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August 09, 2005

アスパルテームで実験失敗

このところ、化学の補習を行っているので、それに関連する話題になる。

今日は、4日間の補習の最終日であった。光合成の話と「薬品の化学」をしゃべったあと、実験室に移動して、タンパク質の性質を見てみる実験をした。

材料は、ニワトリの卵白である。これをビーカーに取り、水道水を加えて混ぜた。食塩をよく擦って加え、いわゆる塩入をおこなってから、ガーゼでろ過。このろ液を試料とした。
この試料を用いて、硫酸アンモニウムによる塩析、ビウレット反応、キサントプロテイン反応、ニンヒドリン反応と、順調に消化していった。

さて、ついでにというわけで、味の素(R)・パルスイート(R)・砂糖を試料としてニンヒドリン反応を見てみた。味の素は、もちろん++の反応を示し、砂糖は反応を示さなかった。
ところが、パルスイートが、予想に反して反応を示さなかった。
「うーん、反応が出ないね。まあ、この結果は結果として、受け止めなければいけないねえ。」
とだけ言い、解説もできずに、実験を終わった。

実験の条件は、以下のようであった。
「試験管に、水を約5mL取り、粉末のパルスイートをミクロスパーテルで1杯とって入れ、溶かす。ここへニンヒドリンの1%水溶液を1mL加え、ガスバーナーで沸騰するまで加熱する。」
この条件で、アスパラギニルフェニルアラニンメチルエステルであるアスパルテームが反応しないわけがないのだが。

帰宅してから検索してみると、例えばこういうページが見つかった。ここには、
 「粉末は還元麦芽糖水飴を多量に含むので、錠剤を用いる」
と注意書きがある。私が今日用いたのは、粉末のパルスイートであった。

もちろん、この粉末製剤は、希釈剤を多量に含んでいることは承知していた。表示によれば、
 粉末還元麦芽糖水飴 73.40%
 エリスリトール 20.00%
 アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物 0.80%
 アセスルファムK 0.32%
 食物繊維(還元難消化性デキストリン)5.00%
 香料
となっている。アスパルテームは0.8%だけ。それは分かっているが、しかし、ニンヒドリン反応はものすごく鋭敏である。ペーパークロマトグラフィーでは、ろ紙をさわった手の指紋まで出る。だから、0.8%『も』含まれていれば、ミクロスパーテル1杯で充分反応が出ると思っていたのだ。
生徒たちには、休み明けに、追加で説明をしなければならない。

しかし、パルスイートは、高い。スティック60本入りの包装のもので、504円であった。

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