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October 03, 2010

三線軌道

ところで、昨日出かけた生命の星・地球博物館は、小田原の入生田にある。小田原市街から箱根へ上がっていく国道1号線沿い、箱根駅伝の小田原中継所のすこし先である。

ここに行くためには、箱根登山鉄道の入生田駅を利用する。私も、昨日は小田原でJRから乗りかえて行った。
箱根登山鉄道は、その名の通り、小田原から強羅までの標高差500mあまりを15kmの鉄道線で上る。そのために、特殊なやや小さめの車両を用い、急勾配・急カーブの連続する標準軌の線路に対応している。
その一方で、関東を代表する観光地である箱根へ、親会社小田急の拠点である新宿から特急列車を直通させて観光客を輸送するという要請がある。
そのため、小田原から箱根湯本までは、登山線の標準軌(1435mm)車両と小田急の狭軌(1067mm)車両の両方を運転できるようにするため、勾配を抑え、かつ三線の軌道となっていたのであった。電化方式は、この区間は直流1500V。プラットホームと車両の間にできるすき間については、気をつけて、という対応であった。

小田原駅の小田急/登山線ホームにて。湯本行きは11番線の発車だという。行っていると、小田急の20m通勤車両が4両編成でとまっている。
あれ、ここは、登山線の車両が発着する専用ホームじゃなかったっけ?
乗客は、けっこう多い。登山線の3両編成だったらぎゅうぎゅうになるだろう。
入生田の手前で席を立ち、構内踏切のある最前部へ向かった。運転席を通して前方の線路を見ると、…あれ、三線ではない!?
入生田駅構内も、上り線(地形的には下る線)側だけが三線になっていて、標準軌のほうは、車庫に通じている。小田原方面へは、狭軌の線路だけが続いている。

Iriuda
(写真上)入生田駅構内踏切から箱根湯本方を望む。下り線は狭軌だけ。その先の車止めの位置がやや左に寄っていることに注意。左側にもう1本、標準軌となる線路があったため。
(写真左下)湯本駅から、新宿行き特急が下りてきた。車両の中心が、狭軌の二線の中央になっていることに注意。
(写真右下)上り線の三線区間の終わり。標準軌の線路が、左側の入生田車庫に通じている。小田原に向かう線路は狭軌だけ。

帰ってきて調べてみたら、2006年3月のダイヤ改正で、登山線車両による湯本~小田原間の営業運転はなくなっていたことがわかった。それで、入生田車庫までの出入庫の必要から、湯本~入生田間を残して、あとの区間の標準軌レールは撤去されてしまったらしい。それで、この珍しい三線軌道区間は、箱根湯本と入生田の間だけに残されることになった。ということのようである。

もう4年半も前に、こういうことになっていた。何となく、勝手に、面目を失ったように思う。
また、この博物館にも、5年かそれ以上、来ていなかったということになる。これもまた、理科教員としてどうなのだ?という気がしている。

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