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November 10, 2007

色チョークと色覚(2)

11月8日付けの記事に、いくつものコメントをいただいた。それらへの返信を含め、続きを書いてみる。

Nとーさんから、文字の色分けとアンダーラインを併用するという話をいただいた。
私も、そのようにしていて、一昨日の記事の写真よりも広い範囲を示せば以下のようになっている。(画像処理してコントラストを上げた)

Chalkcolor2

このように、絶対的な色調を感知することはできなくても、最低限明度で区別ができれば板書の意味を読み取ることができるようにはしているのである。
それと、私は普段、色チョークで文字を書かない。黄色チョークで用語のアンダーライン、他の色は、それぞれに意味を与えて重要事項を囲む線に使ったりしている。文字を書くと、明度が低くて読みにくいことがあるから避けるべきであると、初任の頃に教えられて、それを守ってきた。
どうしても色の字を書きたいときは、白チョークの線を添えて太くする。こうすると、離れてみればその色の明るい線に見える。

ところで、この日の板書から、もう一つ別の部分の写真を示そう。
こちらは、「塩」という文字を蛍光緑のチョークで書いている。「酸」が赤、「塩基」が青、塩のアンダーラインが黄色のチョークをつかっている。
一番上が、見やすいように画像処理をしているが、一応オリジナルの画像。次が、富士通カラードクターで変換した第一色覚(赤)、最後が第二色覚(緑)の画像である。第三色覚は稀なので省略した。

Chalkcolor30
Chalkcolor31
Chalkcolor32

以上の検討から言えることは、

  1. 赤チョークによる描線は、第一色覚・第二色覚のいずれの人にも、暗く読み取りにくい青系統の線となる
  2. 青チョークも青灰色のような線に見えるが、赤チョークよりも明るい。また、青チョークと赤チョークの色調はかなり区別しにくい
  3. 緑チョークの描線は、むしろ明るい、見やすいものである。ただし、黄色チョークの描線とはきわめて区別しにくい。蛍光緑も、明るいが、黄色とは区別できない

ということになるだろう。

したがって、
推奨されるチョークの使い分けは、白・黄色・青の3色である
という結論になる。

この、チョークの色については、私がこうして述べるまでもなくさまざまな検討が行われていて、たとえば「天神白墨」の会社では、このような取り組みを行っているようだ。赤チョークの色相を少し変えているそうである。これは学校に入ってこないから、知らなかった。

さて、私には、まだ問題が残っている。それは、理科の授業において、さまざまな現象の色彩を黒板にチョークで表すときの問題である。多数派の目に、赤は赤チョークで、緑は緑チョークで描けばそれらしく見えても、第一第二の色覚者には、必ずしも意図したように伝わらない可能性が高い。
BTB溶液の黄色・緑・青などは、黒板にチョークで書き表すことはやめて、プロジェクターによる投影など別の方法を考えた方がいいのだろうか。

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Comments

 ごめんなさい。ちゃんと伝わっていなかったようです。
  黄……波線  青……二重線  赤……太線  緑……波の二重線
 などのように書き分けます。4色5色になると、下線の種類も4種5種になってしまい、黒板もグチャグチャです。

Posted by: Nと〜 | November 12, 2007 05:17

初めまして。小川正樹と申します。

私も色覚異常(2型3色覚:緑錐体の感受性が特異?)であり、理科と情報科の免許を持っております。
前回の記事にコメントしようかと思っていたのですが、話が複雑になっている感がするので止めていました。

私もNと〜先生のように線種を変えて、板書を行う場合が多いです。
あるいは「強」や「弱」の文字を、黄色いチョークで書きます。

以前からこのブログは楽しく拝見しておりました。
また、nifty で「化学の広場」にも在籍していたことがあります。リードオンリーですけれど。
身近な「色覚異常(ドルトニズム)」の話があったので、コメントさせていただきました。

なお、私でもBTBは「黄色~緑~青」に見えます、「私なり」なのでしょうけれど。

Posted by: 小川正樹 | November 12, 2007 10:34

小川さん、Nとーさん、コメントをいただいたまま長期間放置しまして、失礼いたしました。
今日、ペットボトルのキャップの色について新しいエントリを書きました。これで、アイコンの色からはじまり、私の目にとまるさまざまなことがらについて、その色づかいを考える文章を書くことに、一区切りをつけたいと思います。
板書のアンダーラインですが、私はやはり、線種の使い分けはうまくできない感じですね。いまのところ、白・黄色・青色の実線を使い分けることを試行しています。軌道に乗ってきたら、私にこのことを気づかせてくれた「彼」に、このごろの私の板書は見やすいかどうか、訊ねてみたいです。

Posted by: aromatic Kam | December 17, 2007 21:51

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