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July 28, 2010

夏期講座 センター化学

夏休みに入っているが、ここしばらく、休暇を取っていない。
22日に学校説明会、昼前にそれが終わったら高速バスに乗って先発隊を追いかけ、河口湖で軽音楽部合宿。25日に帰ってきて、26日から3年生を対象にセンター試験化学の過去問を演習する夏期講座をやっている。

化学Iのセンター試験問題は、大問が4問である。これは、その内容とともに、ずっと変わらない。すなわち、第1問が物質の構造と物質量。第2問が熱・酸塩基・酸化還元。第3問が無機物質。第4問が有機化合物である。
今回は、4日間の講習を設定し、第1日から第4日までに、それぞれ第1問から第4問の内容を扱うものとしてみた。生徒たちには、聴きたい必要な日だけ来るという使い方をしていいよ、と案内しておいた。

今日がその3日目、無機の日であった。ここまで、受講人数はほぼ変動なく、毎日14人ほどである。アラカルトメニューですよと言ってみても、生徒たちはコース料理がお好みであるということらしい。授業中にはあまり話さない、センター試験独特の問題形式などに触れながら、毎日120分の講座をこなしてきた。
このために押さえてある部屋は、数少ない冷房の入る教室である。それでも、暑い中のことであり、また今日は午前中に教育センターに出張に行ってからの講座であったりして、なかなか疲れる。
そうであっても、やる気があって出てきている3年生たちの前でしゃべっていると、120分はすぐにたってしまう。

では、ここまで。お疲れさま。よかったら、また明日もきてくださいね。
毎日、こう言って、終わる。明日は最終日。

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July 09, 2010

『ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業』

標記の本を、ほぼ読み終えた。

Komaya_book

著者の一人が、駒谷昇一さん。
実は、駒谷さんとは、私は幼稚園から高校までの付き合いがあった。高校のサークルの同窓会で一緒に出かけたのが20歳ころで、それ以来長いこと会っていなかったのだが、数年前に、はからずも情報科関係で再会を果たすことになったのだった。
この本は、5月の情報部会研究大会のときに、特にいただいたものである。

彼は、企業・産業界にとって必要な人材を日本の高等教育が育成してくれていないという問題意識をもっている。推されて民間から筑波大学の教授となり、意欲的に、ソフトウェア業界のプロジェクトマネージャを育成しようと教育に取り組んでいる様子である。

彼は、日本の大学の情報専攻学科では、コンピュータサイエンスやプログラミング技術に偏った教育がなされていて、企業が求める現場で役立つ技術者が養成されていないという。企業に求められる情報科方面の技術者とはどういうことができる人なのか。それが、この本を読むと、よくわかる。
つまり、最近では、顧客から注文された処理システムをつくりあげて納品するのに、それを一人で全部行うことはありえない。各パートパートでコードを書き、それらをつなげてテストを行う。また、コスト面ではどうなのか。顧客のニーズを正しくつかみ、納品して喜んでもらえる(お金をちゃんともらえる)システムを作り上げるのには、どのような管理進行体制が必要なのか。そういうことのできる人、プロジェクトマネージャが、まさに求められているのだという。

こういう立場からの要請に対しては、中等教育の教員からは疑義も出されるだろう。
でも、私としては、賛否はともかく、要請の中身はわかった。

こういうことを身につけずに、ただやりたいから楽しいからと、デジタル技能ばっかり身につけて学校を出たらどうなるのか。単価の安い、アウトソーシング形態の仕事を受注する立場に納まっていくのではないだろうか。いわゆる「デジタル土方」である。そういう方面の技能修得環境を売り物にするような大学まであるが、私は賛同しかねるし、生徒を送ろうとも思わない。

世の中から必要とされる = 存在の承認を与えられる = 精神的また経済的にも安定し自立する

ということがあるのならば、情報技術方面を学びたいと言っている高校生たちに、駒谷さんたちの主張を知らせてやることが必要ではないか。

この本を読みながら、そんなことを考えた。

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July 06, 2010

神奈川大学研究室で実験体験

総合「チャレンジ有機化学」の受講生10名を連れて、神奈川大学横浜キャンパスの工学部物質生命化学科へおじゃましてきた。
勤務校の「総合の日」プログラムに則り、3年生は、一日を費やしての総合的学習の時間となる。通常通りに学校で活動するゼミもあるのだが、私は、一昨年と同様に、神奈川大学の研究室で実験させていただく日程を組んだ。

小野晶先生が、調整の窓口となってくださっている。都立大学以来のご縁があって、私としてはお話がしやすくありがたい。
10名の生徒たちは、亀山研に2名、横澤研に3名(横澤先生は勤務校のご出身である)、西久保研に3名、小野研に2名と振り分けられた。私は、小野研に2名の男子生徒とともにおじゃました。

小野研では、まず、小野先生の継続的テーマである核酸の説明をしていただいた。モル-タロウの模型があった。
そして、なぜだかわからないがチミンと水銀(II)が会合体をつくりやすい、そしてこれこれの位置に蛍光物質と消光基をつけておくと、水銀との会合体の形成に伴ってヌクレオチド鎖がこんなふうにフォールディングするから、蛍光の強度を測ることで合成ヌクレオチドを用いて水銀濃度を定量することができる、そのような論文をこうして出していてなかなか注目されている。では、その実験がどのように行われるのか、検量線をつくってみよう。ということで、実験を行った。
この先は、生徒たちには、まったく未知の領域であった。検量線?エッペンドルフピペット?溶融石英キュベット?蛍光光度分析??励起波長と蛍光発光ピーク波長???小野先生の説明はずんずん進むが、生徒たちはおいて行かれるから、私がわきからぶつぶつと説明を補いながらの実験となった。
「実験って、…時間がかかるんですね!」
そうだよ!君たちが授業中に、1時間とか2時間とか、または1時間の授業中のちょっとの時間とか、そういう間にちょこっとやって結果が出るようになっている実験っていうのは、私が前日の夜や当日の午前中に、きれいな結果が出るように仕込んであるからなんだ。こうやって条件を探すところからやったら、何だって一日仕事なんだよ。

研究室ごとに、用意してくださった内容にかかる時間が違っているので、遅いところは4時過ぎまでかかった。ここは女子3人組であるが、こんなにやらせてもらってどうなのかと思い聞いてみると、みな一様に満足である様子。ただし、疲れたから、帰ってから寝ると。
さらに、いろいろな事情からいわゆる「文転」を決めていた生徒も、今日の経験から、理系に戻ることも考えたようであった。

私としても、充実感のある訪問であった。
このあと、5時を過ぎるが、勤務校へ出勤し、たまった業務をこなした。

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