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January 06, 2006

掲示板での生徒のマナー

以前、パソコン通信がはやっていた。
多くの草の根BBSとともに、大手も何社かあって、その会員数の伸びがグラフとして新聞に載ったりしていた。
(ちなみに、私の弟は、その大手3社のうちの1社の本体に勤務していた。あるとき、なぜか社員に会員IDが発行され、しかしそのIDでは実際のサービスは使えないという不思議な状態だったのだそうだ。会員数の水増しだったのだろうか?)
私は、その中でも比較的紳士的であると言われていたニフティに入った。実際にアクセスしてみると、フォーラムによって雰囲気が違っているものの、基本的にはそこは大人同士の社会であった。フレーミングになっても管理者がしっかり対応していたので、気持ちよく過ごすことができた。楽しかった。

そして、いま。携帯電話端末から、掲示板システムを使うことができるようになっている。高校生が、携帯端末からどんどん書き込んでいる。おそらく私の勤務校の生徒だろう、高校生が管理人となってつくっている掲示板もあり、そこでわいわいと「会話」している状態である。
ところが、そこで話されている内容には問題がある。匿名性をいいことに、特定の個人の名をあげ、性格や容姿などをけなしたり、粗暴な言葉を書き並べたりする者がいる。あるいは、「かっこいい」「かわいい」ならば中傷ではないから構わないと考えているのだろうか、そのような投稿も多い。
困ったものだ、と眉をひそめながらも座視する、という状況でもなくなってきたので、昨年末から、すこし対策を講じてきた。

さきほど、そのような掲示板に書き込んできた内容:


掲示板をつかうにあたって
こんにちは。理科情報科の嘉村です。
(中略)
以前にも書きましたけれど、このような媒体を使ってコミュニケーションすること自体は良いのです。しかし、対象の個人が特定できる形で容姿や性格、交際相手などのことを書き込む人がいるので、参加者はそれをやめるよう、また管理人は発言削除をするようにと要望しました。それが放置されたので、前の掲示板は運営者によって削除されたわけです。
繰り返しますが、ここは学校の外です。甘えは通りません。法規によって処罰されることも十分にありうるから、ちゃんとしなさいよ、と言っています。
なお、これは、私の一存で書いているのではありません。先生たちの総意です。

このような掲示板に、教員が実名で入るのは、諸刃の剣である。逆に反発を招いて、良くない結果になる恐れもある。
しかし、今回は、私は実名で入って指導することを選んだ。目の前に、問題行動を起こしている生徒がいる。書かれて苦痛を感じている生徒もいる。管理者の生徒は特定できず、運営者にも即時的な対応が望めない状態で、放っておくわけにはいかないだろう。ならば、この際、匿名の大人だとか生徒になりすましてではなく、情報科担当の嘉村と名乗って、火消しをするべきではないか。

実際には、そんなにうまくいったわけではない。でもまあ、管理職も動いてくれ、県教委もまたこのような事例について対応する術を持っているようで、まあまあ何とかなりつつあるというところである。

この先を書くとかなり時間がかかりそうなのでやめておく。要は、

  1. 生徒たちに、場所に応じてどのように振る舞ったら良いかのマナーを身につけてほしいこと、
  2. 学校でいろいろとむちゃなことをやっても許されるのは、君たち生徒がある意味子供扱いされているからであって、それは確立した個人としての責任を問われる外の社会へ出たときには通じないこと、
を理解してもらいたいということである。

ただ、こういうことは、見えない人には見えない事象である。教員集団として対応していくことが、ちょっと、難しい。

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