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June 06, 2010

浮世絵入門 東海道五十三次

実は、先週の土曜日も、美術展のはしごをしているのである。Bunkamura ザ・ミュージアムの「語りかける風景」と、松岡美術館の「モネ・ルノワールと印象派・新印象派展」を見たのだった。
この2つは、まあ、券があったから見に行ったという面もあり、ああきれいだなあ、という程度の感想であった。
でも、今週のは、ちょっと違う。

庭園美術館を出て、都バスに乗り天現寺橋まで。ほう、正面に森タワーが見えるな、こういう位置関係なのか。それから明治通りを歩き、渋谷橋から坂道を上って山種美術館に着いた。開館記念特別展Vとして、「浮世絵入門 -広重《東海道五拾三次》一挙公開-」が開催されている。

広重の東海道五十三次といえば、超有名な浮世絵である。入門と呼ぶにふさわしいかもしれない。ちゃんと見たことがない私は、これ幸いと入門させてもらうことにする。

ここに収蔵され、今回展示されている「五十三次」は、ごく初期の刷りであるのだそうだ。長期にわたって売れ続けたために版木を更新しながら刷ったので、だんだんと刷りや図柄が変わっていくのだが、ここのものは早い時期の刷りで揃っているところに値打ちがあるとのことである。

有名な「蒲原」に目がいく。
初期のものは、「天ぼかし」といって画面の上辺が黒く、下へ行くに従ってごく淡い墨色になっている。まもなく、「地ぼかし」、つまり建物などの背景が黒くなって画面上辺に行くに従って白くなるぼかし方にかわっている。出品物は「天ぼかし」であり、よそにある地ぼかしの作品がプロジェクターによって前の壁に投影されて比較できるようになっている。面白い展示方法である。
初期の天ぼかしの出品物は、背景が、ほとんど白に近い。しかし、よく見ると、そのごく薄い墨色の背景の中に、ちゃんと真っ白い雪が舞っている。浮世絵の刷りとは、こんなに微妙なものだったのか。
その他のものも、やはり、本物を見ると違う。印刷物では味わえない趣がある。満足。

北斎の赤富士がある。この背景の青色は、「ベロ藍」だそうだ。輸入品のプルシャンブルーを使ったと説明してある。
え、「ベロ」?ベロリン…ベルリンブルーの訛りだろうか?

図録を買った。化学IIの授業で錯塩を扱ったばかりである。スキャナで取りこんで投影し、話をしてやろう。

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