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November 04, 2007

ムンク展/国立西洋美術館

ムンク展に行ってきた。独特な描写で、例の、不安を表す顔などを描く画家である。
公式ページはこちら。

ノルウェーの人である。そういうことは知らなかったから、背景に描かれている、まるい輪郭の水面がフィヨルドであることなどにも、今までまったく思い至らなかった。
そして、有名な「叫び」以外に、多彩な作品を残していることも、恥ずかしながら初めて知った。

ところで、今回のムンク展は、彼の装飾画家としての面を強く押し出している。装飾画家と言われても、私などピンと来なかったのだが、屋内空間の壁面を装飾するために統一されたイメージで一連の絵画を描き、配置などをマネジメントするところまでを行う画家、といった意味らしい。
展示を見ていくと、そのいくつかの実例が示されている。「叫び」をはじめとする絵が、門のような形に配置されている展示もあったし、富裕家から依頼されたが最終的にキャンセルとなった、子供部屋を飾るパネルが並べられていたりした。
面白かったのは、チョコレート工場の社員食堂の壁を飾る一連の絵である。これは現物の展示はなかったのだが、今も使われているその食堂のようすがビデオで映されていた。ゆったりとした工場で、北欧らしいテーブルとイス、それにムンクの絵に囲まれた食堂で昼食をとる労働者たちは、とても(経済的な意味でなく)豊かに見えた。
題材は、ノルウェーの人たちになじみ深い、海や山の自然、そこでの暮らしである。
これは、日本で言えば、銭湯の背景画に相当するものであろうか。私には、ムンクの空間装飾は、和風御殿の障壁画よりもペンキで描かれた銭湯の富士山の絵のほうに近いように思われた。ただし、そこには、いろいろと重層的な意味が込められているのだけれども。

内容はあったが、ちょっと、心が波立っている。

そのまま、常設展も見た。…うーん、やっぱりルノアールの描く女性は美しい。いやされる。

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Comments

東京新聞を愛読している私は、この展示開催については知っていました。
Kamさん、やはり行かれたのですね。
私の頭の中は「ムンク=叫び」なので、きっと行けば少しは知識が増えるとは思うのですが、なかなか時間がとれません。
年明けまでやっているようなので、ぜひ行ってみたい展示です。

Posted by: 田中 洋 | November 05, 2007 at 05:02

東京新聞主催でしたっけ。
拙宅で取っている新聞はちがうものなのですが、なぜかこの展覧会のチケット(招待券)をサービスで配布してくれましたので、家族で行ってきました。
招待券は、10年以上継続して購読している客に対し優先的に配布するのだそうです。リストから選んでFaxで申し込んでおくと、かなりの高確率で届けてもらえます。

Posted by: aromatic Kam | November 05, 2007 at 23:17

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