September 18, 2011

右目をぶつけたことなど

このごろTwitterに書き込むことが多い。
右目を開きかけたドアにぶつけて少々けがをし、それが直ったので、この間のtwitterの書き込みをまとめておく。

9月9日
メガネかけたままドアにぶつかって、眼球を打った。少し視界がかすむし、痛くなってきたので、明日目医者に行くまでのつなぎに目薬を買った。抗生剤入りがなかったのでPG産生抑制剤入りのもの。これをさして、貼る眼帯をしている。なぜだか砂嵐が見える。

(左巻健男さん宛)ありがとうございます。まだメガネをかけ慣れてないんでしょうね。開きかけたドアに、距離を取り損なってぶつかりました。目薬が効いたのか、痛みは軽くなってます。医薬品扱いの目薬って単味なんですね、サルファ剤入りと悩んで、こちらにしました。

9月10日
眼科に行ってきた。右まぶたの裏に小さいゴミがあってこれが眼球を刺激していた。取ってもらい、抗生剤入り目薬の処方を受けた。角膜がかなりえぐれてるが、1、2日で再生してくるとのこと。月曜の授業までに、支障ない程度に治ってほしい。

私に処方された「オフロキサシンゲル化点眼液0.3%「わかもと」」は後発医薬品、いわゆるジェネリックである。でも、先行品の参天「タリビッド点眼液0.3%」にはない体温でゲル化するという特徴を持っていて、これに対する後発品を参天が「タリビッド眼軟膏0.3%」として出している。

日本のジェネリックは、処方などが先行品そのままではないという点で諸外国と事情が違っているらしい。求められているのは低価格だけなのに、独自の付加価値があるのだと形ばかりの変更を施して売り出している。これでは本当の意味でgenericではなくなるから薬剤師の判断で代替品を出せない。

「ジェネリック」という正当な言い方が普通に見られるようになったのはここ10年くらいではないか。以前は「ぞろぞろ薬品」「ぞろ」と呼んでいた。差別的なニュアンスを含んでいるが、みんなそれを了解していたんじゃないかと思う。そういうものだと。

私がgenericという言葉を知ったのはLinuxを勉強していたとき。マイナーなデバイスがgenericドライバを当てると結構動いた。windowsではアメリカ製有名品でない限り製品情報を入れたフロッピーがないと絶対動かなかったから、素晴らしいと思った。

そういえば、今のMac OSはUNIX系OSベースだから、genericドライバとか使えるんじゃないかな?もっともアップルのことだから、使いやすさのためという名目で、そういうユーザーレベルの工夫は一切遮断してるかもしれないけど。

さて、generic目薬もさしたことだし、寝ます。おやすみなさい。

9月11日
出勤途中、相鉄線車内。軽音とフォーソンを受けているが、眼科に行かなくてはいけないので、中抜けの間の顧問を誰かにお願いする必要がある。誰か、いてくれ。

眼科医は自宅の近所。なぜか日曜日にも1時間だけ診療してくれる。10時から。

右目は良くなってきたが、まだかすんで見えているし、ごろごろ感もある。まぶたも腫れている。月曜日の12は理Bで鉱物観察の実習、目が利かないとなかなかつらい。

(nagame_m さん宛)ありがとうございます。右目で見る世の中がぼやけているのですが、検眼したら、老眼が強く出ているということでした。たしかに、持ってる中で一番度の強い老眼鏡をかけると、遠くがクリアに見えます。近くには焦点が合いません。一時的なものであることを願いたいです。

9月12日
右目の遠視の程度が弱ってきた、つまり正常に近づいてきた。でもまだ老眼鏡がいる。

9月17日
眼科医通院おわり。視力は右裸眼1.2矯正1.5と元に戻った。放送室でドアにぶつかったのが愚か。湘南台行き快速車中にて。

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March 17, 2011

生物 最終回

2年生物Ⅰの最終回。学年末テストも返しおわっていて、言ってみれば消化試合の性格を持つ授業である。
明日からは球技大会で、これが今年度の最後の授業ともなっている。私のクラス、203H。
何かお楽しみ実験でもやろうか(去年はここで電気パン3時間をやった)、あるいは受験勉強体制に入ってきた生徒たちの様子を考えて、理系の題材を取り上げている英語の入試問題でも読んでみようか、などと考えていた。
そうしたら、世の中がこういう事態になった。
そうだ、原子力発電について話そう。

原発については、高校生の頃から興味を持って、主に岩波新書の武谷三男の著作などをいろいろ読んできた。それが、チェルノブイリ原発の事故あたりから、もう、問題意識をもって考えることに疲れてしまったようにも思う。
本棚を見ても、授業で話すネタを拾えそうなのは、古い岩波ブックレットが5冊ほど。でも、まあ、これで何とかしよう。

それじゃ、やります。これ、授業だからね。一生で、理科の授業を学校で聞くの、最後になっちゃう人もいるでしょ。いま世の中がこういうことになってるから、原子力発電と、放射線について話します。本気でちゃんとしゃべるから、しっかり聞いてくださいね。

なぜ核分裂でエネルギーが取り出せるのか。質量欠損。
お湯を沸かして高温の蒸気でタービンを回して。タービンって、つまり羽根車だ。
核分裂。放射線の種類、性質。
被曝放射線量と急性障害、晩発性障害。生物濃縮。閾値がないこと。
ヨウ素131が恐い理由。ヨウ素剤とは何か、それを服用する理由は。
チェルノブイリ事故。決死の封鎖作業。石棺。
福島の資料がなかったので、東海村原発が破壊した場合の、私たちの被曝量は。最悪の北東風の場合で。

生徒たちは、よく、聞いてくれた。

後の話。「理科全般担当の嘉村先生」という表現を見かけて、ちょっと、うれしかった。

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February 13, 2011

ウニの幼生を観察する

2年、生物I。

私は生物も話し慣れているが、生徒実験の題材はごく普通のものしかやったことがない。大学の教職単位としてとった夏期集中の「生物学実習」は面白かったし、そこで行った実験は、今までいくつも授業に取り入れてきた。とは言え、夏の集中で他学科の学生を対象に行える範囲の実験実習であったから、季節が限定されるナマのものについて私はあまり知らないのである。
ところで、勤務校の同僚である生物のAさんは、動物の方が専門らしい。熱心に、生きたものを実験に取り入れている。今年度、私は彼のペースに合わせて一緒に2年の生物をやっているので、実験も彼の企画するものを一緒にやることになる。今回は、ウニの発生初期の胚を観察することになった。

材料は、Aさんが採集してくる。ウニは、うっかり取ると漁業権にひっかかるので、そこはちゃんと配慮して、大丈夫なところで許可を得て取ってきているのだという。神奈川県には、自然の海岸がまだけっこうあるのである。教科書のスケジュールだと発生は夏頃にやるのだけれども、バフンウニの産卵期が今頃なので、実験だけここでやることになる。

Uni17クラス分、採集されてきたバフンウニ。この時期のことであり、じゅうぶんに寒い生物準備室で水槽に入れてバブリングしておけば生きている。エサは乾燥ワカメであって、ぱらっとまいて与えると、トゲの間から管足をのばしてきてワカメをとり、口のまわりにいくつもくっつけて食べる。見ていると面白い。

産卵と放精(何だ、昨日入れたATOK2011が変換してくれないなあ)させるには、ハサミなどで口器を切り取ってKCl水溶液を注ぎ込むのが普通のやり方である。でも、そうすると、もちろんウニは産卵(放精)後に死んでしまう。Aさんのやり方は、口器のわきに、KCl水溶液を注射器で注射するというもの。そうすると、口器を切り取る方法よりも産卵(放精)の勢いは良くないけれど、

死なないから、海に返してやれる。それで、来年またぼくに捕まったら、また、働いてね、って。

これはメスが産卵している様子。

生徒実験では、まず、この様子を見せる。黒板の近くで1つだけ産卵させているのをビデオカメラで撮影し、プロジェクターでスクリーンに投影する。
つぎに、この未受精卵を各自に顕微鏡で見せたら、シャーレの上でオスに放精させた精子を含む液を、ツマ楊枝の先に付けて持って行かせて、顕微鏡下で受精の様子を観察させる。受精膜が形成され、また、光を絞ってコントラストを上げればたくさんの精子が卵のまわりで動いているのが見える。

Uni2次に、あらかじめ用意してある、いくつかの発生段階の胚を含む海水を、順に観察させる。今年はうまくいっているとのことで、立派なツノのあるプルテウス幼生までのいろいろな胚を見ることができた。

顕微鏡の接眼レンズに、そのままデジタルカメラのレンズを近づけると、このように撮影することができる。この写真は、SONY の CyberShot F77 で撮っている。光軸をうまくとらえるのが少しむずかしい。
Uni3
本物を見られれば、やはり、面白い。2コマ続きの実習であるが、生徒たちは熱心にスケッチしていた。

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January 22, 2011

ミラクルフルーツ

2年、生物Ⅰ。味覚の話をしている。

私が子供の頃、このあたりのこと紹介していた本には、舌のどの部分でどの種類の味を感じているのかという図が載っていた。今の教科書にはそういうものはない。味覚というものが思いのほか複雑で、そうそう簡単に、いくつかの味の要素に分けてそれを感じているのはどこなのだ、と割り切れるものではなさそうだということになってきたのだろう。「うま味」が "umami" として国際的に認知されたことも違っているところである。
そんなような、簡単ではないぞ、という実例を紹介しようと思った。

ここにあるのは、夏みかんです。私がゆうべ、むいて、詰めてきました。私は狭いマンションに住んでいるのだけれど、敷地内に、いろいろ木が生えているんです。でね、夏みかんの木もある。1階の住民が、それを収穫して、わざわざ袋に入れて、私は3階に住んでるんだけどもドアノブにかけておいてくれたりするんですね。それでね、この夏みかんが、暴力的に酸っぱい。それで、妻も娘も食べないんです。それをむいて、持ってきたわけなんだけど。
○○くん、食べてみますか?はい、みんなのほう向いて、顔を見せて。…酸っぱいですか?
▽△さん、どうですか、食べてみて、…平気な顔をしてますね。おいしい?あ、やっぱり、酸っぱい。
ところで、その酸っぱい味を、甘い味に変えるという不思議な植物の実があって、それが、これです。

Miraclefruits

定時制のK先生が、この木を鉢植えにして栽培してて、それでお願いして、3つもらってきました。今は、なってないんです。これはK先生が収穫して冷凍してあるものを、分けてもらってきました。
これはミラクルフルーツといいます。ミラクリンという物質を含んでいて、これが私たちの舌の、味を感じるところにちょうどはまりこむらしいんです。そうすると、不思議なことに、レモンなんかの酸っぱい味が甘く感じられるんです。味覚って、まだまだ、よくわからないんですね。
それじゃ、Kくん。去年からの約束で、これ、食べてみてください。中に種があるから、種はこのティッシュに出して。
少し、ぺちゃぺちゃして。もういいかな。それじゃ、この夏みかんを食べてみよう。どうかな。

あ、酸っぱいです。でも、…おいしい。そんなに酸っぱくないかな。甘くはないような。

あれぇ、そうですか?いや、これ冷凍になってるんで、それが溶けて時間がたつと失活するって聞いてるんだけど、まだ溶けたばっかりですよ。どうしたんだろう、…あ、後味が甘い。そうですか。ちょっと急いじゃったのかな。
この効果は、30分から2時間くらい続くんだそうです。その後は、戻っちゃう。ね、味覚って、よくわからないです。

もう1クラスでも、同様にやってみた。
また、私自身も体験してみたのだけれども、そんなに驚くほど甘く感じるということはなかった。普通はレモンでやってみるところを夏みかんにしたことや、冷凍品をつかったことで、効果が違ってきたのかもしれないと考えている。

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October 02, 2010

『日本列島20億年その生い立ちを探る』展

県立生命の星・地球博物館で、標記の特別展が開催されている。今日、時間がとれたので、出かけてきた。

Tikyu_museum

地球科学は、学問としての進展がはやい。
私が高校生のとき、地学の教科書にはまだプレートテクトニクスが載っていなかった。それが、このようなところの展示では、プルームテクトニクスとしてより詳細にリアルに語られるようになっている。これが、もはや定説になっていると考えていいのだろうか。
神奈川県の西半分をつくっているのは、プレートが運んできた付加物であり、その境界線はこの線とこの線になると。

専門外のことで、一般向けに展示してあるはずのものでも、なかなか難しく感じられる。それでも、たまにこうやって知識をリフレッシュしておかないと、いざというときに困ることになる。
何せ、勤務校では、地学の専門教員が持ちきれない理科総合Bが毎年2クラスある。そのお鉢が回ってきたときのことを考えて、自主トレをしておかなければならない。

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August 28, 2010

生物夏期補習

26日が、夏休みの最終日。27日の授業開始をはさんで、28日。この木曜と土曜の2日間に、2年の生物夏期補習を設定した。
夏期補習といっても、実態としては、まもなく行われる前記期末テストにそなえてのテスト前補習である。例によって、10時から12時の120分。冷房のある教室が取れた。

私が担当しているのが2クラス。この2クラスだけでなく全7クラスに案内を掲示して、集まってきたのが、一昨日14人、今日が9人であった。
重点を置いたのは、浸透圧の考え方と計算問題である。
化学だと、問題集の答えを見ただけではわからないから先生の話を聴こう、ということがある。それが生物になると、まあまあ、テキストや資料集を見て、ことがらを覚えていくという要素が強くなる。こちらとしても、計算問題の演習をていねいにやれるという以外は、通常の授業との差異を出しにくいところがあって、あまり調子が出ない。2日目に生徒が減ってしまったのは、やむを得ないと思う。

暑い中、出てきた生徒たちの役に立つ話ができたのかどうか。ちょっと、考えている。

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March 07, 2010

「ミラーの実験」装置の形は?

化学の話ばかり書いているが、今年度は「理科総合B」も2クラス担当してきた。
そのなかに、太陽系の形成~地球の歴史~生命の誕生、とすすむ項目があって、勤務校で使っている教科書ではここでミラーの実験が紹介されている。

ミラーの実験というのは、1950年代に考えられていた原始地球大気組成の気体をつくり、その中で放電を行ったところ、アミノ酸の生成が確認されたというもので、生命体の材料として必須であるアミノ酸が無生物的につくられる可能性を示した実験とされてきた。もっとも、現在考えられている原始地球大気組成は50年代当時の定説とはいささか違ったものになっており、そのため、この実験の結果が生命誕生の状況証拠であるという意味合いはうすくなっているようである。

ともかく、生徒たちには、この歴史的実験を紹介する。
私はたまたま学生のときにこのオリジナル論文のコピーを図書館で取り、それをまだ持っている。長いこと、ただ持っているだけであったが、ちょっとその気になって、この短い論文の全文を日本語に翻訳した。そして、B4の紙の片面にオリジナル論文のコピーを、裏面に私の翻訳文を載せたプリントにして全員に配布した。

ちょっと古いが理系英語の例である、高校の英語の授業で出てくる文章は文系のものばかりだがそれは英語の先生が文系だからだ、君たちの中には理系に進むと決めている人もいるだろう、そういう人はこのテキストをぜひ読んでみて欲しい、関係代名詞ビシバシで読みにくいけれどもこれが理系の英語なのだ。

ところで。この実験の装置は、例えばリンク先のWikipediaのページに出ている。Webページはもちろん、世の中のいろいろな本にもこのタイプの装置の絵が載っているのだが、それらは、原著論文の装置図とは異なっている部分がある。原著論文では、まるい大きなフラスコは「気体を混合させるため」のものとしてあって、ただそこにあるだけ。放電は、このフラスコと冷却器の間に設けられた、電極を備えた管の中で行われるようになっているのである。

これは、どうしたことなのだろう。

Webページをたくさん見ていくと、(功成り名遂げたあとの?)ミラー自身が、フラスコ内で放電するタイプの装置の前にいる写真があったりする。
ということは、原著論文の図は、うそ?
いやいや、後になって、それを改良してフラスコ内で放電するようにした装置を使うようになり、今では改良型の装置の図ばかりが出回っている?

これ以上は、私の手には負えない。

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September 28, 2009

藍銅鉱(炭酸塩鉱物)

炎色反応を示す(と期待される)鉱物、その2。

Azurite

銅を含む鉱物である。それだけなら、別に孔雀石でもいいのだが、こちらの方が生徒の目を引く鮮やかさをもっていると思う。
組成式は Cu3(OH)2(CO3)2 である。孔雀石の Cu2CO3(OH)2 と似ているが違う。この2種類の鉱物はいっしょに産出することがしばしばあり、両方が入っている標本もよく目にする。
英語では azurite である。見たままの名前。

これはまた、塩基性塩の例と見ることもできる。酸性塩がいろいろとあるのに対し塩基性塩は重要な化合物が少ないのだが、鉱物としては、この藍銅鉱、孔雀石などいくつかあるようだ。
教室で生徒に見せる予定。現実から遊離した観念上の化学にならないために。

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August 04, 2009

天青石(Srを含む鉱物)

有隣堂のアトレ恵比寿店に行ってきた。

有隣堂では、ときどき鉱物と化石の展示即売、いわゆる「フェア」をやる。横浜ルミネ店を巡回していればときどきやっているので見ることができるのだが、しばらく行かないでいたら、今年の開催は終わってしまったようだ。Webで調べ、恵比寿でやっていることがわかったので、行ってみたのである。
行ったら、やってはいた。でも、横浜ルミネ店での開催に比べ、棚の面積がとても狭い。何分の一だろうか。かなり残念。

教材としてつかう、結晶として美しい鉱物が欲しかった。今は化学に加えて理科B地学分野も担当しているので、教室へ持ち込む機会も多いのである。

置いてある品物が少ないので、どうも、あまり食指が動かない。
あ、でも、これはいいか。

Celestine

Celestine, 和名は天青石である。マダガスカル産のもので、大きな固まりの中央に空洞ができ、そこに結晶が成長しているものをこのように割って売っている。

これを買ってきたのは、結晶がこのように美しいということのほかに、これが硫酸ストロンチウムを主成分とする鉱物であることによる。ハンドバーナーと一緒に教室に持っていって、端っこを少し削り落として粉にし、炎色反応を見せてやろう。元素の炎色反応というのは、どうも生徒にとっては過剰に抽象化された概念となっているように思われる。このような、自然に存在する物体に含まれる元素を検出する方法なのだ、という話をしたい。
それと、もう一つ。石であるから雨にあたることもあるわけだ。これがこの形をして自然に存在しているということは、硫酸ストロンチウムは水に溶けないということを示している。硫酸カルシウムの"チョーク"、消化器X線撮影の硫酸バリウム。なるほど、硫酸ストロンチウムもそうか。ということを示せるだろう。

石を持ち込んでの炎色反応もいいが、一つではさみしい。塩基性炭酸銅の鉱物も置いてあったな、あれも欲しいぞ。
うーん、また、行くのか?

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June 20, 2009

アア溶岩とパホイホイ溶岩の語源

今年度、理科総合Bを2クラス担当している。
専門ではないが、地質学・地形学は好きで本も少々読んでいる。かつて地学IBを4単位持ったことがあってその教材研究の蓄積があるし、理科総合Bの2単位ならば、楽しくやれると思っている。
化学でも地学でもそうだが、本筋の話を一直線では、速すぎるしつまらない。適度に足踏みをしながらあたりをながめるようなことをする。

昨日、マグマと火成岩を扱った。
たまたま、「溶岩」と板書したので、ふと思いついてアア溶岩パホイホイ溶岩の区別とその語源の話をした。
これに関する私の知識は、かつて県立教育センターで行われた理科の研修会で得たものである。講師は、かつてニフティサーブにあった『教育実践フォーラム・理科の部屋』でおなじみの研究者であった。(以下に記す事項が私の記憶違いであったらご迷惑をかけるおそれがあるので、お名前は記さない。)
つまり、アア溶岩のアアとは、ハワイ語の擬態語ないし擬声語である。溶岩の表面が固化しながら内部が液状のために地表を流動するとき、日本語であれば「パリパリ」とか「ガサガサ」という音を立て、表面が割れてささくれ立ちながら流動するのだが、これをハワイ現地語では「ア・ア…」と表現するので、アア溶岩とよぶ。パホイホイ溶岩は表面が固まっていなくて流動が速く、「パホイホイ」と進む。……。
このように、昨日の授業で話した。
ところが、上にはWikipediaへのリンクがはってあるが、これ以外の多くのページでも、私が上に記したようなものとは全然違う解説が書かれている。「アア」は、溶岩の上を歩いたときの熱さや痛みから「アア」と声が出るから、というのが多いし、「パホイホイ」はそもそも「滑らかな」とか「縄状の」という意味なのだという。

さて。月曜日の授業までに、訂正するなら訂正する用意をしたいが。これから横浜市立中央図書館にでも行ってくるか?

(追記)
図書館には行けなかったが、ハワイ語の辞書サイトを見つけた。
アア
パホイホイ
アアは炎や燃焼を表すようあり、パホイホイは平滑なということであるらしい。

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