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December 31, 2005

探求する心

ureatree写真は、娘に買い与えていた学研の「科学」12月号の付録教材である。

これの使い方であるが、まずプラスチック製の「幹」や「枝」、「葉」などのパーツを組み立てる。水性サインペンで好きなところに色を塗る。添付の尿素で高濃度水溶液をつくり、そこにポリ酢酸ビニルを主成分とするおまじないを混ぜる。その溶液を、「葉」にあたる小さなカップに満たし、そのほか適当にかけてやる。そして放置し、水分が蒸発するにしたがって、だんだんと結晶が析出してきて、雪が積もった木のようになるというものである。
できあがるまで数日かかるかとも思ったのだが、このところ毎日湿度が低く、またエアコンで暖房しているためか、数時間でこのような姿になった。娘もびっくりして見ている。

ところで、こういった教材をあつかっている小学生のうちは、子供たちは理科が好きである。ところが、学年が上がるに従って理科好きの割合は減ってくる。私の勤務校などでは、選択化学IIの履修者は5%前後という壊滅的な状況である。

どうしてなのだろう。目の前に起こっているさまざまな現象が、なぜそのようにして立ち現れてくるのか、知りたくないのだろうか。説明を聞いて、あるいは実験してその真偽を確かめ、納得したくないのだろうか。

先日、数学や化学が苦手という生徒が職員室に来ていた。学級担任と話をしていたのだが、英語科のその担任は、

「数学とか化学なんていうのは、問題の解き方を覚えて、それにあてはめて解くんだよ」

とその生徒に言っていた。
私は、暗然とする思いであった。教員にして、こんなものなのか。自然科学のゆたかな世界を、そんな矮小化した形で生徒に伝えるとは。
そうか、あなたは、高校生のときには、数学や理科に対して、すでにそういう態度で接していたということなのだな。

よく、「人の思いを大切にする」「思いを人に伝えることが大切」と言う人がいる。それを一概に否定するものではないが、そういうことに一義的な価値をおいてものごとを考えることは危険である。
そういう考え方にはまってしまうと、例えば小学校の教員が、水に良い言葉を聞かせようとかいったとんでもない教材にまじめに取り組んでしまうことになる。

人の思いなど超えたところで、自然の法則にしたがって目の前に立ち現れてくる自然現象。それを解き明かし、説明する理論を知り、それでは、こうするとこうなるはず、と実験で確認するよろこび。
納得できるまで計算し、また考えを紡いでいくことの大切さ。

「化学の広場」の、「理科の質問箱」に、小中高校生から多くの質問が寄せられる。ただ宿題の答やレポート課題考察に書く内容を聞きに来るだけの児童生徒が多いのだが、なかに、問題を解くにしても一生懸命に理解しようとして質問する者もいる。こういう者に対してこそ、ほめて育て、さらに理解をすすめる手助けをしてあげたいと思う。

私は、生徒たちには、そこに現れている現象、事物を、しっかりと虚心坦懐に受け止めてほしい。それを見て自分はどう思うとか、自分はどうしたいのだとか、そういう人間の雑念は取り払って。
そして、その世界を探求してほしい。

自分で、落ち着いて論理に従ってしっかり考え、課題を解決していくことができる、そういう生徒を育てたいと思う。
これは、理科でも情報科でも、変わるところはない。

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December 30, 2005

栗きんとん

kinton今年も栗きんとんをつくった。

今年からフードプロセッサがあるから、サツマイモの処理がとても楽になった。また、手作業の裏ごしで作るよりもなめらかに仕上がった。
栗のビンづめを、大きい方を選んで買ってきて使った。半分がシロップであるが、これも全量を投入する。栗の甘露煮には酸化防止剤が添加されていて、そのシロップを多量に入れた効果であろうか、一晩おいても生地の色が変わらない。きれいな黄色を保っている。

我ながら、良くできたと思う。娘も、喜んで食べている。
もうすぐお正月。

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December 29, 2005

ケイタイdeポイント

本当は、「ヤマダ電機 ケイタイdeポイント」が正しい表記なのかもしれない。
(非常に不本意ながら、上の記述においては、オリジナルに従って半角カタカナを使っている。)

ヤマダ電機に買収された、旧ダイクマの店舗で品物を見ていたら、携帯電話端末でもポイントカードシステムを使うことができる旨の店内放送が流れた。
ヤマダのカードはテレホンカードよりも薄いくらいなので、パス入れの中でじゃまになるということはない。でも、他の店のものと同じように携帯端末に一本化できるのならばそれもいいか、移行することにしよう。そう思って、品物を持ってレジに並んだ。

私(カードと携帯電話端末を示して)「このカードのポイントをこの携帯に移行してください」
店員「それでは、バーコードを出してください」
「バーコード読み取り機能を表示させるということですか?」
「いえ、バーコードを表示させてください」
「そういうものは出ません」
「お客様のこの携帯は、会員登録されていますよね」
「いいえ。それをこれからお願いしようと」
(一瞬、不機嫌さを見せ)「それでは、別の者がご案内いたしますので」

ああ、新規登録とか言わないと通じなかったわけか。
店内放送で、別の店員さんを呼び出す。現れた彼について、別のカウンターへ。
しかし、この彼の説明も、なかなか要領を得ない。次々と、やるべき操作を指示してくれるのだけれども、全体像を示してくれないからストレスがたまる。何をやらされているのか分からない。

「まず、ここへメールを送っていただきます」

私の端末を操作して、送り先のメールアドレスを打ち込んでくれる。私は楽だけれど、これは良いことではないと思う。申込用紙にメールアドレスのQRコードを印刷しておいてくれれば済む話だ。ヨドバシやビックでは、そうなっている。
次に、指示されたURLにアクセスして、改めて会員登録をしなおす。つまり、ヤマダでは、カード会員とケイタイ会員は、別登録となるわけだ。
それもいいが、携帯端末から、住所氏名、生年月日などを入力しなければならない。郵便番号変換が効いたので、ちょっと助かったが、

「それでは、その先を入れてください」
「その先って、いま、どこまで入ったんでしたっけ。ここにはもう出てないし。郵便番号変換だから、○○町まで?。○丁目から、ここへ入れるんですね?え、ハイフンは、どうやるんでしょう?」

かなりの手間を要して、入力した。これは、既存の会員情報を移行するという考え方をしていれば、省ける手間である。

「今後、お買い物のときには、このバーコード画面を出していただいて、…」
「え、ICカード、ピッ!じゃないんですか?!私はこの中のFeliCaに移行するつもりだったんですが」
「ええ、まだそこまでは…。レジでお電話番号を言っていただければ、それでもポイントをおつけできますので。ポイントをお使いになるときは、この画面を出していただくことになります。」
「えー、それじゃ、磁気カードのほうが便利ですねえ。で、このバーコードは、iアプリを起動して出すんですね?」
「はい、そうです」

しかし、実はそうではなかった。指定のURLにアクセスし、SSL通信を行って認証し、私の会員バーコードを表示させる仕組みであるようだ。

そういうわけで、ヤマダの「ケイタイdeポイント」は、システムとしては、まだ全然ダメ。というのが、今の私の評価である。
しかし、磁気カードを含めたポイントシステムは、この店の来店客には相当普及している。これは、来店するだけでポイントが付くというシステムを始めたことに負うところが大きいようだ。私も、今日はじめてそのポイント付与端末を操作してみたが、スロットのドラムが回って面白かった。こういうインターフェースは、ここの客層ともマッチしているのだろう。商売上は、成功している様子であった。

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December 26, 2005

デジタルカメラ購入

私の常用デジタルカメラは、初代 Canon IXY Digital である。
これは、妻に同400を買ったとき、お下がりとして譲り受けたもの。品物としてはなかなか良いと思っているが、性能は、物足りなくなってきている。

銀塩フィルムの一眼レフカメラとしてはペンタックスMZ-5にズームが2本あるのだが、これを出してきて撮影し、DPE屋に出して…というのも、このごろでは億劫に感じられる。

ちょっと仕事で生徒たちを撮影するときなど、妻の IXY Digital 400 を借りて用を済ましてきた。しかし、もう少し、いろいろなことができるものが欲しいと思っていた。

Powershot_S1_ISそこで、これ。Canon PowerShot S1 IS である。
メーカー再生品ということで、承知で買ってきたのだが、予想よりも細かいキズが多い。ちょっと残念である。ぶつけたキズがいくつもあるので、内部にダメージが残ったままでなければ良いのだが。保証は3ヶ月とのことであった。

これを選んだポイントは、

  • 光学ズーム10倍、手ぶれ補正機能(IS)つき
  • VGAサイズ30fpsの動画が撮れる
  • いろいろな撮影モード、マニュアル露出まである
  • メディアがコンパクトフラッシュ。何枚も持っている
  • 単三電池がつかえる
といったところである。値段が手頃であったことも、背中を押してくれた。

ボディがプラスチック製であるし、あまり高級感はない。
ごろんとしたフォルムで、私の通勤用カバン(ソフトアタッシュ)には入らないのが難点ではある。でもまあ、仕事用の中級機として、使い込んでいこうと思う。

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December 25, 2005

マウスカーソル消失

寒いので、居間にあるこたつに入り、ノート機で仕事をしている。

Logicoolの光学式ワイヤレスマウス、V500を、こちらのマシンでも使ってみる。ドライバを入れ、横スクロールもできるようにして、Excelで作業をする。まずまず快適である。

ところで、このマシンには、タッチパネルが装備されている。何げなく、マウスを放してスタイラスペンを持ち、画面をさわってみたら、マウスカーソルが移動してこなかった。
どうも、このマウスのドライバを入れると、タッチパネルは使えなくなるようである。

どちらを取るかと言われれば、タッチパネルを取る。やむを得ない。
コントロールパネルから、マウスのデバイスを削除し、マウスのプログラムも削除した。(これは、後者だけで良かったのかもしれない。)
再起動を促されるのでそうしたら、画面にマウスカーソルが現れなくなっていた。

それだけでは済まず、タッチパネルのドライバがないから場所を指定するかディスクを入れるようにと要求される。
どこにあるのか分からないドライバのありかを確かめ、それを指示してやらないと、この場を切り抜けられない。しかも、マウス類が使えない。
ふだん、マウスよりはキーボードでの操作のほうがはやくて良いなどといっているが、いざマウスが全く使えないとなると、ちょっと苦しかった。

V500は、Windowsの標準ドライバでも動くが、横スクロール機能は使えない。
そういうわけで、このノート機では、せっかくの機能が生きないことになった。
まあ、タッチパネルにスティックポインタを装備したこのモバイルマシンで、さらに加えて特殊なワイヤレスマウスが完全に動作しないとしても、仕方ないのかもしれない。我慢しようか。

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December 23, 2005

2.4GHz帯ワイヤレスマウス

光学式ワイヤレスマウスとして、サンワサプライのMG-WG55というものをつかっている。(5月5日の記事で書いた。)
これは、スイッチやスクロールホイールのタッチ、表面塗装の仕上がり、全体の形や大きさなどは、私の好みに合っているし、電池の持ちも、電源スイッチをこまめに切っていれば悪くはない。今後も、デスクトップ用として使い続けることになるだろう。

ただ、それとは別に、もっと電波の到達距離が長いワイヤレスマウスが欲しいと思っていた。
それは、情報教室で、生徒の間を歩きながら教員用PCを操作したり、まれにどこかへ出かけてお話しをしたりするときに、これもやはりPCから離れた位置からスライド切り替えをしたりしようと思うと、MG-WG55では電波の届く距離が不足するからである。

この目的のためには、2.4GHz帯の電波をつかうものが良いらしいということはわかっていた。みなさんのblogを拝見すると、エレコムのM-D6URシリーズの評判が良いようである。

 田中先生の記事
 t_fukuhara先生の記事

それで、私もこれを買おうと思って、ずっと購入の機会を狙っていた。

V500ところが、いよいよ買うつもりになってWeb上の情報を見て回ったところ、こちらのほうも良さそうだった。amazonで、量販店店頭よりもかなり安価だったので、注文してしまった。
Logicool の V500 である。

届いて、実際に持ってみると、ちょっと重い。持ち歩いて使うには、向かないのかも知れない。
しかし、アルミニウム製のボディの質感は、非常によろしい。使用時に上部シェルがチルトアップする機構になっているのだが、これもしっかりした動きである。
スクロール機能が独特で、ホイールではなく、静電気式の感圧機構でたてよこのスクロールを実現している。Windowsの標準マウスドライバではたて方向だけ、付属CDからドライバを入れると横方向のスクロールも効くようになる。動きにはちょっとくせがあり、普通のスクロールホイールの方が素直で使いやすいとも感じるが、慣れていくかもしれない。
なお、スクロール機能がはたらいているとき、マウス本体からカリカリという音がする。これはスクロールホイールの操作感を模しているのだろうと思うが、何やらトイレの消音装置を思わせる。無用な機能である。

肝心の、電波の飛び具合であるが、これは狭い拙宅では十分に試すことができない。
改めて気づいたのだが、数メートルの距離の所に洗濯機があって、そこからこのPCの画面を見通すことができた(笑)。ステンレス製の洗濯槽内にマウスを入れて実験してみたが、まったく問題なく操作することができた。

26日に出勤するので、時間が取れたら、情報教室で歩きながら使ってみようと思う。

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December 19, 2005

Win2000 SP4 ロールアップ1のバグ

職員室に隣接した印刷室の一隅に、PC作業コーナーが設けられている。そこにはPC6台とプリンタ2台などがあって、学期末のテスト作成から成績処理にあたる時期などは、いつも盛況である。

このところ、ここで作業をしている教員から、ときどき不具合が報告されるようになっていた。作業をして、ファイルをフロッピーに保存しようとしたら、フリーズした、ということであった。
はじめのうちは、このごろのフロッピーは品質が悪いからだろうとか、あるいは、面と向かっては言わないけれど、あなたが妙な操作をしたのでしょう、くらいに思っていた。そのうちに、不具合の起こるマシンが特定されてきたので、このマシンのFDDが調子が悪くなってきたのだろう、こんな薄型ドライブできゃしゃなのに、みんなよく使うから、などと考えていた。
それにしても、不具合を起こすマシンが決まっているのはわかるとして、それに悩まされる職員もほぼ特定の人であるというのは不思議であった。

昨日、また秋葉原へ行って、ノート機から外したと思われる薄型FDDのジャンク品を1台買ってきた。こんどは、ミツミの1.44Mである。これを、問題を起こすマシンのFDDと入れ替えてみた。
テストしてみると、私のフロッピーにたまたま入っていたWordの文書ファイルを読み込んで編集することは普通にできたのだが、それをフロッピーに直接上書き保存しようとしたら、やはり、フリーズした。FDD交換前と変わらなかった。しかし、同じファイルを一太郎で読み込んで編集した後は、問題なくフロッピーに書き込むことができた。

…これは、OSかOfficeのバグだ。

とりあえず、問題を起こすマシンに付箋紙で注意書きを付けたりしておいてから、Gさんに、これこれこういうわけで、と報告した。
そうしたら、彼は、その話は聞いたことがある、ネット上のニュースに出ていたというのである。そして、すぐに、以下のページを見つけ出した。

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;904130&sd=rss&spid=1743

たしかに、夏休みの終わり頃だったか、Windows2000のマシンにロールアップパッチを当てた。問題を起こすマシンは、この、2000のマシンだったのだ。WinXPのマシンでは、そういうことはなかった。
そして、不具合に見舞われるのは、文書作成に一太郎ではなくWordをつかっていて、かつ、文書の保存にフロッピーを使う人であった。

Windows 2000 SP4 のマシンは印刷室に3台くらいあったはず。Gさんが、さっと修正パッチをあててくれた。夕方、コーナーがすいてから実験してみたら、ちゃんと、Wordの文書ファイルをフロッピーに直接保存することができた。
めでたし、めでたし。だが、またFDDが1台、余ってしまった。

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December 18, 2005

第三情報処理教室

勤務校に、来春から、第三情報処理教室と呼べる部屋を設置することができそうになってきた。

このblogにも11月7日に記事を書いたのだが、来年度、PCが20台入っている第二情報処理教室の生徒用機を更新する予算が付くことになりそうである。その結果、玉突きされて、周年事業で入れたばかりの生徒用PCが20台余ることになる。

これをどう活用するか。
すこし手間をかけて、きちんと従来型の校内意見調整を行ってみたところ、進路指導室を移動してくれるという回答が出てきた。もう少し関連する調整をすれば、2スパンの普通教室サイズの部屋を使えることになる。そこは、すでに電源容量を増やす工事がされている部屋であり、願ったり叶ったりというところである。
現状では、この部屋を、PCが20台で普通の机も入れて40人収容可能な部屋として整備していこう、という方向になるだろう。

しかし、本当は、それではもったいないと思っている。
勤務校では、1年次にオーラルコミュニケーションを必修で入れている。国語総合を減単したり、相当無理が行われているのに、英語の単位数は比較的多く確保されている。ALTの配置拠点校にもなっている。
ならば、情報通信機器をつかった英語の授業を取り入れてもいいはずだ。単なる第三情報処理教室ではなく、その次の段階として、CALL教室として整備していけば、授業内容が充実する。

でもまあ、英語科の意向を越えてこちらが勝手に書類を書いて県に出すこともない。
とりあえず、カリキュラム委員会で、今は昔のようなカセットのLLではなく、CALL教室というのがあって、…。と説明はしておいた。英語科が乗ってきてくれたら嬉しいのだが。

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December 16, 2005

量子化されていないケーキ

「お皿に盛られた中華料理は、そのテーブルに着いている人たちに、取り分けにくい。」
この命題は、真か偽か。

真か偽か、それはともかくとして、うまく配分されずに残ったり足らなくなるのは見たくない。
だから、私は、つい手を出して全員に取り分けたりしてしまう。各人の好みとか量のさじ加減とかは考えず、目測で(メデミトリーと言う)、なるべく等分に取る。
嘉村さんはまめだと言ってもらえるが、これは、自分の精神衛生のために勝手にやっていることである。

その点、オードブルなどで、大皿に盛ってあっても人数分の個数が載っているときは楽だ。
しかし、昨晩の中華街では、そうやって取り分けていったら、なぜかトマトが一切れ足らなかったのだが。

また、はるか昔の話。伝聞であるが。
私の一つ下の学年、無機化学の講義。その日は教養キャンパスで学生大会があった。理工キャンパスの講義は平常に行われることになっていたものの、学生の出席人数が極端に少なかった。そこへやってきた先生が、状況を見るや、

今日は、お茶にしましょう。(財布から数枚の紙幣を出し)これで、量子化されていないケーキを買っていらっしゃい。

と言ったという。
無機化学の授業でこのセリフ。いいなあ。私も、そういうことを言ってみたい。

でも、学生が、丸くて大きなケーキをうまく切り分けられずにもたもたしていても、それをニコニコと見ていられるような懐の深さも要求される。私にはやっぱり、そういう素敵な役回りは無理なんだろうな。

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「ポートフォリオ」?

不勉強なのを棚に上げるどころではなく、開き直って強弁するようなものだ、という自覚のもとで。

「ポートフォリオ」という概念が、私にはわからない。

この言葉は、情報科免許取得の現職教員等講習会で始めて聞いた。講師の話の中にに出てきたのであるが、何のことだかわからなかった。
目の前にPCがあり、ネットも使える環境だったので、(失礼ながら)講義を聴いている最中に、検索して調べてみた。すると、これはもともと株式投資の用語であることがわかった。つまり、株式に投資するにあたって、昔のように、個々の銘柄を研究して売買するのではなく、プロである証券会社なり投資コンサルタントなりが、株式銘柄の組み合わせをつくるのだそうだ。いろいろな銘柄の、業績であるとか価格変動のようすなどの特徴をとらえ、それを組み合わせて、こういうパッケージで投資すればうまくいくであろうという、そのようなひとかたまりのことを、ポートフォリオと呼ぶ、ということらしかった。
これは、なるほどそういうことか、と良く分かった。納得できた。

そして、それから3年たつのだが、情報教育の分野で使われる「ポートフォリオ」という用語の意味は、いまだに分からない。
いろいろな要素をとりいれたひとかたまりのことらしい、という程度まではわかる。しかし、それだけならば、何も株式の用語を借りてこなくたってよさそうなものだ。
単なる「ごちゃまぜ箱」を格好良く言っているのか、という気もするのだが、そうすると「ポートフォリオ分析」という用語が、この分野においては意味をなさなくなる。


むかし、学部の講義で、ipso attack というものを習った。これは有機化学の用語であって、ベンゼン環上の置換反応のうち、すでにある(水素以外の)置換基と置き換わる形で新たな置換基が入るという反応である。これを1コマ取り扱った後、先生がこういうことを言った。興味深かったので、よく覚えている。

このようなタイプの反応に、ipso attack という名前がついた。そうすると、名前が付いたことで、そういう反応を研究して論文を出す人が増えてくる。そういうことも、あるのです。

情報教育における「ポートフォリオ」も、そんな程度のものなのかもしれないな。はやってるから、とりあえず、自分も言ってみようという人がいっぱいいると。

などと、不謹慎なことを思っている。
でも、不謹慎で不勉強なのは認めるけれど、私の考えていることも、まったくの的はずれでもないのではないだろうか。


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December 14, 2005

ポイントをFelicaで支払いをEdyで

帰りにヨドバシカメラ横浜店へ寄った。正式にはマルチメディア横浜店と言うらしいが、買ったものは、理美容器具である。
それはさておき。
point-edy支払い時である。私はポイントカードを切り替えて携帯電話内蔵のFeliCaにしてあるので、携帯端末を、何となくそれらしい受け台に置いた。そうしたら、それはEdyでの支払い用の送受信装置であって、ポイントカードとして使うときは、別の台に載せなければならないようであった。
私は要領がわからず、店員さんも、あまりやったことがない様子であって、二人で携帯端末をあっちこっちと動かしていたら、

「レジが、…フリーズしました」

何と、レジを再起動することになった。1分くらい、かかっただろうか。
正しくは、まず商品をPOSスキャンして価格を登録し、携帯端末を右の方の台に載せて、私の認証をする。そして携帯を左の台に載せ替え、Edyから引き落とす。残高不足のときは、不足分だけ現金で支払うことができる。ポイント還元率は同じ(らしい)。

ヨドバシはEdy陣営に入ったということのようだ。今回使った新しい装置は、決済しなくても、携帯を載せるだけで残額がさっと表示された。どんどん便利になっていくが、携帯端末もまさしく現金入りの財布に近づいていく。

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December 13, 2005

2.88MB FDD

10日に秋葉原で会合があった。それは夕方からであったのだが、当然、早めに行って、電気街を一回りしてきた。

ノート機用の、薄型FDDがジャンクでたくさん出ていた。青いイジェクトボタンで、Alpsと書いてある。ThinkPadから外したもののようである。
勤務校の生徒用機のなかに、FDDがこわれていて、Gさんの私物のUSB接続FDDがつながっているものがあるのを思いだして、交換修理用にと思って買ってきた。210円であった。

勤務校の生徒用機は、コンパックのスリムタワーである。FDDに、ノート用の薄型ドライブを使っている。
ところで、学校というところは、基本的にレガシーの世界であって、実習室でも職員室でも、まだまだフロッピーディスクが活躍している。FDDの使用頻度は高い。それで、よく故障してくれる。薄型だと、なおさらである。よく壊れてくれて、高い。困ったものだ。

良い買い物をしてきたつもりで、Gさんと一緒に交換作業をする。
ところで、このドライブは、シャッターの部分に「2.88」と書いてある。フォーマット時で2.88MB、いわゆるEDという規格のものである。上位互換だろうから、そのまま1.44MBのドライブの代わりに取り付ければ動くだろう…。
と思ったのだが、だめであった。
ディスクを入れて読み込もうとすると、このディスクはフォーマットされていません、と言われてしまう。ではフォーマットすれば、と思っても、それも失敗する。

ネットで調べてみると、この手のドライブは、BIOSが対応している必要があるようだ。実習室の生徒用機では、BIOSにそのような設定がない。これではダメなようである。残念。

いま、これを打っているマシンには、BIOSに2.88MB FDDの設定がある。使ってみたいとも思うが、薄型FDD用のフレキシブルケーブルが出ているわけでもないので、実験すらできない。

というわけで、使えないドライブが手元に残ることになってしまった。

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December 12, 2005

テスト採点

期末テストの採点に、はまっている。

問題と一緒に、クラス全員のピクトグラムをカラー印刷したものを配った。
生徒には、それぞれの表しているものを当て、また、5段階で採点する、ということをやってもらった。
この採点・集計が、非常に手間がかかる。昨日の日曜日をつぶして、やっと1クラス完成。今晩、2クラス採点しないと明日返却できないのだが、間違えて、1クラス分を学校に置いてきてしまった。
1クラス分だけやっと採点し終わったが、あと1クラスは、早朝出勤で何とかしなければならない。

今日、返したクラスでは、この方式のテストに対しては評判が良くなかったし。手間はかかるは、評判は良くないは。これで、来年は見直さなくてはならないだろう。

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December 10, 2005

情報科関東大会準備会議

正式にどう呼べばいいのか、わからない。とにかく、会合に行ってきた。
場所は、秋葉原。何て素敵なのだろう(笑)。

051210夏に行われた、第一回の情報科関東大会。来年は、埼玉で行われることになっている。神奈川は、その次だろうか。
その、東京、埼玉、千葉、茨城、そして神奈川の情報科教員が9名集まった。居酒屋であるから、飲み物を入れての話となる。

このような、県を越えたレベルの研究会を行うには、やはりそれなりの組織をつくったほうが、いろいろと都合が良いという話がいくつかの県から出た。そこで、来年の会に向けて、取り急ぎとなるが、関東地区の研究会組織を立ち上げることとなった。
来年度の研究大会は、8月25日(金)、春日部の高校で開催される含みで話が動いている。

ところで、それ以外にも、いろいろな話をしてきた。
私は今、勤務校の生徒がつくっている、携帯電話からアクセスできる掲示板を注意深く見守り、ときおり書き込みをしている。現状で、問題ありなのだが、いきなり強硬な手段で入ることをせずに、良識派の参加者たちにリードしてもらって自浄作用がはたらくことを期待している段階である。もしこれで収まらなければ、次の手を打たなければならない。
こういう話をしたところ、やはり、同じような問題が起こったというところがあった。そこは、掲示板の管理人がOBだったということなので、最初から、こういうことは法に触れる問題だ、やめるように、と強い言い方で教員が書き込みをした。それで、収まったのだそうだ。
また、別の学校では、生徒機からブラウザでネットにアクセスしようとするときに出てくる最初の画面に、
「コンピュータの向こうには人がいます」
といった内容の文言を表示させているとのことであった。これには、みんな、そうだよね、と賛同していた。機械を相手に、軽い気持ちで匿名で書き込んでも、向こうにいてそれを読むのは生きている人間なのである。そういうことに思いを至すことができるような生徒に育てたい。それは、共通する思いなのである。

16時半から始めて21時半まで。5時間、飲んで、語った。時間が過ぎるのがとてもはやかった。

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December 07, 2005

ピクトグラムの作品評価をテストで

「文書デザイン」の期末テストに、ピクトグラムの相互評価を取り入れてみた。

4クラスあって、それぞれの人数は20人から28人である。各クラスの生徒作品を、A4用紙1枚にまとめ、番号をつけたものを人数分カラー印刷しておく。4種類、合計90枚である。これは自宅での作業。

テスト問題の指示としては、まず、自分の作品の番号と、それが表している意味を書かせる。そして、自分のもの以外の作品について、それが表していると思われる意味を答える。
得点は、(1)他人の作品の意味をたくさん当てる (2)自分の作品の意味をたくさんの人に当ててもらう と高くなる、とする。
しかし、これだけでは、わかりやすい題材を選んだ者が有利になる。どう描いても、どんなに下手でも、そりゃわかるよ、というものもある。「信号」「ポスト」「コンビニ」…。
そこで、他人の作品について、その意味を考えて答えるのと同時に、点数評価もさせるようにした。これは、形が洗練されていて良いといったことのほかに、この題材をこうやって表せばよくわかるんだと感心したら高く、また、これはだれが描いたってわかるよ、というものには低く点数を付けてね、と説明して回った。
これ自体は、テストの点数、つまり自分の得点にはならない。だから、テストの時間内にいっしょにやらせるのは正しくないとも言えるだろうと思って、TTの相方3人に聞いてみたが、返事はみんな、いいんじゃないですか、というものであった。

さて、相互評価の合計でも平均でもいいが(同じか)、これを補正項として用い、正答率に掛けることによって、ピクトグラムを作品として正当に評価することができるかどうか。Excelで、いろいろ重みづけを変えて計算してみようと思う。

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December 05, 2005

情報化推進担当者セミナー

gradu何やら修了証書をいただいてきた(笑)。
こんな紙は何の役にもたたず、また、職場で必要とされることもない。不思議なことをしてくれるものだと思う。
それより、例えば、今日の昼食である。昼休みになると、じゃあ行きましょうか、今日はどこへ?と、声を掛け合う関係ができあがっている。楽しく雑談しながらの昼食は、すすむ。
仕事のやりくりをして出張に出てくるのは厳しい。しかし、各校ではごく少人数しかいない情報担当教員同士が、こうやって、オフラインでの関係を作れるようになってきている。それだけでも、講習会に集められてくる値打ちはあるのかな、と感じている。

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December 04, 2005

ウィルス対策ソフト

結局、Norton Internet Security 2005は、正しく動作してくれなかった。サポートに電話してもつながらない。もったいないが、正規の購読期間を2ヶ月ほど残しながら、アンインストールしてしまった。

自宅ネットワークは、外とはルーターを介しているし、今まで不正侵入にあったことはない。メールに付いてくるウィルスに対してだけ対策をしておけば大丈夫だろう。
娘のPCにインストールしてちょっと使い、アンインストールした、ウィルスドクターのライセンスが余っているので、私の常用マシンにインストールしてみた。シリアル番号を入れて登録すると、ちゃんと娘の名前で登録した使用者名が表示され、購読期間も通算されて期限が切られている。たいしたものだと思う。

今日、いつものPCショップで、USBメモリを買ってきた。ELECOMの512MB、ソースネクストウィルスセキュリティ2005入りで3,970円であった。これを、ノート機にインストールした。

来年の末あたりに、ウィルス対策ソフトの機能がWindowsに備わるようになるという話である。メジャーな各社は、ここで儲けておかないととばかりに、今年度版の価格を上げている。しかし、私はもうそういうものは買わずに、上記のような簡易なもので1年くらいもたせようかと思っている。

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December 03, 2005

会合

某社に呼ばれ、新宿で会合。
新宿駅から見て南西にあたる区画に足を踏み入れたのは、初めてであった。

案件は、情報科の教科書の検討である。

情報科の教員は、みな、元教科をもっている。おとなしく、数学なり理科なりを教えていてもよかった人たちである。しかし、新しい教科で生徒たちに何か伝えられるのではないかと考えて、わざわざ勉強して、情報科を担当している。
だから、一般に、自分ならこうやりたい、こういうことを取り上げたいという、授業を作っていく気持ちを持っている。
教科書を使わないで、自分の考えて授業を進める教員が多いのは、そういう事情があるからだろう。私もその一人である。

その一方で、教科書の著者の方も、こういう風に教えてもらいたいという熱意を持っている。紙面を見ると、それが伝わってくる。しかし、この台本は、私のしゃべりたい順番、題材とは違っているよ、と感じることが多い。いや、むしろ、それがほとんどである。

そういうわけで、私は当面、自主制作プリントで行く。教科書には、理科の図解のような、カラー資料集の役割を担ってもらいたいのだけれど、そうも行かないようである。

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December 02, 2005

教材ネタ ポスター作成(続)

11月17日の記事「授業ネタ ポスター作成」の続きというか報告である。
まず、時間は、とても1時間では終わらなかった。3時間では厳しく、4時間かけると、だいたいの生徒が一応仕上げることができた、という感じであった。

最初の食いつきは、非常に良かった。私がちょっと作ってみた、クリスマスツリーの夜景にケーキやリースを貼り込み、テキストを入れた見本を提示すると、

「きれいー!」
「これならできそう!」

という声が上がった。教員機の画面を生徒機に転送しながら、私がマウスでケーキの絵を切り抜いて見せていたのだが、ちょっと失敗してブルーベリーをざっくり切ってしまった。すると、歓声というか悲鳴というか、声が上がる。今までで最高の集中度であった。
しかし、Photoshopの操作性には、テキストを扱うツールとは違った癖がある。生徒たちは、いさんで取り組んだものの、なかなか思うようなことができないので、どんどん飽きて、テンションが下がってしまう。
そこを、完全に投げ出してしまわないように、私とNさん(11月30日の記事のNさんとは別人物)、それにGさんの3人がかりで、手取り足取りで、世話をしていく。
そのうちに、生徒たちも、だんだんとPhotoshopを使えるようになってくる。そうなると、また、楽しくなってきて、それぞれに凝った作品を作り上げた。

この制作で、生徒たちが学んだこと。

  1. 画面上での表示倍率、ピクセルで表される画像の大きさ、紙に印刷される仕上がりの大きさ。
  2. 画像データをレイヤー上で扱うこと。「文字」や「線」といったデータと違い、平面に敷き詰められたデータの扱い。それを「切り抜く」操作。
  3. 色彩感覚。画面上での調整。また、画面に表示されるものと、カラーレーザープリンタで出力されたときの違い。
  4. 写真、画像の著作権に配慮すること。
われわれ教員は、Photoshop はふだん使うツールでもないのであまり得意ではなく、授業であつかうのは敬遠しがちである。しかし、画像処理ではこれがデファクトスタンダードとなっている現状がある。「情報B」「情報C」ならともかく、「文書デザイン」では、これを使った実習はぜひ取り入れるべきだと思う。

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December 01, 2005

学期末前夜

2校時から4校時まで授業。

昼も、10分ほど職員室の自席でパンをかじったが、すぐにまた情報教室へもどる。
木曜日は、5・6校時が1年生の総合の時間なのだが、今週は、選択講座が終わってしまっているところも多い。そういうところの生徒が20人ほどやってきて、課題を仕上げている。授業時間内に終わらなかった者たちだから、それぞれ、手をかけてやる必要がある。
3年生も来て、Photoshopの課題を仕上げている。本当は、今日はワープロ検定のための練習をさせたかったのだけれど、1年生でごった返していて、そういう雰囲気ではない。
正規の放課後の時間帯になったら、さらにまた、総合が終わった生徒が押し寄せてきた。

結局、18時半くらいまで、ずっと生徒の世話をした。こんな経験は初めてである。非常にくたびれたし、事務仕事が全然すすまない。
今晩中に、テストを作り上げる必要があるのだが。

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