の講習を聞いて、入試の準備をしたのだった。
当時の地理Aと地理Bの関係は、現在のA科目B科目のような違いではなく、系統地理と地誌という、異なる内容のものであった。そして、地理Aを履修させている高校は、かなり少なかったはずである。
しかし、私の母校となった大学では、あえてその地理Aを出題し、受験生は、自分で勉強して選択していた。
理科についても、高校3年の科目選択をするとき、生物IIは(実験はできなくなるけれど)自習しよう、物理IIは授業を聞かないと分からないだろう。そう考えて、選択履修科目と受験科目を、違うものにした。計画的にそうしたのである。
そういう経験をふまえて、最初に述べたような違和感を覚えるわけである。大学で、こういう素養をもった学生が欲しいと思ったのなら、そのような科目を選択受験できるようにすればよいのである。情報なら情報を、物理や化学と並べ、「情報A」「情報B」「情報C」に共通する内容、ではなくて、そのすべての内容から出題する、とすればいいではないか。それだって、重なりがあるのだから、4単位か5単位分。理科をI、IIとやれば増単なしで6単位なのだから、それでも少ないくらいである。あるいは、専門教科情報のなかから科目を指定してもいい。情報科学が好きな生徒だったら、こんな有利な制度はないと飛びついて受験するだろう。地学が得意だった私が、喜々として地理Aを選択したように。
学習指導要領に書かれている内容がどうの、とか、履修者の割合が、とか。大学側がどうしてそんな些末なことにこだわるのだろう、と不思議に思う。それこそアドミッションポリシーを骨太に定め、こういう内容を出すから勉強してこい、とメッセージを送っていただきたいものである。
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November 29, 2006
ある生徒が、CD-ROMを貸してくれた。出身中学校の卒業アルバムだというのである。
PCの光学ドライブに入れると、自動的にブラウザが立ち上がってトップの画面が表示される。
生徒一人一人のページがつくってあって、それがクラスごとにまとめられている。
それぞれの生徒のページは、内容はいろいろだが、基本的なつくりは同じ。左右のフレームに分割され、左側にはボタンがある。複数ページを作っている生徒の場合には、別ページに飛ぶボタンがいくつか並んでいる。右側のフレームには、行事の写真が数枚に、コメントがついている形になっている。
HTMLのソースや、ファイルの名前と内容を見てみると、ずいぶん無駄というか重複がある。とにかく写真やボタン、背景を貼り付けていけばページになるようなソフトウェアで何かの授業の時間に制作させ、それをそのまま集めたもののようだ。
それが、CD-Rに焼かれている。
「卒業アルバム」ということばからイメージされるような、ひとりひとりの顔写真と集合写真、行事のページ、…という形式をもったものではない。
それでも、私に貸してくれた生徒にとっては、この作品集CD-ROMは、中学校の思い出の詰まった、大切な品物となっているようであった。
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November 27, 2006
いま話題となっている、「大学でOpenOfficeを使わせたら高校と違うという文句が出た」という話。
いささか、げんなりしている。
学生のそのような態度が問題であることに異議を唱えるつもりはない。しかし、高校ではなぜMS社のワープロばかりつかって授業を行い、それを情報と称しているのだ、といったような言辞に対しては、誠実に応答する気もなくなろうというものだ。
実は昨晩、高校の現状と生徒の態度、あるいはニーズといったことについて、長文を書いたのである。書いていたが、途中でむなしくなって、破棄して寝てしまったのだった。
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November 24, 2006
今日、私の担当のクラスでWebページ作品の相互評価を行った。
こういうことを行うには、方法はいくつかある。
情報教室でコンピュータを使って行うとすると、たとえばメールを使うことが考えられる。昨年度、私の担当の文書デザインでは、この方法で行った。府中西高の佐藤先生の実践例をお借りしたもので、定型のメールを送り、返信の形でデータを集めて整形、集計するわけだ。ただし、生徒全員がこちらの指示通りにきちんと返信をしてくれるわけではないので、DOTECONVでの切り出し作業で若干のデータが失われてしまった。
その他の方法としては、ASPなどをつかってブラウザで行うのがスマートである。これは、いずれやってみたいと思っているのだが、まだ勉強が足りなくて、私の力ではできない。
そこで、今回は、アンケートページを使う方法をとった。昨日の夕食後から本を見ながら取り組み始めて作った。ページを作るだけならどうということはないのだが、動くように調整するのが大変であった。睡眠は4時間。
Webサーバに仕立てるマシンは、Celeron700、メモリ256MB、Windows2000のノート機である。ここへBlackJumboDogを入れてWebサーバをさせ、Active PerlもインストールしてCGIが動くようにする。Windows機なので、CGIファイルにPerlのパスを指定するのが、何とも気持ちの悪い、また不安な書き方となってしまう。
朝になって、何とか動いた。自宅の環境はワークグループで、そこで動いたのであるが、これをドメインになっている情報教室へ持ち込んで動くようにするのはまた大変であった。結局、できたのは、その授業の前の空き時間であった。
生徒たちには、ブラウザ画面を2つ開かせる。アンケートページは、狭い幅で縦長に表示すれば使えるようにしてあるので、作品評価をする画面をもう一つ開くことができる。
やらせてみると、紙ベースで記入させるよりも、むしろ時間がかかっている。面倒なの?と生徒に聞いてみたが、そういうことではないようだ。画面を見比べながら、慎重に、級友の作品を評価しているようであった。
評価したデータは、ログに蓄積される。タブ区切りなので、そのままExcelで読み込んで、整形して集計できる。まさに一夜漬け、特急仕上げであったが、予想以上にうまくいった。素直に、嬉しかった。
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November 23, 2006
ここのところ、心身ともに調子がよくない。
そういう状況下で、情報Aの作品完成締め切りを迎えている。Webページである。これは、授業時間をつかって相互評価を行うので、その時限までに作品ができあがっていないと評価されない。だから、その前日の夕刻が完成のデッドラインとなる。
その結果、毎日、遅くまで生徒たちにつきあっている。そもそも作品制作が遅かったのだから、HTMLの理解の程度は低いし、また、携帯電話のカメラ機能で撮った写真をカードリーダー経由でパソコンへ取りこむ作業を行うが、これも、一人一人、やって見せて(ときにはこちらでやってしまって)やらなくてはならない。
このようにして、作品をともかくつくらせる。しかし、その意義は何なのだろう、とも思う。
繰り返し書いていることだが、作品を作ることそのものが教科情報の目的なのではない。情報Aでは実践力というのがお題目だが、要するにこの課題では、Webページを作る・閲覧する、携帯電話で撮影した画像データをファイルとして取り扱い転送する、それがどういうことなのか、わかることが目的のはずである。わかれば、その知識を使い回していけるはずで、それが期待されているわけである。
部活に不義理をし、バイトの時間を変更し、放課後に情報教室に残って作業をしている生徒たち。できていないからやります、今日、残らせてください。そう言われれば、こちらは対応する。他の仕事は全部キャンセル、校内放送で呼ばれたときだけ職員室へ下りていくが、あとはずっと付き合っている。
それでも、生徒たちの理解はなかなか進まない。
こういうことに、どれほどの意義があるのか。作品を完成した「達成感」?まあ、それを味わって帰って行く生徒も、いることはいるのだけれども…。
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November 21, 2006
校内で、各教科2コマずつくらいを指定し、教科を越えて自由に授業見学をするというプログラムが行われた。
理科/情報では、私の1年2組が指定された。
だからといって、別に変わったことをするわけでもない。
今日は、メモ帳でタグ打ちをしてウェブページを作る課題の、最後の時間であった。生徒の画面を使い、課題として科されている内容を最終確認しているうちに、だんだんと参観の同僚たちが入ってきた。
「それでは、作業に入ってください。今日は先生がたくさんいるから、どんどん質問するように。」
ところで、ここの課題の目標は、ウェブページとはHTMLのテキストがその実体であるということがわかり、また、簡単なタグを打ってブラウザがそれをどう解釈するかを見てみる、というもののはずである。
しかし、ここは学校の状況によって違ってくるところだと思うのだけれども、勤務校では、どうしても、作品を見ばえ良くきれいに作ることが目的と化してしまう。だから、生徒の質問というのは、
「先生、ここをこういう風にしたいんだけど、どう打ったらいいの?」
というものとなる。それまでの練習課題で出てきた要素を使い、できる範囲で工夫して自分独自のページをつくってもらうことを期待しているのだけれども、そうならない。
1年の情報Aではメモ帳を使い、2・3年の文書デザインではホームページビルダーを使ってウェブページを作る課題を取り入れているのだが、同じなのである。ビルダーの場合には、生徒は、すでに一度やったはずの操作を、繰り返し手取り足取り教えてもらうことを要求するわけである。
中に、非常に達者なイラストを描いて貼り込んだりする生徒もいて、そういう作品にはいやされる思いがする。
でも、それは、情報Aや文書デザインの教科の目標とは、また別のことがらである。
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November 16, 2006
情報処理学会の提言の中に、神奈川の教員研修組織が熱心に研修を行っている、という趣旨の記述がある。
これは、率直に名誉として受け止め、自信を持って来年度以降の活動を行っていきたいと思う。
薄いフィルム状のポイントカード。銀色のアルミの上に白い文字が表示されるタイプの物。
気になって調べてみたら、リコーが基本特許を持っていることがわかった。
金属の相転移かと思っていたが、アルミは下地コートであって、その上に塗布されている有機物の機能であるようだ。化学変化ではないが、相転移かというと、そうも言い切れない。
説明は、また、後日。
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November 11, 2006
授業の話ではない。私が行う作業のこと。
今日は、情報部会の研究会のページを、たった1ページつくるのに、半日を費やした。
いや、夕食後から寝るまでだから、仕事に使える時間のほぼすべてと言っても良い。
情報科の教員仲間には、大変な実力をもっている人たちがそろっている。会って話を聞いたり、この頃ではブログを読んだりしていると、みんなすごいなあと思う。本当に思う。
もっと勉強をしたいのだが、こうやって仕事が遅いものだから、その時間を捻出できない。
さあ、もう風呂に入って寝よう。実は日付が変わっている。
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November 08, 2006
情報部会のWebページを、やっと復旧させることができた。
神奈川県高等学校教科研究会情報部会では、その設立時より、Webページとメーリングリストなどによる広報に力を入れるということにしてきている。紙ベースの会報、機関誌といったものを作らない代わりに、インターネットでの情報交換を充実させようという考え方である。
そのため、最初から独自ドメインを取得していた。johobukai.net というもので、http://www.johobukai.net/ というURLで接続できるページの開設が、2001年11月。まる5年が経っていることになる。
ところが、その管理に甘さがあった。ここ1ヶ月以上にわたって、接続できない状態としてしまった。
それが、先ほど、やっと復旧した。
この事故での欠失は大きく、掲載データも、古いままのところがいくつもある。使えないサービスもある。
これから、修復に努めなくてはならない。
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November 01, 2006
今日のLHRの時間は、総合的学習の時間のプログラムの一つである「進路体験講座」の説明会とした。1年生全員を体育館に集めての会である。
説明は、進路部であり、学年の担任でもある私が行った。
パワーポイントでスライドを作ったのだが、どうも、そのままパワーポイントを使って投影する気にならなかった。どうせ自前のノート機を持ち込むのだし、Linuxでやってみたいなとも思う。
しかし、外部出力の切り替えなどに不安が残るので、結局、Windowsで OpenOffice Impress を使った。
ところで、先日の「ジョーシン2006」で、大学の先生の一人が、パワーポイントを問題視する発言をされていた。売り込みをするには向いているが、論理的思考にはまったく向いていない、という趣旨だったと思う。私も、それには同意できる部分がある。
そのような、スライドによる説明の特性を承知した上で、今日は、それこそ、人(生徒)を説得することを意識してやってみた。
つまり、いろいろな上級学校へ分かれて訪問し、模擬授業を受けたり実習させてもらったり、というプログラムなのだけれども、そういうものを面倒くさがる生徒もある程度いるのである。朝早くから家を出て、ふだん乗り慣れない路線の電車に乗って行かなくてはならない。遅刻にも厳しいし、服装や頭髪のこともうるさく言われる。何でそんなのに行かなくてはならないのだ、というわけである。
そういう思いを口に出したり行動に移したりということをさせないよう、スライドに短文を箇条書きで並べ、これはこうです、こうなっています、これからこうしてもらいます、と攻め立てた。
もちろんそれだけではなく、昨年までの写真やムービークリップなどを織り交ぜて興味を引くようにもした。
その結果、とりあえず、うまくいったようである。その後、生徒たちはほとんど文句を言わずに、どこへ行こうかと相談し合っていた。
反省点としては、新調したレーザーポインタを使って画面を指し、説明をする、というスタイルで行ったので、画面の方ばかりを向いてしゃべってしまったきらいがあったこと。もっと生徒たちの方を見て語りかけなければいけなかったと思っている。
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October 28, 2006
公式Webページはこちららしい。
この会は、情報処理学会 情報処理教育委員会 というところが主催して行っている。だから、そのような色というか、メンバー間で合意された主張が全面に出てくるのはむしろ当然である。
しかし、いろいろな人の講演があり、また会場からも発言や質問が多く出されたためか、ひとつの方針の下に会場全体がまとめられたという風にはならなかった。健全で、安心する。
総決起集会ではないのだし。
個人的には、アメリカの大学・大学院入試に関する統一テストについての報告が、面白かった。良問の複数年使い回し、問題の非公表、統計を取るための「採点されない問題」の存在など。日本でそのようなことをすれば、声高な批判の標的になってしまうだろう。
いくつか、興味深かった発言を記しておく。
「現行指導要領の策定時期に、自学自習能力をつける科目として、情報科の設置を働きかけた。」
(へえ、情報科学の必要性を全面に出したのではなかったんだ)
「高校でWordやExcelをやって、情報が得意だと思って大学へ入ってくると、Emacsだ、Texだ、コンパイラだとなって、ギャップがある。」
「(資料にある、新教育課程案を見て)就職者は情報Iだけやって社会に出ればよくて、高等教育進学者だけが情報IIや情報IIIをやるのか?」
(これは、高等教育進学者とは情報科学を専攻する者だけのことなのか、という疑義を暗に含んだ質問のように聞こえた)
「(3週間講習の速成免許教員というが)情報科学の専門教育をきちんと受けてきたはずの若い人が、情報ABCすら満足に教えられない現状がある。大学の対応は?」
参加者の意識の高さが感じられる、刺激的な会だった。
しかし、それにしても、これで今週は月曜から今日までの6日間で5回のお出かけということになった。法政二高、神奈川大学、横浜市立樽町中、都立九段高、そして今日が早稲田大学である。
早稲田の理工キャンパスには初めて足を踏み入れたが、高田馬場あたりの様子からイメージされる雰囲気と違って、まことに大学らしい、良い感じの空間であった。
生協で、買い物を2つ。むいた栗の袋詰めと、4色ボールペン+シャープペン、大学名入りである。
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October 25, 2006
今週2回目の出張。情報部会第4回研究会、神奈川大学にて。
内容は、とても盛りだくさんであった。手際よくまとめてここに紹介することは、ちょっと、今は無理である。
海部先生のブログに詳しく出ているのでどうぞ。
終了後、六角橋で、I先生と、ちょっと飲み物を。…のつもりが、3時間近く?
疲れて、10時に就寝した。
(これを書いているのは、実は翌朝7時である。)
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October 23, 2006
「情報教育と英語教育のコラボレーション!」と銘打った研究会を行った。神奈川の情報部会と、都高情研情報活用部会との共催の形である。
内容は、授業見学を2時間と、実践事例報告会。
法政の付属3校(一高、二高、女子)で一緒に行っている、英語とIT知識を習得するアメリカ研修旅行についての報告があった。ここで、実際に行ってきた生徒による、英語でのプレゼンテーションを見せていただくことができた。
この生徒たちは、法政大学の理系学部へ進み、また、その先の研究を行っていく者もいるだろう。現時点で、こういう場でこれだけの発表ができるならば、研究者となったときには国際学会での発表などを立派にこなすだろうな、と思った。
懇親会では、例によって、有益かつ楽しいコミュニケーションと情報交換、意見交換ができた。
来年は、東京での開催に神奈川がおじゃまする番である。よろしく!
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October 22, 2006
明日から中間テストである。
ここを狙って、あるいは狙ったかのように、出かける用事が入っている。
23日(月) 法政二高で情報部会研究会、これは私がコーディネーター。
25日(水) 神奈川大学横浜キャンパス。情報部会研究会。
26日(木) 横浜市立樽町中学校。校長の命令で授業見学。
27日(金) 都立九段高校。情報科関東組織の反省会、検討会。
自分のテストこそ行わないが、この間に、教材プリント作りや提出物の評価、生徒の作品をWebサイトにまとめること、それに自分のクラスの化学補習、などなど入っている。
さあ、気力体力が続くことを信じて、がんばろう。
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October 16, 2006
アニメーションGIFをつくる課題が、全4クラスで、ほぼ終わった。
全般的に、ひとくちで評するならば、生徒たちは意欲的、自発的によく取り組んだ。
しかし、こう書いてしまうのは、何か、間違っているように感じる。
こちらの設定した授業のねらいとしては、
- コンピュータで画像を扱う場合、画像データは、いろいろなデータ形式でファイルとして保存される。
- それぞれのデータ形式には、特徴がある。汎用性、圧縮、アニメーション、レイヤーなど。
- アプリケーションソフトウェアごとに、扱えるデータ形式は異なっている。
- 目的に応じて、ソフトウェアを使い分け、また、データ交換して作業を行う。
こういうことを理解してもらうために、Photoshopでレイヤーを使いながらアニメーションのコマをつくり、一枚一枚をBMPで保存し、それをホームページビルダーのWebアニメータでアニメーションGIFにまとめる、という授業を行ってきたわけである。
生徒たちは、はじめのうちは食いつきが悪かった。レイヤーが理解できないからである。それが、だんだんに使えるようになってくると、熱心に作画をするようになった。自分の描いた絵が自動的に切り替わって表示されるのを目にすると、喜び、さらに修正や拡充にいそしんだ。実習時間を、あと1時間、あと30分、と欲しがった。
ただし、熱心なのは作画の部分においてである。ビットマップ画として中間的なデータを保存し、それをWebアニメータに読み込ませる方法などは、スクリーンを使っての説明や、自作プリントでていねいに示しているにもかかからず、説明も覚えていないし、目の前のプリントを参照することも億劫がるのである。どうやったらいいのかわからない、先生、やって。……。
ましてや、なぜこの形式のファイルでは自動的にアニメーションするのだ、などという質問をしてきた者は皆無であった。
(いや、この課題の目的をきちんと理解し、手際よく作業を進める者もいる。ただ、そういう者は、すでにこの程度のことは身につけていることが多い。)
それは確かに、携帯電話の待ち受け画面に使えるアニメーション画像というおみやげがもらえるよと言って引っ張ってきているわけだから、そこに(ある程度は)こだわってくれないと授業が進行しない。
しかし、それは、本当の目的ではない。原理的な理解、使い回しのきく知識、コンピュータを使ってデータを処理するときの経験値というかカンのようなもの。そして、持っている知識を生かし、さぐりながら、作業を進めていく態度。
そういうものを身につけてもらいたいところなのだ。
そういえば。釣り糸の先にあるエサだけ食べて泳ぎ去る魚、という作品を作った者がいたなあ…。
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October 12, 2006
さきほど、ある方へ送信したメールの主要部分である。(一部改変してある)
基本的に、私のスタンスは、
「高校の情報科の中身は、大学の情報科学のサブセット、下位課程となるものではない」
というところにあります。
例えば、私が元教科理科でありながら情報科の方に首を突っ込んでいる理由として、(私が担当してきた)高校生が、実験レポートを書けない、という事実があります。日本語の綴り方、論理性、報告書の書式、礼儀。そういうものに、著しく欠けている。国語科は、やろうとしない。ならば俺がやってやろうじゃないか。
例えば、今日です。都合で1年生全員、6校時がなかったので、情報科のレポートを仕上げに来なさいとアナウンスしました。この課題は、同僚のGさんのものですが、入学生の人数を出身中学校ごとに出し、それを横浜市の区別に集計したグラフをExcelでつくらせ、Wordに貼り付けて、グラフから読み取れることと、その理由を自分なりに考察させてレポートとして提出するというものです。
6校時相当から、情報教室1があふれたので情報教室2も解放し、5時すぎまで世話をしました。情報を視覚化したり、また、それを読み取り、仮説を立て、級友にインタビューしたりしながら論理的な文章を書く練習です。
いわば、現代的な、学ぶ力の底上げですね。
私は、こういうことをやりたいわけです。また、それこそが、文系理系、就職者を問わず、必要とされている力だと思っています。
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October 05, 2006
画像処理が終わり、Webページ作成に入る。
「文書デザイン」は商業科の科目であり、この項目は、「インターネットと広報」という単元に含まれる。
その内容の1つめが、メールによる広報であり、これについてはメールマガジンを作るという実習課題で扱ってある。そして2つめが、Webページによる広報ということになっている。
でもまあ、ここでは、お店や会社の模擬的広報からはちょっと離れて、作成してきたピクトグラムやアニメーションGIFファイルを紹介する形のページを作ることにしようと思う。
そこで、どうやるか。
私は、エディタでタグ打ちをさせるのが好みである。Webページが表示されるしくみを理解してもらいたいという気持ちが強い。しかし、この科目を選択している生徒たちの学習欲求は、必ずしも、そういう方向を向いていない。
そこで、今年は、生徒用機にインストールされているホームページビルダーV6を使わせてみようかと考えた。
ホームページビルダーは、私も買って、インストールしてある。だが、ほとんど使わない。エディタによるタグ打ちでページを記述することに慣れてしまうと、感覚的に、乗換えが困難なのである。知人にもそう言う人が多い。
それでも、これだけ売れているソフトなのだから、多分、ビギナーには使いやすい面があるのだろう。試しに、生徒に使わせてみよう。
今日は、その1時間目。
ブラウザで勤務校の公式ページを表示し、そのソースを示して、Webページはこのようなテキストで記述されていると指摘。
その上で、Webページを作る上での知識として、色についてスライドで講義。16進、カラーネーム。色と感情。色覚異常者や高齢者に対する配慮の必要性。
そして、ホームページビルダーを起動。以前の研究会でIBMから提供していただいた、ホームページビルダーを使った授業のマニュアルに沿ってやってみる。今日は、ちょっと文字を入れてみるくらいまでで終わった。
次回以降、作品を載せた複数のページを作らせ、それをリンクするようにして、ひとつのサイトとしてまとめさせようと考えている。
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October 03, 2006
昨日の記事に、t_fukuharaさんからコメントをいただいた。このblogのPageRank が3から2に下がったりして、密かに落胆したりしているときに、このようなコメントが付くと元気づけられる。
t_fukuharaさん、ありがとうございます。法政二高の研究会には、おいでになれますか?
「文書デザイン」、はやいクラスで、画像処理の範囲が終わった。
ここで、計画というか、進行を振り返ってみたいと思う。
- Photoshop 5.0 LE で、幅240ピクセル、高さ320ピクセルの大きさの画面で、ブラシで絵を描いたりする練習。「秋の果物」。Photoshopのインターフェースに慣れる。
- この大きさの画像を24ビットのBMPで保存させる。データサイズを計算してみる。
- 別にVGAサイズ、24ビットの写真データを配布。携帯の画面は多くの場合この1/4であることを指摘。モノクロ、16色、256色で保存させ、画面の感じを見たり、ファイルサイズを計算する。
- アナログ画像とデジタル画像の特徴をスライドで授業。サンプリング、画素数、色数、圧縮の原理、いろいろな圧縮率のjpeg画像見比べ。疑似輪郭、パレット。
- Photoshopにもどり、秋の果物を発展させても、また全然別のものを描いても良いとして、アニメーションの元になる一枚一枚のコマを考えさせる。レイヤーの概念、透明なシートにデータを置いていく感覚。背景レイヤー。
- レイヤーの可視/不可視を操作して、一枚一枚のコマを表示させ、それぞれをBMPで保存させる。
- ホームページビルダーのウェブアニメータで、それらをアニメーションGIF化。
- 再度Photoshopにもどって画像を修正、アニメーションGIFの作り直し。
これだけの内容で、4~6時間というところであった。
このあと、私の方で、生徒の作品をWebサイトにアップして、QRコードでアクセスできるようにしてやり、生徒たちは(そうしたい者は)自分の作品を携帯にダウンロードして待ち受け画面として楽しむ、という流れになる。
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October 02, 2006
勤務校の生徒用機には、Wacomのペンタブレットにバンドルされてきた、Photoshop 5.0 LE が入っている。
いま、画像についていろいろと扱っているのだが、最後にアニメーションGIFの作品をつくることにする。ここで、アニメーションの1コマ1コマを、Photoshopのレイヤー機能を用いて効率的に作ることで、レイヤーという考え方の重要性を理解してもらおうというのがここの狙いである。
この教材で授業をするのも2年目である。これを一体どうやって教えようかと手探りで進めていた昨年に比べ、こちらの授業展開も、手慣れたものになっている。いろいろと例を示してやることもできるようになっている。その結果、生徒たちの興味を引きつけ、スムーズにレイヤーの概念を理解させて制作に集中させることができている。「わけわかんない」などと言って投げ出す者も、昨年よりはずっと少ない(ゼロにはならない)。
授業進行がうまくいき、生徒たちも、疲れながらも満足して教室へ帰っていく。そういうときには、少し、明日への活力がわくように思う。
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September 28, 2006
何度も繰り返して書いていることだが、勤務校には情報処理教室が3つある。
ただし、そのいずれもが、整備途中である(と私は思っている)。完成形に至っていない。
「情報処理教室2」。ここは、4月5日の記事で書いたままの状態にとどまっていた。つまり、新しく納入された20台のPCについてはセットアップされて授業で使えるようにしたのだが、その両脇2列に並べてある古い20台については、置いてあるだけで、電源も入らないままなのであった。
一昨日、電源タップを5個買ってきた。これを使ってACを供給し、古いマシンを1年ぶりに起動させていく。昨晩3台、そして今日の午後にパソコン部の生徒やHさんにも手伝ってもらって、あと9台を立ち上げた。ネットワークにつなぎ、情報教室のドメインに入れた。
そして、大変なのがWindows 2000 のアップデート。アップデート用のツールを入れたあと、マシンによって違うのだが40から50個の更新をインストールする(変な言い方だ)ことが必要となる。これを、学校全体で1Mの回線を使い、K6-2 533MHz、128MBのマシンで行うわけで、非常に時間がかかる。
昨晩の3台は、なんとか今日中にアップデート作業を終えた。今日の9台は、終夜運転である。
「情報処理教室1」は、情報Aと文書デザインで、ほぼ埋まっている状態である。だから、その他の教科で、調べ学習でも何でもいいが、気楽に使える、1クラスの人数が収容できるもうひとつの情報処理教室。そういうものが、ぜひとも必要であると、私は思う。何とかして、あと8台のPCを稼働させ、
「どうぞ授業で使ってください!」
とアナウンスしたい。
もう少し、がんばろう。
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September 24, 2006
いそがしい。文化祭が終わり、3連休のあと1日だけ勤務してまた土日という日程なのだが、やることが公私ともにたくさんある。なかなか、blogを書く時間もつくれない。
昨晩は、法政二高で行われる研究会の下見報告ページをつくった。みなさん、おいでください。
15日付けで、「新J検モニターテスト」という記事を書いた。その中で、J検運営側の、かずくんとおっしゃる方のblogへリンクを張ったのだが、思いがけず、そちらの記事中からも、こちらの記事へリンクを張ってくださった。
その記事には、情報処理関係の試験の受験者が減少しているが、その原因として、[私のblogの記事]の内容が、その一つの答えになる、としてあるのだ。
「だと思っています!!」などと賛同の言葉をいだだくと、どぎまぎする。
ええっと、私は、何を主張したのだったっけ?
最後に、「情報科は、プログラミングばかりではないのだ。」とは書いた。
これは、高校の情報科は高等教育での情報科学への課程であるから、あまねくプログラミングを取り入れて教えるべきだ、大学入試でも科すぞ、という動きがあるように感じられるので、それに対しての軽いアンチテーゼのつもりがあって書いたものであった。
現行の基本情報の試験では、午後の内容にプログラミングがある。これは、「基本情報技術者」たるもの、プログラミング言語の一つくらいできなくてはいけない、という考え方をとっているからだろう。
しかし、プログラミングは、苦手とする人もいる。
そして一方で、情報処理の領域が広がってきていて、その中でプログラミングの重要性が相対的に低下してきている、ということも、ひょっとしたらあるのではなかろうか?
だとすれば、プログラミングができなければ資格を認定しない、という考え方も、時流に合わなくなっている、あるいは、そんな試験なら受けないぞ、という人が増えている、ということが、あるのだろうか。
そうだとすると、私の書いた、「情報科は、プログラミングばかりではないのだ」という文章に対していただいたリンクの意味が読み解けたことになるのだが…。
何だか、仮定ばかりの文章になってしまった。
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September 22, 2006
今日の授業。コンピュータで、ディジタルなデータとして画像を扱う話。
まず、この画像を640x480ピクセルの24ビットのビットマップ画像ファイルとしてメール添付で各生徒に送信しておく。それを、マイドキュメントに保存させる。
ここで、この写真は私が撮影したものなので私が著作権をもっている、だからいくらでも自由に加工してこの実習で使うことができるのだ、と確認しておく。
次に、この画像のファイルサイズを計算してみせる。生徒機の画面にこちらの画面を表示させ、電卓で計算していく。計算ではちょうど900kBとなるが、管理情報をちょっと足して、ファイルサイズ901kBとなっているね、と確認する。
ここで、もう生徒たちは眠くなっているので、実習に入る。今日のクラスでは生徒は3列に並んでいるから、1列ごとに分担作業とする。
全員、ペイントを起動してこの画像を読み込む。これは24ビットVGAサイズであるが、これを、1つの列は256色のビットマップ画像として保存。2つめの列は16色。3つめの列はモノクロビットマップとする。


生徒たちに、立ち歩いて互いのモニタに映っている写真を見比べ、3種類の違いを確かめるように促す。
あとは、それぞれの画像のファイルサイズの計算、色数のビット数による表現の説明。さらに、別に用意した画像データを使って、解像度と見え具合の確認、色の具合の表現や色数の少ない場合の疑似輪郭、パレットの概念などを説明した。
このあたりの話は、説明しても、多くの生徒は喜ばない。計算と言うだけで頭から拒否反応を示す者も多い。
しかし、画像を扱う実習をするにあたっては、避けて通ってはならないことがらであろう。極論すれば、理解できなくても仕方ないから、一度だけでも聞いて、ふぅ~ん、と思っておくことぐらい、してもらいたいものである。
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September 15, 2006
専修学校教育振興会で行っている、情報活用能力検定(J検)が新しくなる。
そのモニターテストが9月10日に行われ、問題が公開されている。こちらのblogから、問題をダウンロードできるページへ行ける。
今回、「情報デザイン」という試験が新しく行われている。
問題を見てみると、とてもおもしろい。このように、情報をきっちりと伝えるためのノウハウ、約束事、スキルについても、教科「情報」の大切な役割になってくると思う。
情報科は、プログラミングばかりではないのだ。
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September 13, 2006
今年度、情報部会の研究会は、いろいろな都合から秋に集中して行われる。
そのうちの一つ、情報ネットワーク委員会担当の分について、準備がすすんでいる。
今回は、「情報教育と英語教育のコラボレーション」というテーマとした。もうすぐ、正式に期日と場所を発表することができる予定である。
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September 12, 2006
「文書デザイン」で、夏休みをはさんでピクトグラムについて扱っている。
課題として、公共の場所でつかうオリジナルのピクトグラムを考え、作品として提出させている。
昨年の経験から、ここではかなり丁寧に世の中にあるいろいろなピクトグラムを例示し、解説してやらないと、生徒たちはなかなか作品をイメージすることができないということが分かっている。そこで、私があちこちで撮影してきた写真をつかい、生徒たちに質問しながら、コメントを加えるという形式の授業を、長めに行うことになった。
こういう、「さあ、これは何だろうか?」という形式で進行する授業は、生徒たちは好きなようである。こちらが問いかけると、いろいろと、反応してくれる。
夏休み中に、テレビでピクトグラムの授業の番組を見た、という生徒がいた。そこで、「洪水のピクトグラム」がまだないので、それを作ってみるという実習授業が行われたのだという。
その生徒の言うには、番組の中で、実習生(ゲスト?)がつくったいくつかの作品について、「これは要素が入りすぎているから良くない」といったコメントがついていた、とのことであった。
話を聞きながら、この授業でピクトグラムについて取り扱ったことで、その生徒に公共空間におけるデザインについての意識を喚起させることができたのだ、と感じた。そのテレビ番組も、漫然とでなく、問題意識を持って、しっかり見ていたのだろう。
こういう反応を得ることは、救いである。また、次の教材をつくろうという気にさせてくれる。

健常者・障害者共用エレベーター (嘉村作)
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September 07, 2006
一学期は、ビジネス文書・電子メールの使い方・電子メールによる広報と、テキストの世界をあつかってきた。
続いて、二学期には、図形・画像を取り入れた、広い意味での文書デザインをあつかう。
いま、ピクトグラムをつくりながら、その周辺のさまざまな要素についてもとりあげている。
ついで、携帯電話の待ち受け画面としても使えるアニメーションGIFファイルをつくりながら、コンピュータでの画像データの扱いについてとりあげていく。
そして、これらのコンテナとして、Webページ作成を行うが、科目の目的に照らし、広報の視点で教材を考えてみようと思う。
それから、Photoshopで広告ポスターをつくる。
学校紹介のムービークリップを編集してみることも取り上げたいが、時間があるだろうか。
二学期の授業時間は20時間あまりである。
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September 03, 2006
大学入試に情報科を出題することに関して、とびとびに記事をいくつか書いてきた。
自分でも、さかのぼって探すのが面倒になったので、新しいカテゴリ「大学入試と情報科」を作ってまとめる作業を行った。このカテゴリの記事は、「情報教育」にも入れることとする。
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August 29, 2006
大学入試に情報を出題することに関連して、いろいろと考えている。まだまとまった小論にならないのだが、今日段階での、思考の断片を記しておこうと思う。
大学入試とは、何のためにあるのか。
それは、その大学、その学部学科において学習・研究をするにあたり、必要な基礎学力を備えているかどうかを判定する、ということになるだろう。
だだし、ここに、入学定員という問題がある。必要な学力を備えていながら定員オーバーとなるので不合格とする、あるいは、必要な学力に満たないと判定されるのだが定員内なので合格とする、ということが生じる。
基礎学力レベルの設定と入学定員とは、本来、うまく整合しない概念なのだろう。
ここで、入学定員の問題を除外して入試で判定される学力レベルを論じると、実際の入学者選考の場面と乖離し、議論に妥当性を欠いてしまうように思われるのだが、当面ここでは、この問題には触れないことにする。
さて、例えば、文学部の入学試験を考えてみよう。
私立大学の文学部では、入試科目として、一般に、国語(古文・漢文を含んだり含まなかったり)・英語・社会が科されている。社会(地歴/公民)については、日本史・世界史・地理・政経などから1科目選択して受験するというパターンが多い。
ここで、地歴/公民から1科目選択して受験すればよい、というのは、どういうことなのだろうか。まさか、文学部での学習・研究において、世界史で受験した学生は日本史の知識を持たなくて構わない、ということではなかろう。
ここはつまり、
日本史についても世界史についても、政治・経済や倫理についても、一定レベルの学力をもっていてもらいたい、しかし、それら全てを試験科目として科すことは(諸般の事情により)しない。1科目だけについて試験を行うことにするが、試験を行わなかった科目についても、それなりの学力を持っている、あるいは入学後に必要に応じて学習していけるものと期待し、入学させることとする。
という、大学側と受験生との暗黙の了解事項があるのだ、と理解すべきものであろう。
ここで、学生に要求される、さまざまな領域における学力を表すものとして、新しく学力スペクトルという概念を考えよう。英語、現代文、古文、日本史、世界史、地理、地学、生物、化学、物理、数学、という具合に科目が並んでいて、それぞれにスコアがついており、それが結ばれてグラフのようになったものというイメージである。
入試では、そのうち、実情に応じて何科目かの場所を設定して学力を測定し、それを結んだものが総合学力であるとして合格判定に用いられている、という考え方である。例えて言えば、入試の科目数とは、音声データをディジタル化するときのサンプリング周波数に相当するものだ、と考えるのである。
このとき、注目するべき点は、試験を行わなかった科目についても、スペクトルとしては値をもっていることである。測定点ではないが、左右の科目のデータから推定されて値が付き、それが採用されている形になる。
今日はここまで。
次いで、以上の考えに立ったところで、科目数を増やすこと、そして教科「情報」を入試科目とすることの意味を考えていくのであるが、…この先はいつ書けるかわからない。
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August 26, 2006
その1では運営について書いた。今度は中身について。
私には、研究発表の時間帯が、一番よかった。
時間帯1 第一会場 「ショートムービーの作成と活用」(所沢高 西澤廣人先生)
西澤先生が前任校の所沢西高校で行ってこられた実践の発表であった。さまざまなムービー作成ソフトウェアを生徒実習で使わせ、今風のしゃれたムービークリップを作らせていたとのことであった。
私も Windows ムービーメーカーでムービークリップをつくらせる実習を取り入れたことはあるから、ここまでやらせている西澤先生の発表には、大いに触発された。
時間帯2 第三会場 「夏休みの「短期集中講座」とインターンシップ受け入れの実践報告」(横浜清陵総合高 五十嵐誠先生)
五十嵐先生とは、情報部会で一緒に仕事をしている間柄である。そして、折に触れて、現状の問題を指摘する意見を投げかけられてはいた。しかし、どうもそれらは、私の頭の中で像を結ばないというか、現実感・切迫感をもって受け取ることができないでいた。
この発表で、はじめて、五十嵐先生がここ数年間にたどってきた教育実践をまとめた形で聞くことができた。外的・内的環境が厳しい中で、よくここまで、これだけの実践を、またご自身の勉強を積み重ねて来られたものだと、あらためて感銘を覚えた。そして、なるほどこういう場にいてこういう生徒や大学生に接してくる中で、現状の高校教育や大学生のサポート体制について意見を述べていらっしゃったのかと、やっと、理解することができた。
時間帯3 第四会場 「より良い授業を目指すためのWeb上での情報交換と教材等の共有について」(科学技術高 能城茂雄先生)
能城先生と言えば、都高情研のオープンソースに関するオーソリティーとして名前が聞こえている。どんな方なのだろうと、その人となりを見るために、この分科会に行ってみた。
そこに立っていたのは、司会者が開会を告げる前から、出席者に向かってどんどん話をしていく、想像(と方向性は違っていなかったが、それ)以上にバイタリティあふれる方であった。
発表の内容は、要するに、授業する上でのあれこれの情報を、みんなで出し合って共有しましょうよ、というもの。こういうものを、飲み会の席などでの話に終わらせず、実際にシステムをつくりあげて運用してしまうというところがすごい。そのサーバが自宅サーバであるというところもまた。
時間帯4 第二会場 「Webメール(SING online)の活用事例」(武蔵村山高 福原利信先生)
この話は、福原先生から雑談の中で直接お聞きしたことがあったのだが、まとまった形で聞いておこうと思って、足を運んだ。
武蔵村山高と私の勤務校とは、生徒の状況などに共通する部分があるのではないかと思っている。そこで実際に運用されている、業者の提供するサービスをつかっての生徒への情報伝達システムについて、その現状を詳しく知ることができて、ためになった。勤務校でも、すぐにでも導入したいところである。
以上、30分ずつ4本の発表を聞いた。寝不足、そして昼食後という条件だったのだが、眠くなるどころか、面白くて面白くて、本当にあっという間に2時間がたってしまった、という印象であった。
基調講演とパネルディスカッションについては、省略する。
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August 25, 2006
関東組織の設立総会を10時に終え、10時10分から関東大会である。第2回埼玉大会ということになる。
前々からここにも書いてきているが、会場の春日部高校は、すべての点において申し分なく、参加者としては快適な環境で発表を聞くことができた。進行もスムーズだった。
今年の日程は、昨年の第1回をふまえ、またここの地理的な条件も加味したもので、よくできていた。
つまり、早朝に限られた人数の設立総会を行ってしまい、引き続いて10時から音楽ホールで関東大会の開会行事と基調講演を行った。
それが11時半に終わると、ここで早めの昼食としてしまう。今日は早く出てきている人も多いし、これは良い判断である。
午後は研究発表の時間帯となるが、その開始が12時20分。ふつう考える運営よりも1時間はやい。ここで、30分×4本の研究発表を5会場で同時並行で行った。
それが14時50分に終わり、15時すぎからパネルディスカションと閉会行事、16時半すぎに終了。こういうタイムテーブルであった。
これは、来年の神奈川でも、基本的に踏襲させていただこうと思う。
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8月25日、第2回の関東大会。
それに先立ち、朝9時半より、関東組織の設立総会が行われた。

正式名称は、「関東都県高等学校情報教育研究会」である。これで、関東大会を行う母体ができた。
記録の意味で、大きめの写真をあげておく。
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August 23, 2006
平塚の高浜高校で、情報部会教材開発委員会。
教材開発は急がず、しばらくは基礎的な勉強をしようということになっている。
今日は、私がピクトグラムのところの模擬授業。これは、都立八潮高校の田中先生が昨年神奈川の研究会で発表してくださった内容をお借りし、私なりにふくらませて授業している内容である。
ほかに、間辺先生のFlash講座、小野先生のJavaScript講座であった。
得るところは大きかった。
ただし、出席者が少なく、さみしかった…。
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August 18, 2006
生徒を一人、指名して補習に呼んだ。
この生徒は、一学期の学習成果が充分に上がらなかったのだが、キーボードでのテキスト入力が遅いことがその大きな原因であろうと思われた。
今日、登校してきた本人と少し話をした。タッチタイピングの練習をしよう、そうすれば二学期以降の学習につながると思うのだが、と言うと、彼もそれが良いとのことだった。
そこで、彼の見ている前で、「タッチタイピング養成ギブス」の制作に取りかかった。
たしか佐藤先生の「情報科blog」に作り方が書いてある記事があったと思ったのだが、そのときは当該記事を見つけることができず、記憶を頼りにつくってみた。それでも、結果的にはほぼ同じ物をつくることができたようだ。
B4再生紙5〆が入っている段ボール箱を3つに切り離し(少し余る)、キーボードにちょうどはまるように、右側側面を斜めに切り落とす。上面にはこちらの図をプリントアウトして貼り付け、指の分担をラインマーカーを使って塗り分けて示した。


背面は、こんな感じに切り取った。
キーボードにこれをかぶせて、キートップの図は見ても良いが自分の指をのぞき込んではいけない、として、「打ちモモ」と「美佳のタイプトレーナー」を始めさせた。
そうしたら、彼はこれは面白いと言って、私が最低練習時間として科した時間を大幅に越えて、熱心にタイピング練習に取り組んだのである。
「少し打てるようになりました」と言って、彼は帰っていった。休み中にもう一日予定しているのだが、上達が期待できそうである。
(8月19日付記)
重ねて書いておくが、この「タッチタイピング養成ギブス」は、私の考えたものではない。都立府中西高校の佐藤義弘先生が考案し、公開されているものに沿って制作、使用させていただいたものである。
佐藤先生にお礼申し上げます。
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August 17, 2006
先日、教科「情報」大学入試フォーラムという記事を書いた。
そこへ、トラックバックをいただいた。mkawanoさんとおっしゃる、大学の先生のブログからである。
続きを書くかも知れないとしておいたことだし、ちょっと、やってみようかと思う。
ここに冊子がある。表題は長く、「国立大学法人東京農工大学 平成16年度大学戦略経費(学長裁量経費) 入試個別学力検査における教科「情報」の試行 最終報告書」というものである。発行は2005年7月31日、教科「情報」試行試験実施委員会 となっている。
その中の、 1.2 情報工学科の入試において「情報」を出題する意義 から引用する。
第一に、現在の入試科目(「英語」、「数学」、「物理」)だけでは、情報科学に適性のある学生を選抜することができないということである。この背景には、情報科学が旧来の自然科学とは異なる学問であるという事実がある。情報科学の特徴は、論理的モデルを構築する行為が大きな部分を占めている。自然科学でも、現象から数量的モデルを組み立てることにより研究が進められる。しかし、そのモデルから導かれる理論が現実に合わなければ、そのモデルは価値がない。つまり、自然が一番偉いのである。しかし、情報科学では、比較・検証する相手は自然界ではない。構築された論理的モデルが矛盾していないこと、効率的に運用できること、などが最も重要なのである。(中略)
もう一つ、情報科学の根幹をなす概念として、「プログラム」(その本質は、予め書かれていて時間と共に進行する手順)がある。これは旧来の自然科学にはなかった概念である。
このように、旧来の自然科学にない概念を重要視する情報科学が「情報」以外の入試科目で適性のある学生を選抜できるとは考えにくいことである。(中略)
第二に、入試を通じて「情報科学はどんな学問であるのか」を社会に情報発信することができるからである。(後略)
このように、明快に2つの理由をあげている。
まあ、自然科学側の人間(ぉぃ)としては、例えば野依良治氏の有機合成などはすぐれたプログラムを開発したとみなすことができるのではないかなどとも思う。そして、どうしてこのように、殊更に自分たちの学問を自然科学と違うものだと主張するのだろうかと、いささかの戸惑いも覚える。
旧来の学問とは違うのだから、情報科学に直接つながる教科「情報」を科さないと適性のある学生を選抜できない、という論理は、それこそ内的には矛盾がないのかもしれない。
しかし、相当する入試科目を科していない学問領域を扱う学部学科は、他にいくつもあるだろう。医学部や家政学部のことはすでに書いた(2005年11月27日付け記事)。
それに加え、例えば入試で数学をとらなくても入れる経済学部は多いのが現状である。マル経なき今、それでは適性のある学生を選抜できていないはずだ、ぜひ数IIIまで入試科目に出題するべきだ、と指摘するのだろうか。
自然が一番偉いとはこの際言わないが、ものごとは、状況の中で判断されるべきものであろう。
「情報」を入試に出題することの是非について、現段階では、私は判断を留保する。
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August 10, 2006
今日は、横浜共立学園で情報ネットワーク委員会。
ひさしぶりに、9名の出席をみた。10月に予定されている研究会の内容などを検討した。
そのあと、合同委員会に切り替えて、著作権について勉強会を行った。ネットだけでなく、教育と技術からも参加してくれた。
内容は、それぞれの学校において、自分の授業で著作権についてどうやって取り扱っているのか、その事例を出し合い、お互いに勉強しよう、というものであった。私は、相方のGさんがつくって使っているパワーポイントのスライドを持って行って、情報Aの名刺作りのところで、イラストを入れる場合に著作権について気をつける必要があるよ、という切り口で取り扱っている現状を説明した。
勉強会全体としては、収穫はいろいろとあった。いつも思うのだが、諏訪間先生の授業は面白いし、また音楽データを使う場合の許諾をこうやって取ったという経験談など、面白かった。
ただ、全体的に、盛り上がりには今ひとつ欠けていたように思う。それは、学校というところは著作権についてルーズなところであり、そういう現場の中で、どれだけものを言うのか、どれくらいのところで現状と折り合いながら仕事をするのか、という微妙なラインがお互い違っていて、そこを巡っての遠慮が働いたからのように感じられた。
ところで、会場校の横浜共立学園である。伝統のある女子校で、地域からの信頼もあつい。こういうときでないと校内におじゃまする機会はないので、廊下を歩きながら、きょろきょろと眺めさせていただいた。私は6歳以降公立学校に籍を置いたことしかない人間であるから、私立女子校の校舎などは、まったくの別世界である。古い建物を大切に使いながら、新しい部分にも木の暖かさを生かし、それでいて、快適な照明と空調がととのえられている。目に入るもののひとつひとつに、いちいち、感心してしまう。
こういう経験は、部会で活動していることの余録であろう。
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July 30, 2006
本日2本目。
教科「情報」大学入試フォーラム -教科「情報」の大学入試はどのように実施されたか- と題するフォーラムに行ってきた。主催は教育システム情報学会 情報教育特別委員会である。
場所は神田の専修大学、「専大前」交差点は知っていたけれども、専修大学そのものの場所は知らなかったし、だから、入るのも初めてであった。
内容に興味があったのはもちろんだが、神奈川から部会長の間辺先生がパネラーとして出るので、その私設応援団のつもりもあって行ってみたのである。
内容は、まず、千里金蘭大学の高橋参吉先生から、今春行われた、大学入試の教科情報の様子について分析する講演があった。わかりやすい話であった。
パネルディスカッションは、情報科を入試科目として出題した3大学の先生と、高校から間辺先生、それに大阪から木村信司先生の5名のパネラーで行われた。
いろいろな先生の、それぞれの立場からの話を聞いたわけだが、やはり、大学側の本音といったものを意識せざるを得なかった。つまり、受験者人数を確保する効果、ということである。
ただ、教科情報が入試科目となることで、現在ばらばらな状態にある高校の情報科の内容が、標準的内容を持つものにまとまってくるのではないかという話は、高校・大学それぞれの立場から、良い意味で活用していかなくてはならないと思った。
パネルの途中で、質問事項を小さな紙に書いて出すようにということだったので、かねてから問題と思っていることを書いてみた。
情報科を入試科目として科すということは、数学や物理のテストでは測れない学力を測るのだということなのだと思いますが、そうなのでしょうか?医学部で保健を入試科目としているという話は聞かないのですが。
そうしたら、これが取り上げられて、読まれた。
大学の先生方からのコメント。
- 受験生のさまざまな能力を見る、選択肢の一つとなると考える。
- 例えば数学が不得意でも情報科の授業には何とかついてこられる。そういう学生に与えるチャンスになる。
- 物事を論理的に見る力を測る科目としては情報科は最適なのではないか。
うーむ。。。
実は、東京農工大のチームから情報科を入試に取り入れることについて3冊におよぶ報告書が昨年出ていて、そこに、この点について農工大の考える回答がすでに載っているのである。それは、上記3つとは全然違ったものであった。
これについては、また後日、続きの記事を書くかも知れない。
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先ほど、朝日小学生新聞編集部あてにメールを送った。その全文である。
朝日小学生新聞編集部 御中
はじめまして。子どもの読者からのメール発信を期待しているであろうしくみを使って、大人が意見を述べるのは気が引けるのですが、一言申し上げたく、キーボードを叩いております。
私は、小学四年生の子どもの父親です。貴紙を、小学校入学のすこし前からずっと読ませております(もっとも、マンガしか見ない日が多いのですが)。また、私自身、小学生のときには貴紙を愛読しておりました。
さて、貴紙に対しては、もちろん好意を持っており、だからこそ、自分の子どもにも定期購読で与えてきております。
しかし、本日付紙面のトップ記事には、非常に落胆を感じました。
「夏休みにつけようことばの力」という大見出しで、全国の学力調査の結果を報じており、その中の「論理的に考えたり、表現したりすることが苦手」という部分をとらえていますね。賛成です。私も、そこのところは、今日の日本の学校教育で、弱点として抱えている問題だと認識しております。
しかし、「効果的な学習法は」「作文編」に書かれていることは、いったい何なのでしょう。「ねらいを持って書く訓練を」は良いとして、「感動の場面をまとめてみる」という小見出しが付いています。そして本文には、
(1) 読書感想文 (中略)あらすじはコンパクトに、自分が感動したところなど、自分と本とのかかわりの部分はふくらませる。
(2) 観察文 (中略)ひとつの対象を細かく、さまざまな角度から見てことばにする訓練になる。絵日記風にしてもよい。
ほかにも、「この夏休み、一番心にのこった日、感動した場面などをことばにのこしてみましょう」
などと書かれています。
これは、まさしく、伝統的な日本の国語教育、それも、こういうことをやっているから、日本人は論理的な表現力が育たないのだと批判されてきている、そのままの内容です。今日の記事の趣旨からすれば、当然、こういうことを学校でしていてはいけないのだ、という論理の流れにならなくてはならない。それなのに、せっかく貴重な問題提起をしておきながら、このような、旧態依然たる、感動を伝える文章を書くおすすめが掲載される。これは、いったいどういう事なのだろうか。
非常に不思議であり、また、極めて残念に思います。
Web上には、たとえばこのような文書があります。
http://www.bunka.go.jp/1kokugo/16_tokyo_6-4.html
これは、つくば言語技術教育研究所所長の三森ゆりかという方が、平成16年度の文化庁日本語教育大会、日本語教育研究協議会の第4分科会で「年少者への日本語習得支援の関係者を支える知識・技術・心構え」と題して行った講演の記録です。日本人が論理的な表現を不得手としていることが、ご自身の海外生活での経験をふまえながら、大変興味深く、説得力を持って表されています。
こういったテキストを読んだとき、貴紙の記事中にある、世田谷の校長さんの話が、何とうすっぺらく見えることでしょうか。
私は、本職は化学の教員ですが、ここ数年間は、情報教育の方にかかわっています。そこで、「伝える」ということに力点を置いて活動しています。小学校以来、ウェットな感性にこだわった国語教育を受けてきた子どもたちに、きちんと物事が伝わるテキストなりWeb Pageなりポスターなり、そういうものを作らせる実践をしています。
そして、貴紙のような影響力のあるリーダー的メディアには、ぜひとも、旧来の悪習を正していくようなコンテンツを掲載した紙面をつくっていただきたいと考えているところです。そのため、このような文章をお送りしようという気になりました。
何卒、拙文の意をお酌み取りいただきたくお願いするとともに、失礼の段をお詫びして、結びといたします。
さあ、返事が来るだろうか?
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