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January 07, 2005

本「LSIのはなし」

「LSIのはなし」相良岩男、日刊工業新聞社(1982) を読んでいる。進歩が速い分野なので、こういう古い本を読んで役に立つかなあ、と思ったら、大当たりであった。

この本は、まず、半導体の歴史から書き起こしている。このあたりは、NHK「電子立国日本の自叙伝」で知っていることだった。そして次に、半導体がなぜ半導体なのか、その基礎をちゃんと書いてある。要するに、無機化学だ。
金属や半導体の伝導性を説明するとき、バンド理論というのをつかう。実は私、これ、よくわかっていなかった。大学の講義で習ったが、まあ、こんな図を描くのだな、と納得しただけで、その意味はわからないままであった。それが、この本の記述で、恥ずかしながら、今頃わかった。

さて単独原子内の電子のエネルギは前述のとおり連続ではなく飛び飛びの値しかとらないが、

うん、それは知っている。

結晶内では原子相互の影響をうけこの飛び飛びの値にある幅が許されるようになってくる。これを帯またはBandと呼び、これを論ずる学問をBand理論という。

簡潔、明快である。そういうことなのか。

この本、このあとは半導体の構造と電気的特性を説明し、それから論理回路、実際の集積回路の構造、と話が進んでいく。工学系の人の文章だが、実務寄りでなく、しっかりした内容の、しかも読みやすいものだと思う。

大して期待しないで古本屋の棚から拾い上げてきたのだが、買ってよかった。

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