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April 29, 2008

東芝撤退

東芝がHD-DVDの開発・製造・販売をとりやめるということに関し、連日、報道が続いている。
事実の報道については、これはもちろん必要なことである。しかし、「ツケは消費者に」といった見出しを付けている、正義感ぶった解説記事には、違和感を感じてしまう。

仮に、誰かにツケが回るとしたところで、それは、「市場の力」が非常に強く(偉く?)なったこの時代に、だれかが代償として引き受けなければならないものであろう。そしてそれは、今回に関しては、きわめて小さなものにおさまったのであり、その意味ではむしろ幸運な例なのではなかろうか。

仮に、である。
DVDフォーラムなどでの議論により、Blu-ray Disc とHD DVDの規格が統一され、そののちに製品が市場に出た、としよう。この場合、マスコミはどう書くだろうか。「消費者不在のメーカーによる談合」などと書きはしなかっただろうか。
今の時代、複数の規格があったら、市場での競争により淘汰されていくのが「善」なのである。
(ただし、私自身は、そう思ってはいないのであるが。)

今回の東芝の決断は、状況を見て、スピーディーになされたものと思う。
今までだったら、独自規格の製品を、たとえその事業が赤字であったとしても、細々と作り続けることができただろう。しかし、今回、東芝はそれをしなかった。
今は、企業にとっては「選択と集中の時代」である。大企業とて、もうからない事業を引っ張っていくことは(株主に対して?)許されない時代になったのだ。
samsungに対抗してnand型フラッシュメモリの工場を増設するというハイリスクな賭に出ているとき、もはやHD DVDは抱えていられない。そういう企業の論理が貫徹した結果というだけである。

そして、消費者も、大きなケガは負わずに済んだ。今までの状況で、HDでもBlu-rayでもいいが、次世代DVD搭載のプレーヤーを買うというのは危険性を承知した行為であり、それを受け入れた者だけが購入していたはずである。

過去の事例との対比について。
VHSとベータマックスのことばかり言われるが、私はむしろ、レーザーディスクとVHDの例の方を思い浮かべる。レーザーディスクの方が、非接触型であるという先進性を持っていて、針接触をきらった当時のユーザーの心をつかんだように思う。パイオニアは一社の孤軍奮闘から大逆転したのだった。
今回も、Blu-rayのほうが、レーザ光の波長が短く高密度記録であるという技術的なアドバンテージを持っている。販売店網の力が効いたVHS対ベータの例とは、違うのではないだろうか。

あのとき、ソニーはVHS機を出すにあたって、「ベータマックスはなくなるの?」というキャッチコピーを掲げた全面広告を何回か連続で新聞各紙に出した。
今回、東芝が一般消費者向けにどんなアナウンスをするのか、ちょっと、楽しみである。
(サザエさんでも使うのかなあ)

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いよいよ規格が統一されるのでしょうか。 東芝がHD−DVD撤退、というニュースに、私もびっくりいたしました。 私自身、あまり次世代ディスクに興味があったわけではありません。ただ、遠くはVHSとベータ、最近ではDVDの「+」や「−」など、いろいろな規格が「乱立」していると、さすがに混乱の元になるのかな、と感じています。その意味では、規格の統一は望ましい所なのかな、と思っています。 DVDでは、「1つのドライブで+−・RW・RAMなどすべての規格で録再できる」、といった「裏技的」な解決になったと思っ... [Read More]

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