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May 01, 2006

島崎文教堂

私は本屋が好きである。
いや、もはや、「好きであった」と言うべきなのかも知れない。本を読む時間がまったく取れないので、買ってもあまり意味がなく、したがって、物色しに行くこともなくなってきてしまっている。
さみしいことである。

文教堂書店。
このごろ、ずいぶんあちこちで見かける。Webページを見ると、全国に200店以上あるのだそうだ。
ご同慶の至りである。
などと書くのは、ちょっとだけ、応援したい気持ちもあるからなので。

1960年代後半。国鉄南武線武蔵溝ノ口駅と、東急溝の口駅のあいだに、細長いマーケットがあった。これは、戦後のヤミ市の商店があつまって入居したものだったのだろう。ヤストモマーケットと称していたように思う。
この当時、こういう形態の集合商店があちこちにあった。大規模なものは、渋谷の地下街や、上野の西郷さん下のビルとして今に残っている。
このヤストモマーケットの、国鉄側入り口付近に、通路をはさんで狭い本屋が2店舗。これが、私の知る、文教堂書店の原型である。当時は島崎文教堂と言った。姉妹社の「サザエさん」なんかが、棚にぎっしりと並んでいた…。
教科書販売部もあった。私の小学校では、「島崎文教堂教科書部」などと広告が刷り込まれた下敷きが全員に配布されたが、今ではそんなことは考えられないだろう。
そののち、東急溝の口駅の高架下に、文教堂は店舗を構えた。このころは武蔵新城店もできていて、全部でたしか4店舗だったはずである。店に行って欲しい書目を告げると、探してくれるのだが、その店舗にないときは4店舗をあたって、あればすぐに届けてくれるというサービスがあった。これは、当時としては画期的だったと思う。1970年代後半の話である。

その後、文教堂は、田園都市線沿線に出店し、地域の発展とともに伸びていったように見える。

いや、別に、創業家に対して義理も血縁もないのだけれども、何となく、昔話をしたくなって。
それだけである。

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Comments

文教堂、私の自宅最寄り駅にもあります。結構品揃えがよくて、ときどき足を運びます。文教堂にも歴史があったのですね。知りませんでした。勉強になります。

また溝の口は、矢野口に住んでいた時代(大学時代)、教育実習に三軒茶屋まで通っていたとき、のりかえに使った駅です。1980年代後半でしたが、当時もまだ駅は離れていて、少し歩いて乗り換えました。それが、マーケットのなごりだったのでしょうか。懐かしいです。

Posted by: 田中 洋 | May 02, 2006 at 01:47

このごろ、書店はターミナル駅などにある大型店ばかりが気を吐いていて、町の「本屋さん」が元気がないと言われてますよね。でも、文教堂って、(私が知らないだけかも知れませんけど)大型店があんまりないじゃないですか。地域密着でやっている。中小規模の書店でも、それこそ品揃え、棚作りの良さはもちろん、ネットワークを生かしたサービスを行えば十分やっていける、その好例を示しているんじゃないのかな、と考えたんです。それで、この記事を書こうと思ったんですけど、どうもそういう方向にならなくて、単なる思い出話になってしまいました。
溝の口駅の連絡通路ですが、川崎行きホーム沿いにありましたね。あれと並行して、ヤストモがありました。あそこを通ると、雨の日はぬれないで歩けて良かったんです。80年代でしたら、まだあったんじゃないかなと思います。

Posted by: aromatic Kam | May 03, 2006 at 23:16

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