« January 2005 | Main | March 2005 »

February 27, 2005

ライブドアとフジサンケイ

ところで、「情報教育」あるいは高校の「情報科」が見渡す範囲はどれほどのものなのだろう。

人によって、あるいは立場によって、重視する部分が違ってくることは当然ある。しかし、新教科「情報」が高校で始まって丸2年がたとうという現在、

「やっぱり、WordとExcelを教えているだけではなくて、…」

といった議論の段階は、もう過ぎているものとする。
その先の話である。

私は、本来の専門は化学であり、また縁あって情報科の方にも首をつっこんでいる。授業では、もちろん、教科の本来的内容(だから、それが何であるかと…)を進めていくが、折々、社会との関わりの話題を混ぜる。いや、むしろ、社会との関係において、化学なり情報科学なりが、どのように進んできたか、役立っているかを話したい。そういう気持ちがある。
おとといの金曜日の化学Iでは、一連の窒素化合物を例にあげて酸化数の話をしたが、酸化数はもはやダシであって、NO2でディーゼル車の排ガスの話、NOでバイアグラの話、N2Oで全身麻酔の話、そういう部分に時間がかかっている。

前置きが長くなった。

標題の「ライブドアとフジサンケイ」であるが、情報科の授業ネタとして、これは大変ふさわしいものではないかと考える。
新聞、ラジオ・テレビ、インターネット。歴史も性格も異なるマスメディアが、どのような関係をつくっていくのか。融合するのか、共存するのか、敵対するのか。
また、それぞれ当該の運営事業者は、今回、どのような主張をしてきているのか。それぞれの立場に立って仮想ディベートしてみたら、どうなるだろうか。

多くの生徒も興味を持っているであろう題材であるが、もしディベートさせるとしたら、それなりの予習を要求するものとなるだろう。
例えば、産経新聞のこの社説など、突っ込みどころがいろいろある。議論の勉強をする機会となる。
また、株式についても勉強するチャンスである。隣接科目である商業科の「情報処理」では、教科書に、証券投資に関する計算例が出てくる(一橋出版の「情報処理」)し、情報科で取り上げることは可能であろう。

個人的には、フジテレビは見ないし産経新聞の論調にも共感できない。かといって、堀江社長にシンパシーを寄せるわけでもない。だから、カメカメ・ポップスの亀淵社長が何だかかわいそうに思えるくらいで、別に、どうなるべきだという見解は持っていない。
ただ、各種メディアの本来的な特質、事業者の性格、そして、それこそ民主主義との関わりについて、自分なりに考える機会だな、とは感じている。そして、生徒たちに、面白おかしくではなく、一人の大人から見た解説として、語ってみたいと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 26, 2005

迷惑メール対策

迷惑メールの話。Spamという用語は使わない方向で、という意見を聞いたことがあるので、何となく、従っておく。

有隣堂で、Norton Internet Security 2005を買ってきた。マニュアルなしの簡易包装の英語版で、税込み4,620円であった。日本語版の優待パッケージよりも1,000円程度安価である。
これを入れるマシンには、Norton AntiVirus 2003が入っていて、まだ更新サービス期間が数ヶ月残っている。同じものの更新サービス延長をすると、定期券を延長するように、更新サービス期間を期限切れの日から1年間延長してくれるのであるが、NAV2003からNIS2005への移行では、そのようにならなかった。NAVの残り期間はむだになってしまった。

NIS2005には、Norton AntiSpam 2005が入っている。これを使ってみたくて買ってきた。どんなものだろうか。
お、アクティべーションが導入されている。ふうむ。いや、もちろん、不正に何台ものマシンにインストールする気はないのだけれど、HDD取りかえてOSから再インストールとかいうこともありうるのだし。以前、NAV2003のインストールで不具合が生じたとき、電話サポートのMさんが大変ていねいかつ柔軟に対応してくれたということがあった。だから、何かあったときにはちゃんと対応してもらえるとは思うけれど、ちょっと、いやな気もする。

インストールしてみた。Yahoo! mailに対応していて自動でフィルタリングしてくれるのは良いけれど、POPメールでは、アドレス帳と連携してくれるメールソフトはOutlook ExpressとEudoraだけである。私はJustsystem Shurikenであるから、対象外だ。残念。
迷惑メールの判定は、パターンマッチングで行っている。その更新サービス期間は1年。なるほど。
パターンに一致すると、メールのタイトルに、[Norton AntiSpam]という文字が自動的に入る。これを使って、メールソフトの方でフィルタリングしろということだ。いきなり捨てないで、NAS用のフォルダを作ってそこに入れるようにし、確認するように、とのことである。
間違いも生じる。そのときは、一つずつ、ルールをつくっていく。これは結構面倒で、Shurikenのフォルダ振り分けルールをつくる手間と変わらない。

まだ1日か2日しか運用していないので、真価はわからない。ルールの蓄積が進んだら、手放せないくらいに有用なものになってくれる…だろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 25, 2005

講師時間配当など

勤務校で、情報科の免許を持っているのは、理科に4人である。それで、来年度は、「文書デザイン」も含め、情報関係の授業を理科でたくさん担当することになっている。これをサポートするため、校内で、いろいろと配慮してもらう手はずになっていた。
ところが。詳細は書かないが、県から校長に通知があり、せっかく校内で整理した来年度の計画が、実施できないことになった。
何重にも、納得できない。緊急にカリキュラム委員会を開いて対策を考えたが、妙案も出ない。
先手を打って用意するために動いていた部分もある。そのため、迷惑をかけてしまう人も出てくる。
まったく、……。

校内予算の枠組みは、無事に職員会議を通った。順序が逆になるが、ヒアリングは済ませているので、これから予算書の作成に入ることになる。これが、今年度中に残された大きな仕事である。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 20, 2005

後期選抜

今週は後期選抜で、入試である。入学試験。学力検査。あれ、正式にはどう言えば良いんだろうか。
神奈川では、公立高校の入試は5教科で行われる。各50点満点。これは、私が入試を受けた1975年にすでにこの形式であったから、少なくとも30年間、変わっていない。変わった点は、英語にリスニングが入ったこと、昨年から問題用紙が長~い1枚のものから冊子に変わったことくらいである。あ、あと、昨年から定時制も全日制と同一問題同一時間帯となって、各教科50分とされたことも、変わった点だ。

理科は、物理・化学・生物・地学の4分野から、それぞれ12~13点。これも、ずっと変わっていない。
記述式の問題が、例の第一希望校・第二希望校を導入したときに全廃されているから、すべて客観問題。各小問が、それぞれ四択式である。ということは、まったくランダムに答えた場合の得点期待値が、12.5点になるということだ。
ところが、実際に試験をしてみると、…。ということがある。そして、受検生全体で見ても、理科の点数は、他教科の点数よりも振るわない。

理科の入試問題は、いずれも、何かを覚えてくれば答えられるものではない。中学校の授業で習った内容を理解して、その上で、1段階は自分で考えて答えを出すような問題である。この、法則を理解してそれを適用して考えるということを、今の子どもたちは、極めて苦手としているように見える。
勉強ができるできないということとは別に、全体の傾向として、考えるということをしないのである。

授業していて、「これは、どうなる?」と発問すると、答えてくれる者はいる。しかし、多くの場合、とりあえず(根拠もなく)何か言ってみて、当たったらよし、当たらなかったらまた違うことを何か言ってみる、という態度である。そういうとき、私は、

そうやって適当な返事をしないで、ぐっと考えて、根拠をもって、一発で当てなさい!

と言うのであるが、言い続けても、ちっとも改めてくれないのである。

これはどうしたことなのだろうかと、20年間、考え続けている。
そして、おそらくこれが大きな理由なのだろうと思っているのは、ビデオゲームの存在である。
私は、家庭用のビデオゲーム機で遊んだことがほとんどない。だから、聞いた話からの推測になるが、攻略法というのがあって、このゲームのこの場面では、この石を叩くとどうなる、といったような、要するに、必然性がなくて、一つ一つ人から聞いたり攻略本を見て覚えておく知識をもっていないとゲームが進行していかない、そのようなものであるらしいのだ。
日常の生活体験が希薄になり、かといって本も読まず、テレビとビデオゲームだけで育ってしまえば、ものを考えて解決してくる経験などほとんどしてこないだろう。ひたすら、適当にやってみて当たればOK。あるいは、雑多で膨大な知識をただ覚えている。
そういう風に育ってきているところへ、学校の理科の時間に、「考えてみろ」と言われても、無理なのではないか。

もちろん、これが唯一無二の原因だとは思わないが、今の子どもたちが、対象をじっくり見て体験や習ったことを総動員して解決法を考えるということをしない、大きな理由なのではないかと思っている。

22日が入試、23日が採点である。現任校での初めての入試であるが、どんな結果が出るのだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

February 18, 2005

「ドメイン」への参加

今日も、印刷室のコンピュータの設定を、ちょっといじってみる。
いずれも、Windows98やMe、あるいはXP Homeがプリインストールされていたものだが、管理上、Windows2000を入れ直して使っている。

昨日までの段階で、これらのマシンは、校内ドメインに参加させることができていなかった。
ここのところのやり方を書いたマニュアルが県から来ている。Windows XP 用の記載である。

コントロールパネル-システム-コンピュータ名-変更-「ドメイン」を選んでドメイン名入力-自分のIDとパスワードの入力-「ようこそ…」と表示-、…

しかし、やってみると、「ようこそ…」は表示されず、ユーザー名がちがうなどと言われて、その先へ進めない状態だった。印刷室のマシンはすべてWindows2000にしてあるのだが、同じようにすすむはずである。

でも、サーバに設定してあるファイルを書きかえるはずなのに、一般ユーザの権限しかないはずの、自分のIDで作業できるのだろうか。
ためしに、サーバの管理者のIDとパスワードを入れてみたら、…できた。
これが当たり前のように思える。県から来たマニュアルが間違っているのか、XPと2000で挙動が違うのか。あるいは、県から支給されたままいじっていないXPのマシンだったら、何かすでに設定がされていて、マニュアル通りの操作で行くのか。

疑問は解決していないが、とりあえず、印刷室にある教員用コンピュータを校内ドメインに参加させることについては、めどがついた。もう時間が遅かったし、Gさんも歯医者の予約があるというので、この先の作業は来週やることにした。

ファイルサーバについては、名前解決はできているが、まだドメインには参加できていない。やり方はあるはずなので、勉強して、設定しなくてはならない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 17, 2005

ドメイン名、名前解決

本日2本め。

職員室に隣接する印刷室内のコンピュータは、教育委員会ネットワークに参加するように設定した。
これらのマシンを統括するために、サーバが支給されている。Gさんが、これをちゃんと設定して、学校のドメインに印刷室のマシンを参加させようと言うので、一緒にやってみている。
ところが、よくわからない。印刷室のコンピュータを、全部同じ固定プロファイルで管理して、教員が勝手に設定を変えたりデスクトップに何か置きっぱなしにしても、リブートすれば元に戻るようにしたいのだが、これがどうも、よくわからない。固定プロファイルで管理する以前の段階で、各マシンをドメインにきれいに参加させることができないのである。

私は私で、印刷室のマシンからファイルサーバを使うのに、直接IPアドレスを叩くのではなく名前解決して参照するように設定しようとしている。これもまた、なかなかうまくいかない。Windowsのサーバがネームサーバとしての働きもしているのだが、印刷室のマシンでは、名前解決がなかなかできなかった。Gさんに相談すると、ウィルスバスターで信頼するコンピュータにサーバを入れないといけないと言われた。そうしないと、名前解決のパケットを受け取らないのだという。へええ、そんな風になってるのか。言われるとおりに設定したら、ちゃんと、\\samba-server で、ファイルサーバが見えた。
しかし、見えるけれど、うまくドメインに参加できていない。「不明」ネットワークにぶら下がっているように見える。

どうしてこんなに面倒くさいんだろう。Linuxマシンにネームサーバやらせれば、BINDの設定ファイルをちょこっと書くだけで動くのに。
勝手な用語を使い、設定はわかりにくく、挙動は不思議で、それでいて高価である。こんなWindowsサーバが広く使われている。そして、財政難の神奈川県から県立高校に支給されてくる。ジョークのようである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

タイトルの由来

12月11日にこのweblogを書き始めて、2か月がたった。
かぜをひいて1日だけ欠けたけれど、それ以外は毎日必ず記事を書いてきた。当初の心づもりよりも、良い成績である。
しかし、毎日、寝る前の1時間ほどを、このために費やすことになっている。こんな駄文だが、あれこれ考えながら書いているので、平均すれば、おそらくそれくらいの時間がかかっている。
書く題材には、不思議と困らない。我ながら、世の中に対していろいろと文句の多い奴だと思っているが、よくネタがわいてくるものである。

このweblogのタイトルは、「舎密亭日乗」である。「せいみていにちじょう」と読む。
これはもちろん、永井荷風の「断腸亭日乗」を意識してのものである。しかし、実は、私は読んでいない。非常な大部の作品であり(岩波の全集で6巻になる)、また文語体でもあるので、今のところ、取り組む気になれない。ただ、わずかに読んだ別の作品から、荷風の生き方に何となく理解できる部分があるので、それを気取ってみたのである。
「舎密亭」の部分であるが、これは、化学が日本の紹介された頃、「舎密学」(せいみがく)と呼ばれていたことから取った。オランダ語の chemie をセイミと読み、字をあてたもののようだ。

荷風を気取り、化学の開祖を気取り。何とも、しょうがないことである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 16, 2005

柴岡弘郎さんに南方熊楠賞

大阪大学名誉教授の柴岡弘郎先生が、第15回南方熊楠賞を受賞されることになった。
柴岡先生の業績については、私はほとんど何も知らない。ただ、昔、柴岡先生の講義を受講したことがあるので、今回受賞と聞いて、へえ、と思った。

1978年。大学に入り、1年生として、時間割を考えて受講登録をした。理科の教員免許を取るつもりだったので、教職単位として、生物学を取る必要があった。そして、「生理学概論」が面白そうだったので取ることにしたのだが、その前期の担当が、植物生理学の柴岡先生だった。
先生は、まず、この授業は2年生になってから取った方がいい、1年生もいるのだろうが成績は低くなるよ、とおっしゃった。私は1年生で、しかも他学科の学生であったわけだけれど、そんなことを言われても今さら時間割を変えることも考えられず、そのまま受講登録カードを出した。
講義は、これこそ大学の授業だと思わせるものだった。黒板に、植物の組織の図や学術用語がどんどん書かれていく。ほとんど英語。ただ、声は大きくなかったものの、言葉は明快で、また黒板の図も文字も読み取りやすいもので、ノートは取りやすく感じた。90分の授業で、毎回ノート6ページが埋まっていき、半年で、ほぼノート1冊となった。
前期試験問題は、たしか3題か4題が黒板に書かれ、論述の答案を書くものだった。そのうちの1題が、たしか、
「根圧の重要性について論述せよ」
というものだった。これは、引っかけ問題なのである。植物体内の水の移動は、主に葉における蒸散による陰圧で行われるのであって、エネルギーを消費する根圧がはたらくのは、葉がない、芽生えの時だとか、急に上部が切られたときだけだったはずなのである。ヘチマ水を取るためにヘチマの茎を切ると、水が出てくるまでにちょっと時間がかかるが、これは根圧で吸水するモードに切り替わるのに少し時間がかかるからだ、と、先生は講義で話されたと記憶している。
先生は、その後まもなく、大阪大学へ移られた。

高校の教員になり、専門の化学以外に生物を担当することもある。だいたい3年の生物に送られる部分に、植物生理が少しあるのだが、ここのところをしゃべるときは、今でも、柴岡先生の講義のノートを見ることがある。この講義で聞いた話の中に、その後、高校の教科書に入ってきたことがらもあったり。例えば、レタスの種子に赤色光と赤外光を繰り返し当てたときの発芽率だとか、師管を流れる液について調べるのに、アブラムシをたからせて、口が管にささったなと思ったら、口をレーザーで焼き切って、そこから液を取り出して成分を調べるのだ、だとか…。

わずか2単位分の講義を聞いただけだったけれど、受け取ったものは大きかった気がしている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 15, 2005

教育委員会ネットのメール設定

「まだ教育委員会ネットワークのメールは使えないの?」

と聞かれた。
同僚のKさんである。外国からのメールをつかって教材をつくりたいのだが、それにはこの印刷室のコンピュータでメールを受けるのが都合が良く、はやくそうしたいとのことであった。
Gさんはまだメールのことはみんなに説明していないのだけれど、聞かれれば、説明せざるを得ない。

「この1台だけにメールの設定をしてあります。メールソフトはOutlook Expressですが、使えますか?あ、いつもこれ。じゃ、いいですね。で、起動したら、ユーザーを選択します。ここに、登録してあるユーザー名が出ますから、ご自分の名前を選んでください。パスワードは、xxxxxです。そうすると、この画面になって、メールを書いたり送受信したりできます。終わるときは、この、ログアウトというのを必ず選んでください。そうしないと、次の人が起動したとき、Kさんのアカウントでメールが読み書きできてしまいますから、この点だけ、しっかりお願いします。」

と、くどくどと説明した。そうしたら、

「あら、うちではいつも、そうやって使ってるから、大丈夫よ」

という返事であった。

これは、意外であった。想定していなかった。いちいちログアウトしてユーザーを切り替えるなど、非常に面倒がられるものだと予想していたのだ。
しかし、考えてみると、コンピュータを自宅に持っているとしても、一家に一台であって、メールを使うときは家族で共用しているというのは、教員の家庭であってもむしろ普通なのかもしれない。長文を打つ、きちんとしたメールの送受信は共用のパソコンでユーザーを切り替えたりして行い、本当にパーソナルなメールは、携帯電話でやりとりする、という具合なのだろうか。また、お店でメーカー製コンピュータを買ってくれば、Outlook Expressがインストールされているわけだから、素直にそれを使っているのも普通なのだろう。
私のところのように、妻に1台、小学二年生の娘に1台、私は常用2台予備2~3台のコンピュータを持ち、メールソフトは妻がJustsystemのカラメル、娘がポストペットキッズ、私がJustsystemのShurikenという、こういう家庭の方が異端なのである。それはわかっているが、やはり物事はどうしても自分の物差しではかってしまうし、また、OutlookExpressみたいな変てこなメールソフトが、普通の人に抵抗なく使われるという事態を認めたくないという気持ちもある。

そんなわけで、説明するのを尻込みしていたのだが、案ずるより産むが易しであった。ではあったのだが、いささか面白くない気も、ちょっとだけ、しているのである。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

February 14, 2005

切り替えてみたら

昨日、印刷室のコンピュータを、県の教育委員会ネットワークにつながるように切り替えた。
朝の打ち合わせで、Gさんがそのように説明した。

「今までと違って、インターネットのページを見ようとしても、見られないページがあります。業務に必要なら言ってください。県に申請します。」

早速、「amazonくらい見たい」という声が上がった。すみません、amazonはだめらしいんですよ。英語の先生が洋書を品定めするくらい、いいと思うんですけどね。
「某メーリングリストの管理のページに入れない」という声もある。うーん、それ、県の仕事ではないですよねえ。業務に必要と言えるかなあ。あ、でも、そういう仕事、出張で行ってますよね。学校長が決裁して、旅費が出て出張で行ける仕事に、学校で関わるのはだめだという話にはなりませんよねえ。

我々の「業務」の範囲はどこまでなんだろう。はからずも、根源的なことに思いを巡らすことに。

県から電話が入る。印刷室のデータの流れがおかしい、ハブのソケットがちがう。会議室のケーブルを差すコネクタに印刷室のケーブルを差しただろう、と言ってきた。
知らないよ、そんなこと。だいたい、業者がやっていかなかったから、こっちでやったのに。ハブに、何番にはどの部屋からのケーブルを差すようになんて書いてないし、分からないよ。そういうこと言うのだったら、ちゃんと業者にやらせるか、そっちで差し直しに来たらどうなんだ。

こういう気分のことを、「中っ腹」と言うのですな。職員室ではほとんど通じないけど、ATOKは変換したぞ。

やむを得ず、またGさんと寒い廊下へ出て、机を持ってきて乗り、ハブの箱を開けてケーブルを差し替えた。印刷室と会議室のケーブルを差す番号だけは聞いたのでそのようにした。「中っ腹」の私は、まだささっていない他の部屋からのケーブルを、適当に全部差し込んでしまおうとしたのだが、常識人で優しいGさんに、それはやめておいてよ、と言われて思いとどまった。

ところで、メールの設定をしたことは、まだアナウンスしていない。いつ、どう言おうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 13, 2005

ネットワーク切り替え

今日は、職員室のネットワーク設定を切り替えた。

教育委員会ネットワークが稼働している(はず)なのだが、勤務校では、業者の工事が遅れたり設定が遅れたりして、まだつながっていなかった。職員室に隣接した印刷室を区切ってPC作業室にしてあるのだが、そこのネットワーク環境を切り替え、また、コンピュータの設定も変更しないといけない。同僚のGさんから声がかかり、二人で休日出勤して一気に切り替えてしまおう、ということになった。

今までつながっていた、ADSL接続回線からのケーブルをはずし、新しく敷設された、校内光幹線からのケーブルにつなぎ変える。…つながらない。廊下に出て(寒い)、ハブの箱を開けてみると、ケーブルがささっていなかった。
職員が仕事に使っているコンピュータ。1台ずつ管理者権限でログインし、ネットワークの設定を書きかえる。10. というクラスAのプライベートアドレス空間が指定されているが、なぜかサブネットマスクは 255.255.255.0 とするのだそうである。IEのプロキシサーバに、指定されたアドレスを書く。これで、Webは見られるようになった。

メール。個人契約のメールアカウントは一切使えなくなり、教育委員会ネットワークメールアドレスだけとなる。それを送受信するマシンを1台だけ決めた。Outlook Express を立ち上げ、Gさんが、初期登録申請した8名分の設定をつくっていく。非常に面倒そうである。勤務校は8名と少なくてよかったが、まじめに40名も登録した学校は、どうしたんだろう。
また、この環境では、メールを読んだ後、意識してOutlook Express からログアウトしないと、次にOEを起動した人がそのままメールを読み書きできてしまう。セキュリティ上、問題ありである。どうしようかと考えたが、とりあえず、県から与えられた形でそのまま作ろう、と作業を続けた。

ファイルサーバ。これは、ちょっと難航した。しばらくいじらないと、Linuxのコマンドを忘れてしまうし、またX上での作業ができないマシンである。Webを見られるWindows機でLinuxのコマンドを調べたりしながら、何とかネットワークの設定変更を行った。
Pingは通るようになったが、まだ共有フォルダが見えない。そうかと思い、smb.confを修正する。アクセスを許可するアドレスを、192.168.3 から 10.xx.x. に書きかえた。そして Samba の restart。これでやっと、Windows機から、今まで通りに共有フォルダを読み書きすることができるようになった。

このごろ、ファイルサーバも、だんだんと使ってもらえるようになってきている。先日も、ある同僚が、

「前任者が転勤してしまって、文書のデータをもらってないので、紙から全部起こしたんですよ。今後はそういうことがないように、ここに入れておけばいいと思って。」

と言いながら、不調なのだがと聞きに来た。前日に校内の停電があり、ファイルサーバが落ちてしまったままになっていたのだ。停電のスケジュールに合わせてしっかりシャットダウン、再起動をしていなかったこちらがお粗末なのだが、まさに、狙っていた使い方をしてもらえるようになってきたことがわかって、うれしく思った。

1時に作業終了。Gさんの車で、駅まで送ってもらった。


| | Comments (2) | TrackBack (0)

February 12, 2005

花粉症

今年は、スギ花粉の飛散量が非常に多いのだそうだ。ゆううつである。

花粉症を発症したのは、18歳か19歳のころだったと思う。それからしばらくして、耳鼻科でアレルゲンを調べてもらったら、カモガヤに対する反応が激しく、スギ花粉に対する反応は低かった。たしかに、ある季節に河原のような荒れ地を歩くと、鼻がぐずぐずになる。
しかし、それから症状が進んだのかもしれないが、やっぱりスギにも反応しているらしく、今頃から4月ぐらいまでは、年によってはつらい思いをする。年によってというのは、必ずしも花粉の飛散量だけに関係しているのでもなさそうなのであって、スギの林から黄色い粉が舞っているのが見えるような場所にいても、そんなにつらくない年もある。よくわからない。

おととしから、この時期に、近所の評判の良い耳鼻科に行っている。そこで、ジルテックが処方される。ヒスタミン受容体のブロッカーである。たしかに、これを飲んでいると、世間でマスクをしている人が増えてきても、わりあいと平気である。今年も、1月の終わり頃から、去年の飲み残しを毎晩寝る前に1錠ずつ飲んでいて、そのためかどうか、まだくしゃみや涙には見舞われていない。
ところで、ジルテックは寝る前に1錠を飲むようにという指示になっているのだが、同時に、アルコールと一緒に飲まないこと、とされている。これはつまり、寝酒を飲めないということだ。飲まないと寝られないとか飲まずにいられないということはないけれど、花粉症の期間は絶対禁酒というのもさみしいものだ。
などと思いながらWebを検索していたら、ジルテックは、必ず寝る前に飲まなくてならないわけでもないことがわかった。眠気が出たりしないようならば、朝でも良さそうなのである。

何だ。そういうことなら、これから缶ビールを。と思ったが、さっき、今晩の分を服用してしまったのだった。
やむを得ない。寝酒代わりに、C# .NETをちょっと勉強することにしよう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 11, 2005

中古 TA/DSU

NECの、Aterm WL50T/ WL11C というものの中古品を格安で買ってきた。4年ほど前の製品である。おもちゃにして遊ぼうと思う。
これは、説明しにくい装置である。一口で言うと、ノートパソコンを持っている人が、ISDN回線を引いてインターネット接続するためのオールインワンパッケージ、ということになるだろう。DSU/TAと無線LANアクセスポイントが1つの筐体に収まっていて、11bの無線LANカードが付いている。私の買ってきたものには、カードが2枚付いていた。前の持ち主が買い増しして2台のPCで使っていたのであろう。

早速、ちょっといじってみたのだが、なかなか、一筋縄でいかない。最近の製品のように、Webブラウザから設定をすることができなくて、専用ユーティリティから設定を行うのだが、いろいろ、引っかかる。

今のところ、まだ、本体は思うように動いてくれない。まあ、無線LANカードの方は、アップデートしたらエレコムのアクセスポイントにつながるようになったし、これが2枚あるから、本体が使えなくても十分におつりがくる。あすあさってで、もう少し、いじってみよう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 10, 2005

ネットワーク接続工事など

神奈川の県立高校は、全校が、2月1日から教育委員会ネットワークに接続している。…ことになっている。私のところは、工事業者の仕事が遅くて、なかなかつながらなかった。
今日、コンサルティングをお願いしている業者の人が来て、情報処理教室のネットワーク接続を切り替えてくれた。生徒機からのインターネット接続が、やっと教育委員会ネットワーク経由になった。
ためしにWebPageをいろいろと見てみると、日立IBMのHDDのページから、"buy Now"のページへ行けた。なんだ、英語のページならショッピングもできるのかと思って、amazonへ接続しようとしたら、これは拒絶された。.comだけでなく、.deや.frでもだめであった。有名なショッピングサイトは、おおむね、遮断されている様子である。

業者と同僚がケーブルをあれこれいじっているわきで、情報教室内を見渡す。
このあいだ、1年の授業で代わりに来たとき、生徒がみっちり詰まっていて通路を歩きにくく感じた。あらためてこうして見ていると、机はきちんと列になって配置されているけれど、壁から出っ張っている柱の間の部分だとか、デッドスペースがかなりある。少々配列が乱れても、こういうスペースに机を押し込んだりすれば、部分的にでも通路が広くなるんじゃないか。そして、10人を縦1列にぎゅっと並べないで、4+6とかに区切ってみたらどうだろう。グループでの学習がしやすくなるし、少しだけれどゆったりした感じになるはずだ。

4月からは、情報Aや文書デザインの授業を一部担当して、この部屋でやることになる。どういう配置にしたら今よりも生徒たちが学習に取り組むか、同僚といろいろ考え、改良していきたい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 09, 2005

臭素アンプル詰め

去年の秋、化学IIで、アルカン・アルケン・ベンゼンと臭素との反応を扱った。
勤務校には単体の臭素がなく、封を切っていないまま古くなった臭素水があるだけだったので、25g入りの臭素を1本買ってもらった。
実験では、四塩化炭素にとかして溶液とし、炭化水素に滴下して反応を見た。

ところで、25g入りの臭素はアンプル入りであった。首がずいぶん短くされていたので、一度切ったら、私の腕では再び封じることができなかった。そこで、やむを得ず、パラフィルム(もどき)で口を閉じ、プチプチをパッキングとしてインスタントコーヒーのビンに詰めて、冷凍庫に保存しておいた。
そして、小さなアンプルをたくさん、注文しておいた。時間が取れたとき、小分けにして封じておこうと思ったのである。

いま、3年生がいなくて時間に余裕がある。今日は、午前中は授業がなかった。また、この寒さだから、作業中も臭素の揮発が少ないだろう。よし、決行だ。

まず、アンプルの首を細長く引き延ばす。これをさまし、もう一度加熱して封じる。20年以上やっていないが、何とかできるようだ。
次に、使い残した四塩化炭素溶液のほうを、封入してみる。不燃物だから、引火する恐れはないが、あまり暖めないようにすばやく封じないと、ふくらんだり、プスッと穴があいたりする。7本やったが、1本はピンホールがあることがわかってやり直した。
そして、臭素単体。これは、アンプル9本に小分けしたところで、封じるところは同僚にバトンタッチした。9本のうち、1本が不良。同じような成績であった。
bromine
手前が単体の臭素、奥が四塩化炭素溶液である。

別の同僚が、段ボールを細工して、井桁の挿入用ケースをつくってくれた。きれいに収まり、うれしい。来年度以降、臭素をちょっと使うのが、ずいぶん楽になるだろう。

もっとも、だいぶ臭素を吸ってしまったようで、私はのどを痛めたが、同僚の方は、気分が悪くなった様子だった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 08, 2005

中和滴定実験

今日は、1年5組で中和滴定実験。

中和滴定は、高校の化学にずっと入っている内容である。私も高校生のときにやった。化学の法則をたしかめることができ、また、実験器具の操作もそれなりに慎重に行う必要がある。フェノールフタレインの色の変化もおもしろい。そして、濃度を計算して結果を出すことで、身近にある食酢を化学の目でとらえることができる。良い教材だと思う。
今日は、100mLのメスフラスコに食酢を10mLずつ入れて配り、それを濃度1/10に希釈するところから行った。これを、0.10mol/L(といっても標準溶液で滴定してあるわけではないのだが)の水酸化ナトリウム水溶液で滴定する。

だいぶ前、新羽高校にいたとき、10班にそれぞれ別の試料を用意して、滴定実験させたことがあった。塩酸、酢酸、硫酸、リン酸などで、濃度を変えたりして、試料を10種類つくった。これを、あらかじめ自分で全部滴定して、結果を出しておいた。そして、生徒がレポートに書いてくる結果と比べたのである。
そのときは、生徒たちは、なるべく良い結果を出そうと、それなりに取り組んだ。ただ、それは、クイズの答えを当てようとする気持ちに近いものがあり、また、リン酸などはフェノールフタレインで終点を判定すると、3段階の解離をしっかり滴定できないという問題もあって、このときの方式は、一回限りでやめてしまった。

今日の様子はというと、まあまあ、いつもの1年5組から比べると、よくやっていたと思う。私が授業の開始から気を発していたのが通じた面もあっただろう。それでも、3回の滴定結果が1mLも違っていたりするし、ビュレットの目盛りも、とても最小目盛りの1/10まで目測するなど無理であった。私のやって見せた結果では7.3mL程度であったのに、生徒たちの結果は、8mL弱といったところ。正確な容量分析の技術が云々ではなくて、一応、中和滴定というものをやってみた、という程度の内容であった。

あさって、あと2クラスある。同じことをやらせるが、今日のクラスくらいの態度で臨んで欲しいと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 07, 2005

分子量測定実験

今日は、2年の化学IIで、気体の分子量を測定する実験をした。
理想気体の状態方程式、

p v = n R T

この (物質量)が、(気体の質量)/(モル質量) と等しいので、

p v = w/M R T

と書け、ここで pvTw を測定すれば、気体のモル質量つまり分子量が求められる、という教材である。

これは、旧課程では化学IBに入っていたし、私たちが昔習った化学Iにも入っていた。ついこの間まで、普通科の高校生はだいたい習う項目であったのだが、新課程では化学IIに入っている。全国の高校生のうち、何割が化学IIを履修するのか知らないが、私の勤務校では、2年生240人のうちの、たった7人だけである。

実は、私は生徒実験でいままでやったことがなかった。そういう状況にはなかった。今年も、7人だからやってみる気になったのである。大人数では、ちょっと、…。

MW3年生の授業もなくなり、空き時間がふえた。予備実験ができる。左の写真のような装置を組んだ。
丸底フラスコは500mL、ビーカーは2000mLのものである。こんなに大きいのはいらないし、使いにくいのだが、なぜか勤務校には300mL丸底フラスコと1000mLビーカーが1個ずつしかない。生徒たちにも、1人をのぞいて、この大きなものでやらせることになる。やってみて分かることだが、フラスコに浮力が働いて、扱いにくい。

試料としてシクロヘキサンを使ってみる。3mLほどをフラスコに入れ、加熱を開始する。寒いし、水の量が多いので、1時間以上たっても沸騰するまでに至らなかった。液体がなくなったし、次の授業が迫ってきたので、フラスコに差し入れた温度計の読みが80度のところで加熱を中止する。このとき、湯の温度は85度以上あった。容器内の気体の温度が均一であったかどうか心配だったが、フラスコの質量の差を求め、気圧も測定して計算してみると、分子量86.7とでた。シクロヘキサンの分子量の計算値は84.1であるから、誤差は3%程度である。このような実験の結果としては、上出来であろう。

生徒たちには、なるべく別々のものを測定させようと思う。7名だが、大学の化学科に進学が決まった3年生をひとり、補習の意味で呼んで一緒にやらせるから、8つのサンプルが必要だ。
ヘキサン、シクロヘキサン、クロロホルム、四塩化炭素、CClF2-CCl2F の5種類を用意した。いずれも少量を三角フラスコに取り、A~Hの符号をつけておく。ヘキサンとシクロヘキサンは、2人ずつ。

急に思い立って実験をするので、実験プリントをつくっていない。何しろ、1から10まで指示してやらないと動けないし、レポートが書けない。そこで、黒板に、このまま書き写せばレポートになるように、板書しておいた。

bansyo1

bansyo2

bansyo3

さて、生徒たちは、実験に取り組んだ。水から加熱したのでは時間がかかることがわかっていたから、別に湯を沸かしておいて、それをつかうことで、加熱時間の短縮を図った。そのため、ビーカーの水が沸騰するまで加熱することができた。そのときの、フラスコに差し入れた温度計の読みは90度くらいであった。

ところが、出てきた結果は、予想に反し、本来の分子量よりも大きくずれたものとなった。私の予備実験ではうまくいったのに、不思議である。
ヘキサンを試料として渡した2名が、いずれも、分子量64という結果を出した(本人たちは、ヘキサンだとは知らない)。ヘキサンの分子量は86である。ずいぶん小さな値となっている。
他の者も、だいたい似たような傾向であった。1人、クロロホルムを試料として渡した者が、分子量121という結果を出した。119.5であるから、これは優秀であった。

分子量が小さく測定された理由を、同僚と考えた。
同僚曰く、お湯からスタートしたことが原因ではないだろうか。水から始めれば、試料が気化して、ゆっくり空気を追い出して、フラスコの中は試料の気体だけになるだろう。それを冷やせば、正しく、その温度でその体積を占めるだけの試料が、凝縮して残る。しかし、今回、セットした実験装置に、沸騰したお湯を注いだ。これにより、試料が一気に気化し、容器内で対流を起こして、空気と混ざってしまったのではないか。空気を十分に追い出すことができず、見かけの分子量が小さくなってしまったのではないだろうか。
なるほど、それは、十分に考えられる。試料も、気化して実験室内に放出されるので、健康や環境のことを考えて、そんなに多めには入れなかったし。

せっかく予備実験して、良い結果が出そうだからと生徒実験を行ったのに、本番で違うことをしたために、結果が思わしくなかったというわけだ。そういうことをしてはいけないと、知っていたのに、つい、よかれと思って、やってしまう。うーん。
また、あさって、このクラスの授業がある。説明しておかないといけないな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 06, 2005

コピーコントロールCD

コピーガードがかかったビデオテープは扱ったことがあったが、CDについては、話に聞くだけで、実際に見たことはなかった。

今日、娘がCDを借りたいというので、ずいぶん久しぶりにレンタルショップへ行った。言うとおりのものをレジに持って行ったら、

「当日、1泊、2泊のどれになさいますか」
「え、一週間とか貸してくれないの?」
「これはシングル扱いだから2泊までです」

見ると、なるほど、MAXI Single としてある。

「MAXI Single って、なに?」
「いま、もう8cmのシングルは作ってないんですよ。12cm盤で、でも、入ってるのは2~3曲なんです」

へえ。世の中、そんなことになってるんだ。
おとなしく、2泊を選択して、借り出してきた。

ところで、借りてきた3枚に書いてある能書きをよくよく見ると、どうも1枚が、コピーコントロールCDらしい。平井堅の「瞳をとじて」で、レーベルゲートCD2という規格のものである。さて、どんな具合だろうか。
PCは、Shuttleのベアボーンで、Pentium4 2.4GHz、WinXP Pro sp2。内蔵光ドライブは、日立LGのHL-DT-ST DVDRAM GMA-4020Bである。これ、たしか、DVD Multi の第一号だった。
ディスクをドライブに挿入してみると、認識に時間がかかり、やがて、以下のようなダイアログボックスが出る。

cd2

この画面から、インターネット経由でホストに接続し、認証を受けると、ディスクからPC用の圧縮データをHDDにコピーすることができて、専用ツールをインストールしてそれを聴く、という流れになるらしい。1曲200円。1回目は無料とのことだが、レンタルCDだし、その1回目はもう先に誰かが使ってしまっているだろう。
この画面はパスし、もうずっと何年も使っている、リッピングツールを起動する。CD2WAVである。

cd2wav

何やら怪しげなデータ領域が存在するが、曲は3曲、ちゃんと見えている。
ここで、「録音開始」ボタンをクリックしたら、普通のCDと同じように、吸い出しが進む。できたWAVファイルを聴いてみると、別段変わったところはなかった。
何と言うことはない、この規格のコピーコントロールCDは、私の環境では全く普通にコピーできてしまった。

ネットで調べてみると、このようにしてできた音声ファイルは、雑音が混ざっていたりすることもあるようだ。そもそも、コピーコントロールCDと書いているけれど、コンパクトディスクの規格書に則っていない変則反則ディスクである。それが違法コピーできないからといって、文句を言う筋合いのものではない。

たしか、このようなコピーコントロールCDは、生産が打ち切られたという報道を見たような気がする。借りて…については問題ありだが、買ったものについてはコピーを取って楽しむのが常識になっている現状である。ユーザーに手間をかけさせるこのような規格が理解を得られなかったのは仕方ないだろう。
あとは、もう、どのあたりでお互いが納得するかだ。著作権法の精神を尊重しながら、ある程度は運用の幅があってもいいだろう。その幅が、まあまあ、あまりひどいことにならないように落ち着いてくれば。そのために、「情報科」の果たす役割は大きいだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

February 05, 2005

タイピング競争

このcocologで、「情報教育」をユーザーカテゴリとして設定している人が、いま11人いるようだ。そのうちの3人のサイトをちょっと見てきたのだが、みなさん、まじめでいい感じである。それに比べて、わが舎密亭日乗は、どうなんだろうか。

おとといは、1年の情報A全クラスをメインとして担当している同僚が休んだ。
そういうとき、本校では1年の情報には教員3人をつけているので、あと2人いればできるでしょう(できないとは言わせない)と、そのままにしている。
ところが、おとといは、3コマの情報Aの授業のうち、1年2組の授業について、残り2人の担当者のうちのできる方の人も休んでしまった。こういうことはめったにない。第三の男は英語の年配の方である。放っておけないと思ったので、情報を担当していない私が出て行った。
1年2組、その前の時間は、私の化学Iである。同じクラスに、2時間連続で、違う教科で出る。こういうことも珍しいだろう。城内箱根分校だったら、そういう時間割もあったのだろうが。

授業は、Excelの実習であった。一橋の教科書を使い、例題も課題も、全部やらせて出力させ、提出、という授業のようである。生徒は自分の進度を覚えていない者が多いので、一人一人、どこまで提出したかが手帳にチェックしてある。そして、君は今日はどこからやりなさい、と指示してやる、というスタイルであった。
こういう方式だと、当然、生徒の進度には差が出てくる。その差はずいぶん大きなもので、まるっきりやれていない者から、その章の課題を全部終えてしまって特別課題をもらい、それもやってしまっている、という者までいた。
コンピュータの操作について質問を受けるつもりで出て行ったのだが、もう、やる者とやらない者がはっきり分かれていて、あまり質問で呼ばれることもなかった。

進んでいる2名ほどが退屈そうにしていたので、打ちモモでの勝負を挑んだ。段位認定試験をまず私がやってみて、4段であった。大きな失敗をしなければ、いつもこんなものである。次に、生徒。いささか緊張気味であったが、同じく4段という成績であった。引き分けである。まあ、よかった。
この生徒は、そのあと、ふだん自分が座っている席で落ち着いてやりなおし、6段を出した。いつもこれくらいなのだそうだ。
前任校でも、私よりもうまい生徒が、1クラスに1人か2人いた。私も進歩していないが、生徒の方も、中学校で情報の授業をやってくるようになったからといって、特にできるようになってもいないようだ。

こういうスキルに対しては、生徒は素朴に感心してくれる。4級だとか2級だとか言っている生徒に、
「高校を出たとき、元素記号はもう覚えてなくてもいい。だけど、このタイピングのスキルは、ぜひ身につけておくべきだ。社会に出て、絶対に役に立つから」
と言ってやる。
普段化学を担当している教員が、白衣を着たまま情報教室にあらわれて、タッチタイピングをしてみせて、こういう事を言う。生徒は、どう聞いただろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 03, 2005

分野別進路説明会

今日の午後は、1年生対象の、分野別進路説明会。業者による仲介で、専門学校の先生を呼んで、分野ごとに少人数で話をしてもらう。20人以上来てもらったのかもしれない。
私の担当は、コンピュータ・電気電子の会場。生徒は意外に少なく、男子ばかり5名であった。

講師の先生は、日本電子専門学校からだった。3年前までSEとして働いていたという方である。
生徒が興味をもっていそうな、オンラインゲームの話から入って、ネットワークやデータベースというものがあるからネットゲームでもPOSでも動いているんだよ、コンピュータの仕事をするというのは、こういうシステムを顧客に納入することなんだよ、と説明してくれた。
「コンピュータの仕事をするのに、特に必要とされる資格などはない。けれども、仕事ではお客さんの身になって、お客さんの欲しいものをつくっていくのだし、また仕事もチームでやるものだから、人とコミュニケーションがとれないといけない。自分一人で自分のためのものをつくっていたいというのではだめなんだ。」
という話は、実際にSEとして現場で働いていた人ならではのものだと思わせた。

時間は、専門学校というものについての概略説明を入れて、正味50分。この時間では、コンピュータシステムとそれにかかわる仕事について、ごくおおざっぱな話しかできない。具体的な例があまり出てこなかったので、生徒には、今ひとつイメージしにくかったようでもあった。記入させたアンケートを見ると、
「あまりよくわからなかったけれど、話には力がこもっていて、少し役に立った気がする。」
という、こちらもまた何だかよくわからない記述が目についた。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« January 2005 | Main | March 2005 »