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June 13, 2008

分子模型

授業で、発泡スチロール球の分子模型を使っている。
これは、たしか90年か91年頃に作ったものである。

当時、東急ハンズに行くと、色の付いた発泡スチロール球が売られていた。表面が塗装してあるのではなく、素材から色つきのものである。赤(うすピンク)、青、黄色。緑もあったかも知れない。それに、黒だけは薄い灰色ではなくて真っ黒であった。
このような球を少しずつ買ってきては、ニクロム線のスチロールカッターを使って少し切り落とし、両面テープで貼り合わせて、分子模型とした。この間、何回かの転勤があったが、ずっと持ち運んできて、化学を担当する年には必ず使ってきたのだった。

そもそも、これを作った目的は、化学量論を理解してもらうためであった。水素2分子と酸素1分子から水2分子ができるといった関係がなかなかわからない生徒のために、ほら、これ2つとこれ1つがばらばらになって組み替わればこれ2つになるでしょ、などと説明したのである。

勤務校の生徒たちは、そのあたりはだいたい理解してくれる。それで、これらの模型は、むしろ分子の形の理解のために使われることが多くなった。今の教育課程ではsp3混成軌道は教えないが、要するに、そういう内容の理解である。メタン、アンモニア、水と色とりどりの模型を並べて示し、非共有電子対の存在に触れながら、それぞれの分子がなぜそのような形をとっているのか、その必然性を述べていくわけである。
そうすると、その次のフッ化水素が欲しくなる。そこで、昨年、これを2つ作った。緑色の球は入手できないから、白い球をアクリル絵の具で塗ったものを作り、これはフッ素原子だということにした。ダイソーで(それしかなかったので)買ってきた絵の具にはラメが入っていて、できあがったフッ化水素分子は緑のキラキラである。これは、女子生徒に好評であった。

そして。
今年、Nさんが、私の自作模型を使って授業をしてくれている。嬉しいことだが、進度はほぼ同じなので、授業時間が重なるときにはどちらかがこのセットを使えない。
そこで、さらにこれを増やすことにした。

一昨日の雨の晩、仕事帰りにハンズ横浜店に寄って、球を買ってきた。「スチのり」も用意したから、両面テープよりもいいものができる。
文化祭期間中に、暇を見つけて、作ろうと思う。

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