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November 23, 2005

「ギャル文字」でHTMLとは…

今年度、TTのサブで、1年の情報Aに3クラス出ている。また、時間割表に記載はない(だから時間数としてはカウントされない)が、その他の3クラスの授業にもしょっちゅうはいりこんでいるし、代行して授業を進めることもある。だから、1年の情報Aは、一応全クラスを見ていると言っていい。

その1年の情報Aで、いま、ウェブページを作ることをやらせている。学校の紹介を題材に、いくつかのページを作っていく。
はじめのうちは、こちらで用意したものをそのままメモ帳で入力すればいい。そのうち、自分で書きかえる項目が入ってきたりする。
そして、自分の視点で見た学校、あるいは自分の学校生活を紹介するページを作ることになる。

この課題に取り組む生徒たちの様子を見ていて、思うことはたくさんあるのだが、ここでは一点だけ。
いわゆるギャル文字でページを書く者が、かなりいるのである。

そういう者を見かけると、はじめのうちは、

「こういう書き方をすると、ここにほら、半角のカタカナが入るよね。この、「マル中」なんていうのもそう。こういのは、違う種類のコンピュータで表示させると、字が化けたり、出なかったりするんだ。ウェブページっていうのは、広く世の中の人に見てもらうためのものだから、どんなコンピュータでも表示される文字だけで書かなくちゃいけないんだ。」

などと諭していた。
しかし、そのあとの様子を見ていると、

「半角カナつかっちゃいけないって、おこられた」

などと言い合っている。
怒られたのかどうか、そのへんの感受性にも問題ありだし、そもそも、他者の存在を想像・想定しながら何かを書くということが、極めて苦手であるように見える。

それに。
勤務校では、総合的学習の時間を使って、視覚障害者の方々の話を聞き、また誘導体験をする、というプログラムを組んでいる。目が見えないというのはこういうことか、と、生徒それぞれ感じるところはあったはずなのである。
こういう人たちが、インターネットに接続してウェブページを閲覧するにはどうするのか。読み上げソフトを使うことになるわけだ。そのとき、見栄えを優先して細工をしたページの文字列が、どう読み上げられるのか。
そして、ギャル文字で書いた、

「ぅちらσヵゞッ⊇→レゝ人タト`⊂レヽレヽヵゝм○」 (うちらのがっこー以外といいかも)
(上記一行は、都合上、半角カナを含みます。)

などという文字列が、読み上げソフトでどのように読み上げられるのか、あるいはmacintoshやUNIX端末でどのように表示されるのか。
そういうことには、まったく思いが至らない様子なのである。

こうして書いていて、これは、電車の車内で平気で化粧ができるといったことと、同じメンタリティーから発するものなのだ、と気がついた。
つまり、世界は、自己と、ごく近い友人たちだけで形作られていて、その外側は、まったく意識されないのである。
だから、特定の相手に対して発信する携帯電話のメールでなら認められる(共有される)ギャル文字を、パブリックな空間のメディアであるウェブページの記述に使うことに、違和感がないのだろう。携帯電話の向こうにいる集団と、自分が書いているウェブページを閲覧するであろう集団が、同一だと考えているのだから。

こうなってくると、半角カナだの、文字コードだのといった話では済まされない。
世の中には、君たちとは違う、いろいろな人たちがいるんだよ…。

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