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August 12, 2008

1年向け夏期講座

今年度、はじめて1年向けの夏期講座を設定した。
内容は、前期期末試験の範囲のうち、物質量の部分についての基本的な演習である。期間は4日間、毎日120分間とした。

ところで、このような夏期講座を組織的に行うようになったのは、ここ数年のことらしい。それまでは、勉強は自分持ちとされていて、休み中の学校ではもっぱら部活動などに打ち込むものだという空気であったようである。
そこへ、進路担当の部署が夏期補習の日程を設定した。各講座は教科担当者の自発的エントリーながら、それを整理して生徒に周知したり申し込みの手順を整えたりして、一応学校として講習を行うという体制になった。
となると、講習に出たいけれども部活の日程とぶつかるという生徒もまた、多数出てくることになる。
私が設定した1年向け化学についても、申込者は最終的に75名になったのだが、実際の講習には1日も出てこない者が何人かいた。その理由はいろいろだが、出たいのに出てこられなかったという者もいる。これは、仕方がないことなのだろうか。

さて、この人数では教室に入りきれないので、同内容の講習を午前と午後に2回設定した。指定はしなかったが、どちらか都合の良い方に出るようにという案内をして待っていたら、結果的に、4日間とも午前中に35名前後、午後に15名前後の出席を見た。4日間通して出席した者はむしろ少なく、多くは都合の付く日だけ出てきたという感じである。

いつも思うのだが、生徒たちの、理解に至るまでの時間はそれなりにかかる。だが、理解するまで考えようという姿勢があり、また集中が持続する。分かっているのかいないのか、なかなか表情に出さないから、進行速度の調整をしにくいのだが、みなそれぞれ、得るものがあるのだろう。だからこそ、暑い中、やってくるのに違いない。

ところで、ある問題を解いていたとき。
生徒から、どうしてそうなるのか分からない、という質問を受けた。
いやそれは、…と説明を始めたものの、この疑問は生徒の無理解から発しているのではない、ということに気がついた。
この問題は、質量数、原子の相対質量、原子量に関するものであった。そして、解いていくときに、化学屋的な融通をきかせて、まあこんなものだから、として進んでいくのであるが、生徒は、そこのところの論理的な飛躍を指摘したのであった。
いや、生徒本人は、分からないから質問をしたのである。しかしそれは、期せずして、問題の不備あるいは化学屋的ないい加減さを指摘するものとなっていた。
こういう経験は初めてであった。

基礎的な内容の演習だし、まあ適当に、などという認識でいてはいけない。しっかりと教材を吟味しなくてはいけない。
改めてそう思わされた夏期講習だった。

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