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September 28, 2009

藍銅鉱(炭酸塩鉱物)

炎色反応を示す(と期待される)鉱物、その2。

Azurite

銅を含む鉱物である。それだけなら、別に孔雀石でもいいのだが、こちらの方が生徒の目を引く鮮やかさをもっていると思う。
組成式は Cu3(OH)2(CO3)2 である。孔雀石の Cu2CO3(OH)2 と似ているが違う。この2種類の鉱物はいっしょに産出することがしばしばあり、両方が入っている標本もよく目にする。
英語では azurite である。見たままの名前。

これはまた、塩基性塩の例と見ることもできる。酸性塩がいろいろとあるのに対し塩基性塩は重要な化合物が少ないのだが、鉱物としては、この藍銅鉱、孔雀石などいくつかあるようだ。
教室で生徒に見せる予定。現実から遊離した観念上の化学にならないために。

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September 23, 2009

有名人の出身校?

20日の日曜日の話。

休日出勤して職員室にいたら、電話がかかってきた。新聞社からである。それを取った職員から、ちょっと頼む、と受話器が私に回ってきた。
要するに、海外の音楽コンクールで優勝した人がいて、その出身校がおたくであるようだがそれでよいか、また出身地が○○市であることの確認をしてくれ、ということであった。
そんなことには、当節、答えられるわけがない。管理職が出勤していないのでお答えできません、連休明けにまたお問い合わせ下さい、という返事になる。しかし、向こうは引き下がらない。

「ですから、ご本人が、出身校を公表していらっしゃるか、あるいは公表して欲しくないとお考えか。そういう情報も、いまここで私たちは持ち合わせておりません。Wikipediaには出ているようですが、私たちは、お答えできません。出身地などは、もちろん、お答えできません。」

だいたい、○○市出身だとすれば、その当時は学区制があったわけだから、学区外の8%枠で入ったか横浜市に住民票を移していたか、あるいは一家転住していたかという話になる。それに答えろと?
それに、出身と言っても、卒業したのかどうかということもある。中退や転出なのか、卒業なのか。私たちが「出身」だと言えば、それは卒業生台帳に載っていることを意味する。安易に返事ができることがらではない。

相手は、やっとあきらめた。ただし、私の名前はしっかり聞かれた。漢字まで確認されたので、

「嘉手納基地の嘉です。」

と答えたら通じた。このあたりは、さすが新聞記者ではある。
このあと、居合わせた職員と、勤務校の同窓会名簿を調べた。

23日未明現在、当該の新聞社のページには、勤務校の名前が出ている。昨日までに、教頭か副校長にでも確認を取ったのだろうか。

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September 21, 2009

書店消滅二題

豊田書房

夏休みの話。

久しぶりに神田の古書店街を歩き、そして本当に久しぶりに、神保町交差点の西側まで行ってみた。
目当ての本屋が、…あれ、…ない。豊田書房が廃業していたのであった。

この店には、高校生の頃から立ち寄っていたはずである。しかし、秋葉原を歩くときもそうなのだが、私は街の中の店を、歩く流れの中で意識するので、あまり店の名前を気にしない。
「豊田書房」という名前を覚えたのは、大学一年のときに落研の先輩に連れてこられ、「ここには落語の本がたくさんあるんだ」と教えられてからである。それが1978年。それ以来30年、ずっと気にしてきた店なのであった。買った本は、まあ、10冊かそこらなのだけれども。
ネットを検索してみると、昨年の12月に廃業していたらしい。少なくとも8ヶ月以上、ご無沙汰していたのである。とても、通っていたとは言えない。それでも、何とも、何とも残念で。しばらく、店名の文字が取り外された外壁をながめていた。

Toyodasyobo

これは、その直後に行ってみたときの様子。わずかの間に、新しい店が入って営業を始めていた。


有隣堂ランドマークプラザ店

これは昨日(19日)のこと。

勤務を終えてから、横浜駅で東横線に乗らずにみなとみらい方面へ散歩に行くことがときどきある。コースは決まっていて、PC DEPOTの横浜本店(開店時に比べ面積が半分くらいになっている)を見て、ランドマークプラザへ行き有隣堂を一回りする。それからあたりをながめながらみなとみらい駅へ降りて、電車に乗って帰ってくるというルートである。
その道を歩き、ランドマークプラザの5階までエスカレーターで上がったら、有隣堂がなくなって別の本屋が入っていた。

ここにあった有隣堂ランドマークプラザ店は、開店当初は、間口の右半分が洋書、左半分が和書という棚配置になっていた。横浜の文化に寄与するのだという店側のコメントが何かに出ていたのを覚えている。化学やコンピュータの専門書も充実しており、よくこんなものまで置いてあるなと感じる本がたくさんあった。金額と保管スペースの両面で買えない本を、申し訳ないけれども、よく立ち読みで見せてもらっていた。
それが、棚の配置換えがあるたびに洋書のスペースが減ってゆき、このごろでは一番奥の一角だけになっていて、もう、ここへ来れば…という感じではなくなっていた。
そして、閉店である。

新しく入った店には、ペーパーバックの棚が2列あった。これでも頑張っているのだろうとは思うが、専門書は置いていない。

この散歩コースを歩く頻度は、これからは低下することになるだろう。

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September 17, 2009

採択されなかった

8月3日付けエントリで、「化学と教育」誌に新実験を提案する原稿を投稿したと書いた。
その原稿であるが、本日、返却されてきた。掲載不可、却下であった。

理由は、先行する研究との違いが明確でなく、化学的独創性は認められない、というものであった。なかなか厳しい。

「化学的独創性」が薄いのは、言われてみればそうである。私の原稿の眼目は、効果の高い演示実験を、忙しい教員の手間暇を削減しながら確実に実施する方法を提案するというところにあったので、そこが評価されないのであれば、この結果はやむをえない。

この原稿の著作権は、これで、私に返ってきた。別件の話に使いたいなと思う。

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