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October 16, 2006

授業の目標、生徒の興味

アニメーションGIFをつくる課題が、全4クラスで、ほぼ終わった。

全般的に、ひとくちで評するならば、生徒たちは意欲的、自発的によく取り組んだ。
しかし、こう書いてしまうのは、何か、間違っているように感じる。

こちらの設定した授業のねらいとしては、

  • コンピュータで画像を扱う場合、画像データは、いろいろなデータ形式でファイルとして保存される。
  • それぞれのデータ形式には、特徴がある。汎用性、圧縮、アニメーション、レイヤーなど。
  • アプリケーションソフトウェアごとに、扱えるデータ形式は異なっている。
  • 目的に応じて、ソフトウェアを使い分け、また、データ交換して作業を行う。

こういうことを理解してもらうために、Photoshopでレイヤーを使いながらアニメーションのコマをつくり、一枚一枚をBMPで保存し、それをホームページビルダーのWebアニメータでアニメーションGIFにまとめる、という授業を行ってきたわけである。

生徒たちは、はじめのうちは食いつきが悪かった。レイヤーが理解できないからである。それが、だんだんに使えるようになってくると、熱心に作画をするようになった。自分の描いた絵が自動的に切り替わって表示されるのを目にすると、喜び、さらに修正や拡充にいそしんだ。実習時間を、あと1時間、あと30分、と欲しがった。
ただし、熱心なのは作画の部分においてである。ビットマップ画として中間的なデータを保存し、それをWebアニメータに読み込ませる方法などは、スクリーンを使っての説明や、自作プリントでていねいに示しているにもかかからず、説明も覚えていないし、目の前のプリントを参照することも億劫がるのである。どうやったらいいのかわからない、先生、やって。……。
ましてや、なぜこの形式のファイルでは自動的にアニメーションするのだ、などという質問をしてきた者は皆無であった。
(いや、この課題の目的をきちんと理解し、手際よく作業を進める者もいる。ただ、そういう者は、すでにこの程度のことは身につけていることが多い。)

それは確かに、携帯電話の待ち受け画面に使えるアニメーション画像というおみやげがもらえるよと言って引っ張ってきているわけだから、そこに(ある程度は)こだわってくれないと授業が進行しない。
しかし、それは、本当の目的ではない。原理的な理解、使い回しのきく知識、コンピュータを使ってデータを処理するときの経験値というかカンのようなもの。そして、持っている知識を生かし、さぐりながら、作業を進めていく態度。
そういうものを身につけてもらいたいところなのだ。

そういえば。釣り糸の先にあるエサだけ食べて泳ぎ去る魚、という作品を作った者がいたなあ…。

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