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May 02, 2009

源氏物語絵巻

5月2日、連休半ばの土曜日である。日射しがきつく、暑い。このまま風が弱いようだと、光化学スモッグが発生するだろう。
今日は、まず上野毛の五島美術館へ向かった。特別展示されている、国宝の源氏物語絵巻を見るためである。
本来の展覧会タイトルは、「館蔵 春の優品展 水墨画・古筆と陶芸」というもの。でも、お目当ては、上記の源氏絵巻となる。

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源氏物語絵巻は、源氏物語そのものが成立ししばらくたった12世紀に描かれたとされている。これは散逸し、現在までまとまった量が伝わっているのは、徳川美術館とここ五島美術館だけである。

本物を見てみると、さほど大きくない。絵と、その場面に対応する源氏物語の本文を書いた部分とが、一枚ずつ桐の箱に収められている。つながった巻物であったものを、保存のために断簡にしてあるのだという。
作品の劣化はすすんでいる。描かれている人物や調度品の輪郭はわかるが、色はあせていてよくわからない。そこでこれを正確に模写しようというプロジェクトがあったようで、色鮮やかな復元画が並べておかれている。こちらを見ながら、茶色っぽい本物の、千年近く前の姿を想像することになる。

ところで、模写のプロジェクトでは、描かれた当時の顔料を用いた絵の具で、当時のままの姿を再現することを目的としたそうだ。絵の具の顔料を調べるには、相手が国宝でもあり、非破壊分析とする必要がある。そこで、蛍光X線分析が行われている。
例えば、どの絵であったか忘れたが、描かれている人物のうちの特定の2~3名だけが顔が白っぽい。これは、X線で水銀が検出されていることから、後世に水銀を含むおしろいのような顔料で補筆されている可能性がある。そのため復元画では、オリジナルがそうであったと推測されるような、全員の顔が同じ程度の明るさで描かれていた。

その他の展示物も、古筆は何だかよくわからないのだが、陶器には面白いものがあった。
さて次は、bunkamuraである。

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