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March 31, 2009

分子模型セット(年会余録)

年会の協賛業者ブース。丸善のお店で、分子模型セットを自分用に購入した。年会特別割引価格で、4500円ほどだったと思う。

Hgs4010

HGS立体化学分子模型4010学生用セット。これは、いわゆる「たま」と「棒」が別々ではなく一体成形されているタイプのものである。有機化学用であり、1Åが2cmのスケールとなっていて、生化学用のものと似ているけれどもあちらは1Åが1cmであるので、こちらのセットでは分子が大きめに組める。簡易な紙箱入りで、その分、パーツがたくさん入っているということらしい。発売されたばかりのセットで、まだカタログに載っていない。見本としてエタノールを組んだものをくれたから、これをばらして合わせ、さらにお徳用となった。

Tetrodotoxin

テトロドトキシンを組んでみた。こうしてみると、確かに、神経に悪さをする凶悪な分子のように見えてくるから不思議である。

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March 29, 2009

高校化学を何とかしないと(年会3日目)

29日(日)。会期の3日目。まだ明日もあるのだが、私は今日までにする予定である。

午前中は、化学クラブ研究発表会の会場へ行った。これは第26回を数えるものであり、全国の高校化学クラブからの発表が2つの階段教室に分かれて行われている。口頭発表22件、ポスターだけのものを含め33件である。

午後は、化学教育有功賞の受賞講演を聴いた。
特に、東大生産研の渡辺正先生の講演はよかった。

このブログでもたびたび書いているが、渡辺先生は、高校化学の怪しい話・誤りについて長年にわたって指摘を重ね、ほとんど孤軍奮闘ながら少しずつ正してこられた。
何を正すのかというと、もちろんその内容なのであるが、そのためには教科書会社の編集担当、文部科学省の教科書検定官、あるいは指導要領を書いている謎のメンバー。こういう人たちの姿勢を改めさせることが必要なのである。これは、大変なことである。
今回は、ご専門の電気化学の分野で「ウソ」が書かれているという話だけでなく、大学レベルの学問につながっていかない、日本の高校化学にだけある不思議な事項についていくつも指摘された。これらについては、私自身が、高校ではなぜこんな役に立たないことがらを教えるのだろうかと長年思ってきたこととよく一致しており、全く同感であった。

このような現状になっているのはなぜか。
それは、文科省が学習指導要領なるものを出し、これには法的拘束性があるのだなどというプロパガンダが長いことおこなわれ、それに沿い決してはみ出さない教科書がつくられ、また指導要領を(学問内容ではなく!)研究して教える教員がいて、その範囲内におさまる入試問題を作成する大学教員がいる。という閉鎖的構造のなせるわざである。

これを打破するには。
中学・高校では、自然科学の力量をもった教員がしっかり教える。
大学では、指導要領や高校教科書の範囲などにとらわれずに、考える力を持った生徒が解答できるような問題で入試を行う。
こうするしかない。
私は、年会で初めて挙手し、高校の現状を話して渡辺先生に賛同の意見を述べた。

来年の春の年会は、関西での開催である。行けないかも知れない。
一緒に武田の奨励金を受けた神戸女学院中高の池田育浩先生は、昨日もうポスター発表されていたし。私も何かしないといけないのだけれど。

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化学会年会 2日目

28日(土)。会期の2日目である。

この日は、講演についてはずっと化学教育の会場で聴いていた。中身は、いろいろ。
理科大の井上正之先生の発表がよかった。Pauling以来の電気陰性度の概念を、その後の進歩について俯瞰した後に、新しい定義を提案するものであった。既成の権威を尊重しつつもそこにとどまることなく新しい地平を拓くもののように思われ、感心した。

時間の流れが逆になるが、先にポスターのほうで、たまたまこの井上先生の指導を受けている学生の上口恵美さんの発表が目に留まり、話を聞いていた。ポスターは1日3回の貼り替えで3日間、つまり9クールも回るのであるが、化学教育についてはこの日の第2回にあるだけなのである。件数も多くない中に、理科大理学部からこの化学教育の領域にポスター発表があったので、興味を持って説明を求めたのだった。
内容は、ベンジルアルコールからベンズアルデヒドまでの酸化で止まるような反応条件を用い、得られたアルデヒドを銀鏡反応だけでなく良いにおいがするという面からも確認するようにしたら教育効果が上がるという発表で、なかなか面白かった。

Nenkai09c

ポスター会場は、今年は体育館のフロアであった。協賛会社のブースと並んで、というか、入口から業者のブースの間を通り抜けないとポスター会場に行かれない。あざといと見ることもできようが、結果的にお互いのためになっているのだろう。

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March 27, 2009

田中耕一さんの講演(日化年会)

日本化学会の第89回春季年会。今年は、日本大学理工学部が会場である。
日大理工は、船橋市にキャンパスがある。東葉高速鉄道が通り、アクセスがよくなっている。
会期は、3月27日から30日までの4日間。30日には情報部会の外せない用事が入っているから、3日間だけ通おうと思っている。

Nenkai09a

初日は、田中耕一さんの特別講演を聴いた。会場の大教室は、いっぱいであった。
2002年度ノーベル化学賞受賞者の田中さんは、あれから6年ほどが過ぎ、髪がずいぶん白くなっていた。あれ以来、人格が変わってしまった、こんなにぺらぺらしゃべる人間ではなかったのだ、と笑わせた。

田中さんは、東北大で電気工学を専攻した。化学については、本来門外漢なのである。それでノーベル化学賞を受賞している。どうしてそういう発見をすることになったのか。それは、異分野融合の成果なのだという。同じ分野の仲良しクラブではなく、異分野の人々が集まり異なる意見を討論するチームこそが、独創的な成果を上げることができる、と主張された。ご自分の大学時代の研究であった、テレビ電波受像時のゴーストを軽減する技術と、ノーベル賞受賞対象となった生体物質のソフトなイオン化を並べてその関係を説明するスライドは、説得力のあるものだった。
異分野のアイデアを採用したり、理系専門家以外に説明したりするには、これまでの「正確に」「学術的に」ではなく「分かり易く」「例え・モデルで」説明することが大切であるという話もあった。これなど、私の仕事にも密接に関係するものである。

ほかにも、示唆に富む指摘があった。これは生徒たちにちゃんと伝えたいなと思う話のところでは、デジカメでスライドの写真を撮ってきた。
いま、その写真を眺め直しながら、これを書いている。今日は、いい講演を聴いた。

(3月29日付記)
開催要項を見直したら、会場内では写真撮影禁止となっていた。したがって、私が撮影してきたスライドなどの写真は、消去した。
演者の先生方、申し訳ありませんでした。

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March 24, 2009

禁煙区画だが

時間調整でファストフード店に入り、コーヒーを飲んでいる。
この店は分煙になっており、私のいる禁煙区画と喫煙区画とは、ガラスで天井まで仕切られている。でも、空調設備は共用なのだろう。こちらにいても、きついタバコのにおいがする。

狭いバス通りをはさみ、向こう側にはスターバックスコーヒーの店がある。あそこはたしか、店内全面禁煙であった。今日のような、ここ数日の暖かさに比べてやや冷え込んでいる夕刻には、喫煙者はこちらの店に集まってくるのかもしれない。

これはだめである。次は、道路の向こう側だな。

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March 21, 2009

FM放送

昨晩、NHK総合TVのプライム10で、FM放送40周年という内容の番組をやっていた。

私はテレビをあまり見ない。職場では「テレビは見ない」と公言しているが、それは極端な表現であって、たまに新聞のテレビ欄に目を通して、さらにたまに見たいなと思った番組があったときには、テレビの前に座るのである。

司会は小野アナウンサー。ゲストはアルフィーの3人ほかであった。

当時、みんなが聞いていたFMの番組というのは少なかったように思う。だから、内容を論じようとすると、熱く語り合うのがむずかしい。そうするとやはり、城達也のジェットストリームの登場ということになって、これは、やむを得ない。フランク・プウルセルグランドオーケストラのミスターロンリーを、音程を下げないように遅延をかけ位相をいじったようなあのテーマ曲は、私たちの世代みんなに共通する、それぞれの「あのころ」を思い出させるものである。

番組では、FM誌についても紹介された。当時、4誌あったのだが、合計で100万部を越えていた…という(聞き違いか?)。たしかに、書店の店頭では、FM誌はいい場所に平積みになって売られていた。
私は、FMfanを読んでいた。高校生になった頃に買い始め、受験勉強の追い込みの時期にやめたような気がする。
ここに、そのうちの一冊、番組表や広告グラビアを抜いてホチキスで綴じたものが残っている。私の投稿文が載っている、1977年26号(12/12号)である。

ジャンル別の放送時間を
 NHK-FMは県域放送の建前を取っているため、平野部の聴取者は常時数局が受信可能となっています(私のところでも十分ステレオで受信できる局が4局、モノラルで1局あります)。ところがせっかく出されているこれらの電波も、普通は同じソースを流していて、またローカル番組にも各局の特徴はあまり見あたりません。
 そこでNHKに提案なのですが、東京はクラシック、横浜はポピュラー、千葉は歌謡曲といった具合にジャンル別の放送時間帯を作ってはどうでしょうか。何も番組改編などしなくても、各ローカル局が連絡をとって「リクエストアワー」にでもやってくれればいいのです。どこを聴いても同じようなDJ番組をやっている、という状況よりずっといいと思います。
(川崎市 嘉村均 18歳 高校生)
大した提案でもないが、私なりに、電波の有効利用を考えていたのである。

ところで、FMfanのこの号をあらためてめくってみると、硬い記事が多いことに気がつく。
例えば、「Audio コンサルタント」という見開き2ページの連載記事には、「オーバー・ハングについて」「アームのサポート部に油をさした」「バーティカル・アングルについて」という、アナログレコードプレーヤについての専門的工学的な記事が、読者との Q and A の形で載っている。その前の2ページは「カセットデッキとテープへの問題提起(1)」というものだし、さらにその前の2ページは「これだけはそろえておこう」と題した、クラシック音楽レコードライブラリの収集指南をする記事である。

このような、教養と工学を主とする音楽雑誌という、現在の感覚からすると異常にくそまじめな媒体が、隔週で何十万部も売れていた。これは、すごいことである。

今どきの…などと言いたくはない。
言いたくはないが、伝えなくてはならないことは、やはり、工夫して、伝えてみるか。

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ココログのログイン方法変更

久しぶりにログインしようとしたら、画面に、その方法が変わるという表示が出た。nifty IDとパスワードによるログインに変わるのだという。
このことは、知ってはいたのだが、実際に画面を目にしてみると、おおついに来たか、という感じを受ける。

久しぶりに、PXX12211 と入力する。パソコン通信の時代を思い出す。パスワードも、アルファベットと数字と記号を含む、あのころ使っていたままのものを入れる。

ログインできた。
そして、この先は、ココログである。コマンドを打つわけではない。あたりまえである。
でも、ちょっと(説明省略)過去の自分との間の回線速度が速くなっている状態の私には、これはまた、響くものなのであって。

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March 04, 2009

担当科目は

新年度、私は化学I、化学II、理科総合Bを担当することになりそうである。情報科ブランク3年ということに。
いわゆる「チラシの裏」であるが、皆さん(誰)へのお知らせの意味も。

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