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December 12, 2007

授業 「糖質」

3年の化学II。

この先は、もう成績評価の対象外である。出席時数も足りている者がほとんどなので、午後の自選帯は帰って勉強する者が多くなっても不思議ではない。
それが、かえって今までよりも出席率が良かったりする。

糖質について。

型どおりの紹介、板書の後、例によってミニ実験を行う。
ブドウ糖、果糖、ショ糖、麦芽糖と言いたいところだが、当今の教科書にはグルコース、フルクトース、スクロース、マルトースとしてある。これらを数十ミリグラムずつ試験管に取ったものを4セット作っておいた。これを、生徒たちの間に配る。適当に席を動いてみんなで見なさいという形式である。
これを溶かして、フェーリング反応の観察を行った。糖類でもショ糖には還元性がないことが、はっきりと分かる。

また、古いOHPを探し出してきてある。ここに、偏光フィルターと腰高シャーレで、糖の水溶液の旋光性を見ることができるしかけを作っておいた。
この部屋には暗幕があり、かなり暗くすることができる。それで、OHPのステージ上で直交ニコルによる消光の状態を作ると、その光をスクリーンに照射した像を見ていてもそれがわかる。腰高シャーレを2枚の偏光フィルターではさむのだが、水の入ったシャーレからショ糖の濃厚な水溶液入りのシャーレに交換すると、10度程度であるが、最も暗くなるときのフィルター同士の角度が回るのがわかる。糖の水溶液の旋光性を確かめることができた。
そして、最も暗くなる角度の前後で、透過してくる光の色が黄色っぽい光、青っぽい光という色味を帯びていることが明瞭に分かった。旋光度に波長依存性があるためである。だから、データブックではナトリウムのD線での数値が示されていて、それだと、びしっと暗くなる角度がわかるんだ、などと話す。

この、レポート提出の義務を負わない、講義に組み入れた形のミニ実験は、「生徒による授業評価」によると非常に評判がよい。レポート書きの面倒がない…ということもあるのだろうが、勉強したことをすぐに確かめられるので印象深く記憶に定着する、ということのように思われる。

来年もこの科目を担当するようであれば、こんどは年度初めからこの部屋で行うことにして、さらにいろいろと、物質とその振る舞いを見せてやろう。

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