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August 31, 2007

今日のマクラ

こんにちは。時間がきたから始めますけど、まだ数人、来てないですね。
じゃ、先に、ちょっと。これ、何だかわかります?桃の種みたいでしょ?

「そんなに桃の種きれいにしたことないからわからない」

あれ、そうかなあ。種からきれいに身が離れる種類の桃、あるじゃないですか?
で、まあ、桃の種に似てると。これね、N先生の中国みやげなんです。夏休みに西域に行ってきて、そこで買ってきたらしいんですね。私も西安までは行ったことがあるけど、それよりずっと西の方ね。
これ、食べるんです。この金槌でね、割るの。
 (金具に殻を載せ、金槌でたたき割る)
ほら、こんなのが出てきました。これ、何でしょうか?

「アーモンド?」

そう、アーモンドです。アーモンドって、こうやって殻に入ってるんですね、杏とかモモにとても近い種類なんだそうです。
ところで、アーモンドって言うと、アーモンドでつくったデザートがありますね、アーモンドパウダーと寒天と砂糖と牛乳で。いや、ほんとはアーモンドとかじゃなくて、杏の種で作るんだけど。杏仁豆腐ね。好きですか?

「あたしきらい~」

ああ、嫌いな人もいますか。あの臭いが嫌いなんでしょう?
あの、杏仁豆腐の臭いは、ベンズアルデヒドの臭いです。はい、これは試験範囲。ベンズアルデヒドの構造、書けますか?(何だ、急に視聴率が上がったな、現金なもんだ)

「ベンゼン書いて、…」

そう、ベンゼン書いて。アルデヒドだから?

「CHO」

そうだね、できました。C6H5CHO、こういう構造になります。杏仁豆腐のあの臭いは、この化合物の臭いです。いや、これそのものが入ってるのかどうかは確かじゃないんだけど、杏仁豆腐がベンズアルデヒド臭がするのは確かです。
それで、こういうやつね、(板書する)これはベンゾニトリル。C6H5CNです。これは私は臭いをかいだことはないんだけど、ベンズアルデヒドと同じ臭いがするんだそうです。
ところで、推理小説なんかで、アーモンド臭といえば、シアン化合物での殺人事件なんだそうですね。シアンの臭いは、ローストした香ばしいアーモンドの臭いとは違うと思うんだけど、まあ、このベンズアルデヒドの臭いとは、近い。私はこれね、(板書する)シアン化水素の臭いをかいだことがありますが、何というか、…甘いにおいなんだけども、とってもやばい、危険な甘い香り。あぶないぞーっていう感じがします。あの、梅干しの種を割って、中身を食べてお茶を飲むっていうことをおばあちゃんなんかがすることがあるけど、あれ、うっすらとシアンの臭いがしますよ。ベンズアルデヒドの臭いなのかなあ。梅とか杏とかの種には、シアンの配糖体、シアンと糖がくっついてる物質が本当に含まれているんです。

まあ、そんなことで。アーモンド、杏仁豆腐、ベンズアルデヒド、シアン化合物。ふーんと聞いてて、面白いと思ったら、記憶にとどめてください。ベンズアルデヒドの構造式は覚えておくんですよ。

じゃ、今日は、絶対温度とシャルルの法則、そのグラフから入ります。…

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August 30, 2007

「家庭科」のほうの事情

家庭科の同僚と雑談した。

その中で、以前は、家政系学部の入試で家庭科を選択できた、という話が出てきた。私よりも若い人であるから、そんなに昔の話ではない。そういう話は、不勉強で、知らなかった。
では、どうして今は家庭科を選べないんでしょうね?と聞いてみると、家庭科は家庭総合といった科目になっていて、その中に、以前よりもいろいろな内容が入っている、そうすると、入試科目にしにくいのではないか、ということだった。

なぜ、いろいろな内容が入っていると入試に出しにくいのだろう。
この先は私の考えであるが、そのような総合的な科目では、大学がわざわざ家庭科の入試科目をつくって選択してもらおうとしても、その学部学科の内容に合致しない部分が多くて、結局、特性にあった学生を選抜することにならない、また、学生の方でも、大して興味のない内容まで勉強しなくてはならず、さほどのお得感がない、ということではないだろうか。しかも、それを選択して受験できる大学は多くない。

これは、現在の情報科の状況と、共通する部分があるように思う。
やはり、「情報A」…などではなく、「情報科学」といった科目が置かれてそれを選択履修する生徒がある程度いる、というふうになってこないと、入試科目としての情報科は根付かないのではないかなあ?

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August 29, 2007

陶芸体験 その後

7月29日付けエントリで書いた、陶芸体験で作ったカップなどが届いた。ちょうど一ヶ月かかった。

Cup_clay2

写真では、けっこう立派に見えている。
でも、実物は、職場で使えるレベルかどうか、微妙である。

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August 28, 2007

総合の時間とタイアップ

1年の「総合的学習の時間」担当者会議が開かれた。

今後、学年末までの予定が示された。
要するに、このあと、「研究発表」と「レポート作成」をする。その「研究発表」は、情報Aの時間でパワーポイントの使い方をやってくれるから、連携して、こちらでは実際に発表をするようにしている、ということである。

担当者から、「パワーポイントで…」という説明がなされると、他の教員から、「それはすごい」という声があがる。

私が「特定の会社の特定のソフトウェアに依存した教育はどうかと思う、パワーポイントじゃなくたってプレゼンはできる」と言うと、「情報の授業ではパワーポイントをやっているのだから、それで。」ということになってしまう。

情報と総合が連携して発表の力を養うところは、とてもいい。
でも、改善すべきところもまた、いろいろありそうだ。

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August 25, 2007

互換品電池

先日入手した、Nikon CoolPix3500用に、電池を取り寄せた。純正ではなく、いわゆる互換品である。

一口に互換品と言うが、その信頼性にはいくつかのレベルがあるだろう。
私が買ったのは、その中でも、いささか「?」なものだと思われる。

まず、充放電容量が、900mAHとなっている。純正品は1000mAHであり、この時点ですでに、純正品と同じ製造元がノーブランドで出しているものではないことがわかる。低めに申告しているのが良心的なのか、あるいはこの値すらもあやしいのか。

パッケージには、例えば、以下のように書かれている。

Instructions
- Fully charge the battery in first use.
- Battery will reach its full capacity after fully charge and discharge the battery 3 times.

はぁ。そうですか。日本で普通に売られているものでは、まずこういう記述は見かけないけれど。
そういう工程をはぶいていることも、低価格で出せる理由なのだろう。そして、その3回の充放電の間に発生する初期不良については、こっちで対応しろと?

Caution
- Fit battery only on the specified digital camera or camcorder. Its compatible original part number is specified in the front of the blister. It will be user's responsibility to make sure the battery is placed in the correct device.

書いてあることをよく確かめて買い、よく確かめて装着して使えと。間違いについてはあなたの責任ですよと。

ずいぶんと直截的な表現だが、情報が誤って伝わることを避けるため、さらには意図的な誤読を避けるためには、これが正しい態度なのかも知れない。礼儀正しく婉曲な表現で書いているところへねじ込んでくるような手合いに誠実に対応していては、コストがかかって仕方ないのだろう。

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August 24, 2007

関東大会

07kanto_poster2007年8月24日(金)。関東都県高等学校情報教育研究会、第一回神奈川大会が行われた。
東京、埼玉に続き、実質的には3回目の関東大会である。

今年は私もポスター発表で参加した。

ところで、私はすでに参加者アンケートの集計を見ているのだけれど、特に自由記述については、ずいぶん考えさせられる。

(数行削除)

来年は全国ということになっている。このアンケート記述をもとに、もう一度、提案するか。

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August 22, 2007

水源池

この項を書くにあたって、Googleで「水源池」と「水源地」を検索してみた。ヒットするページの数は2桁ちかく違うのだが、その少ない方の「水源池」の話である。

いま、勤務校で、道路の舗装改修工事が行われている。正門からの道路が通行止めとなり、別の門から出入りすることになっている。
起伏の激しい土地にある、かなり広い敷地の学校なので、別の門へ回るとなるといささか大変である。小川に沿った道をしばらく行き、長い階段をのぼって丘のてっぺんに出て、その先にある門からやっと校内に入れる。5分ほど余計にかかる。

上で書いた小川は、すぐ先でとぎれ、この池に至る。

Suigen

ここは、帷子川の源流。水源池の一つなのだ。
帷子川というのは、5年ほど前に話題になったアザラシのたまちゃんが、横浜市西区に「住民登録」されたときに暮らしていた川である。その水源の池が、このように残っている。横浜市の西部、中心街からは10kmほど離れているけれども、すでに新興ではなく成熟した住宅街の中である。自然という面からも、また子どもたちの遊び場としても、このようなものが残されているというのは貴重なことである。

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August 21, 2007

インナースイバル式デジタルカメラ

広報用のパンフレットや学校紹介のスライド作り、Webページ作成・更新という仕事がある。私もその担当の一人である。
そのために写真を撮るわけだが、特にWebページ用には、100万画素もあれば十分である。デジタル一眼を持ち出す必要はない。軽くて気軽に使えるデジタルカメラがないだろうかと探していた。

Coolpix3500

これは、Nikon の Coolpix3500 である。3メガピクセル。メディアはコンパクトフラッシュ。電池がリチウムイオンの専用品であることを除けば、ほぼ、私の要求にかなう。
レンズの部分の設計が面白い。このように、撮影時にはレンズ部分をくるっと回転させるのである。インナースイバル式と称する。これは、レンズから受光素子までの光学系の長さを確保するための工夫で、このようにすれば、起動時にレンズをせり出させる必要がない。一時はやったのだが、今はもう、すたれてしまっている。

すたれているが、面白いことに変わりはない。自分撮りは趣味ではないが、例えばカメラを高く掲げ持って見下ろすような撮り方をするとき、液晶画面で画角を確認できる。ローアングルで撮るときも同様である。

起動は意外に遅く、その面ではスイバル式のメリットはない。画素数も前モデルから無理に上げたようで、等倍で見ると粒子感が目立ってしまう。
コンセプトは良いのだが、作り込みの詰めが甘い感じである。愛機になるかどうか、わからない。

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August 20, 2007

レーザーマウス

Blmcm02バッファローの、シンプルな有線レーザーマウスである。

職員室でPCを使うのに、どうも具合の良いマウスがなかった。内蔵のポインタ、ボール式マウス、光学式マウスと取りそろえているのだが、なかなか、この操作性で満足、という感じを得られないでいた。

そこで試しに、レーザーのものを買ってきてみた。これは小出力の不可視レーザー光を使うもので、動作中に持ち上げてみても光線は見えない。
こんなもので使えるのかとも思うが、操作性は非常によろしい。机の上でもマウスパッド上でも、思い通りにマウスカーソルが動いてくれる。

いいものを入手したと思う。しばらく使い込んでみよう。

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August 19, 2007

大きなお世話

父の要請で、ノートパソコンの使い方について相談に乗ってきた。

A4フルサイズのマシンで、いろいろと重装備である。光学ドライブは、DLまで対応のマルチが載っている。
父は、写真をCD-Rに整理しているのだができればDVDでやりたいと言う。その使い方ならばDVD-RAMがよかろうと思ったので、ちょっと外へ出てメディアを買い求めてきた。

ところが、結果的に、これはダメだったのである。
フォトレタッチソフトに読み込んだデータを、あらたに記録しようとすれば、ドライブを指定して書き込むことができる。しかし、エクスプローラなどで、すでにあるファイルをDVD-RAMにコピーしようとすると、書き込み予定ファイルとして登録されるだけなのである。その状態で、何やら「書き込む」というボタンを押すと、このメディアは書き込めませんと言われて終わってしまう。写真データを一枚一枚レタッチソフトに読み込んでは書き込み、などという操作はやっていられない。

OSは、XP Home である。XPからOSの機能としてCD-Rが焼けるようになったことは知っているが、こんな形でじゃまをしてくれるとは思わなかった。
父には、あきらめて今までの使い方をするように、という返事をせざるを得なかった。

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August 16, 2007

花子でアニメーションGIF

別ブログを更新していて、図を描く必要があった。

○とか線とか文字とか、ベクトル系のものなので、手になじんだ花子を起動する。
そして、ふと、「イメージで保存」を選んでみたら、アニメーションGIF形式で保存できることに気がついた。
背景の透過もできるし、これは、私の使用目的にぴったりである。

このマシンに入れているのは、花子2004である。今まで気がつかなかったとは。
…いや、珍しくもない。いつものことである。

Nacl


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August 11, 2007

表計算ソフトウェア

勤務校にて公開講座。

全5回のうち、私は3・4回と欠席であった。生徒引率の出張と、予定していた夏休みが重なったためである。
そして今日、最終回。前回までで終わっているはずのExcelが今日もまだ続くのだそうだ。

進行はIbさんである。私はサポートに回る。
生徒を対象とした授業でもそうだが、指示の通りにサッとできる人と、毎回毎回引っかかる人がいる。その違いは大きく、いわゆるスキルアップを目的とした情報の授業をするときに、問題となってくる部分である。

うまくいかない人には、共通する特徴がある。その一つに、例えばマウスカーソルの形の変化に無頓着である、ということがある。アプリケーションプログラムが使用者に示してくるサイン-それはプログラムの「状態」を表しているのであるが-を注意深く受け取ろうとしないのだ。

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パソコンでの表計算ソフトウェアを作った人物、ダン・ブルックリン。
彼の発想は、一枚の黄色い紙にメモされた図に示されているということである。その図は、要するに、状態遷移を表しているのだそうだ。
などと書くと小難しく思われるが、つまり、階層的なメニュー構造のことだと考えても良い。Alt-F押下のあとの状態では、Xはプログラム終了を命令するキーになり、Ctrlを押しながらの状態では、Xは選択範囲切り取りを命令するキーになる。

そして、進化した表計算ソフトであるExcelでは、マウスカーソルがセルのどこに重なっているかによって状態がどんどん変化し、それを使用者に示してくれるマウスカーソルの種類も増えている。

そういう事態ではあるけれども、プログラムが画面を通して示してくる状態変化を感度良く受け止める態度を身につければ、たかがアプリケーションプログラムである。そんなに難しいものではない。

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といったような基本的な姿勢を、まず、お話しして納得してもらうのが良いのではないかなあ。
サポートに回り、うまくいかない受講者のお世話をしながら、そんなことを思った。

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August 09, 2007

研究会「ネットとウィルス」

情報部会第5回研究会。県立松陽高校を会場として、ネットワークとウィルスについてである。

今日は、講義を聴くだけでなく、実習を伴うものとなっている。講師はトレンドマイクロから招いている。3名もおいでいただき、いつものことながら恐縮する。

ところで、ウィルスについての実習というと、これは一体どうやるのだろうかと思っていた。
実際には、例えば「電卓」が起動してしまうと、それはウィルスプログラムを起動させてしまったという約束事にする。そして、ファイル名のトリックやアイコンの変更、そしてレジストリの書きかえや書き戻しといったことを行いながら、ウィルスが実際にどのような動きをしているのか、手を動かしながらわかるように考えられていた。
トレンドマイクロの方でも、今回のようなリクエストに応えたことはなく、これがテストケースということのようである。

内容的には、承知していることがらも多かった。それでも、その道のプロから、きちんとまとまった話をきくことができ、最近の流れなども知ることができて、有益であった。

情報部会情報技術委員会のメンバーは、暑い中、各校からノートPCを持ち寄って設定変更を行い、新たにサーバを立てドメインも組んで、今日の研究会に備えてくれた。お疲れさま。

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August 07, 2007

補習

久しぶりに、勤務校へ出勤した。

明日は第2回目の学校見学会で、そのための準備がある。昨晩一緒に飲んだImさんが、今日は朝からあれをやってこれをやって、と段取りを付けている。もちろん私も担当である。
また、午後からは神奈総へ行って、関東大会関係の打ち合わせをすることになっている。
そういう詰まった日程であるが、生徒と約束していた補習の時間を確保した。

1年の化学Iで、夏期休業中の課題を出した。それは教科書の節末問題を自分で解いて提出というもので、無理ではないはずなのだが、生徒にとっては少々骨が折れるようである。
夏の部活の休憩時間にでも、プリントを持ってきておいて1年生どうしで集まって解いて出しなさい、と言っておいた。でも集まってみてもよくわからない、先生教えてください、というグループが複数ある。今日は、そういったグループ=部活仲間の一つからの要請にこたえたのである。

教室に冷房は入っていない。しかし、一年中で一番暑いこの時期でも、一階にある化学実験室は、木立に日射を遮られ、また地面の熱容量も効いているのか、それほどの暑さではない。
ここで補習を始めたのだが、気がついたら、150分ぶっとおしでやってしまった。

生徒たちは、それほど理解が速いわけではない。ただ、分かるまで、納得するまでねばり強く考える。投げ出さないし、また、仲間が何人もいても関係のない話題にぽんと飛んでしまうこともない。今は化学をやるのだとなったら、ひたすら、化学に集中する。そうすると、こちらも、時間と疲れを忘れることになる。

遅めの昼食をとりに校門を出たら、先ほどの生徒たちが前を歩いていた。これから、遊びに行くらしい。うん、メリハリをつけていていいね、次の約束の日には、またちゃんとおいでよ。

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August 06, 2007

「レゴマインドストーム」研究会

湘南工科大学にて、レゴマインドストームを用いたプログラミングと制御の研究会を行った。

これは、情報部会の今年度第3回研究会である。
昨年の12月13日のエントリで、湘南工科大学へ行って実習をしてきたと書いた。そのとき、講師をしてくださった鈴木誠先生と連絡を取り、学科長の天野真家先生とも連絡できるようになって、研究会の開催をお願いすることができた。そして今日、開催となったのである。
参加は、こちら側だけで25名。大学の先生方は、10名以上で教えて下さっただろうか。盛況であった。

内容は、大きく分けて2つ。一つは、レゴマインドストームRCXの分解と組み立て、プログラミング、ライントレースのタイムトライアルの部分。もう一つは、湘南工科大学の学科内容の説明、天野先生による日本語ワープロ事始めストーリーである。
結果として参加者に好評であったのはレゴの方だったのだが、私はぜひ大学の説明も入れたくて、ネット委のメンバーと協議しながら、担当の横浜共立学園矢部先生にそのようなプログラムを先方に依頼できないかとお願いした。先方の好意に完全に甘える形の研究会でもあるので、広報的な内容も少し入れないとと考えたのと、現在の大学では情報・通信関係の学科でどのような内容が教えられているのかを、私たちは知っておく必要があると考えたためである。

さて、レゴを用いる組み立てとプログラミングの実習は、とても面白かった。私は、理屈の上ではこうなるはずなのに実際に機械を動かしてみるとそうならない、あるいは、機械の動きのクセをプログラムでどのように使いこなしていくのか、といったチューニングの部分が非常に興味深かった。
例えば、光センサーを2つつけて、それぞれの明・暗の関係で走り方を制御するのだが、センサーの間隔を広げると、コースの角度を判別しやすくなる。我々のチームではこれを「シュモクザメ方式」と呼んだ。
このシュモクザメも、矢部先生と深瀬先生のチームのマシンには全然かなわなかった。さらにつれづれなるままに著者のC言語制御マシンには遠く及ばなかった。
できれば、一通りの実習が終わった後で、それぞれのチームのマシン製作とプログラミングについて、互いに発表しあって成果を共有するような時間を設けられればと思った。

今回は、いい研究会になった。もしこの路線でもう少しやってみるとしたら、アンケートの結果もふまえ、反省点を生かしていきたい。

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August 05, 2007

『世代交代』

勤務校の生徒たちのチームが、まんが甲子園入賞を果たした。順位は示されていないが、「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会会長賞という賞である。第5位相当くらいなのだろう。
本選初出場、第一次競技では残れなかったものの、敗者復活戦で決勝へ進んでの入賞であった。

ところで、決勝での作品は、「世代交代」というテーマに対し、黒電話を電話機と認識できない子供を描いたものであった。
この「世代交代」というテーマは、実は出場校には事前に知らされていたものであるらしい。本選に出場が決まった生徒たちは、そのテーマに即した1コマまんがを3つ描いてきて、職員室内を回ってリサーチしていた。どの作品のアイデアが一番良いだろうか、というわけである。
そのアイデアというのは、一つ目がこの電話のもので、二つ目がテレビ。昔ながらの形と現代の薄型の製品を対比するものだった。もう一つは忘れてしまった。
それで、職員室内では、私を含め、多くの教員が電話の作品を支持した。生徒たちはその結果を参考に、今日、決勝作品を描いた。

実は、最初の作品に描かれていた電話機は、今日の作品に描かれているものと少しく違っていた。形はなんとなく黒い4号電話機の雰囲気なのだが、まず、フックスイッチが、おしゃれな金属製の受話器受けになっていた。
そしてさらに。ダイヤル式の電話機であるが、そのダイヤルの「9」の次が、あろうことか、「#」なのであった!
彼女らは、本当に、ダイヤル式の電話機を使ったことがないのである。
私は、手元に来年度採択予定の「情報B」の教科書があったので、それを開いて口絵写真に載っている4号電話機の姿を示した。すると、生徒の一人が、それを「写メ」って行った…。

今日の本選決勝作品では、電話機は正しく600型の姿に描かれている。そして、人物とはタッチが違う。
普通、1枚の画面の中に、このように異なるタッチで描かれている部分があることは良くないとされ、減点されても仕方ないはずである。しかし、そのことが、そこに浮かぶように存在している電話機という効果を表しているので、特にゆるされたのかもしれない。

私は、先代三遊亭円歌の、お得意だった呼び出し電話ものを思い出している。そこに描写される世界は、今の生徒にとって、理解し味わうには一定の努力を要する、つまり、もはや古典の部類に属するものなのだろう。

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August 04, 2007

横浜国大 一日体験教室

横浜国立大学で、一日体験物質工学教室が開かれた。
http://www.bsk.ynu.ac.jp/taiken/annai2007.html
(なお、この案内ページは、横浜国大のトップページからも日本化学会のページからも、たどりつくのが非常に難しい)

授業を担当している生徒たちに、私が引率するから一緒に行こう、大学の研究室で実験できるチャンスだ、と案内した。そうしたら、1年生の男子生徒6名が行きたいと希望してきたので、とりまとめて申し込んだ。そして今日、行ってきたのである。

Ynu1

こんな感じで始まる。今日は大学全体のオープンスクールと日程が重なっており、例年の大会議室が取れなかったのだそうだ。


Ynu2Ynu3

 
 
 

 
 
 
 
 
 
上の部屋からキャンパスをながめる。横浜国大では、考えがあって、このようにたくさんの木を育てている。森の中に建物が点在するように見える。

大学の概略について説明があったあと、生徒たちは、それぞれの実習場所へ移動していった。
私は、やはり生徒の引率で見えていた高校の先生と二人で、記録写真を撮影する先生について移動し、7つの実験テーマの部屋を順に見せていただいた。

Ynu4これは生徒がジアゾカップリング反応で合成したオレンジII。水中で疎水性物質として析出し、どろどろである。これを、これから吸引ろ過するところ。
 

 
 
 
Ynu5こちらは、アルミ板を電解で腐食させて微少な穴をつくり、そこへ有機色素をしみこませて着色させようというもの。黄色いアルミ板になって出てくる。
 
 
 
 
 
 

Ynu6OHP用のカラーペン色素をTLCで分離したところ。TLC板はMerck製である。展開溶媒はアセトニトリル-水-ギ酸。
とてもきれいに色素が分離されている。オレンジやピンク色の色素は光っているように見えるが、これは写真のせいではなくて、実際に蛍光色素のようであった。
 
 

 

勤務校の生徒たちは、なかなか楽しそうに、かつ意欲的に取り組んでいた。
本当は、どんどん自分たちで申し込んで参加してもらいたい。しかし、そうは言うものの、やはり今のご時世では大人が後押し、ないし強めの触媒作用を及ぼしてやる必要があるようだ。
大学の先生たちからも歓迎していただいたし、来年もまた、生徒を募集して連れてこようと思う。

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August 03, 2007

ガラス細工で箸置き

先日、伊豆へ行った折りに、ホテルに出張してきている工芸体験教室をやってみた。

ガラス工芸のショップが開かれていたのだが、これは、昨年の4月1日4月8日のエントリで書いた片瀬白田の工房の出店であった。ただし、そこの人は来ておらず、ホテルの従業員が世話をしてくれた。

そのときつくった箸置きが、今日、はやばやと郵送されてきた。

Hasioki

これは私の作である。ジフェニルアセチレンをモチーフとしている。

このガラス細工は、ベネチアンガラスをつかっている。色つきの板ガラスの上に、さまざまな柄や太さの「金太郎飴」ガラスの輪切りを載せる。水性の事務用糊でくっつけるのである。それを焼くと、糊は飛んでしまい、ガラスどうしがこのように融け合う。中央をあけ、両側にパーツを載せて焼くことで、箸置きの形になるというわけである。

私は、これで、この工房で提供される2種類のガラスをやってみたから、もういいや…。
と思ったら、サンドブラストもあるのだそうだ。これはまた次回?

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August 02, 2007

blog編集ツール

blogを編集するツールというものがあることを知った。オフラインで、ワープロソフトを使うような感覚でエントリを編集できる。

http://www.xfy.com/jp/blog/

使ってみると、たしかに表を編集したりするのは圧倒的に楽である。
ただし、直接HTMLのタグを書こうとすると、うまくいかない。サーバにアップしてみると、タグとして働かない、そのままの文字として表示されてしまう。

したがって、ここはこっちでやると楽だ、ここはあっちで、とオフライン・オンラインを行き来しながらエントリを編集することになる。

まあ、ツールなのだから。全面的に依存せず、いいところだけちょこっと使うのが賢いのかもしれない。

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August 01, 2007

青空文庫で検証

先日、生徒を集めて話をする場面があった。

持ち時間に余裕があったので、小説に出てくる旧制中学の先生の姿を例に引いた。自宅に生徒が訊ねてくるのだが、名前とクラスを言われるまで、自分が学級担任をしているクラスの生徒だと分からない、という話である。そして、この学校も、そのような雰囲気を今に伝えている、私たちの肩書きは顧問であって、君たちから何か相談事があれば聞くし学校側との窓口にもなる、しかし指導者ではないし管理しようとも思わない、これは体育系の部活とは違うところだ、だから君たちに期待される態度は…。

とっさの思いつきで小説の内容を引用したので、記憶違いがあるかも知れない。確認をとっておこうと思ったが、分厚い文庫本をめくって該当のページを探し出すのも面倒である。

そこで、ふと思い立って、青空文庫へ行ってみた。
わずかな手間で、zip形式に圧縮されたテキストファイルをダウンロードできた。これをエディタに読み込ませ、キーワードで検索したら、たちまち、参照したい部分に到達することができた。

いや、すごい。名前のない猫なら、かかる事態をいかに論評するか、読んでみたいものである。

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