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August 23, 2005

銀粘土で細工物

東伊豆に来ている。事前の天気予報ほど悪天候ではなく、日中は薄曇りないし晴れである。暑すぎることもなく、海やプールで遊ぶにはベストであろうか。

ホテル内で、シルバークラフトの体験教室が開かれているので、妻と娘に勧めてやらせてみた。私は口先で参加である。

素材は、三菱マテリアルのPMC+というもの。6gの小さいパッケージを、1回に1袋ずつ開いて使っている。
silver
これは、銀の品位としては純銀(Silver 999)なのだそうだ。それに、バインダーと水分が含まれている粘土である。
これをこねて平らに延ばし、型を押し当てたり、あるいは型で抜いたりして、およその形をつくる。好みで、石を置いてもいい。
次に、水分をとばす。自然乾燥でもいいようだが、こういう体験教室では時間がかかるから、ホットプレートで乾かす。
この段階では、写真のような、何というのだろうか、灰色の落雁のような状態である。もろくて、うっかり触ると折れてしまうそうだ。これを、気をつけて、棒ヤスリや紙ヤスリでバリを落とし、磨く。そうすると、不思議なことに、金属光沢が出てくる。
これを、電気炉で焼く。850゚Cで30分であった。全体が融解してへたってしまうことなく、しかし、銀粒子どうしは焼結されて結着するという、微妙な条件が必要な様子である。
出てきて、冷えたものは、もう折れたりする心配はないから力を入れて扱うことができる。ワイヤーブラシ、ガラス(?)の棒、磨き布などで磨き上げていく。すると、鋳造品のような、銀のアクセサリーとなった。

一般に、工芸で使われる銀素材は、Silver 925や950である。1000分の75や1000分の50の部分は、銅なのだそうだ。こういう物の方が、加工のしやすさや強度において、純銀よりも優れているのだろう。しかし、今回の銀粘土は、999である。聞いてみると、やはり、不純物が入っていると焼結に問題が生じるのだそうで、そういう意味では、やむを得ず999を使っているわけだ。まあ、『純銀』によるクラフトということになるので、イメージ的にはむしろOKであろう。
また、バインダーであるが、これは焼結時に飛んでいってしまう必要がある。手でこねるので安全性も求められるし、においなどもない方がいい。セラミックスでは、こういうときにデンプンのりが使われることがあるので、聞いてみたら、銀粘土ではデンプンではないのだという。それでは何かと重ねて聞いたのだが、ボンドのような物だ、というだけで、あまり要領を得ない。ポリ酢酸ビニルではないようだし、CMCのようなものだろうか。

さて、これを教材化するとしたら。金属の結晶粒界だとか、化学の立場から話をすることはあるけれど、やはり、造形の要素が大きくなってくる(当たり前だ)。教材の値段も張るし、うーん、普通のクラスであつかうことは難しいだろう。

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