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June 30, 2008

モグラ棲息

Mogura勤務校の敷地内には、モグラが棲んでいる。もちろん、飼っているのではなくて、野生というか、勝手にここで暮らしているのである。
このように、アスファルト舗装の道路の両側に、しょっちゅう土の山を作っている。敷地の北側斜面が雑木林になっているのだが、このあたりが好きなようだ。

それにしても、なぜこうして地上に出てくるのだろう。生物の同僚に聞いたら、やっぱり苦しいから息をするために出てくるのだろうということであった。
なるほど、言われてみれば、地面の中は嫌気的環境である。これは、空気抜きの穴なのだ。

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この舎密亭日乗であるが、明日付で、 日刊ココログ・ガイド http://guide.cocolog-nifty.com/guide/に載るのだそうである。
断りのメールは出さなかったけれども、まあ、そんなに広く紹介してもらっても…という気持ちもある。(先日、内容の整理を断行したばかりだ。)
それでも、私の性格上、ときどき頭をもたげたくなる。これが勤務校の林ならば、心配もないのだけれど。

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June 28, 2008

HGS模型学生用セット

休日出勤したら、分子模型セットが納品されていた。昨日、私が出張に出たあとに届いたのだろう。

勤務校は横浜の空襲まで西区藤棚にあった。その当時からの縁だろうか、いまだに、藤棚交差点にある第七有隣堂という小さい書店が、教科書その他の教材を納入してくれている。
それで、この分子模型も取り扱いが丸善であって書店ルートの流通なので、そこへ頼んでおいた。時間がかかるかと思ったが、一週間足らずで届いたので、ちょっとうれしい。

Mmodelsorgこれは、HGS分子模型の、有機学生用セットというものである。
スケールは、1インチが0.1nmである。緑や黄色、それにsp2、sp混成炭素兼用の黒玉も入っているし、また棒も結合の長さごとに色分けされていて見分けやすい。非共有電子対や不対電子を表すプラ板まで入っていて、私たちの頃の学生用Aセットに比べて組み立てて考察することができる分子の種類が飛躍的に増えている。
手前に組んであるのは、左が非共有電子対も付けた水分子で、右がL-アラニンである。

これは、3年総合「分子を知る」受講生6名のために納品してもらったのである。私の分も入れて、7セット。
彼らには(私もだが)購入してもらうので、元を取ったと思ってもらえるくらいに活用したいものだ。

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June 27, 2008

教科研の会議で川崎高へ

神奈川県高等学校教科研究会の、評議員会兼理事会に出席してきた。情報部会の理事としてである。

Kawako会場は、県立川崎高校である。京急の八丁畷駅から歩いていった。

私は「ここにあった川崎高校」を30年前に卒業した。
県立学校の統廃合により、旧・川崎高校は近くにあった川崎南高校と統合されて新校となったのだが、その名前がやはり「川崎高校」とされたのである。たとえ名目上でも対等な合併とするためには新しい学校名をつけることは必須であろうし、事実、ほとんどのケースではそうなっている。ところが、2例だけ、片方の校名を引き続き名乗ることになっているところがあり、その一つがここなのである。
右に見える古い建造物は、プール付属の建屋である。更衣室などがある。ここだけは、30年前のまま。

さて、教科研の会議である。
各教科の部会から、部会長である校長さんと私のような立場の者を合わせて二人ほど。それが一堂に会して審議をする。
その討議の内容は、ここに書くことは適当ではないと思われる。自分の教科での教育に関して、純粋と言えば純粋、熱心と言えば熱心…。

Hamakawasakisen帰りは川崎新町の駅から南武支線に乗った。この駅から電車に乗るのは、教育実習以来かもしれない。
この電車は205系1000番台といい、山手線のお古を改造したものである。私の頃は、クモハ11+クハ16という、昭和初期に製造された古豪が走っていたのだが、あれも山手・京浜東北のお古であった。その次の101系も含め、この線区はその程度の位置づけである。

この浜川崎支線は運行本数が少なく、今日は電車が来るまで20分以上待った。でも、思いめぐらすことがいろいろとあったので、待ち時間が長いとは思わなかった。

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June 23, 2008

遠近両用メガネ

私は元来視力はよい。視力検査では、ずっと裸眼で1.5くらいの数値を保っている。
職場にも、早い時期から私物のミニノートPCを持ち込んでいる。私の席のうしろを通る同僚たちは、
「そんな小さい字がよく見えますねえ」
などと言うのだったが、ミニノートの小さい画面に小さい文字がきっちりと並んで表示されていても、まったく問題なくつかうことができ…ていた。

それが、Loox S7をつかっていた44歳のころ、さすがに老視による見えにくさを覚えて、老眼鏡を作った。このとき、職員室の(数年先輩の)同僚たちは、
「嘉村さん、ついに来ましたね!」
「ちょっと早いんじゃないですか?」
などと言って、大いに喜んだものであった。

あれから5年。メガネの度数も、ちょっと弱くなってきたかな、という感じがする。また、職場で仕事をしていても、かけたり外したりの回数が増え、わずらわしくなってきた。
それで、前回のとき、メガネ屋の店員から、次回は遠近両用を作るといいですよ、と言われていたこともあって、はじめて遠近両用のメガネを作る気になり、(前回とは別の)メガネ屋へ行ってみたのである。

買う気で店に入っているので、話ははやい。
まず、検眼してもらった。近く、遠く。それに乱視の角度と強さ。非常にていねいに、いろいろな検査が行われた。そして、その数値に適合し、かつ私の希望の二重焦点というか遠近両用になるようなレンズを入れて見てみる。違和感が少なく見やすいレンズを選定し、次に、フレームを選ぶことになった。

当節は、レンズが小さめのものが流行であり、オシャレである、ということになっているらしい。それで、この店には、あまり大きなレンズをはめるフレームは置いていない。でも、私は、かけるのならば特に上下の高さはある程度あるほうが見やすいと思っているので、そのようなものを選んだ。
そうしたら、店員さんが、私の伝票を書きかえている。このフレームはレンズの高さがあるから、さっき選んだレンズよりも屈折率が一段低いもので大丈夫だというのである。それで、私のレンズは、ニコンのビーダパルCVということになった。これは屈折率が1.50のものである。

Meganeところで、遠近両用メガネというのは、レンズの面積に対して、実際に使える面積というか視野がずいぶんと狭い。この画像は正確ではないが、およそこんな感じである。上の方の半分くらいが、遠くを見るときにつかう領域で、私の場合はごく弱い乱視のための度が入っている。そして、下の方のまるい部分が、近くを見るときの領域である。ここは、実際にメガネをかけてみると、本当にせまく感じる。
この2つの部分をつなぐ、狭い水路のような部分が、度が移り変わっていく中間距離用の部分である。その両側の斜線を入れた部分に入る像は、ぼやけてしまい、きちんと見えない。どうしてこういうことになるのか、左右の部分もきっちり見えた方が良いに決まっているのだが、私は幾何光学の知識がないので文句の言いようがない。

特に、この水路の部分の幅が狭いことにより、レンズの位置決めをしっかり行う必要がある。つまり、メガネをかけて対象物を注視したとき、両眼の瞳と対象物を結ぶ線がそれぞれこの水路の部分を通る必要があるからである。位置がずれていると、片目ずつでしか、ものがはっきり見えなくなる。
これを合わせる調整に、ずいぶんと手間をかけてもらった。
昨今、メガネが安価になっているのは測定機器の性能が上がって専門職の人件費がかからなくなっているからだというが、私のレンズでは、フレームとレンズの標準セットと同額程度の付加料金がかかっている。これは、この調整代なのだなと思う。

普通のメガネだったら即日渡しなのだが、私のものの出来上がりは一週間後なのだそうだ。再度の調整などということにならない、ピシッと合ったものができあがってくることを祈ろう。

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June 22, 2008

分子模型をつくる

休日出勤。

分子模型を作ろうと思って、材料だけ買い集めてあった。発泡スチロール球は東急ハンズとユザワヤ。アクリル絵の具はダイソーである。
今日あたり、そろそろ作ってしまおう。

まず、適当な口径のカップを発泡スチロール球に当て、それに沿って、スチロールカッターで端を切り落とす。これらを「スチのり」で接着し、アクリル絵の具をむらにならないように塗ってやる。のりと絵の具が乾くまで、いろいろな置き場所を工夫して立てておく。

Mmodels

今回、今まで生徒たちの年齢と同じ期間つかってきた初代の模型たちも、アクリル絵の具で塗ってしまった。素材から色つきの球を買ってきて無塗装でつかっていたのだが、その淡い色が、必ずしも教室では見やすくないように思われたからである。少々、うす汚れてきているということもあった。

化粧直しされた古いものに新しいものを加え、ほぼ倍の数になった。
でも、これから、水素結合や化学反応式の授業を同時進行するにはあと少し足りないから、また帰りにハンズに寄ることにしよう。

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June 21, 2008

squeakを使ってみる

squeakを使ってみる。

作りたいものは、今ちょうど(終わってしまったけれども)扱っている、van der Waals 力を説明する動画である。その、現段階の画面ショット。

Squeakmolecule

二原子分子が壁にぶつかると、はね返る。また、スライドバーを動かすと、分子の飛ぶ速度が変わる。つまり、気体分子が、温度の上下によって飛ぶ速さが変わるということ。ここまでは、できた。
ただし、分子同士がぶつかったときに運動量を交換する動きが作れない。とりあえず、それぞれの分子に、ぶつかったときの回転角を適当に割り当てているが、絡み合うような動きを (^^; してしまうこともある。
また、ある温度以下になると画面の下方に固まって振動するようにして、液体になることを示したいのだが、そのような条件分岐は用意されていないようだ。

やはり、ちょっといじってみるのはとっつきやすいけれども、少し突っ込んだことをやってみようとするととたんに非常に敷居が高くなるということのようである。
この先、Smalltalk の勉強をして、作品を作り込んでいくことが、私にとって有益なことなのかどうか。研究会の後の懇親会まで残ったメンバーとも、相談してみようと思う。

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June 18, 2008

エミリー・ウングワレー展

国立新美術館へ行ってきた。エミリー・ウングワレー展を見るためである。

ここに行くのは初めてである。地下鉄の乃木坂駅6番出口を出ると、そのまま美術館につながっていて、わかりやすかった。
ここは、東大生研があった場所のはずである。近くには東京ミッドタウンなるものができているし、再開発がさかんである。何やら懐かしくもきな臭いような気がする。

Kngwarreye

さて、エミリー・ウングワレー Emily Kame Kngwarreye とは、オーストラリア人…というよりもアボリジニの女性画家である。オーストラリアの中央部、赤い土の砂漠地帯を故郷として生涯をそこで暮らした。宗教儀式のためのボディペインティングを仕事としていたが、オーストラリア政府が行う先住民族のための施策によってろうけつ染めを覚えた。そして、アクリル絵の具でキャンバスに絵を描き始めたのが80歳すこし前だということなのだが、その絵が世界から絶賛され、亡くなるまでに3000枚以上の作品を残したのだという。

彼女の作品は、私たちの常識で見れば、抽象画である。しかし、彼女にとっては、それは故郷の地、そこに生えるヤムイモなどのつる、若葉、花などといった具象への賛美なのである。
作品は、キャンバスをイーゼルに立てかけて描かれたものではない。大地に平らに置かれ、彼女自身がその上に座りながら、自在な向きで描かれている。だから、上下の向きがなく、どのように置いて鑑賞しても構わないのだという。
上の写真の作品は、初期のものである。写真ではわかりにくいが、このころの作品は、おびただしい数の、小さな丸いさまざまな色の点によって描かれている。これは、印象派の点描法とは違う。画面を明るくするために光を追求しているのではない。あくまで、彼女自身の、表現方法なのである。

作品は、ほとんど1年ごとに、大きくその画風を変えている。面の色を追求したり、線の表現を極めてみたり。
そして、死の2週間前に描かれたという作品群は、さらにまた、大きな変化を示している。うーん。

私は、抽象画を鑑賞するのは得意ではない。解釈は見る側に任せるという態度の作品に対しては、どう向き合ったらよいのかわからない。それだけの自信がない。
でも、このウングワレーの作品は、抽象画なのだけれども、彼女自身が80年の歳月の中で「深く会得」してきた、天地の真理といおうか、そのようなものが現れていて、それは私にも受け止めることが許されるように思われた。

昼食は、吹き抜けのカフェテリアで、これ。幸せ。

0618lunch

帰りは六本木駅へ向かってみる。あ、ここへ出るんだ。

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F線輻輳

そういえばと思って、ラジオ英会話のテキストを繰ってみたら、出てきた。
2002年の1月号である。

Loudspeaker : Attention, passengers. The R train is being rerouted this morning.

ニューヨークの地下鉄R線であるが、今朝は運行経路が変わっていますよ、と言っている。
こんなこと、東京では考えられない、あれだけの乗客を高密度で整然と運ぶには、わかりやすく単純でかつ正確なダイヤが不可欠なのだ。と、そのとき私は考えた。
それが、どうだろう。

6月14日、東京メトロとして最初(で最後)の新路線、副都心線(F線)が開業した。
テレビCMなども打って、鳴り物入りの開業であったのだが、運行面では連日大混乱している様子である。
乗っている電車の行き先や種別が変更され、そのたびにホームへ降りて乗りかえたりするのを強いられれば、これは、乗客としては怒って当たり前である。
その原因となっているさまざまな事項をここに書き並べることは、この際、しない。

とりあえず、様子を見てきた。18日、平日の昼間である。開業以来数日がたち、混乱もおさまってきていたが、このように、すでに3分遅れとなっている。それでも、さらに遅れると発車予定時刻表示が消灯するから、これはかなりましな状態である。新宿三丁目にて。

Shinjuku3chome

この路線、数年後には渋谷で東急東横線とほぼ全列車が直通運転することになっている。
東横沿線住民としては、清瀬行きが和光市行きにいきなり変わることがあったとしても、それは別にどうでもよい。ただ、新宿や池袋に行きやすくなる便利さはあるとしても、ダイヤが恒常的に乱れることのデメリットが大きいように思われて、あまり、期待する気持ちにはなっていない。

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June 16, 2008

squeakを復習

今日は、squeakの勉強をしてきた。情報部会、2008年度第1回研究会である。
会場は、武蔵工業大学環境情報学部。小池星多先生と、そのゼミの学生さんたちにお世話になり、この会を開くことができた。

Musakou01

squeakは、かのアラン・ケイが提唱してつくった、何と言ったらいいのだろう、グラフィカルな環境である。子供でも抵抗なく使うことができるインターフェースで、とりあえず何か絵を描く。すると、その絵がオブジェクトとなり、それに対していろいろと命令を記述することができる。
これをちょっと触ったことはあって、そのときには、お約束のライントレースカーをつくってみた。可能性を感じさせるものなのだが、さて、この先はどうしよう、何ができるのだ?という状態になる。本を買ったのだが、忙しさにかまけてそのまま勉強せずにいた。

今日は、あのときのように、ひまわりや言霊などと一緒にちょっとだけ、ではなかったから、ライントレースカーよりも一歩先までやってみる(教えてもらう)ことができた。代入の考え方など、なるほどと思った。

squeakに対し、いくつかのスタンスがあるだろう。これ自身を広めたいという考え。プログラミングを体験するツールの一つとして見る立場。そして私のように、これを使って何か教材がつくれるかな?という見方。
私は、数式や文章で表される自然科学の概念をグラフィカルに表現できれば、高校生の理解の助けになるから、そういう教材を作れれば作りたいと考えている。例えば、以下のようなもの。

boyles_law.swf

これは、ボイルの法則を理解するための教材である。Flashでつくったのだが、かなりの手間がかかったので、こういうものを次から次へとつくりだす気にはなれない。
これを、squeakで楽に作れるものならば、活用したいと思うのである。

もっとも、他の環境から参照してすぐに表示できる形で書き出すことができないと、利用価値は低い。
そのあたり、まだクリアしなくてはならない課題がありそうである。

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June 14, 2008

新 asahi.com

asahi.com のレイアウトが変わった。

いや、レイアウトだけでなく、トップページに表示される情報が、以前と違っているようである。どうも、Yahoo!Japanのような、総合的ポータルサイトを志向しているように見える。
とりあえず、私としてはこのようなページはあまり必要ではない。そもそも、asahi.comにアクセスするのはニュースが読みたいからなのであるし。

それで、リンク先を変えた。www.asahi.com/news/ ならば、今までのようにニュースだけを読むことができる。WebWasherをかませてバナー広告を遮断すれば、なおよい。

XGAのノート機では、こういう工夫をしていかないと、画面に表示されているもののなかに、欲しい情報がいくらもなくなってしまう。ウェブページ作成提供者には、いささか申し訳ないことであるけれど。

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June 13, 2008

分子模型

授業で、発泡スチロール球の分子模型を使っている。
これは、たしか90年か91年頃に作ったものである。

当時、東急ハンズに行くと、色の付いた発泡スチロール球が売られていた。表面が塗装してあるのではなく、素材から色つきのものである。赤(うすピンク)、青、黄色。緑もあったかも知れない。それに、黒だけは薄い灰色ではなくて真っ黒であった。
このような球を少しずつ買ってきては、ニクロム線のスチロールカッターを使って少し切り落とし、両面テープで貼り合わせて、分子模型とした。この間、何回かの転勤があったが、ずっと持ち運んできて、化学を担当する年には必ず使ってきたのだった。

そもそも、これを作った目的は、化学量論を理解してもらうためであった。水素2分子と酸素1分子から水2分子ができるといった関係がなかなかわからない生徒のために、ほら、これ2つとこれ1つがばらばらになって組み替わればこれ2つになるでしょ、などと説明したのである。

勤務校の生徒たちは、そのあたりはだいたい理解してくれる。それで、これらの模型は、むしろ分子の形の理解のために使われることが多くなった。今の教育課程ではsp3混成軌道は教えないが、要するに、そういう内容の理解である。メタン、アンモニア、水と色とりどりの模型を並べて示し、非共有電子対の存在に触れながら、それぞれの分子がなぜそのような形をとっているのか、その必然性を述べていくわけである。
そうすると、その次のフッ化水素が欲しくなる。そこで、昨年、これを2つ作った。緑色の球は入手できないから、白い球をアクリル絵の具で塗ったものを作り、これはフッ素原子だということにした。ダイソーで(それしかなかったので)買ってきた絵の具にはラメが入っていて、できあがったフッ化水素分子は緑のキラキラである。これは、女子生徒に好評であった。

そして。
今年、Nさんが、私の自作模型を使って授業をしてくれている。嬉しいことだが、進度はほぼ同じなので、授業時間が重なるときにはどちらかがこのセットを使えない。
そこで、さらにこれを増やすことにした。

一昨日の雨の晩、仕事帰りにハンズ横浜店に寄って、球を買ってきた。「スチのり」も用意したから、両面テープよりもいいものができる。
文化祭期間中に、暇を見つけて、作ろうと思う。

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June 10, 2008

狭義と広義

高校に教科「情報」が置かれることになったときに、現職教員講習会に出席して免許を取った。また、その直後に情報部会に参加して、いろいろと良い経験を積ませてもらった。
そして、情報科の授業を担当することになった。特に前任校では、2年間、情報科(および関連する商業科科目)の専任となって、それなりに授業に力をそそいだ。面白くもあった。

ところで、私の本来の専門は化学であるし、現在勤務校で担当している授業も化学ばかりである。この状況では、情報科の授業研究活動を何よりも優先するというわけにはいかない。
また、情報科のカバーする領域の中でも、私の興味は情報活用力とかデザイン、あるいはハードウェア、電子工学の方面に向けられがちである。コアな情報理論やプログラミングには、正直なところ、あまり関心がない。

このような状況、あるいは私の興味関心のあり方のもとで、情報教育に関わる話をしているとしよう。
提示されている話題に関連して私が何か発言するとなると…。

話が飛ぶようだが。
地方へ行くと、寿司屋と天ぷら屋の機能分化が不完全である。うな重までつくってくれたりする(そうだ)。これは、客の数と店の数との関係で、そうなるのである。

学校現場で、少人数の情報科教員が、
「それは情報科学の話だ」
「それは教育の情報化のことだから自分には関係ない」
などと言っていたら、どうなるか。

和食処「嘉村庵」のおやじは、寿司だけを看板にして商売はできない。あわせて天ぷらも出しながら、何とか世渡りをするので、そういうものだと思って見ていただきたいのである。
(実はこのおやじ、自分は蕎麦職人だと思っていたりする。このごろ、そっちの注文が多くなってきたらしい。)

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June 07, 2008

効果はあったのか?

今年度になって、3年化学IIの授業を、スマートボードを使って行ってきた。スライド投影と配付資料をもとに進行し、黒板は補助的に使うようにしてきたのである。
そして、ここまで20時間弱で、積み残しの有機化学を終わった。これを機に、授業形態を見直すこととし、生徒にも告知した。つまり、黒板メインの方式に戻し、スマートボードによる教材提示のほうを補助とするわけである。

その理由は、要するに、思ったほど効果が上がらなかったから、ということになる。

この方式を導入したのは、もちろん、生徒の理解度を高めようという狙いからである。私が黒板に書く文字や式よりも、あらかじめスライドを用意してきちんとした図や写真などを仕込んでおけば、効果が上がるだろうと考えた。
ところが、文字であればパワーポイントでつくるスライドをスマートボードに投影するよりも私の板書の方が読みやすい(ノートに取りやすい)ようであるし、化学式の類でもそれは同じであった。
写真や動画だけを用意して提示すればそれで十分なのであるが、そもそも化学実験室なので、本物をどんどん持ってこられる。写真を提示するような場面も少なかった。

また、生徒たちは、自分のノートをつくるのに苦労していた。配付資料をていねいに切り取ってノートに貼り付け、私がスマートボード画面上に書き加えていく事項を筆記するなどと工夫していたが、なかなか、ペースをつかみかねている様子であった。

前期中間テストの結果は、昨年と同じ。実は平均点が何点か低かったが、差は有意ではないと判断した。生徒の理解度は、上がらなかったのである。

もう一つ、この方式に期待したことがあった。それは、文字や構造式などを黒板に筆記する時間を節約して授業の進行を速くしようというものであった。ところが、これについても、まったく目論見がはずれ、昨年と同様のペースでの進行となった。
つまり、私たちは生徒の理解度をリアルタイムに計測しながら授業速度にフィードバックしているのであって、こちらが勝手にしゃべっているわけではないのである。だから、板書する時間を削ってみても、その間は生徒たちは頭を使っていたわけであるから、教材を理解するのにかかる時間を短縮できなければ、授業進度は速くならない。考えてみればあたりまえである。

そういうわけで、「上手く使えば授業が変わる!」と意気込んで取り組んだのだけれども、いまのところ、成果は出ていない。
もう一つの客観的指標は、生徒による授業評価の数値である。これについてはまもなく前期分が行われるから、また、昨年の数値と比較して検討してみたい。

続きはこちらへ。

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June 03, 2008

無機化学実験

今日、3年総合「分子を知る」で、無機化学実験を行った。

告知したとおりに有機の教科書を読み始めてみたものの、第一回をやってみたら、お互いに少々つらい感じであった。あの雰囲気のまま第二回を行うのは、避けたかった。
前回読んだところに「イオン化エネルギー」と「電子親和力」の説明があった。そこで、ここにひっかけて、イオン化エネルギーが低い元素と電子親和力が大きい元素について、実際にどんなものなのか見てみよう!ということにした。アルカリ金属と塩素についての実験である。

リチウム、ナトリウム、カリウム。それに、Hさんの提案で、カルシウムを加えた。今日は1名欠席で5名しかいないので、金属単体をナイフで切ってみるにしても、それぞれが、硬さの違いを体感してみることができる。
水との反応、そして、元素の種類を増やして、炎色反応。

次に、さらし粉と塩酸で、塩素を発生させる。年度末に入ったドラフトチャンバーの初仕事ともなった。
アンチモンがなく、残念だった。それでも、塩素中で黒煙を発生させながらのロウソクの燃焼、熱した銅線から出る褐色の煙、臭化物イオンやヨウ化物イオンとの酸化還元反応、ゼラニウムの花の脱色など、塩素の示す多彩な反応に、生徒たちは大いに興味を示し、満足した様子だった。

このような無機各論の実験は、このごろでは行われることがすくない。進度と理解度の確保が優先であるし、また、事故の危険のこともあって、そうならざるを得ない。
今日は生徒がわずか5名であったから、充実した内容の実験を安全に行うことができた。それが、いいことなのかどうか。やらないよりはやった方が良い、それは明らかなのだけれど。

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