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October 29, 2005

テキストの「親切さ」

「文書デザイン」で、Web Page づくりを行ってきた。

教科書には、Web Page づくりの技法について、ずいぶん詳しくいろいろなことが書いてある。
しかし、私の授業では、以下のようなことが分かることを目標にしている。

  • Web Page は、HTMLとよばれる約束事にのっとって書かれたテキストを、ブラウザが解釈して表示しているものである
  • HTMLは、テキストであるから、最低限「メモ帳」などがあれば、自分で書くことができる
  • 表示、装飾などは、タグとよばれる符号を書くことで行う
  • Web Page の特徴であるページ間のリンクも、そのためのタグを書くことで実現される
だから、タグの種類や、画面表示上どのような制御ができるのかなどについては、詳しく取り扱わなかった。

具体的な内容としては、

  • index.html をメモ帳で書く。ここには、背景の色指定、<h1>タグ、文字の色指定、index2.html へのリンクが含まれる
  • index2.html をメモ帳で書く。ここには、背景の画像指定、<img>タグで画像(ページタイトルバナーとオリジナルのピクトグラム)を読み込むことが含まれる
  • index2.htmlの中に、ピクトグラムの画像をクリックするとその画像が同じウィンドウにフルサイズで表示されるようにする、また、文字列をクリックすると別の画像(誕生日会の案内)が別ウィンドウにフルサイズで表示されるようにする
ことを、全員必須の課題として取り組ませた。
こうして文字で書くと面倒だが、HTMLソースにすれば、大したことはない。ちょっと知っている生徒は、あっという間に書いてしまう程度のものである。

生徒に配布している授業プリントの一部である。

html-txt

授業では、モノクロ印刷のこのプリントを配布している。また、教員機でこれを表示させてその画面を生徒機に転送し、HTMLの内容を説明する。そして、これは例であるから、ファイル名のところは、それぞれ自分のものに読み替えて書くんだよ、と念を押している。

要するに、私の説明が終わった後は、配布されたプリントの通りにメモ帳でテキストを打ち込めば良いのである。
ただし、自分に合わせて書きかえる部分がどこか、それは分かっている必要があり、また、どう書きかえるのか、自分が選んだり作ったりしたファイルのファイル名は、知っている必要がある。なに、「マイドキュメント」フォルダ内を見れば良いだけである。

しかし、それができない。
やらない生徒というのはいない。全員、キーボードをたたく。
しかし、プリントの例の通りに打ち込んでしまい、
「先生~、でないー!」
となる生徒が続出する。半数を超えていたかも知れない。
20人から28人のクラスであるが、TTの2名の教員、それにGさんがいてくれるときは3人で、生徒の対応に追われてしまう。

こうなることを、少しでも防ぐには、例えばテキストをもう少し工夫すればいい。つまり、「"18201.jpg"」などの部分を立体字にしたり網かけにしたりして、注意を促す、などである。

しかし、そうすると、ますます、「ただテキストに従って打ち込む作業」の授業になっていく。

生徒には、漫然と作業をするのではなく、常に、自分が何をしているのか考えながら授業に取り組んでもらいたい。
この教材で言えば、みんなが共通に打ち込む部分はここで、自分たちで変える部分はここ。あるいは、ダブルクォーテーション符号を書いたら、そこで指し示すものを書き終えたらもう一度ダブルクォーテーションを書いて引用を閉じておかないと、おかしなことになる。などなど。

考えてもらいたいから、あえて、例としてあげているテキストには、「分かりやすい」装飾をつけていない。
しかし、そうすると、半数を超える者が失敗してしまう、という現実もある。

テキストの「親切さ」は、必ずしも、教育的な有効性とパラレルではない、と私は思っているのだが。
この程度のことには、意地を張らずに、装飾をつけてやれば良いのだろうか?

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October 26, 2005

授業ネタ 画像処理(2)

10月23日の記事で、画像処理の授業で何を描かせようかと書いた。
これに対し、T摩高の海部さんからトラックバックをいただいている。ありがとうございます。

それぞれの学校現場ごとに、特性がある。だから、すぐれた実践に触れても、なかなか、そのまま導入することは難しいことが多い。取り入れるにしても、アレンジする必要がある。

昨晩、ぎりぎりまで考えて、結局、川崎北高校時代の柴田さんの実践を参考にして行うことに決め、プリントを作った。
題材は、安直に、『秋の果物』である。何でも良いのだが、何でも良いと言うと生徒は何も描けないから、枠をはめてやる。
Photoshop 5.0 LE を起動し、サイズ横240ピクセル、たて320ピクセルの新規ファイルを開かせる。これは、私の携帯電話端末の待ち受け画面サイズである。
1時間目は、ブラシや色をいろいろ変えてみたりして、インターフェースに慣れることを目的とした。2時間目以降、レイヤーをつかって、1枚目の果物の絵をもとに少しずつ変えた絵を描かせ、アニメーションGIFを作らせようと思う。
そして、生徒の作品を、こちらで用意したWebスペースにアップする。各自の携帯端末からアクセスさせ、ダウンロードさせて、待ち受け画面に使わせてみようと考えている。

こちらで用意できるWebサイトのURLは、ずいぶん長いものになってしまう。それを打ち込ませてアクセスさせるのもどうかなあ、と思っていたのだが、これはQRコードを使うことで解決できる、と気がついた。授業プリントに刷り込んでやればいいだろう。

お手軽なものをやってみたところで、次に、写真に何か別の要素や文字を乗せたりする、本来のレイヤーの使い方をちょっとやらせてみたい。

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October 24, 2005

パスワードを紙に書いて配る

今日は中間テスト3日目。午後、「事故防止会議」なる集まりがもたれた。

この手の会議、招集の目的だとか内容について、問題なしとしないこともある。しかし、使えるものは使っても良いじゃないか、という考え方もできる。
今日は、職場での電子情報の取り扱いについて説明する時間をもらい、Gさんが説明に立った。

教育委員会ネットワークに接続して、暗号化サーバとデータをやりとりしたりするときには、個人IDとパスワードをつかってログインすることになっている。そのIDとパスワードを、名刺大の紙に差し込み印刷したものを用意して、今日やっと職員に配ることができた。

IDとパスワードを、紙に書いて配るというのは、大いに問題がある行為である。
しかし、最初は、そうしないことには始まらない。

パスワードは定期的に変えなさいという県の指示であるが、変えるには、教育委員会ネットワークの個人メールアカウントを持っている必要がある。
持っていなくて、希望する人がいれば、申請しなくてはならない。そして、そういう人のために、共用パソコンのOutlook Express に、アカウントを作らなくてはならない。使い方を説明しなくてはならない。かなり大変。

では、そういう条件が整わないから、パスワードを配れない、と言っていると、いつまでたっても、成績データなどを暗号化サーバに入れてもらうことができなくなる。

とにかく、スタートである。

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データ復元ソフト

プロカメラマンK氏の話、続き。

このblogの花見という記事で、K氏が、読めなくなったフロッピーからデータを回復したそうだ、ということを書いた。
それで、おととい、そのときにどんなツールを使ったのかと聞いてみたら、「ファイナルデータ」だということであった。

今これを書いているマシンには、Norton Utilities が入っている。これはたしか、やはり何かに書いたデータが読み出せなくなったときに買ってきて入れたものなのだが、結局そのときは、データの回復はできなかった。

職場で、フロッピーが読めなくなる事故が多発している。これを一本買っておいてもいいかな、と思っている。

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October 23, 2005

授業ネタ 画像処理

「文書デザイン」であるが、中間テストあけから、画像処理に入ろうと思っている。

いままで、簡単な画像処理は、Windows付属のペイントで済ませてきた。こんどは、Photoshop 5.0 LE を使わせてみようと思う。「レイヤー」の概念がわかればいいだろう。あと、画像を扱うには圧縮が不可避であること、その関係で、フォーマットがいくつかあることをわかってもらいたい。

昨日の冢掘庵での小宴会に、プロカメラマンのK氏がいた。このごろでは、仕事のほとんどがデジタルカメラでのものになっているのだそうだ。そして納品は、jpegかtiff。gifは問題外で(そうだろうな)、pngは、「そんなの使ってる人いるの」ということである。ファイルは、いろいろな環境でちゃんと開けることが第一の条件となり、そのためギガバイト単位のデータであっても、DVDではなく太陽誘電製のCD-Rを何枚も使っての納品をするのだという。DVDは、まだフォーマットの規格に問題があって、文字化けすることがある、やはりISO9660のCDのほうが確実なのだ、ということであった。

そんな話もおりまぜながら授業をしようと思うが、さて、描かせる題材は、どうしたものか。

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October 20, 2005

情報教室大掃除

中間テスト1日目である。

私もGさんも、中間テストは出題しない。今日は会議もないし、まとまった仕事ができる。
Gさんは、教員向けに、電子情報の取り扱いについて説明するプリントを作っている。
私の方はというと、教材の整理(ゴミ捨て)と物品の片づけで終わってしまった。

私が授業で使っていない方の情報処理教室。「文書処理」の授業が行われてきた経緯があるらしく、古くてもう出題基準が変わってしまっている検定試験問題集とか、東芝ルポに準拠した独自制作の教本などが、ほこりをかぶって積み上がっている。PC-9801シリーズ用のソフトのフロッピーも、20枚×何種類もあって、そこここに置いてある。
こういうものに対しては、教員の習性として、
「とりあえず、自分は使わない」
「処分するにしても、だれに聞いたらいいかわからない」
という具合に、みんな手をつけない。
しかし、私はこういうものに対して、失礼で大胆になれるので、片っ端からヒモでしばって、ゴミ置き場に運んでしまった。
雑然として薄汚れた雰囲気だったのが、少し、さっぱりしたと思う。来ていた業者さんも、「きれいになりましたね」と言う。

背中から腰にかけて、少し痛い。帰宅してからそう言ったら、娘がもんでくれた。

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October 19, 2005

教科別配当人数

理科・情報科としては、カリキュラム委員会の原案に納得できなかった。TTで行っている時間数を値切るとは、どういうことなのか。
職員会議で、原案反対の演説(!)を行った。そして、より妥当だと思われる対案を提出した。

決定は、延期された。
私としては、勝つつもりで戦ったので、うれしさも半分くらいである。
でもまあ、客観的に冷静に見れば、意外な大善戦であった、としなければならないだろう。

こんなことにエネルギーを割きたくない。他にやることがたくさんある。

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October 18, 2005

Windows修正パッチの不具合

昨日の記事で、情報教室で不思議なエラーが出ていると書いた。

今朝、出勤したら、GさんがWebの記事のプリントアウトを持ってきて、修正パッチに不具合があったみたいだ、と言う。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/10/17/9502.html
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000050480,20088956,00.htm

へえ。
要は、起動してログインするときにサーバにアクセスしていろいろなファイルを読み込のだけれど、そのフォルダのアクセス権限の設定が変わってしまっているためにエラーとなる、ということらしい。
Gさんが、サーバの画面を見て、「なるほど」と言いながら、何かいじって直していた。

とりあえず、今日一日は、おかしなエラーは出ないようであった。

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October 17, 2005

不思議なエラー

勤務校の情報教室で、不思議なエラーがでている。

生徒は、それぞれのIDとパスワードでログインして作業するようになっている。
そして、デスクトップにある「マイ ドキュメント」が、サーバにある各自のフォルダにリダイレクトされる設定でつかっている。
ところが、このところ、「マイ ドキュメント」に保存したはずのファイルが、他人の「マイドキュメント」に現れたり、また、デスクトップの「マイ ドキュメント」フォルダを直接開いて見えるファイルは自分が作ったものなのに、例えば「メモ帳」から開こうとすると、他人のフォルダにあるファイルの一覧が見えてしまったり、という現象が出るようになっている。
クライアントのOSはWindows XP、サーバは2003 Serverである。

どうしてなのか、わからない。
Gさんに言わせると、最近サーバにアップデートパッチを当てて、それから、こういうことが起こるようになった、ということなのだが。

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October 16, 2005

『庭園植物記展』東京都庭園美術館

雨模様だったので、お出かけ先は、東京都庭園美術館。庭園植物記展というのをやっている。
天候のせいか、来場者は少ない。

ここは、もともとは、隣の自然教育園とともに白金御料地だったのだろう。地図を見ると、そんな風に見える。
朝香宮邸として建てられた建物が、そのまま美術館として使われていて、展示物を見るだけでなく、立派なお邸の中を歩く楽しみもある。

いくつもの、大小の部屋を順ぐりにまわりながら、主に花であるが、植物にまつわるさまざまなものを見る。
前衛的な生け花の写真が迫ってくる。アクリル板に貼り付けられた花の写真を透過光で見る。
東大植物学教室に残された、細密なスケッチの数々。牧野富太郎の描いた原図。南方熊楠のスケッチとメモ。吉野桜の写真だけがいくつも掲げられた部屋。
すごい迫力で、植物たちに圧倒された。娘も、興味深そうにいろいろながめていた。

ティーラウンジで休憩。満足感を覚える。
この展覧会は、お勧めである。

案内はこちら

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私もパソコンショップへ

私には悪癖がある。
品物の価値に比べて売価が安いと思うと、当面必要のない品物でも、つい買ってきてしまうのである。
昨日も、そう。

PC DEPOT 某店。日立Prius Deck 550S。ジャンク扱いで税込み5,000円。液晶ディスプレイが魅力である(今は必要ないのに)。重いコンテナをかかえ、即座にレジへ。

「あ、この品物はですね、液晶が全然ダメで、動作確認が取れませんので、…」
(え、液晶がだめなの!?)「そうですか、でも、ジャンクで買うんですから、説明なしでいいですよ、ありがとう」

こんな品物でも、ちゃんと配送してくれるそうだ。

いささかあてがはずれた思いで帰宅し、ネットで調べてみる。すると、この時期に製造した日立の液晶ディスプレイは、製造上のミスで黒線が入る故障がでるので、保証期間がすぎても無償修理してくれるとのことである。

さて、今日になって届いた品物を点検してみると、システムはきちんとリカバリされていた。問題の液晶ディスプレイは、横線が4本入っていたが、ちゃんと映る。これを日立に送ればパネルを入れ替えてもらえるようだが…。
そういう品物が、ヤフオクにたくさん出ている。

PenIII-800E、Win Me の本体も動作は問題なし。Super-IPS方式というのだろうか、視野角170度のきれいな液晶モニタ付きPCが手に入った。
これ、学校に持って行っても、ネットワークに接続する許可を県に申請しなければならず、面倒なので、それはしないことにしよう。
では、どう使おうか…。

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October 13, 2005

階層ディレクトリ構造

階層ディレクトリ構造も、生徒にとって、なかなか理解しにくいことがらのようである。

いや、そんなに偉そうなことは言えない。私自身、90年頃だったけれど、MS-DOSのコマンドプロンプトでの「.」とか「..」という表示に納得のいかない思いを抱きながら、村瀬の三部作で勉強して、やっと分かったクチである。
それでも、ああこういうことなのか、と分かってしまえば、それからはハードディスク内をあちこちスムーズに移動してはファイル操作をすることができた。

そういえば、フリーの名ファイラー「FD」には大変お世話になった。ネット上の情報によると、FD作者の出射さんが、昨年秋に亡くなっていたのだそうだ。お顔も存じ上げないけれど、感謝の気持ちを込めて、祈ろうと思う。
それが、現今の大容量HDD、またネットワーク環境において、階層ディレクトリ構造を理解することはますます重要になっているはずであるにも関わらず、一般ユーザーの理解は進んでいない様子である。まして、生徒たちの理解状況には、厳しいものがある。

どうしてなのだろう。
私には、Windowsが(Microsoftが)、むしろ意図的に理解を妨げていることが大きいのではないか、とも思われる。

  1. Explorerの画面に、ファイルなどと並んで、「このディレクトリ」「親ディレクトリ」が表示されるべきなのに、それをしない。親ディレクトリに移動するには、「上へ」アイコンをクリックしなくてはならない。
  2. 「フォルダ」概念の導入。完全にディレクトリと等価であって、親しみやすいような名前とアイコンを使うために言い換えるのなら良い。しかし、実際には、ファイルと行動を共にしたりする不可解なフォルダが存在する。こういうものは、ディレクトリ概念の理解を大きく阻害する。
  3. 少し関係が薄くなるが、「登録された拡張子を表示しない」がデフォルトになっている。これも、ファイルの種類などは気にせず、Windowsの判断に任せろ、ということなのだろう。ファイルやディレクトリの理解をしなくてはPCをちゃんと使えないのに、そこそこ使えるような気にさせてくれてしまう。
Web Pageの背景用に、小さな画像をいくつかフォルダに入れた状態で生徒個々のデータフォルダに配った。そこから、ファイルを選んで index.htmlと同じ階層にコピーしなくてはならないのだが、生徒たちは、ここのところがとても理解しにくい様子で、苦労していた。
だいたい、画像ファイルばかりのフォルダに入ると、表示形式が勝手に変わる。これでは、どこにいても、自分のいるところがカレントディレクトリである、といったことを理解することは難しいだろう。

理解力の問題もある。しかし、Windowsの設計というか思想も、親切なようでいて、実は非常によろしくないものだと思う。

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October 12, 2005

Incantation "The Meeting"

昨日の話。

昨日は、一日、勤務校のWeb Pageづくりに費やしたと書いた。そうなのだけれど、散歩ぐらいには出た。
そうしたら、その途中で、IncantationのThe MeetingというCDを見つけたので、買ってきた。

Incantationというのは、ラテンアメリカ音楽を奏でる、イギリスのグループである。

私がこのグループを知ったのは、もうずいぶん前、「CDジャーナル」誌の記事によってであった。
当時、この雑誌は、新進、気鋭、またはハイソ気取りのミュージシャンや演出家、評論家たちが記事を書いていたように思う。必ずしも広く一般受けするわけでもないネタを熱く語る記事が面白くて、何年間か、毎月買って読んでいた。ブレイクする寸前の「ゆきゆきて神軍」も、この雑誌の記事に紹介されていたので、ユーロスペースまで見に行った。
同じように、この雑誌の記事で興味を持って買ったCDが何枚もある。Incantationのものも、そうであった。

さらに15年くらいさかのぼる。そのころ、NHK-FMで、毎週月曜の晩に、「中南米音楽の時間」という番組があった。番組の冒頭で、「受信機のチェック」と称して、左・右・中央のチャンネルを確認する音楽を毎週流していた。
この番組、父が好きで、ポータブルのトランジスタラジオとオープンリール式のポータブルテープレコーダーをラインでつないでこまめに録音を取っていた。個別のテレビなどあるわけもなく、その時間は、家族みんなで、そのラテンアメリカ音楽を聴いていたのだった。
そんな生育歴があるので、私は、ラテンアメリカ音楽を聴くと、懐かしいような安心するような気分になる。

Incantationの演奏は、おそらく、ヨーロッパ風に洗練したものではない、現地の音楽に近いものなのだと思う。聴いていると、いやされるような気がする。

こういう、情報/化学教育に全然関係のない記事を書くのは、今日の学校での仕事があまり愉快なものではなかったことを、ごく婉曲に示しているものだったりする…かもしれない。

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October 11, 2005

Web Page 作成

きょうは、代休であった。
しかし、仕事はたまっている。ほぼ一日、勤務校のWeb Page 作成に費やした。

もちろん、現在もページはあるのだが、それを項目ごとの小さなページに分割し、また、CSSをつかって表示を制御するものに書きかえる作業である。

IEとFirefoxの両方でモニタしながら秀丸エディタで書いていく。しかし、これが、なかなかうまくいかない。
同じCSSファイルを読み込んでいるにもかかわらず、両方のブラウザで、その解釈がかなり違うのである。マージンの取り方などが違っていると、両方でバランス良く見える配置を探すのは、難しい。

ブラウザによって異なるCSSを読み込ませるという技もあるのだそうだが。そういうことを考えた方が、トータルでは楽なのかも知れない。

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October 10, 2005

国立科学博物館 パール展

国立科学博物館で開かれている、「「パール」展 その輝きのすべて」に行ってきた。

装飾品となっている真珠にはあまり興味がないので、そのような展示物はちらちらと眺めただけ。
貝殻の内側にできている、半球状の天然真珠のいろいろや、真珠が作られるまでの様子を短くまとめているビデオなどが面白かった。

今回、知ったこと。

  • 養殖真珠の元になる玉は、北アメリカ東部の淡水産貝の貝殻から作られて世界中に供給されている。それらの貝は、激減していて、絶滅した種も多い。
  • 養殖真珠ができるためには、貝の内部に玉を入れただけではだめで、別の貝から切り出した外套膜の切片をくっつけて入れてやらなくてはならない。そうすると、その外套が増殖して玉を包み、真珠を成長させる。(つまり移植手術をするわけだ。拒否反応は起こらないのだろうか?)
  • 真珠養殖は日本で始まったが、実は、日本では真珠を装身具に使う文化はなかった。
高年齢の女性客が多く、普段の科博とは雰囲気が違っていた。

常設展も少しだけ見て、帰宅。

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October 08, 2005

いわゆる『電磁波』と情報教室

いわゆる『電磁波』による影響について、情報科担当者として、どういう態度をとればよいのだろうか。

物理学者や化学者たちが、素人の素朴な疑問に答えると、こういうことになる。この回答者たちは、ぞんざいな口ききをしているけれど、大部分が企業や大学の現役の研究者である。
私も、基本的に、ここの回答者の人たちと同じスタンスである。
だから、情報教室のコンピュータ本体やCRTモニタ、電源やイーサネットのケーブルから輻射される程度の電磁波は、人体に有意な影響を及ぼすことは考えにくい、として良いと思っている。

しかし、その一方で、これとかこれのような印刷物もある。
この「高総検レポート」というのは、神奈川県立高校の教職員組合員に配布されている資料である。原稿検討の会議に私もいたのだが、その場でしっかり根拠をあげて反論することもできなくて、ただ、現時点でこのようなものを出すことには反対である、とだけ言った。そして、これは、そのまま印刷・配布された。
そうしたら、この内容について、ある程度の反応があったのだそうだ。反応というのは、問い合わせの電話が組合本部にかかってきた、という意味である。つまり、現場の教員でも、こういうことを心配に思っているということだ。

高総検レポート No.62に出てくる、国立環境研究所が行った調査結果というのは、これとか、あるいはより読みやすいページではこれがWebで読める内容になるのだろうと思うが、現時点で、緊急に対応が必要だという結果が出ているわけではない。疫学的調査をすると、あるレベル以上の磁界のもとでは、小児白血病のリスクが増大すると言える、というところまでである。

それに対し、こちらはやや古い文書であるが(98年)、WHOのこのページでは、現時点では高周波の電磁界がヒトの寿命を縮めたりガンを誘発したりする明確な証拠はない、としているし、また、同じくWHOのこのページには、50-60Hzの極低周波磁界への曝露がDNAを含む生体分子にダメージを与える明確な証拠はない、と書かれている。

今のところ、「子どもがガンになるかも知れないから、パソコンがたくさんある部屋で授業をしてもらっては困る」といった申し入れがあった、という話は聞かない。しかし、そういう事態に私たちが直面する可能性は十分ある。そういうときのために、ある程度の勉強はしておいた方が良いのではないか、と思っている。

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October 06, 2005

熱心な生徒

生徒のスキルレベルの差が大きくなってきている、という話がある。

しかし、スキルレベルの差があっても、授業の進行にはさほどの支障がない、そういう授業を組み立てたい。
望ましい姿の情報科の授業というものがあるとすれば、それはそれぞれの生徒が取り組める内容を提供するものであり、そして、それぞれに、相応の糧となるということが必要なのではないかと思う。
これは、ばらばらの教材に取り組ませるのではない。一斉に、同じ教材で進行していながら、生徒それぞれの技量に応じて取り組むことのできる、奥行きのある教材を開発し、扱う、という意味である。

この対極にある授業というのは、…述べるまでもないだろう。スキルの差が、大きな問題になる。

ところで、授業を受ける生徒の側にも、求められる姿勢というものがある。

「先生、これ終わっちゃったけど、次はどうするの~?」

まあ、このような態度を取るように仕向けてきてしまっているこちら側にも非があるとしなければならないが、これでは、ダメなのである。
全員に同じテキストを与え、一斉に説明している。しかし、それは最低限の要求レベルの話なのであって、そこをクリアできたあとには、どういうことにトライするべきなのか、そういうことについても、はっきり言ったり、あるいは分かる者にだけ分かるように示唆したり、ともかく、示しているのだから。

なかなか授業に取り組む姿勢をとれない者がたくさん集まってしまうクラスがある。そういうところでは、どうしても、そうして遅れていってしまう者のサポートに手間ひまがかかってしまう。
しかし、そういう全体の空気、また、こちらからの充分な世話焼きのできない状況で、実に良い感じで、自分のペースで課題に取り組んでいる者もまた、存在する。

メモ帳でHTMLを書かせていて、巡回していたら、教えていないタグをどんどん書いてページを作っている生徒がいた。聞いてみると、ブログを書いているし、また、フリーでダウンロードできるツールを使って、Web Pageも作っているのだという。
彼女にとって、私が全体に説明して書かせているHTMLなど退屈なものであるに違いない。しかし、教材の意図を理解し、その範囲内で、いろいろと試行し、作品を作っている。

また、私の担当している授業では、その授業時間中であっても、教室内の使っていないPCを、空き時間の生徒が使うことを許可している。
先日も、午後の2時間続きの授業中、その時間が空いている生徒が1人来ていて、ずっと作品の仕上げに取り組んでいた。
その作品は、相互評価で、クラス最高点を取った。

こういう生徒がいることは、授業をより良いものにしていこうと研究するための、大きな原動力となる。
ね、ただ量をこなせばいい、与えられた課題を終えればおしまい、という授業なんか、つまらないよね。

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October 05, 2005

中学校での情報授業を見学

今日は、横須賀の中学校におじゃました。

先進的な取り組みをなさっている中学校である。ここでは、各学年1時間の総合的学習の時間を、情報教室でコンピュータの授業にあてている。
この授業を見学させていただいて、卒業生を受け入れる側の我々の参考にしよう。それを目的とする研究会をひらくために、打ち合わせをしてきた。

期日は、11月のなかばを予定している。

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October 03, 2005

全角と半角

今日から、HTMLを書かせている。「メモ帳」でタグ打ちである。

ちゃんと打ち込んだつもりが、ブラウザで見てみても思うように表示されない場合の主な原因。

  • 単純なタイプミス、あるいは不注意。<h1/>なんてないよ。
  • 色名などの、英語のスペルミス。自由に変えていいよ、と言われて、知っている英語の色名を書いてみたけれど、それが間違っている。
  • 全角と半角の区別ができていない。

この、全角と半角の区別であるが、なかなか徹底しない。

かつてのPC-9801シリーズをMS-DOSで使っていた頃は、全角文字は半角文字の2倍の幅をとって表示されていた。だから、目で見ても違いがよく分かった。また、ファイル名に使える文字数も8+3で、全角を使うと4文字までとなっていたなどということもあって、全角半角の違いは、理屈抜きで身についた。
しかし、昨今のプロポーショナルフォントの画面では、それほどの違いはない。「全角」「半角」という言葉が実態から乖離して、説得力がなくなっている。

ここを打開するには、文字コードの話をするのが正しいだろう。

むかしは表示幅に2倍の違いがあったから、半角文字だの全角文字だのという名前が残っている。しかし、本質的には、1バイト文字と2バイト文字の違いなのだ。コンピュータ内部では、文字はコード化されて扱われるが、そこではAとAは全然別のコードを与えられている。半角Aは「41」だし、全角AはJIS漢字コードなら「2341」だ。
HTMLのタグは、1バイト文字で書くことになっているから、ぼくたちは「半角英数」と呼んでいる文字で書く必要がある。見た目でほとんど同じでも、Aと書くべきところをAと書いたのでは、コンピュータは正しく解釈できない。…。
と、説明したい。それは山々なのである。
しかし、そのような理屈を言ってみても、勤務校の生徒たちは、おそらく受け入れないだろう。
そこは半角で入れるんだよ、と言ってやると、まずマウスに手を伸ばす。そして、MS-IMEの「あ」をクリックして、「_A」にして、わざわざIME経由で半角英数を入力する、そういう生徒がかなりいる。これが現状である。

Excelがまた、例の小さな親切大きなお世話で、全角で数字を入れてもちゃんと半角に直してセルに納めてくれたりする。生徒たちは、なおさら、その区別を曖昧にしたまま、コンピュータの前で日々を過ごしていく。

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