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October 27, 2007

ジョーシン07

標記シンポジウムに行ってきた。会場は、昨年と同じく早稲田大学理工学部である。
大学の先生方のほか、高校から、横浜清陵総合の五十嵐先生と都立町田の小原先生が「意見表明」提言を行った。

内容をレビューする力は、私にはない。おそらくいくつものページに記事が載ると思われるので、参照されたい。
感想を2つだけ書いておこう。これは、議論の進行に寄与するものではないので、会場では発言しなかった。

・ 富山県の高校で教科書採択率を調べたら、情報Bと情報Cの割合が全国で飛び抜けて高い数値を示している、という話があった。
 これは、富山県の高校における情報教育のレベルの高さを示しているということなのであろうが、ただし、不公平というか不合理な点がある。
 というのは、富山は全国でも普職比率がきわめて職に偏っている県なのである。以前は、普通科高校3に対し職業高校(現在の言い方では専門高校)が7、最近では5:5に近づいているのであろうか。そして、普通科と専門学科に入学する生徒の状況を考えてみると。大都市圏のような、情報Aでもあっぷあっぷ、ワードでペラ1枚の紙を出力できたらほめてやらなくてはならないような普通科高校はおそらく存在しない。そして、専門高校では、代替科目があるから普通教科情報は履修しないのである。そういうところで普通教科情報の情報BとCの比率が高いと言われても、それは6掛け7掛けで見たくなるというものである。
(10/30 追記 現状の普職比率について、私が誤った認識をしていたことを指摘された。コメントをご覧いただきたい。)

・国際教科オリンピックで、情報は推薦者が出ない、化学が一番多いのだ、という話。
 これについては、国内選抜の入賞者を見ると、圧倒的に私学6年一貫校が多い、という点をまず指摘しておこう。公立中学、公立高校と進んだ者の応募・入賞は少ないのである。また、入賞者に創価高校の生徒が目に付くのだが、これはおそらく、事務局を創価大学の伊藤眞人先生がつとめていらっしゃることに関係している。つまり、そういう仕事をしている大学の先生は、自分の足下を耕し、肥やしを与えている、ということなのだ。
(10/30 追記 念のために書き添えるが、上記は国際化学オリンピックの国内選抜を兼ねている全国化学グランプリについての記述である。)

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Comments

当日参加していた富山県の教員です。
富山県の実情についてコメントします。
情報B・Cへの移行については実施2年目あたりから、当時の指導主事から「早急に移行するよう」指導がありました。その結果があのような状況を生み出していると思います。
富山県立高校の状況について
確かに以前は(とはいっても私(40+α才です)が高校生の頃には既に解消していました)普通科3:職業科7のいわゆる3:7体制という時代がありました。
現在は普通科高校(含む理数科・国際科)32校うち専門学科併設校9校・総合学科3校・専門高校11校です。(他県に比べ再編が遅れています)来年度の募集生徒数は定員7114名に対して普通科系は4854名です。
ちなみに来年度の教科書採択状況(8月時点)では、Bが13校 Cが22校です。
極端にできない生徒はあまりいないとは思うのですが、中には中学時代には「できる生徒」にPCを独占されてしまい、全くキーボードに触れることのなかった生徒がかなりいるケースもあると聞いています。

Posted by: S_Taga | October 29, 2007 at 11:51

コメントありがとうございます。
現在の時点で5:5くらいなのかなと思っていました。不確実な知識をもとに感想を述べたことをお詫びいたします。
ただ、教育課程は、あくまで各校の校長が地域や生徒の状況に合わせ定めるものですので、それが県の指導の下にいっせいにある方向を向くということについては、やはり違和感を覚えざるを得ませんです。
なお、私の勤務校では情報Aを全員に履修させていますが、来年度から情報Bに変わります。

Posted by: aromatic Kam | October 29, 2007 at 23:12

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