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October 06, 2005

熱心な生徒

生徒のスキルレベルの差が大きくなってきている、という話がある。

しかし、スキルレベルの差があっても、授業の進行にはさほどの支障がない、そういう授業を組み立てたい。
望ましい姿の情報科の授業というものがあるとすれば、それはそれぞれの生徒が取り組める内容を提供するものであり、そして、それぞれに、相応の糧となるということが必要なのではないかと思う。
これは、ばらばらの教材に取り組ませるのではない。一斉に、同じ教材で進行していながら、生徒それぞれの技量に応じて取り組むことのできる、奥行きのある教材を開発し、扱う、という意味である。

この対極にある授業というのは、…述べるまでもないだろう。スキルの差が、大きな問題になる。

ところで、授業を受ける生徒の側にも、求められる姿勢というものがある。

「先生、これ終わっちゃったけど、次はどうするの~?」

まあ、このような態度を取るように仕向けてきてしまっているこちら側にも非があるとしなければならないが、これでは、ダメなのである。
全員に同じテキストを与え、一斉に説明している。しかし、それは最低限の要求レベルの話なのであって、そこをクリアできたあとには、どういうことにトライするべきなのか、そういうことについても、はっきり言ったり、あるいは分かる者にだけ分かるように示唆したり、ともかく、示しているのだから。

なかなか授業に取り組む姿勢をとれない者がたくさん集まってしまうクラスがある。そういうところでは、どうしても、そうして遅れていってしまう者のサポートに手間ひまがかかってしまう。
しかし、そういう全体の空気、また、こちらからの充分な世話焼きのできない状況で、実に良い感じで、自分のペースで課題に取り組んでいる者もまた、存在する。

メモ帳でHTMLを書かせていて、巡回していたら、教えていないタグをどんどん書いてページを作っている生徒がいた。聞いてみると、ブログを書いているし、また、フリーでダウンロードできるツールを使って、Web Pageも作っているのだという。
彼女にとって、私が全体に説明して書かせているHTMLなど退屈なものであるに違いない。しかし、教材の意図を理解し、その範囲内で、いろいろと試行し、作品を作っている。

また、私の担当している授業では、その授業時間中であっても、教室内の使っていないPCを、空き時間の生徒が使うことを許可している。
先日も、午後の2時間続きの授業中、その時間が空いている生徒が1人来ていて、ずっと作品の仕上げに取り組んでいた。
その作品は、相互評価で、クラス最高点を取った。

こういう生徒がいることは、授業をより良いものにしていこうと研究するための、大きな原動力となる。
ね、ただ量をこなせばいい、与えられた課題を終えればおしまい、という授業なんか、つまらないよね。

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