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July 11, 2007

今日も二題

今日から学年ごとに水泳大会となっている。天気は小雨模様であり、降雨をかいくぐるようにして何とか大会が行われている。さらにその日程の隙間を埋めるように、授業が設定されている。

1年化学I、原子量。前振りとして。

「このクラスで小テストをしたとします。満点の10点の人、9点の人、8点の人がいたとします。平均点は何点でしょうか?」
「9点!」

おい、ちょっと待て。確かに私は、意図して落とし穴を設定しているのだけれども、そんなに見事にはまるなよ。

「原子量を求めるには、小テストの平均点と同じで、同位体の相対質量だけではなくて存在比を考える必要がありますね。では、塩素について。(35x76+37x24)/100 となりますが、計算してみましょう。いくらになりましたか?」
「647てん…」

しかし、君はみごとにはまってくれるよなあ。さっきもそうだし。

「35.48という人が多いですが、6百いくつという人もいますね。どこがおかしいか、わかりますか?かけ算と足し算があれば、かけ算優先でしょう?式のままの順番で電卓叩きましたね?」
「ああ!」

ああじゃないよ。でも、素直でいいね、私はそういう生徒が好きだ。

******

3年化学II、気体の圧力。
生徒たちは、私が1年の所属だと思っている。だから、水泳大会の方へ行っていて自習になるのではないかと期待していた者もいる。そこへ私が現れたから、ややあてがはずれた気分の様子。
まあ、いいか。軽めに行こう。

「薬品をいろいろ持ってくると好評みたいなので、今日もまた、こういうのを持ってきました。水銀です。」

未開封、500g入りの水銀のビンである。それを、二重にした使い捨てプラコップに入れて、生徒たちに提示する。そして、気をつけてと言い添えながら、前の方の者にそれを持たせた。

「あ!」
「驚くでしょう?はい、次の人」
「あ!」
「驚くよね、はい、次」
「わぁ」
(まだ持っていない者)「そんななの?」

金属であるから、密度が大きいことは別に驚くにあたらない。ただ、見たところ風邪薬のビンくらいの試薬ビンであるから、だいたいこれくらい?と質量を思い描いて手に取る、するとそれよりもずっと重い500gの荷重が手にかかるので、生徒は素直に面白がる。
こうして、水銀の密度を実感してもらった上で、大気圧が水銀柱760mmという話に持って行く。水銀を76cm押し上げるだけの圧力というのは相当大きいものなのだとわかってもらう、そのための仕掛けである。

次回は飽和蒸気圧。引っかからずにスッと理解してもらいたいと思う。

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Comments

 水銀500g持ってみたいです!
 ナトリウム片を水に落とす演示実験は見せてもらったことがあります。こいつも感動しました。

Posted by: Nと〜 | July 12, 2007 at 05:24

ちょっと危険ですが、ナトリウムよりカリウムの方が面白いです。紫の炎。

Posted by: aromatic Kam | July 12, 2007 at 06:16

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