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January 23, 2011

ニンヒドリン反応

17日、月曜日。1、2校時の3年必修選択化学II。
行事予定や時間割の関係で、この授業は1月末の終了までにまだ8時間もある。話し残しているのは、あと生体物質や薬品についてであって、実験を入れながらゆっくり扱うことができる。

アミノ酸とタンパク質について、スライドを使いながら話をした。今日の実験は、ニンヒドリン反応である。前日の日曜日に休日出勤して予備実験、準備をしてある(思えば一年間、これをやってきたのだ)。

11cmのろ紙に、試料をスポット状に4カ所につける。試料は、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリンそれぞれの2%水溶液と、パルスイートのスティック状1包み1.2gを数mLの水で溶かした水溶液である。
今日の気温では、グルタミン酸は2%まで溶けずに沈殿しているのだが、まあ、いい。
本来は、混合物にしてペーパークロマトグラフィーで分離し、ニンヒドリン発色させたいところ。しかし、そのための展開溶媒はブタノール+酢酸+水であり、強烈なにおいがする。この寒いのに、窓を開け放って実験するわけにもいかない。そこで、今回は、発色を見るだけにした。
試料のスポットは、電熱器またはヘアドライヤーで乾かす。乾いたら、ニンヒドリンの0.1%エタノール溶液を駒込ピペットで適当にかけ、さらに電熱器かドライヤーで発色するまで加熱する。
… そうしたら、3台を同時に使ったところで、電源が落ちた。古い学校は、これだから。

Ninhydrin_reac

このように、グルタミン酸はニンヒドリン反応の典型的な赤紫色を示し、パルスイートもほぼ同様である。アスパラギンは濃いベージュ色。プロリンは黄色に発色する。

電源が復帰した後、生徒たちは、ドライヤーを交代しながら使って、熱心に加熱していた。そうすると、試料のスポットの他に、ろ紙の縁にうっすらと丸い模様が見えてくる。指紋の模様までは読み取れないが、ろ紙を持っていた自分の指のあとに間違いない。
どう、面白い?

この時期の3年生のことで、出席率はよくない。きまじめに出てきている者に、ああやっぱりさぼらずに授業に出て良かった、と思わせて帰したいところである。来週は脂質をやるが、さて、目玉は何にしよう。

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January 22, 2011

ミラクルフルーツ

2年、生物Ⅰ。味覚の話をしている。

私が子供の頃、このあたりのこと紹介していた本には、舌のどの部分でどの種類の味を感じているのかという図が載っていた。今の教科書にはそういうものはない。味覚というものが思いのほか複雑で、そうそう簡単に、いくつかの味の要素に分けてそれを感じているのはどこなのだ、と割り切れるものではなさそうだということになってきたのだろう。「うま味」が "umami" として国際的に認知されたことも違っているところである。
そんなような、簡単ではないぞ、という実例を紹介しようと思った。

ここにあるのは、夏みかんです。私がゆうべ、むいて、詰めてきました。私は狭いマンションに住んでいるのだけれど、敷地内に、いろいろ木が生えているんです。でね、夏みかんの木もある。1階の住民が、それを収穫して、わざわざ袋に入れて、私は3階に住んでるんだけどもドアノブにかけておいてくれたりするんですね。それでね、この夏みかんが、暴力的に酸っぱい。それで、妻も娘も食べないんです。それをむいて、持ってきたわけなんだけど。
○○くん、食べてみますか?はい、みんなのほう向いて、顔を見せて。…酸っぱいですか?
▽△さん、どうですか、食べてみて、…平気な顔をしてますね。おいしい?あ、やっぱり、酸っぱい。
ところで、その酸っぱい味を、甘い味に変えるという不思議な植物の実があって、それが、これです。

Miraclefruits

定時制のK先生が、この木を鉢植えにして栽培してて、それでお願いして、3つもらってきました。今は、なってないんです。これはK先生が収穫して冷凍してあるものを、分けてもらってきました。
これはミラクルフルーツといいます。ミラクリンという物質を含んでいて、これが私たちの舌の、味を感じるところにちょうどはまりこむらしいんです。そうすると、不思議なことに、レモンなんかの酸っぱい味が甘く感じられるんです。味覚って、まだまだ、よくわからないんですね。
それじゃ、Kくん。去年からの約束で、これ、食べてみてください。中に種があるから、種はこのティッシュに出して。
少し、ぺちゃぺちゃして。もういいかな。それじゃ、この夏みかんを食べてみよう。どうかな。

あ、酸っぱいです。でも、…おいしい。そんなに酸っぱくないかな。甘くはないような。

あれぇ、そうですか?いや、これ冷凍になってるんで、それが溶けて時間がたつと失活するって聞いてるんだけど、まだ溶けたばっかりですよ。どうしたんだろう、…あ、後味が甘い。そうですか。ちょっと急いじゃったのかな。
この効果は、30分から2時間くらい続くんだそうです。その後は、戻っちゃう。ね、味覚って、よくわからないです。

もう1クラスでも、同様にやってみた。
また、私自身も体験してみたのだけれども、そんなに驚くほど甘く感じるということはなかった。普通はレモンでやってみるところを夏みかんにしたことや、冷凍品をつかったことで、効果が違ってきたのかもしれないと考えている。

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January 15, 2011

砂糖から炭モコモコ

化学II、糖質について。

生徒から、砂糖と硫酸の反応が見たいというリクエストがあった。くさいぞ、と言ったのだけれども、構わないから見てみたいと言う。
それではということで、3クラスでやってみた。ただし、煙が上がる反応を暖房が入っている教室でやることになるので、各クラスとも1つか2つだけである。

実験方法はきわめて簡単で、小型ビーカーに半分から7分目ほど上白糖を入れ、濃硫酸を適当にかけてやって、見ていればよい。こぼれたときのことを考えて、ホーロー製のバットに置いておこなった。

Sugarh2so4

砂糖が焦げたにおいがして、私はそんなに悪臭だとは思わないが、生徒たちには不評である。それでも、反応がうまくいって、このように見事に炭の柱が立ち上がったときには、私にも不快に感じられるにおいがする。換気扇の下の実験台でやるようにして、正解であった。

(1月17日 付記)
この反応は、一般に、硫酸が砂糖から水を化学的にうばって炭化させる反応であるとされている。
私が感じた「不快なにおい」はゴムタイヤを燃やすようなにおいであって、それは煙に硫黄の酸化物が含まれていたためであると思われるが、そんなものが発生する理由がわからずにいた。
ところが、少しWebを検索してみたら、この反応は激しく発泡するようになった段階では熱濃硫酸が酸化剤としてはたらいている可能性があることがわかった。なるほど、それなら二酸化硫黄が発生するし、また炭の固まりが泡立つように盛り上がるのは二酸化炭素の発生のためなのかもしれない。
そうなってくると、一般に言われているように、糖から水が奪われて炭になる、と簡単に説明してしまうのは誤りだということになる。
これは少し、調べてみる必要がありそうだ。

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January 10, 2011

ThinkPad X61 HDD換装作業(続)

ThinkPad X61 HDD換装作業を続行する。

古いHDDを取り出し、新しく購入したHDDを装着する。
Western Digitalのものが入っていた。電流は0.55Aと書いてある。これから入れるのはHITACHIの7K500-500で、800mAである。バッテリの持ちが悪くなりそう。やっぱり、これを機会にSSDにするべきだったか?

7k500500

電源を入れ、昨日データを待避したUSB-HDDをつないでそこからブートさせる。ところが、いつまで待っても、黒い画面で白いカーソルが点滅するばかりで、システムが起動しない。
仕方がないので、外付けUSBの光学ドライブを接続し、別に作っておいた Rescue and Recovery Startup Disc を入れて、そちらから起動させた。Rescue and Recovery 4.0 が起動したので、あとはLenovoのページの記述どおりに USB HDD から昨日のデータを復元することができた。
昨日のデータ待避は、結局3時間ほどかかっている。データの復元は20分か30分ほどで済んでいるので、記録時にはデータ圧縮に時間がかかっていたと推測される。

いささかの不安を覚えながら、新しいHDDから再起動。無事、Windows Vista が立ち上がった。
と思ったら、Windowsが再起動しろと言ってくる。理由がわからないが、そのとおりにする。一回再起動したら、システムも落ち着いたようだ。体感で、明らかに起動が速くなっている。

ベンチマークを取ってみた。CrystalDiskMark 3.01というもの。

Crystaldiskmark1101

項目によって違いがあるが、ほぼ2倍の高速化ができたと言っていいだろう。期待以上である。
主目的は大容量化であったのだけれども、やはり、こういう数字が出れば嬉しくなる。

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January 09, 2011

ThinkPad X61 HDD換装作業

X61の内蔵HDDを換装する。現在入っている80GBのものを、Hitachiの500GBのものに交換する作業である。
基本的に、『Lenovo セカンド・ハードディスクの有効な使い方』に述べられている考え方に従うが、英語版Vistaが入っている私の環境に合わせ、読み替えるところがいろいろある。

データ移行の中間媒体として、外付けUSBのHDDを買ってきた。SILICON POWER製で、A50 HDD 500GBというわかりやすい型番のもの。秋葉原のETSで5,950円であった。

  1. X61を起動し、IBMのロゴ画面でF12を押してBIOS設定画面に入る。USB HDDから起動できることを確認。
  2. 普通に起動したら、ウィルスキラーの「保護」の「アクティブディフェンス」をみんな無効にする。これをやらないと、プログラムがトロイの木馬と誤認されてレスキューメディアが作成できない。
  3. 外付けUSB HDDをつなぐ。ThinkVantage から Create Rescue Mediaを起動し、USB HDD を指定して、USB HDDがレスキューメディアとして使えるようにしてやる。
    Sysbkup1
  4. 次に、ThinkVantage から Rescue and Recoveryを起動する。メニューからCreate a backup を選ぶ。backup your dada. 最初の画面ではバックアップ先がローカルHDDに固定されていて変更できないように見えるのだが、左下の [Preferences] ボタンでバックアップ先を変更できる。 USB hard drive を選び、[OK] を押すとバックアップが始まる。現在の私の環境で、バックアップデータの容量は40GB少々であるが、ここで2時間以上を要する。
    Sysbkup2
とりあえず、ここまで。

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January 02, 2011

換装用 2.5インチ500GB HDD

懸案事項いろいろのうちの一つ。

私の Thinkpad X61 は、HDDの容量が80GBである。ここから Disk to Disk領域が5GB程度取られているので、Windowsで使えるのが69.5GBと表示されている。これではいかにも少ないので、HDDを換装しなくてはと考えていた。
そのためのドライブを、今日、買ってきたのであるが。

Hitachi25500g

日立グローバルストレージテクノロジーズ製。中身はThaiand製で組み立てがChinaであるとしてある。これは、数年前まで IBM Thailand であったもの。
2.5インチ、SATA、500GB、7200rpm、キャッシュ16MBである。シリアルATAのドライブは初めて。そしてまた、ノートPC用の2.5インチドライブで500GBキャッシュ16Mという、信じられないハイスペックである。回転数も、5400のものもあったが高速化を期待して7200のものを選んだ。これで税込み5,480円という安さ。もう、世の中、どうなっているのだろう。

ノートPCのHDDを換装して使うことは、もう15年くらい前から繰り返し行ってきている。そのために購入するベアドライブは、品物がポリ袋に入っているだけというのが当然であった。それが、今回買った物は、このように立派なパッケージに入っていて、日本語の説明書までついている。
個人がリテール品としてベアドライブを買い、自己責任で自分の(会社の?…は少ないと思うが)PCに取り付けて使うことが、いつのまにか、ごく一般的なことになってきていたことを知らされたように感じた。

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