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February 27, 2005

ライブドアとフジサンケイ

ところで、「情報教育」あるいは高校の「情報科」が見渡す範囲はどれほどのものなのだろう。

人によって、あるいは立場によって、重視する部分が違ってくることは当然ある。しかし、新教科「情報」が高校で始まって丸2年がたとうという現在、

「やっぱり、WordとExcelを教えているだけではなくて、…」

といった議論の段階は、もう過ぎているものとする。
その先の話である。

私は、本来の専門は化学であり、また縁あって情報科の方にも首をつっこんでいる。授業では、もちろん、教科の本来的内容(だから、それが何であるかと…)を進めていくが、折々、社会との関わりの話題を混ぜる。いや、むしろ、社会との関係において、化学なり情報科学なりが、どのように進んできたか、役立っているかを話したい。そういう気持ちがある。
おとといの金曜日の化学Iでは、一連の窒素化合物を例にあげて酸化数の話をしたが、酸化数はもはやダシであって、NO2でディーゼル車の排ガスの話、NOでバイアグラの話、N2Oで全身麻酔の話、そういう部分に時間がかかっている。

前置きが長くなった。

標題の「ライブドアとフジサンケイ」であるが、情報科の授業ネタとして、これは大変ふさわしいものではないかと考える。
新聞、ラジオ・テレビ、インターネット。歴史も性格も異なるマスメディアが、どのような関係をつくっていくのか。融合するのか、共存するのか、敵対するのか。
また、それぞれ当該の運営事業者は、今回、どのような主張をしてきているのか。それぞれの立場に立って仮想ディベートしてみたら、どうなるだろうか。

多くの生徒も興味を持っているであろう題材であるが、もしディベートさせるとしたら、それなりの予習を要求するものとなるだろう。
例えば、産経新聞のこの社説など、突っ込みどころがいろいろある。議論の勉強をする機会となる。
また、株式についても勉強するチャンスである。隣接科目である商業科の「情報処理」では、教科書に、証券投資に関する計算例が出てくる(一橋出版の「情報処理」)し、情報科で取り上げることは可能であろう。

個人的には、フジテレビは見ないし産経新聞の論調にも共感できない。かといって、堀江社長にシンパシーを寄せるわけでもない。だから、カメカメ・ポップスの亀淵社長が何だかかわいそうに思えるくらいで、別に、どうなるべきだという見解は持っていない。
ただ、各種メディアの本来的な特質、事業者の性格、そして、それこそ民主主義との関わりについて、自分なりに考える機会だな、とは感じている。そして、生徒たちに、面白おかしくではなく、一人の大人から見た解説として、語ってみたいと思う。

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