« 授業支援システム | Main | マイクを使うかどうか »

September 08, 2005

パスワードを忘れた者には?

二学期から、授業で情報教室を使う生徒に、固有のIDとパスワードを配っている。それでログインすれば、「マイドキュメント」がサーバの各個人用フォルダにリダイレクトされるようになっている。

そこで、二学期の最初の授業で、IDとパスワードをプリントアウトした小さな紙を、生徒一人一人に配布した。IDとしては生徒証番号を使ったので、覚えなくてはならないのは、パスワードだけ(のはず)である。
このパスワードも、実は、簡単な規則でつくられている。周囲の数名で見せ合えば、その規則を見抜くことができる程度のものであって、本来は、パスワードといえるようなものではない。
まあ、今回の措置は、ネットワークに接続されたコンピュータを使うときにはユーザIDとパスワードで認証を受けて使い始めるものであり、パスワードは人に知られてはならないものである、ということを身につけさせるために練習としてやっているのであって、セキュリティ的に甘いのは承知の上である。

ところで、練習というものは、真剣に行わないと意味がない。

さっそく2回目の授業で、「IDとパスワードがわからない」という者が何人か出てきている。印字してある紙を、面倒だからと持ってきていない。まして、IDとパスワードを(簡単なのに!)覚えて来てなどいない。
Gさんは、しょうがないな、と教えてやるつもりでいたようなのだけれど、私は、ここは厳しく対応しよう、と思った。
まず、パスワードを忘れてログインできない者は、生徒用の汎用のIDとパスワードでログインして作業することとする。この場合、個人用のフォルダは使えないので、データはフロッピーディスクに保存させる。
そしてマイクを持って、

「IDとパスワードを書いた紙を持ってこない、どこかへなくした、ということは、それを拾った者が、あなたになりすましてこのネットワークに入れてしまうということです。これは大問題ですから、アカウントは停止します。でも、そのままでは授業を受けるのに困りますから、パスワードは再発行しますが、保護者の署名とハンコをもらってくるようになるから、そのつもりで。」

私語で騒がしいクラスが、静かになった。

印字してある紙を持ち歩かせたり、教科書に貼らせたりするのは、これまたセキュリティ的に大問題である。ただ、パスワードを覚えておきなさい、何かに書いておいてはいけませんというのは、勤務校の一年生には無理な相談である。そこで、ほとんどの者が持っているケータイで、写真に撮っておく、などという知恵を小さな声で言ってみたりする。近所の専門学校の先生の話でも、学生たちは、だいたいそうやっているとのことである。

セキュリティと、使いやすさ。授業の進行のしやすさ。教育的効果。
どのように運用していくのが良いのか。それぞれの学校で、その最適解は、いささか異なるものになるだろう。
私の勤務校では、しばらくの間は、「なくしたら」「忘れたら」親の署名捺印が必要になるぞ、と言いながら、パスワードは大切なものなのだということを身にしみて分からせる、という方法で行くことになる。

しかし。こんなことをやろうと思って教員になったのだろうか。かなり、疑問に思うところである。

|

« 授業支援システム | Main | マイクを使うかどうか »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/69195/5851600

Listed below are links to weblogs that reference パスワードを忘れた者には?:

« 授業支援システム | Main | マイクを使うかどうか »