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December 25, 2007

地球シミュレータ見学

情報部会07年度第6回研究会。地球シミュレータの見学と講演である。
詳細は、例によってVXさんのブログ記事を参照されたい。

ここにある並列処理型スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」は、情報科の教科書にも紹介されることがある。一時、世界最速であったが、現在は30位であるという。

といったような話を授業でとりあげるとしても、写真で箱が並んでいるところを見せ、型どおりの説明をする以上の紹介はなかなかできない。結果として、生徒たちに「ふぅん。」という以上の感興をよびおこすのはむずかしい。
しかし、こうしてやってきて実物を目の当たりにすると、その存在感は非常に大きなものであった。

すぐそばを、首都高神奈川線が通っている。そこを走るトラックには、高出力の無線機が積まれていることがある。地面にもさまざまな電流が流れるし、またここは海沿いの平地であって地盤も堅固ではなさそうである。
このような立地条件にあるため、スーパーコンピュータを収容する建物の基礎は鉄筋ではなくアラミド樹脂の棒を入れたコンクリートで造り、その上に11個の免震装置を設けて上屋が建っている。壁と天井はアルミニウム3層で電磁シールドしてある。ふっくらとしたカマボコ状の巨大な建物で、思わず、

「これはサンダーバード2号の格納庫だ」

と言ったら一人の同年代の先生に大いに受けたから、そのようなものをイメージしていただければよいだろう。
内部は水銀灯で照らされて明るいが、水銀灯自体はノイズ源であるから、壁面の外に設置されている。そして、その光だけ、ダクトによって導かれ、室内を照らしている。
空調は、床の金網から吹き上がってくる空気の温度が14度。それが640ノードのコンピュータ群を冷却し、22度になって天井に届く。
コンピュータ群は、円形に敷き詰められたように配置されている。中央にある統括部分との距離が同じようになるからだという。
これらのコンピュータを接続するケーブルの総延長が、2400km。釧路-那覇間の距離なのだそうだ。

同じ大きさのキャビネットに収められ、整然と並んだコンピュータ。上部には緑や赤のランプがあり、同期して点滅している。緑がかった、無機質な照明。空調の音。
ふと思った。あそこへ降りたって一つのキャビネットを開け、基板を一枚取り出してみたら。

「やめてくれ、カムラ…、こわいよ…」

HAL9000の声が聞こえるような気がした。

付属施設で見せていただいた、立体視の映像や地球型のスクリーンなど、学習のためでありながら、素直に楽しめる装置もいろいろある。

この施設は、いつでも見学受け入れOKであるそうだ。来年度の夏休みにでも、生徒を募って見学ツアーとして連れてきたい。
今日は、ここへ来て、本当によかった。

(追記)海部さんのところの記事と、微妙な食い違いがある。でもまあ、そのくらいのものであると了解願いたい。

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