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June 23, 2007

化学の履修率など

勤務校では、3年に化学IIを置いている。3単位、増単なし。

化学IIは、必修選択枠に1クラス、自由選択枠に2クラスが成立していて、合わせて80人ほどが履修している。自選枠が多いのは、必選枠で数学IIIと物理IIを取り、自選枠で化学IIを取っている者が多いからだと思われる。昔ながらの、理系進学型の選択ということになる。
履修率は、20%台のなかば。前任校の5倍であるが、全国的にはどうなのだろう。
なお、物理IIのほうは、必選枠に2クラス、自選枠に1クラスの、合わせて3クラスである。

勤務校では、私は自選を1クラスだけ持っている。だから、担当している生徒は全員が2科目めの理科として化学を取っているということになる。

一般的な生徒たちの現実的な目標は、MARCHあたりに入れればまあいいか、というものである。それならば、受験科目としての理科は、必選枠の1科目で良い。現に、年度初めに『物理に絞りたい』と言って履修放棄していった生徒がいた。

その中で2科目めを取りに来る理由は、まずはセンター受験、国公立狙いである。それから、受験のための選択や打算といったことは別にして、普通に、理系なら理科は2科目ちゃんとやるんじゃないの、と考えている者。そして、化学が好きで来ている者。こういう、さまざまな動機で選択履修している生徒たちが混ざっている。基礎知識、理解力のレベルはかなりばらついている。
ここで、私は、貴重な授業時間をどうつかうべきなのか。

しばらく前。珍しく、教室の外で、彼らと雑談する機会があった。
炎色反応の話になったのだが、彼らは、その色を覚えた語呂合わせを口々に言い合ったのである。
彼らにとって、炎色反応の色は、受験勉強で覚える対象であったのだ。

私は、非常に申し訳ない思いにとらわれた。
こういうことは、その現象そのまま、まるごと染み入るように理解されるものだと思う。しかしそれは、実験してその現象を目の当たりにしていればこその話である。経験がないのに身につけていることが要求されれば、これはひたすら覚えるしかない。

せっかく選択してきた生徒たちに、何を提供すればいいのか。
少なくとも、教科書に載っている些末な項目を逐一解説して時間を費やすことではないはずだ。
自選Y帯、27人。3年の化学IIとしては、多い。金曜日の実験でも、人数の多さの故に、うまく進行しない部分があった。それでも、なるべく多くの物質、その振る舞いを、自分の手で操作しながら見てみるという経験を、多く積ませてやりたいと思う。
たとえ、講義の部分がかいつまんだものになってしまうとしても。

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