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October 27, 2010

昔の乾電池は信頼性が高かった

放送委員会の生徒が、ケーブルの断線をチェックしている。
そのために取り出した道具が、テスターである。島津製作所製、アナログの針式。抵抗測定のレンジにして端子をケーブルに当てているのだが、どうも動作原理が分かってやっているのではなさそうに見える。

それ、電池が入ってるんだよ。
え、そうなんですか?
そうなんですかって、針を振れさせるには電源がいるでしょ。単三が入ってると思うな。

コインで裏ふたのネジを回し、ケースを開けてみた。
… 笑ってしまった。使用期限が85年と記されている、ナショナルハイトップ乾電池が入っていた。

National_hitop

すごいね、使用期限が25年前に切れてる電池が入ってるよ。最近の品物は、コストを落とすために限界ぎりぎりまでぜい肉をそぎ落として作ってるから、すぐ液漏れしちゃうけど、この頃の日本製の品物は、たっぷり余裕を見てて信頼性が高いんだねえ。

抵抗測定レンジで針が0Ωまで行かないので、この電池は交換することにした。
新しく入れたアルカリ電池のおかげで針は元気に振れるようになったけれど、新しい電池は、数年のうちにこの30年をこえると思われるテスターを道連れにして行ってくれそうな気がして仕方がない。

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October 26, 2010

デジタル教科書へ?

昨日の話。

教科書会社の方が来訪。学習指導要領改訂に合わせ、デジタル教科書といったものを作るという話である。
先方から伺った内容は、ここには書かない。
私の方からお話ししたことは、おおむね以下の通りである。

  1. 投影して生徒に見せながら授業を進行するためのものならば、高校の普通教室にはプロジェクターやスクリーンが常設されているわけではないから、使いやすいものではない。
  2. この第二化学実験室のように設備がととのっていれば、気軽に使うことができる。いつもこのような教室で授業をすることになっていれば、使いやすい。それにしても、まるまる1時間の授業を「デジタル教科書」に沿って進めることは考えにくい。数分間だけ、ポイントをしぼって使うのが効果的である。その数分のために、生徒を設備のある教室に移動させて授業することは、行いにくい。
  3. 私の考え、また多くの仲間が言っていることでもあるが、とにかく素材さえ用意してくれればこちらで勝手に使う。作り込まれたパッケージ教材は、使いにくい。そのようなものがあって助かるのは、
    • 小学校の先生のように、専門としない内容を含め多くのことがらを1回だけ話すような場合
    • 理科教員でも、専門外の科目を担当し、相談相手もいない場合
    であろう。私たちは、授業のシナリオは自分で作るし、紙の教科書通りの順番に授業するわけでもない。このように、補助的なデジタル教材もそれに合わせて作って使っている。
  4. 投影して見せたりプリントの図に使ったりするようなデジタル教材は、花子を用いると作りやすい。部品ファイルが充実しており、これがまたベクトルデータであるために必要に応じて直して使うことがやりやすいから。
  5. もし教科書紙面のイメージでデジタル化された教材を作るならば、2画面を活用するものにしてもらいたい。教員の手元のモニターにはやや俯瞰的な画面が示され、プロジェクターから投影される画面は、手元のモニターで選択された写真やグラフが大きく写っている、というように。
私の言ったことが役に立つ、というよりも、少しでも使いやすいデジタル教材としてできあがってくる助けになってくれれば、という気持ちである。

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October 17, 2010

アンデパンダン大会・総文祭 参加申し込み

昨日の土曜日の話。
放送委員会の生徒を連れて、弥栄高校へ。アンデパンダン大会と総合文化祭の放送部門の参加申し込みである。

私が放送関係の顧問の1年目であるからなのだけれども、とにかく、何をどうやって申し込みなどをするのか、大変にわかりにくい。配布されているテキストだけでは、理解不能の箇所がいろいろある。昨年度のことを覚えている生徒に聞いたり、事務局に問い合わせたりして、とにかく持参するものをととのえて会場へ向かった。

県内の高校の数からすると、ざっくり、参加登録率は1割というところか。
勤務校の今年の生徒たちは、番組制作のほうにいくつか申し込みをした。各部門の申込数が発表され、単純にその数だけを見れば、上位1~2割くらいに入れば関東か全国へ行ける計算である。
でも、ここはそういう問題ではなくて、常連の○○高、□□高、△△高、◇◇高…よりも高い評価を得ることができるかどうか、というふうにとらえるべきなのだろう。

こういうところに来て生徒たちと一緒にいると、彼女らの、静かなプライドのようなものを感じる。
それが、ひとりよがりなものとして作品に現れてしまっては、共感を得て上へ進むことはできないぞ。

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急な授業時間増

校内は、あわただしい。
合唱祭と陸上競技大会が終わったところだけれども、2年の修学旅行、3年の後期中間試験が明日からである。私は修学旅行の引率で沖縄へ行く。
それに加え、来年度の準備がいろいろと始まる。そのための校内調整はいささか大変な具合なのであるが、その内容はこういうところに書けることではなくなってきたようだ。

おとといは特別時間割。2時間続きのつもりで午後の化学IIの準備をした。ところが、生徒たちのほうは、いつもの金曜日通りに1時間だけだと認識している。
そうか、それじゃ、ぼくは5・6の連続で授業をするけど、5時間目の後に予定がある人もいるだろうから、6時間目をどうするか、行動は君たちに任せるから。
そんなことを言いながら、5時間目は反応物の濃度変化データから反応次数と反応速度定数を実験的に求めるという演習を主とした授業。6時間目は触媒の話をして、数人で1チームの、酢酸エチル合成ミニ実験を行った。
午後の自由選択ながら、31名が全員出席。6時間目も、帰った生徒はいなかった。

こうやって、うまくいったという手応えを感じられる日もあれば、そうでない日もある。今日はあんまり良くなかった、ごめんねー、ということをなるべく減らしていきたいと思うのだけれども。

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October 03, 2010

三線軌道

ところで、昨日出かけた生命の星・地球博物館は、小田原の入生田にある。小田原市街から箱根へ上がっていく国道1号線沿い、箱根駅伝の小田原中継所のすこし先である。

ここに行くためには、箱根登山鉄道の入生田駅を利用する。私も、昨日は小田原でJRから乗りかえて行った。
箱根登山鉄道は、その名の通り、小田原から強羅までの標高差500mあまりを15kmの鉄道線で上る。そのために、特殊なやや小さめの車両を用い、急勾配・急カーブの連続する標準軌の線路に対応している。
その一方で、関東を代表する観光地である箱根へ、親会社小田急の拠点である新宿から特急列車を直通させて観光客を輸送するという要請がある。
そのため、小田原から箱根湯本までは、登山線の標準軌(1435mm)車両と小田急の狭軌(1067mm)車両の両方を運転できるようにするため、勾配を抑え、かつ三線の軌道となっていたのであった。電化方式は、この区間は直流1500V。プラットホームと車両の間にできるすき間については、気をつけて、という対応であった。

小田原駅の小田急/登山線ホームにて。湯本行きは11番線の発車だという。行っていると、小田急の20m通勤車両が4両編成でとまっている。
あれ、ここは、登山線の車両が発着する専用ホームじゃなかったっけ?
乗客は、けっこう多い。登山線の3両編成だったらぎゅうぎゅうになるだろう。
入生田の手前で席を立ち、構内踏切のある最前部へ向かった。運転席を通して前方の線路を見ると、…あれ、三線ではない!?
入生田駅構内も、上り線(地形的には下る線)側だけが三線になっていて、標準軌のほうは、車庫に通じている。小田原方面へは、狭軌の線路だけが続いている。

Iriuda
(写真上)入生田駅構内踏切から箱根湯本方を望む。下り線は狭軌だけ。その先の車止めの位置がやや左に寄っていることに注意。左側にもう1本、標準軌となる線路があったため。
(写真左下)湯本駅から、新宿行き特急が下りてきた。車両の中心が、狭軌の二線の中央になっていることに注意。
(写真右下)上り線の三線区間の終わり。標準軌の線路が、左側の入生田車庫に通じている。小田原に向かう線路は狭軌だけ。

帰ってきて調べてみたら、2006年3月のダイヤ改正で、登山線車両による湯本~小田原間の営業運転はなくなっていたことがわかった。それで、入生田車庫までの出入庫の必要から、湯本~入生田間を残して、あとの区間の標準軌レールは撤去されてしまったらしい。それで、この珍しい三線軌道区間は、箱根湯本と入生田の間だけに残されることになった。ということのようである。

もう4年半も前に、こういうことになっていた。何となく、勝手に、面目を失ったように思う。
また、この博物館にも、5年かそれ以上、来ていなかったということになる。これもまた、理科教員としてどうなのだ?という気がしている。

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October 02, 2010

『日本列島20億年その生い立ちを探る』展

県立生命の星・地球博物館で、標記の特別展が開催されている。今日、時間がとれたので、出かけてきた。

Tikyu_museum

地球科学は、学問としての進展がはやい。
私が高校生のとき、地学の教科書にはまだプレートテクトニクスが載っていなかった。それが、このようなところの展示では、プルームテクトニクスとしてより詳細にリアルに語られるようになっている。これが、もはや定説になっていると考えていいのだろうか。
神奈川県の西半分をつくっているのは、プレートが運んできた付加物であり、その境界線はこの線とこの線になると。

専門外のことで、一般向けに展示してあるはずのものでも、なかなか難しく感じられる。それでも、たまにこうやって知識をリフレッシュしておかないと、いざというときに困ることになる。
何せ、勤務校では、地学の専門教員が持ちきれない理科総合Bが毎年2クラスある。そのお鉢が回ってきたときのことを考えて、自主トレをしておかなければならない。

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