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May 18, 2009

勤務校のブース

16日(土)、全公立展と称するイベントが行われた。
会場はみなとみらいのパシフィコ横浜である。昨年までの反省を生かしたものか、来場者の滞留するバッファとして大きな一区画が確保され、誘導・警備も(駆り出された教員ではなく)プロが行っていたようだ。

この行事に対して意見はいろいろあるのだが、今年も行われると決まった以上は恥ずかしいものは出せない。私は担当として、ちょっとだけがんばってみた。

各校、3m×3mの区画が割り当てられている。パネルの高さは2.7m。そこへ、それぞれ工夫して(好き勝手に)展示をしろということである。
私は、きちんと読んでもらうことのできる展示物を、読みやすくかつまとまりのあるレイアウトで貼り出したいと考えた。正攻法である。
メインの背景カラーはパネル色の白になるだろう。そこへ、テーマのカラーとして、緑に囲まれた勤務校のイメージとして緑色。アクセントカラーはバーミリオンとプルシャンブルーを使おう。
そのような意図のもとに、全日制の部分をつくった。また、定時制の展示物も同じブースに納めて貼るのだが、あくまで一つの学校にある2つの課程であるから、通学路『だらだら坂』の風景の裁ち切りを作って、枠として囲もう。
これらのものをカラー出力したい。勤務校には幅広のロール紙に出力するプリンタはないから、A3の紙に分割して出力し、それを手作業でつなぎ合わせることになる。
配布するチラシの制作も、私の仕事。印刷は別のメンバーにお願いし、1万枚以上を用意した。

Booth

そして、このようにできあがった。
それでも、完全に一人で作ったわけではないから、他の担当のものも一緒に貼ることになる。色づかいについてはいささか不本意なところがあるが、仕方ないか。

来場者は、けっこう、展示物の前で立ち止まり、読んでくれた。校名の名札をかけてそこに立っていると、質問を受けるから、誠心誠意、対応する。(ステージがうるさいなあ!)
美術科の同僚から、他校と比べても上品な展示になったと言われた。まず、一安心である。

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時間の問題かもしれないが

新型インフルエンザがどんどん広まっている。
今現在、大阪府では中学校と高校の全てを臨時休業とすることになったと報道されている。神奈川でも、もはや時間の問題なのかも知れない。

生徒たちがネット上に書いているものを読むと、試験前なのに勉強がすすまない、わからない、大変だ。というのが多い。もしここで中間テスト延期などということになれば、とりあえず天恵のように受け取り喜ぶだろう。

しかし、そんなことでは済まない。
例えばこのページを見ると、感染者が出た山手学院が、サッカーのインターハイ予選で不戦敗になっていることがわかる。制度的なものか自粛なのかは私は知らない。そして、この試合までで引退する3年生は多いのである。最後の試合が。
また、昨年はしかでしばらく臨時休校となった私立高校の校長さんに聞いたのだが、そのあと夏休みを削って授業日数を確保したりと、それは大変な思いをしたとのことであった。

時間の問題、そうなのかもしれないけれども。大流行が来ないことを、切に願う。

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May 13, 2009

情報部会編 新入生テスト

情報部会テスト委員会。横須賀市立横須賀総合高校にて。
さきごろ行われた、08年度完成テストと09年度新入生テストの結果検討が主な内容であった。

平均点は、今までよりも下がっていて、新入生テストではほぼ50点である。問題が難しくなってきているのだが、新入生テストはすべて4択式であり、この形式でこの程度の点数になるように、作問する側でも手慣れてきたと言える。
いつもの通り、正答率が特に高い問題、また正答率が低く正しいものよりも誤ったものが選ばれた率が高い問題について、検討していく。その際、参加校の教員から寄せられた批評のコメントも大いに参考になる。

全般に、「情報と社会」の分野では正答率が高い。中学校の授業では、こういうところをしっかり取り扱っていることが伺われる。これに対し、「情報通信ネットワーク」「マルチメディア」の部分はおしなべて正答率が低い。教わっていないからできないのが当たり前だ、ではなくて、高校の情報科では今度はこちらの分野をきちんと教える必要があることを示す結果である、ととらえたい。
見ていく中で、この結果は、うーん、困ったなあ。という声が上がるところがある。例えば、「検索サイトで一覧の上の方に表示されるサイトは信頼性が高い」と思っている者がたいへん多い、という事実。東京の佐藤さんのブログに「調べ学習ではなく見つけ学習になっている」という指摘があったが、画面に提示される情報を無批判に受け入れてしまっている生徒の姿が目に浮かぶようだ。

詳しい検討結果は、5月29日の情報部会研究大会で発表される。

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May 12, 2009

「化学実験プロセス図説」

黎明書房「増訂化学実験プロセス図説」を入手した。ネットオークションにて。

Chemexamman1

初版が1960年と、ずいぶん古い本である。増訂版は1966年ごろに出ていて、私が入手したこれは1973年の増刷である。
この本は、高校化学教員にとっては標準的な実験指導書であったらしい。このあと、原色~というタイトルのものが出ているのだが、現在はいずれも絶版になっている。

ところで、私は、上の写真の右側にある、「新教材補遣 化学実験プロセス図説」を持っていた。これは、1972年に、中学生になった私に父が買ってくれたのである。この「補遣」は、理科教育現代化により新しく入ってきた教材について、増訂版を補うものとして出版されたものであった。しかし、父はこの本の性格についていささか勘違いし、学生向けの、化学実験全般のものであると思って購入してきた。以来37年間、私はこの半端な本を後生大事に持っていたのであったが、やっと今日、本編に相当するものを入手して、全容をながめることができたのである。

Chemexamman2

ページレイアウトは、「増訂」「補遣」とも同じである。
ただ、内容については、ここには極端な例のページをあげてあるのだけれども、ずいぶんとスタンスが違う。「増訂」のほうは、いかにも古い。しかし、古くても変わらない大切なことがらも多く載っており、これはこれで、今後もじゅうぶんに利用価値がある。勤務校の戸棚にある古い実験器具、若い同僚はもちろん私だって見たことも使ったこともないような器具が写真入りで載っていて、感心するし、楽しい。

安全面や環境への配慮など、現在ではこのまま生徒実験には使えない部分もある。そんなところも味わいながら、めくって読んでいこうと思う。

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May 09, 2009

携帯MP3プレイヤー

秋葉原にて。このあいだ見送っていたものがまだあった。
携帯用のMP3プレイヤーである。簡易な袋に入っている。メーカー不詳、容量不詳、無保証。USBコネクタがあるようで、PCに直接つなげることができそうである。
つい、手を出してしまった。

帰宅してよく見てみると、型番がRMP3-308Mとなっている。本体に記載はないが、オーム電機の製品らしい。
容量は128MB足らずで、今どきの常識からは冗談のように少ない。でも、数年前にはみんなこんなものだった。
電源は単4乾電池1本。USBからの給電でニッケル水素電池を充電してくれないかなと期待していたのだが、そういう機能はないようである。
驚いたことに、mp3ファイルが容量いっぱいに入っていた。ジャズピアノだとか英検の受験対策CDのコピーである。前のユーザーがいたということになるが、これ、初期不良で返品交換された品物が流出したようなものなのだろうか。
いじってみると、FM放送を受信できることがわかった。しかし、感度が低く、鉄筋の建物内では実用にならない。ベランダに出てNHK横浜FMが聴ける程度。

私は移動中に音楽を聴く趣味はないから、これを使うとすれば、通勤の電車内で英会話番組を聴くくらいである。
NHKのラジオ講座もしばらく聴いていないので、Webで調べてみた。すると、一時なくなっていた「ラジオ英会話」という番組名が復活していて、しかも直近一週間分の放送内容がそのままストリーミングで聴けるようになっていた。
これは、ファイルとして落とせるわけではないのだが、再生しながら Gold Wave で取りこむことはできる。これを別のツールで変換して、mp3ファイルとした。
著作権的には、うーん、これも個人が放送を録音するのと同じで私的利用の範囲内になるのだろうか?

これらのmp3ファイルを、プレーヤーに転送してみた。
ところが、あまりうまくいかない。ネット上の記事にもあるように、「ファイルがありません」とか言われてしまう。ファイルシステムはFATであったが、FAT32でフォーマットしなおし、1ファイルずつコピーしてみたらうまくいった。でも、どうしてこうなるのか、わからない。

まあ、いいや。しばらく遊んでみよう。
杉元ガレージで800円の品物だし。ジャンク、ジャンク。

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May 05, 2009

一橋出版 自己破産 (続き)

5月2日に書いたエントリを読み直してみると、一橋出版をけなしているようにも取れる。それは本意ではない。
そういえば、就職希望者が多い学校に勤めていた頃は、ここが出している進路を考えさせる冊子だとか面接対策ビデオテープをよく使っていた。安易なハウツーではなく、じっくり考えさせる構成の冊子には好感をもったものだった。

教科書を出している会社の破産・倒産は、(母数が少ないから)件数としては少ないが、発生率ではそんなに稀なことではなかろうと思う。私が中学生のときに三省堂が破綻したし、大学生のころに筑摩書房が倒産した(八重洲ブックセンターの一階に、「がんばれ筑摩!」のコーナーができていたのを覚えている。)。教員になってからも、たしか大原出版が行き詰まったことがあったはずだ。
一橋のように堅実な会社がなくなり、参入してくるのは、事実に基づかない思い込みを書き並べた社会科の本を出すようなところ、というのは、大変によろしくない。一橋には、三省堂や筑摩のように、がんばってほしいものである。

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May 02, 2009

国立トレチャコフ美術館展・忘れえぬロシア

渋谷に移動し、インドカレーとインドビールの昼食をすませてBunkamuraへ。「国立トレチャコフ美術館展・忘れえぬロシア」が開催中である。

トレチャコフという人の収集品からスタートしたこの美術館から、19世紀末あたりのロシア絵画がたくさん来ている。
これらの絵は、まじめで正統的で、そして美しい。人々の素朴な暮らしや寒冷な風土をすなおな気持ちでながめていると、何やら迫ってくるものがあるように感じる。
それにしても、ロシアからは、西ヨーロッパの画家たちの中にいるような、挑戦的革命的な人は出なかったのだろうか。まだロシア革命前なのであるが。

この美術館はいつも人が入っている。地の利、企画の良さ、また企画展の回数券といったようなシステム。こういうものがうまく作用しているのだろう。

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源氏物語絵巻

5月2日、連休半ばの土曜日である。日射しがきつく、暑い。このまま風が弱いようだと、光化学スモッグが発生するだろう。
今日は、まず上野毛の五島美術館へ向かった。特別展示されている、国宝の源氏物語絵巻を見るためである。
本来の展覧会タイトルは、「館蔵 春の優品展 水墨画・古筆と陶芸」というもの。でも、お目当ては、上記の源氏絵巻となる。

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源氏物語絵巻は、源氏物語そのものが成立ししばらくたった12世紀に描かれたとされている。これは散逸し、現在までまとまった量が伝わっているのは、徳川美術館とここ五島美術館だけである。

本物を見てみると、さほど大きくない。絵と、その場面に対応する源氏物語の本文を書いた部分とが、一枚ずつ桐の箱に収められている。つながった巻物であったものを、保存のために断簡にしてあるのだという。
作品の劣化はすすんでいる。描かれている人物や調度品の輪郭はわかるが、色はあせていてよくわからない。そこでこれを正確に模写しようというプロジェクトがあったようで、色鮮やかな復元画が並べておかれている。こちらを見ながら、茶色っぽい本物の、千年近く前の姿を想像することになる。

ところで、模写のプロジェクトでは、描かれた当時の顔料を用いた絵の具で、当時のままの姿を再現することを目的としたそうだ。絵の具の顔料を調べるには、相手が国宝でもあり、非破壊分析とする必要がある。そこで、蛍光X線分析が行われている。
例えば、どの絵であったか忘れたが、描かれている人物のうちの特定の2~3名だけが顔が白っぽい。これは、X線で水銀が検出されていることから、後世に水銀を含むおしろいのような顔料で補筆されている可能性がある。そのため復元画では、オリジナルがそうであったと推測されるような、全員の顔が同じ程度の明るさで描かれていた。

その他の展示物も、古筆は何だかよくわからないのだが、陶器には面白いものがあった。
さて次は、bunkamuraである。

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一橋出版 自己破産

読売新聞のニュースサイト記事によると、一橋出版が5月2日までに裁判所に自己破産を申請したとのことである。少子化により教科書の販売がふるわなかったためとしてある。

情報科の教科書も、採択数による勝ち負けがはっきりしてきている。一橋は情報AとCを出しているが、これらについては前回の改訂が見送られているから、販売部数は伸び悩んでいたのだろう。
私が前任校で開講していた商業科「文書デザイン」の教科書は、実教と一橋の2社が出していた。一橋のものはいささか千葉県にローカライズされている感じであって、私は実教のほうを選んでいたのだが、選択の幅がなくなるのは良いことではない。
残念である。

これで、情報科の教科書を出している出版社は11社になった。(のかな?)

(続きは5月5日付けで)

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