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February 01, 2008

圧力釜がもらえる

神奈川では、県立高校の後期再編がすすんでいる。

再編というが、要するに統廃合である。単純閉校方式ではなく、二校を統合する形をとっている。関係者の心情をおもんぱかった措置だが、引き替えに発生する業務量、その困難さは半端ではない様子である。

二校が統合され、どちらかの施設を活用して新校を開校する。県立学校だから、県の条例を改正して、新しく校名を定め、新規スタートとなる。
…はずなのだが。例外的に、二件だけ、「新校」がそこにあった学校の名前になったところがある。県条例も改正されていないそうだ。ということは、二校が対等に統合された新校ではなく、名実共に吸収合併の形になっているということだ。
おかしなことだと思う。
(うち一つは、私の母校である。もう一つは、前身である藩校からの歴史を考えればこちらが神奈川県で一番古い高校だ、と言っているらしい学校。)


またしても、前置きに力が入りすぎた。

そのような統廃合で、施設非活用校となるところから遊休物品が発生するからということでリストがまわってきた。理科のメンバーで、そこからいろいろ選んで申し込んでおいたら、私が欲しいと言った「圧力釜」だけ、もらえることになったのである。
「圧力釜」とは何か。情報量はまったく不足していたのだが、私は、これは容量数十リットルのオートクレーブのことだろう、と読んでいた。そして、それは当たりであった。
これ、どうしたことか、勤務校にはないのである。

県立高校の生物室には、そのようなオートクレーブが設置されていることが多い。ゾウリムシを培養したり、菌やカビあるいは植物組織を培養するための培地をつくるのに、高温蒸気滅菌をする必要がある。そのためのものである。
価格は数十万円で、新設校開校当初の予算で買うか、あるいは「理振」がある年にその全額をつぎ込まないと買えなかった。現在の理振は文教予算削減のあおりをもろに食らっていて極めて低額であり、全額でも無理。つまり、普通の予算をあてにしていては、勤務校ではもう導入が不可能なのである。

これをもらえることになったので、理科としてはとても喜ばしい。運送費はいっさい出ないということなので、だれかにクルマを出してもらって取りに行くことになるだろう。

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Comments

 新校設置の条例だか通知だか通達だかはほかの各校と同様に出たようです。見ました!でも、条例改正していないの???
 心の中では新校は旧校と別物だと思っています。もう一方の方の卒業生なのですが、そう思わないとやっていられないですよねぇ。
 その、もう一方の方の同窓会では、藩校云々というのはたまぁに話題になる程度。だって、藩校がなくなってから前身である旧制中学が設置されるまでにものすごく間が空いているのだもの。足柄県がさっさと県庁所在地に中等教育学校を設置していれば話は違ったのでしょうけどね。
 ともあれいいものが手に入ってよかったですね。レンタカーを借りて、その借り賃を所属から出してもらうのが正解かと思います。

Posted by: Nと〜 | February 02, 2008 at 17:40

数年前になりますが、2校については条例改正していないんだと聞きました。組合の会議で。裏は取ってないんですが。
そう、旧制中学から新制高校へ、そして再編統合されて新校になったりしたら、それぞれ別の学校になっているわけです。「流れを汲む」くらいに思っておくのがいいんじゃないかと思っています。
ところで、藩校から二中の設立までは、期間が空いているんですか。それは知りませんでした。そういうことは、普通にアクセスできるレベルの公式文書にもWikipediaにも出てきませんね。

Posted by: aromatic Kam | February 03, 2008 at 00:37

ちょっと遅いコメントですがお許しを。

私が新規採用教員として赴任した全日制工業高校は、「発展的統合」という都教委のまやかしの言葉により「チャレンジスクール」なる昼間定時制高校となりました。周辺の定時制高校3校との統合でした。

当時私は都教委へ要請に行き、改革推進担当の副参事と少し意見交換をしました。その中で印象的だったのが、「現在、本校に通学している生徒と同じ層は、統合後の学校の対象とならないと思うがどうか?」という質問に対して「そうですね、対象とはならないでしょうね」という回答。

この回答で「あぁ、この人たちは発展的統合と言っているが、要するに廃校にしたいんだな」とわかりました。空しい思い出です。

Posted by: 田中 洋 | February 04, 2008 at 00:33

教委(事務局)の人たちにもいろいろいまして、教員あがりの人は、私たちと共通する感覚を持っている人もいますよね。まあ、組織内であるという限界はきついわけですが。
むしろ、声の大きい納税者の意向を受けた、議会の動きによって教委の施策が左右されることの影響が大きいように思われます。花も実もなるところに金を注げ、といったところでしょうか。
でもね。私も工業高校で化学科の担任を持ちましたけれど、しっかりした中堅技術・技能者を養成することは、社会的にはとても意味のあることだと感じます。そういうところから金も人もはがし、高卒の認定だけするような機関に変質させていく施策は、間違っていると思いますよ。

Posted by: aromatic Kam | February 05, 2008 at 00:18

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