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March 17, 2011

生物 最終回

2年生物Ⅰの最終回。学年末テストも返しおわっていて、言ってみれば消化試合の性格を持つ授業である。
明日からは球技大会で、これが今年度の最後の授業ともなっている。私のクラス、203H。
何かお楽しみ実験でもやろうか(去年はここで電気パン3時間をやった)、あるいは受験勉強体制に入ってきた生徒たちの様子を考えて、理系の題材を取り上げている英語の入試問題でも読んでみようか、などと考えていた。
そうしたら、世の中がこういう事態になった。
そうだ、原子力発電について話そう。

原発については、高校生の頃から興味を持って、主に岩波新書の武谷三男の著作などをいろいろ読んできた。それが、チェルノブイリ原発の事故あたりから、もう、問題意識をもって考えることに疲れてしまったようにも思う。
本棚を見ても、授業で話すネタを拾えそうなのは、古い岩波ブックレットが5冊ほど。でも、まあ、これで何とかしよう。

それじゃ、やります。これ、授業だからね。一生で、理科の授業を学校で聞くの、最後になっちゃう人もいるでしょ。いま世の中がこういうことになってるから、原子力発電と、放射線について話します。本気でちゃんとしゃべるから、しっかり聞いてくださいね。

なぜ核分裂でエネルギーが取り出せるのか。質量欠損。
お湯を沸かして高温の蒸気でタービンを回して。タービンって、つまり羽根車だ。
核分裂。放射線の種類、性質。
被曝放射線量と急性障害、晩発性障害。生物濃縮。閾値がないこと。
ヨウ素131が恐い理由。ヨウ素剤とは何か、それを服用する理由は。
チェルノブイリ事故。決死の封鎖作業。石棺。
福島の資料がなかったので、東海村原発が破壊した場合の、私たちの被曝量は。最悪の北東風の場合で。

生徒たちは、よく、聞いてくれた。

後の話。「理科全般担当の嘉村先生」という表現を見かけて、ちょっと、うれしかった。

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