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July 17, 2005

化学II教科書比較

頼まれ仕事で、「化学II」の教科書を比較検討している。納期が7月末なので、そろそろ、本気でやらないといけない。

このところ、教科書を読むのは、つまらない仕事だった。学習指導要領、教科書検定の締め付けが厳しく、画一的な内容。それに加え、これは文部省からの指導ではなく教科書会社どうしの申し合わせなのだろうと思うが、各社の本のページ数がほぼ同じ、そのうちの色刷りのページ数まで同じ、という状態であった。

ところが。学習指導要領は最低基準であって、それを越えてもよい、ということに(?)なってきているし、また、教科書会社どうしの申し合わせも、なくなったのか、ゆるくなったのか。現行の「化学II」の7冊は、以前に比べれば、ずいぶん差異がある。


東書  本文256ページ、口絵6ページ
大日本 本文212ページ、口絵14ページ(B5)
実教  本文336ページ、口絵6ページ
三省堂 本文296ページ、口絵10ページ
啓林館 本文337ページ、口絵5ページ
数研  本文304ページ、口絵22ページ
第一  本文273ページ、口絵13ページ

B5判の大日本を除くと、最小の東書と最大の啓林館の間には、81ページ、3割の差がある。

全体のページ数だけでなく、もちろん、各項目に割かれているページ数にも大きな違いがある。例えば、新しく入ってきた項目である「医薬品の化学」に配当されているページ数は、2倍の較差がある。

もちろん、教科書の良し悪しは、ページ数だけで決まるものではない。しかし、ある項目が載っているかいないかというのは、選定の大きな基準となる。結局、検定のしばりと出版社の申し合わせがない限り、教科書は、どんどん厚くなっていくのかもしれない。

ところで、教科書の値段というものは、科目が同じなら、各社共通である。
ずいぶん以前に聞いた話だが、化学の場合は、5万部出れば採算が合うラインに価格が設定されていたのだそうだ。今は化学Iと化学IIに分かれているから、化学IIでは、もっと少ない部数に設定されているのだろう。
それにしても、結局、教科書会社の体力勝負になっていくわけだ。

先日の会合で、隣に座った先生が、某社の情報の教科書の執筆者だった。聞くと、あまり売れていないので、改訂ができないのだということであった。その本は、私は信頼感があって好きなのだが、やはり、多色刷りで親しみやすい紙面の本の方が、採択されやすいということなのだろうか。

理科の場合、情報科と違って、しっかり教科書に沿って授業を進めることが多い。何となく今までのように、「どれを選んでも同じだから」と選定するわけにはいかなくなってきている。
こうなると、同僚との意見の調整が、大変になってくるのだが。

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