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January 28, 2007

ほうれんそう

野菜の話ではなく、組織で仕事をするときに言われるあれである。

私が「ほうれんそう」という言い方を初めて聞いたのは、1999年か2000年のことであった。当時の勤務校の教頭が、校長からこういうことを言われたんだが、と雑談の話題にしていたのである。私は、へえ、そういう言葉があるのか、でも別に世の中で広く使われているわけでもないのだろう、くらいに思っていた。
しかし、これ、ビジネス界では常識らしいのである。新入社員研修では必履修項目だとも聞く。

この言い方に対し、私は違和感を覚える。少なくとも自分で口にする気にはならない。

その理由1。
だいたい、センスがよろしくない。「報告」「連絡」「相談」の上半分ずつを取ってつなげたら「ほうれんそう」になった、というだけである。必然性がないし、それだけ聞いたのでは何のことだかわからない。
例えばペンクラブのpenは、poets, playwrights, essayists, editors, novelists を表すのだという。これを総体としてpenと書き表せば、なるほどよくわかる。こういうものと引き比べたとき、「ほうれんそう」では情けなかろう。

その理由2。
「報告」「連絡」「相談」という3つのことがらは、同列に並べるものなのだろうか。また、「報告」と「連絡」は、わざわざ2つ挙げるほど違っているものなのだろうか。
私の言語感覚では、報告と連絡はほとんど同義である。あえて違いを述べれば、報告というのは「奏上する」感じをもち、連絡というのは同列ないし「下知する」ニュアンスをかすかにもつ。
「ほうれんそう」が、上司から部下に対して要求していることであるとすれば、これは、おかしい。

ある人が、「情報は発信するところに集まる」と言った。これは名言であると思う。
部下に対して「ほうれんそうがなってない!」とガナる上司は、そうして要求するに足るだけの情報を部下に流しているのだろうか。

そういうわけで、私は、「ほうれんそう」と言い立てるのは上等な仕事ではないぞ、と思っている。

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