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November 12, 2008

武田科学財団 贈呈式

武田科学財団から、奨励金の贈呈式を行うので出席されたし、という連絡を受けていた。
課業期間中の平日である。当節、授業を自習にして学校を空けるのはなかなか難しい。でも、今日は幸いなことに臨時の時間割で、3年の進んでいる方のクラスを1コマだけ自習にすればよかった。それで、出かけてくることができたのである。

会場は、(武田の地盤である)大阪ではなく、東京の都ホテルであった。
受賞者・贈呈者は、世界的レベルの医学研究プロジェクトから私のような高校理科教員まで、あわせて300人ちかい。ちょっとした規模の行事である。今年度の助成金総額は15億円だという。

昼食の時間が2時間半もとってある。松花堂弁当をいただくのだが、その最中に、グループごとに写真撮影に呼ばれる。高校理科は27名採択されたうち22名が来ているとのことで、出席率の高さに驚いてしまう。ホテルの写真スタジオで一同にっこりと写真に納まり、元の部屋へもどって昼食の続きとなった。
高校理科のみなさんは、それぞれ、「とんがっている」人たちである。大変に意欲的、活動的で、識見が深い。資料持参で取り組みの内容を説明してくれる人もいて、食事をとりながらの会話はとても楽しかった。

Takedafoundation1

広い会場で、贈呈式となった。数年前まで1人1人(職場や自宅に?)たずねて渡していたのだが、対象者が増え物理的に無理になったので、このような式にしたのだそうだ。
私の席にも、このようなものが置かれていた。立派なホルダーに入っている。

Takedafoundation2

記念講演は、武田医学賞受賞の3名。岩手医大名誉教授の藤原哲郎さん、東大教授の宮園浩平さん、京大教授の山中伸弥さんである。新生児死亡率を飛躍的に低下させた新しい治療法を開発し、国際的に評価されている藤原さんから、私より若くてバリバリの現役研究者である山中さんまで、有益かつ聞いていて楽しい講演だった。
山中さんの講演の座長は本庶佑(ほんじょたすく)さん。実は、本庶さんのお顔をなまで拝見したいというのが、今日ここへやってきた理由の一つであった。

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さて。この財団の研究助成に「高等学校理科教育振興奨励」が設けられて4年目となっている。
この間、贈呈を受けた施設数は、大阪が一番多くて19件であるが、これはいいだろう。北海道が8件、埼玉が6件というのも目を引く。東京が8件、うち都立高は3件。
これに対し、神奈川はわずか3件。県立は、今回の私の分だけである。

いや、オリンピックのメダル数競争でもあるまいし、もちろん数がすべてではない。
ただ、どうしてそうなっているのかについては、考えてみてもいいだろう。
問題点は、自ずから明らかである。教員が教育に力を注ぐ環境がととのえられていない、そういうことが、こうして数字に表れているのではあるまいか。

どうしたら、いい公教育を行うことができるか、そのために行政は何をすればいいのか。簡単なことだと思うのだが。

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