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September 24, 2007

花子で説明

いわゆるプレゼンテーションではなく、理科の授業での機器活用の話。

先週から、3年の化学IIだけ、いつもPCとプロジェクタとスクリーンを設置してある教室で授業をするようにした。
もちろん黒板もあって、そちらも使うのだけれど、絵を描いたり図表を示したりするときには、プロジェクタは便利である。
生徒にとっては、私が時間を取ってチョークで黒板に書き付ける説明は自分たちもノートに筆記すべきことがらであり、プロジェクタに映されるだけのものは見ていればよい、という区別になる。そのように指導しているわけではないが、そもそも私が黒板に書いていられないことをプロジェクタで投影しているのだから、それも自然ななりゆきである。だから、投影する画面の中で重要なものについては、紙に印刷して配布してやるというサービスも必要になってくる。

ところで、PCの画面を投影するといえば、問答無用でパワーポイント、という妙な常識もまかり通っている。むろんそんな「常識」は誤りであるし、私もつとめて他の方法でより優れた画面提示ができないかとやってみている。いや、もちろん、パワーポイントが適している場面では使うのであるが、それ一辺倒にならないようにということである。

いま試みているのは、花子の編集画面をそのまま提示する方法。やってみると、これはなかなか良いものである。

Bun_atu1Bun_atu2Bun_atu3

これは、ドルトンの分圧の法則を説明する場面。
まず一枚目の画面を出す。ここで、気体分子の運動と圧力の関係をおさらいする。そして、実は右側に描いてある図も表示されるように画面をスクロールして、別の種類の気体についても…と説明する。そして、表示倍率を変え、少しスクロールして、混合気体になった場合の図まで表示させる、という具合である。

花子2007では、「ページ」間の移動が楽になった。パワーポイントのスライド一覧のような画面がすぐに出せて、目的のページに飛べるのである。だから、何枚もの図を用意しておいて、好きな図をすぐに表示させることができる。
また、花子では「プレーン」と呼ぶが、いわゆるレイヤー機能も使える。説明の進行に合わせ、非表示にしていたプレーンを効果的に表示させていくことができる。

つまり、パワーポイントでは、シーケンシャルなスライドの流れを意識してしゃべることになるのだけれども、花子の編集画面であれば、そこは変幻自在に画面を変えることができる、ということである。いささか余分な操作、画面を見せてしまうという欠点はあるけれども、だからといって、一つ一つの図形をキャプチャしてパワーポイントに貼り付けて…という操作をして教材を仕込む気には、まったくならない。

明日も、花子で授業である。内容は、液体の相互溶解度。疎水基と親水基の提示にちょっと工夫してみた。
生徒の反応は、どうだろうか。

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Comments

この方法いいですね。

確かに、パワーポイントを始めとしたプレゼンテーションソフトウェアは、直線型の画面提示を前提としていますから応用は効きません。

プレゼンテーションは、目的に応じた使い勝手が一番大切ですから、この花子の方法はとてもよいんではないでしょうか。勉強になります。

Posted by: 田中 洋 | September 29, 2007 at 00:23

ありがとうございます。
パワーポイントでも、スライド一覧を出してランダムなページに飛ぶことはできますから、直線型でしかできないというわけではないですが、どうしても、一方通行の逐次進行になりがちですよね。
そこへいくと、黒板は、使い方に融通が利くわけです。
それで、「黒板よりもきれいで見やすい図」を、「パワーポイントよりも自由な大きさや位置で」機器を使って提示しようと考えたら、花子の編集画面の活用になりました。
もう少し、続けて使ってみようと思います。

Posted by: aromatic Kam | September 30, 2007 at 00:02

確かに良い方法ですね。

花子には、全画面表示があるのは、ご存知でしたか。「表示」ー「表示モード」ー「全画面表示」にすれば、画面がもっとすっきりして、見せたいもののみ見せられるというメリットがあります。

全画面表示のとき、スケール(ルーラー)が邪魔だと思われたら、「表示」ー「表示切り替え」ー「スケールの表示」をオフにすれば、図面と、ページ(サムネール)だけが表示されます。

プレゼンテーションや教室での説明には便利だと思います。

Posted by: jchap | March 10, 2008 at 20:36

なるほど。一太郎にはプロフェッショナル表示画面がありますが、花子ではこういう形なのですね。
一枚だけを見せているときにはこれは良いですが、ページ間移動をしながら見せるときには、表示モードを元に戻す必要があるようです。

Posted by: aromatic Kam | March 10, 2008 at 22:53

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